M&A総合研究所の選考フローを調べているとき、「ケース面接はあるのか」「戦略コンサルの対策と何が違うのか」という疑問を持つ方は少なくありません。特に戦略コンサルを志望しつつ、M&A仲介も選択肢に入れている方にとって、この違いを把握しておくことは選考対策の優先順位を決める上で重要です。
本記事では、M&A総合研究所の新卒・中途それぞれの選考フローを公式情報と体験記をもとに整理し、各フェーズで問われる内容・評価ポイント・戦略コンサル選考との違いについて解説します。
年収レンジや採用大学といった周辺情報もまとめているため、企業研究の入り口としてもご活用ください。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
1. M&A総合研究所の会社概要と業界での位置づけ
M&A総合研究所は2018年10月に設立されたM&A仲介会社です。まず基本情報を整理しましょう。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式社名 | 株式会社M&A総合研究所 |
| 設立 | 2018年10月12日 |
| 代表取締役社長 | 佐上峻作 |
| 上場市場 | 東証プライム(2023年8月より) |
| 本社 | 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワーN館 |
| 事業内容 | M&A仲介(中小企業のM&A支援) |
なお、M&A総合研究所は2022年6月に東証グロース市場に上場し、翌2023年8月に東証プライム市場へ市場変更を果たしました。2026年1月には持株会社の商号が「M&A総研ホールディングス」から「クオンツ総研ホールディングス」に変更されましたが、M&A仲介事業を担う子会社「株式会社M&A総合研究所」の社名は据え置かれています。
業界での位置づけ
M&A仲介業界には「日本M&Aセンター」「M&Aキャピタルパートナーズ」「ストライク」の大手御三家と呼ばれるプレイヤーがいます。M&A総合研究所はこれら御三家より後発ながら急成長を続けており、業界における新興4番手という位置づけが広く認識されています。
同社の特徴は、AIを活用したマッチングシステムと、業界平均を大きく下回るとされる平均成約期間(約6カ月)です。これが志望動機の差別化観点でも問われる要素になるため、選考前に把握しておくとよいでしょう。
2. M&A総合研究所の新卒採用フロー(6ステップ)
同社の新卒採用は、公式の新卒サイトで6ステップの選考フローが明示されています。各ステップの内容を確認しましょう。
選考フローの全体像
新卒採用フローは以下の順で進みます。
| ステップ | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 1 | エントリー・書類選考 | 経歴書・エントリーシート提出 |
| 2 | 会社説明会 | オンライン開催が基本 |
| 3 | 一次面接 | 人事担当者(オンライン) |
| 4 | 適性検査 | Webテスト実施 |
| 5 | 二次面接 | 部長クラス(対面または遠方はオンライン) |
| 6 | 最終面接 | 社長・役員(東京本社対面) |
各ステップのポイント
一次面接は人事担当者によるオンライン面接で、主にキャリア観・志望動機・基本的なコミュニケーション能力を確認する場です。戦略コンサルの一次面接と異なり、ケース面接は課されません。
適性検査(Webテスト)は種類が公式には明示されていません。ボーダーラインの目安も非公表ですが、一般的な水準の対策で対応できるとされています。
二次面接は部長クラスとの面接で、実際の業務内容や会社への理解度、より踏み込んだ志望動機が問われます。遠方在住者の場合はオンライン対応も可能です。
最終面接は東京本社での対面面接です。社長・役員が直接参加し、パーソナリティや長期的な会社との相性を見る場となります。
新卒採用に関する補足
公式では入社までに簿記3級の取得が必須条件とされています。簿記の知識は中小企業のM&A支援業務における財務デューデリジェンスの基礎となるため、選考前から取得に向けた準備を進めておくことをおすすめします。
また、新卒採用人数は2022年度に約2名、2023年度に約9名、2024年度に約22名と増加傾向にあるとされています。
3. M&A総合研究所の中途採用フロー(職種別パターン)
中途採用は新卒と比べて選考ステップが異なります。
標準的な中途選考フロー
中途採用の標準フローは以下のとおりです。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| 1 | カジュアル面談 |
| 2 | 1次面接 |
| 3 | 2次面接 |
| 4 | 最終面接 |
| 5 | 内定通知 |
職種別のパターン分岐
法人営業職など一部の職種では、Webテストが追加されるパターンもあるとされています。
また、カジュアル面談はいわゆる「選考前の相互理解の場」として設定されることが多く、ここで業務内容や求める人物像について詳しく聞けます。志望動機の骨格をあらかじめ整理して臨むことが望ましいでしょう。
4. 各面接フェーズで問われる内容と評価ポイント
こちらでは、選考フローを把握したうえで、各フェーズで何が問われるかを確認します。
共通して問われる評価軸
M&A総合研究所の面接では、戦略コンサルに見られるようなケース問題は出題されません。評価の中心は以下の要素です。
- パーソナリティ:誠実さ・誠実に働ける人間性
- 営業適性:長期間にわたるクライアントとの信頼関係を構築できるか
- 粘り強さ:M&A仲介は案件化から成約まで長期にわたるため
- 志望動機の納得感:M&A業界・同社を選ぶ理由の説明
一次面接(人事)
人事担当者が面接官を務め、基本的な経歴確認と志望動機の確認が中心となります。話の論理性よりも、「なぜM&Aか」「なぜ当社か」を自分の言葉で語れるかどうかが評価のポイントとなります。
二次面接(部長クラス)
実際の業務に近いレベルで、M&A仲介の仕事への理解度や動機の深さが問われます。「M&Aを支援することで中小企業にどう貢献したいか」という視点を持って臨むと、回答の説得力が高まります。
最終面接(社長・役員)
東京本社対面での面接で、経営層が直接評価します。会社のビジョンへの共感や、長期的にともに成長できる人材かどうかを判断される場です。短期的な損得よりも、M&A仲介という仕事への本質的な関心が伝わることが重要です。
グループ面接(一部選考で実施)
一部の選考日程では、グループ形式の面接が組み込まれることがあります。具体的にはM&Aに関連したクイズ形式の演習が行われたとする体験記があります(1ソースのみの情報のため、参考程度に認識しておくとよいでしょう)。
5. ケース面接の有無と戦略コンサル選考との違い
戦略コンサル志望者がM&A総合研究所を検討する際に気になる点の一つが、選考形式の違いです。
M&A総合研究所ではケース面接は実施されない
複数の選考体験記および情報サイトで共通して指摘されているのが、M&A総合研究所の選考にはケース面接が課されないという点です。戦略コンサル選考ではケース面接・フェルミ推定が最重要の評価項目となりますが、M&A仲介の選考では性質が根本的に異なります。
M&A仲介会社が採用で重視するのは、問題解決力の論証よりも「人対人で信頼関係を築ける営業パーソン」としての適性です。数カ月から数年にわたる案件の中で、経営者と深く向き合い続けられる人間性・粘り強さが評価軸の中心に置かれます。
戦略コンサル選考との比較
| 評価項目 | 戦略コンサル | M&A総合研究所 |
|---|---|---|
| ケース面接 | 必須(最重要) | なし |
| フェルミ推定 | 頻出 | なし |
| Webテスト | 各社形式あり | 適性検査あり(種類非公表) |
| パーソナリティ面接 | あり(複数回) | 中心的な評価軸 |
| 評価の重点 | 論理的思考力・問題解決能力 | 営業適性・粘り強さ・人間性 |
| 最終面接 | 各ファームのパートナー等 | 社長・役員(対面) |
「ケース面接対策が無駄になるか」という観点
戦略コンサルと並行してM&A仲介を受験する場合、ケース面接対策の効果が直接M&A仲介選考に転用できるわけではありません。ただし、ケース面接を通じて鍛えた「問題の本質を捉えて構造的に説明する力」は、M&A仲介の面接における志望動機の説明や業務への理解を伝える際にも間接的に機能します。
完全に別物と割り切るのではなく、M&A仲介の選考では「なぜこの会社でM&Aに携わりたいのか」という人間的な動機を前面に出す準備を並行して進めることが現実的な対策です。
ケース面接について詳しく知りたい方は、Strategistsが無料で公開しているケース面接の教科書をご覧ください。
6. 採用人数・倍率・採用大学から見る選考難易度
こちらでは、選考の難易度感を把握するために、採用規模と採用大学の傾向を整理します。
採用人数の推移
新卒採用の規模は年々拡大傾向にあります。2022年度は2名程度、2023年度は9名程度、2024年度は22名程度という推移が確認されています。
2024年度の募集枠としては、営業職で26〜30名、事務職で6〜10名の枠が設定されていた記録があります。
採用倍率
中途採用の倍率は約30倍程度と推定されています。大手コンサルファームと同水準の高倍率であることを踏まえて準備に臨む必要があります。
採用大学の傾向
新卒採用の合格実績として、青山学院大学・関西大学・関西学院大学・中央大学・筑波大学・明治大学・立命館大学等の中堅〜上位私大を中心とした合格者の記録があります。
早慶・東大の合格実績は限定的とする情報もありますが、断定できる情報量ではないため参考程度に留めてください。
M&A仲介は学歴よりも「営業マンとしての素質」「粘り強さ」が重視される傾向が強く、特定の大学に偏らない採用をしているとも見られています。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
7. M&A総合研究所の年収レンジと評価制度
M&A仲介業界は高年収で知られる業界です。年収の内訳を正確に把握しておきましょう。
初任給(新卒)
| 学歴 | 初年度年収(目安) |
|---|---|
| 大卒 | 月給24万円(固定残業代44時間分含む)、年収288万円スタート |
| 院卒 | 基本給348万円ベース |
初任給はいわゆる「固定残業代込み」の設計です。ただし、6カ月後・1年後の昇給を前提とした制度設計になっており、入社後の成果次第で年収が大きく動く仕組みになっています。
入社年数別の年収レンジ
確認されている入社年数別の年収レンジは、以下の通りです。
- 入社1年以上:約1,247〜1,701万円程度
- 入社2年以上:約1,758〜2,874万円程度
M&A仲介の報酬体系は成果報酬の比率が高く、担当する案件の成約数と金額に大きく左右されます。
8. 求める人物像と志望動機の組み立て方
こちらでは、選考対策の核となる「人物像への合致」と「志望動機の説得力」について整理します。
M&A総合研究所が重視する人物像
M&A総合研究所が重視する人物像は以下の通りです。
- 誠実であること:中小企業の経営者から信頼を得ることが業務の根幹
- 長期的に物事に取り組める粘り強さ:1件のM&Aが成約するまでに数カ月〜1年以上かかる
- 変化を前向きに受け入れられる素地:急成長企業であり、組織・制度の変化が速い
- M&Aという仕事への本質的な関心:金銭的な動機のみでは長続きしない
志望動機を差別化するための観点
競合する就活生・転職者との差別化には、以下の観点を組み込みましょう。
AIマッチングシステムへの注目
同社は独自のAIを活用したM&Aマッチングを強みとしており、「テクノロジーで中小企業のM&Aを効率化する」という差別化ポイントへの言及は、業界研究の深さを示す材料になります。
成約スピードへの理解
業界平均より短い成約期間の背景には、システムの活用だけでなくアドバイザーとしての動き方の工夫が求められます。この点を踏まえた志望動機は、業界理解の高さを印象付けます。
「なぜコンサルではなくM&A仲介か」という問いへの備え
戦略コンサルと並行して受験している方の場合、面接官から「コンサルと迷っているのでは?」という確認が入ることがあります。「クライアントのビジネスに長期間寄り添い、成約という明確な成果を体感できる仕事がしたい」という軸を持っていると、説得力のある回答になります。
9. 戦略コンサル志望者がM&A総合研究所を併願する際に押さえるべきこと
こちらでは、戦略コンサルとM&A仲介を並行して受験する際の考え方を整理します。
選考対策の切り替え方
戦略コンサルの選考ではケース面接・フェルミ推定が中心ですが、M&A総合研究所の選考ではそれらは問われません。対策の切り替えが必要な点として、以下を意識してください。
使える対策(共通):
- 自己分析・強みの言語化
- 業界研究の深度(各社の特徴を説明できること)
- 論理的な話し方の基礎
切り替えが必要な対策:
- ケース面接対策 → M&A仲介では不要(直接活用できない)
- 「問題を構造化して即座に答える」訓練 → 「長期的な関係構築力を示すエピソード」の準備に切り替え
企業選択の軸を整理しておく
「なぜM&A仲介なのか」「なぜ戦略コンサルではなくてM&A仲介なのか」という問いに対して、自分なりの答えを持っておくことは、最終面接での説得力を左右します。「どちらでもよい」という印象を与えると、熱量が伝わりにくくなります。
M&A仲介を本気で考えているのか、戦略コンサル志望の保険として受験しているのかを自分自身で整理し、面接ではM&A仲介を選ぶ積極的な理由を語れるようにしておくことが重要です。
まとめ
M&A総合研究所の選考フローについて、新卒・中途それぞれの流れと各フェーズの評価ポイント、戦略コンサル選考との違いを整理しました。
改めて重要なポイントをまとめます。
- 新卒は6ステップ(書類選考→説明会→一次面接→適性検査→二次面接→最終面接)
- 中途は標準5ステップ(カジュアル面談→1次→2次→最終面接→内定通知)
- ケース面接は実施されない。評価の中心はパーソナリティ・営業適性・志望動機の深さ
- 最終面接は社長・役員が対面で実施(東京本社)
- 新卒初任給は大卒月給24万円(固定残業代44時間分含む)、全社平均年収は786万円(2024年度)
- 簿記3級の取得が入社までの必須要件
- 採用倍率は約30倍程度(推定値)と高く、準備を要する選考
戦略コンサルと並行して受験する場合は、選考形式の違いを踏まえて対策を切り替えることが重要です。ケース面接対策が直接活用できない分、「M&A仲介を選ぶ積極的な理由」を自分の言葉で語れるかどうかが合否を分けるポイントになるでしょう。
本記事のテーマを頭で理解しても、実際のケース面接で使いこなせるかどうかは別問題です。
「示唆が出せない」「分析が浅い」といった課題は独学では気づきにくく、放置すると本番まで改善されないまま終わることも少なくありません。
Strategistsでは、MBB内定者・出身者によるマンツーマンの模擬ケース面接指導を提供しています。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
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我々のマンツーマン指導プログラムについて
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※戦略コンサル転職成功率61%は、2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了し転職活動を実施した方を対象とした数値です(当社調べ)。
支援範囲は未経験からの転職からMUPまで幅広く、新卒向けの戦略コンサル特化就活塾においても業界トップレベルの実績を挙げています。
こうした実績を積み重ねてきた我々Strategistsが、多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したMBB面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。
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「一切対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
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スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったらどういうやり方をするのが正解なのだろうか?それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形でさまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
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Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

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厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら、実際の過去問を題材に試行してみる。あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが、このトレーニングの役割です。

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我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
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と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
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