戦略コンサルの求人や会社紹介には「経営課題を解決する」「戦略を立てる」といった言葉が書かれています。けれどもそれだけでは、入社後の仕事内容も、総合コンサルとの違いも読み取れません。
戦略コンサルは、企業の経営陣が実行に移せる戦略を考えて提言する仕事です。課題をつかむところから提言、ときには実行の支援まで、コンサルタントがチームで役割を分けて進めます。
この記事では、戦略コンサルの定義と仕事の進め方から、主なファームと選考の流れまで解説します。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
戦略コンサルの定義
戦略コンサルという言葉が指す仕事を、定義と公的な分類の両方から確認しましょう。総合コンサルとの違いまで知ったうえで、就職や転職の候補に入れるかどうかを判断してください。
経営陣が実行に移せる戦略づくりを支える
戦略コンサルとは、企業の経営陣が向き合う大きな課題について、実行に移せる戦略を考えて提言する仕事です。扱う課題の例には、事業の方向性、新しい市場への参入、M&A(企業の合併・買収)などがあります。PwCの戦略コンサルティングのチームであるStrategy&の仕事も、クライアントが「即座に実行に移せる戦略を策定できるよう支援」することです。戦略コンサルを目指す方は、分析した結果を経営陣が実行できる打ち手にまで落とし込む仕事だと考えておきましょう。
出典:PwC Strategy&「Strategy& Japan – the global strategy consulting team at PwC」
公的な産業分類に戦略コンサルの区分はない
国の公的な産業分類を見ても、戦略コンサルという区分はありません。日本標準産業分類には「経営コンサルタント業」(細分類7281)という区分があり、「マネジメントに関する診断、指導、教育訓練、調査研究などを行う事業所」と説明されています。呼び名だけでは仕事の範囲が分からないため、求人や会社紹介で戦略コンサルと書かれていたら、仕事の説明を読んで、どんな課題を扱う仕事なのかを確認しましょう。
出典:政府統計の総合窓口(e-Stat)「日本標準産業分類(令和5年7月改定)経営コンサルタント業」
総合コンサルとの違い
総合コンサルと比べると、戦略コンサルは戦略づくりを仕事の中心にしている点に違いがあります。総合コンサルは、戦略に加えてシステムの導入や業務の改革など、実行の段階まで幅広く受け持つことが多いとされます。ただし、総合ファームの中にも戦略づくりを専門にする部門があるため、会社の名前だけで仕事の中身を決めつけないようにしましょう。
戦略コンサルの仕事の進め方
戦略づくりを受け持つといっても、戦略コンサルが提言する戦略は一人のひらめきで決まるのではなく、コンサルタントがチームで段階を追って練り上げます。入社後の働き方を思い描けるよう、仕事の段階とチームの中での役割分担を知っておきましょう。
課題の把握から解決策の実行まで段階を追う
戦略コンサルのプロジェクトは、課題の把握から解決策の絞り込み、案件によっては実行まで、段階を追って進みます。A.T. カーニーでは、アソシエイトという職位の人に、次の4つの仕事に関わる基礎的な力が求められます。
- 現状と問題の把握
- 本当に解くべき課題の設定
- 解決策の絞り込み
- 解決策の実行
最初の段階で問題を取り違えると、その後の課題の設定も解決策もずれていくため、段階は飛ばさずに順にたどるのが原則です。これはA.T. カーニーの職位の説明から読み取れる一例で、どのファームでも同じ手順で進むとは限りません。戦略コンサルの仕事を考えるときは、この4つの段階のどこに自分が関心を持てるかを考えてみてください。
プロジェクトはチームで役割を分けて進める
戦略コンサルのプロジェクトは、一人で全段階を受け持つのではなく、チームで役割を分けて進めるのが一般的です。ローランド・ベルガー東京の中途採用の求人では、Consultantはプロジェクトチームの一員として、次のような仕事を受け持つと書かれています。
- モジュールと呼ばれるプロジェクトの一部の担当
- リサーチとインタビュー
- クライアント向けワークショップの準備と参加
- 市場調査とデータ分析
- プレゼンテーションの準備と、ときには発表
チームを率いる立場では、A.T. カーニーのマネージャーが、プロジェクトの現場責任者として重要な論点を考え抜いて見解を固め、クライアント企業の経営陣やプロジェクト責任者に確信を持って提言します。職位の呼び方と受け持つ範囲はファームごとに異なりますが、調べて分析する役割と、まとめて経営陣に提言する役割の分担を知っておくと、入社後に自分が受け持つ仕事を想像しやすいでしょう。
出典:Roland Berger「Job: キャリア採用 Consultant/Senior Consultant」、A.T. カーニー「KEARNEYでのキャリアパス」
ケース面接では仕事の進め方が試される
戦略コンサルの選考では、入社後の仕事に近いお題を解くケース面接が行われることがあります。BCGでは、ケース面接はクライアント対応職の選考の重要な段階で、お題は実際のクライアントが抱える問題を模したものです。面接の限られた時間の中で、問題をつかみ、解くべき課題を決め、解決策を示すところまで、仕事と同じ進め方で段階をたどることになるでしょう。
仕事の段階を頭に入れておくと、ケース面接の練習で自分がどこで詰まったかを段階ごとに確認できます。
出典:BCG Careers「Consulting Case Study Interview Preparation」
ケース面接対策について詳しく知りたい方は、Strategistsが無料で公開しているケース面接の教科書をご覧ください。
戦略の実行まで支援する案件もある
ケース面接は解決策を示すところで終わっても、実際の案件では、戦略を作った後の実行まで支援が続くことがあります。EYストラテジー・アンド・コンサルティングのEYパルテノン(ストラテジーチーム)が出している戦略コンサルタントの求人では、業務内容に成長戦略の策定などと並んで戦略実行支援が挙げられています。戦略実行支援は、戦略の実行や買収後の企業価値の向上に向けて、買収後の統合(PMI)や経営企画の機能などを現場に入り込んで支える仕事です。
これは1つの求人の業務内容の例で、どのファームでも実行まで受け持つとは限りません。提言の後の実行にも関わりたい方は、求人の業務内容に実行の支援が含まれているかを確認しておきましょう。
出典:EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-Strategy】戦略コンサルタント / Strategy Consultant」
主な戦略コンサルファーム
戦略コンサルの仕事は、戦略を専門にする外資系や日系のファームのほか、総合ファームの中の戦略部門も担っています。各社が日本で活動を始めた年と、自社をどう紹介しているかを確認し、志望先の候補を書き出しておきましょう。
MBBの3社は日本に古くから拠点を置く
MBBと呼ばれるマッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ(BCG)、ベイン・アンド・カンパニーの3社は、いずれも日本に古くから拠点を置いています。
BCGは1966年に東京オフィスを開設しました。マッキンゼーは1971年に東京にオフィスを開き、これが同社にとってアジアで最初のオフィスでした。ベインの東京オフィスは1982年に開設されました。会社としてのベインは1973年に創設されています。
3社を比べるときは、開設年を覚えることより、各社の日本のページに書かれた仕事の内容を読むことに時間を使いましょう。
出典:McKinsey & Company「History of our firm」、ボストン コンサルティング グループ「BCG Japanのご紹介」、ベイン・アンド・カンパニー「ベイン・アンド・カンパニー、新日本代表にデイヴ マイケルズが就任」
MBB以外にも外資系の戦略ファームがある
MBB以外にも、外資系の戦略ファームが日本で活動しています。A.T. カーニーは1926年に米国シカゴで創立された経営コンサルティング会社です。日本では1972年に東京に支店を置き、これがアジアで初めての拠点になりました。
会社紹介では、アーサー・ディ・リトル(ADL)が世界初の経営コンサルティング会社を、ローランド・ベルガーがヨーロッパ発祥の大手グローバル戦略コンサルティングファームを名乗っています。MBBのほか、こうした成り立ちの違うファームも志望先の候補に加えてみてください。
出典:A.T. カーニー「Kearneyについて」、A.T. カーニー「私たちの物語」、Arthur D. Little「アーサー・ディ・リトルについて」、Roland Berger「Job: キャリア採用 Consultant/Senior Consultant」
PwCとEYには戦略コンサルの専門組織がある
戦略コンサルの仕事は、総合ファームの中にある戦略の専門組織でも行われています。Strategy&は、PwCの一員として戦略コンサルティングを担うチームです。EYは、1991年に設立された戦略コンサルティングファームのパルテノンを2014年に買収し、それ以来、EYパルテノンとして戦略コンサルティングを提供しています。
総合ファームに応募するときは、開いている採用ページが戦略の専門組織のものか、ファーム全体のものかを確認してから読みましょう。
出典:PwC Strategy&「Strategy& Japan – the global strategy consulting team at PwC」、EYストラテジー・アンド・コンサルティング「【EYP-Strategy】戦略コンサルタント / Strategy Consultant」
志望先は各社の公式サイトで比べる
書き出した志望先の候補を絞るときは、各社の公式サイトで、会社紹介に書かれた仕事の内容と、採用ページにある新卒・中途の募集の区分を並べて比べましょう。戦略を専門にするファームか、総合ファームの中の戦略組織かによって、応募の窓口も変わります。比べた結果、自分の関心に近い仕事を書いているファームを数社に絞っておくと、選考の準備に移れます。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
戦略コンサルになるには
戦略コンサルを目指す方は、志望先を絞るのと並行して、応募の窓口と選考の流れも知っておく必要があります。自分が受ける選考の段階を確認し、何から準備を始めるかを決めましょう。
新卒でも中途でも応募の窓口がある
戦略コンサルには、学生なら新卒採用、社会人なら中途採用という窓口から応募するのが一般的です。中途で入る場合は、A.T. カーニーのように、これまでの経験やキャリアによって入社時のポジションが決まり、その後は力に応じて昇進していくファームもあります。新卒か中途かで見る採用ページが変わるので、まず自分がどちらの区分で応募することになるかを確認しておきましょう。
BCGの選考は4つの段階に分かれる
応募した後に受ける選考の例として、BCGのグローバル(英語)の採用サイトに載っている流れを、この記事で日本語に訳して見ておきましょう。2026年10月時点の公式ページに載っている、コンサルティング職の選考の4つの段階は次のとおりです。
- Step 1の応募
- Step 2のスキル面接
- Step 3のケース面接
- Step 4のチーム面接
スキル面接では、経験やスキル、BCGを志望する動機を聞かれます。クライアント対応職の応募者は、続くケース面接で問題解決力と分析力を評価されます。日本の新卒や中途の選考で面接が何回あるかまでは示されていないため、経験を話す面接とケース面接の両方があることを前提に、どちらの準備も早めに始めましょう。
出典:BCG Careers「Consulting Interview Process」
身近な企業の課題でケース面接の練習を始める
ケース面接の練習は、身近な企業の課題を1つ選び、仕事の段階のうち課題の把握から提言までを声に出してなぞることから始められます。
たとえば、ある地方の食品スーパーについて、いま何が問題なのかをつかみ、解くべき課題を決め、解決策を絞り込み、経営者に伝えるつもりで提言まで話してみましょう。数字や正解が分からなくてもかまいません。段階ごとに話が止まった所を書き留めておくと、次に何を調べ、どこを考え直すかを決められます。
応募の条件は年度ごとに採用ページで確認する
応募する前には、志望先の採用ページで、自分が応募する年度と区分の条件と選考の流れを確認してください。条件や選考の段階は、年度や募集区分によって変わることがあるためです。練習の進み具合を見ながら、どの募集にいつ応募するかを決めましょう。
まとめ
戦略コンサルは、経営陣が向き合う課題をチームで段階を追って絞り込み、実行に移せる打ち手を提言する仕事です。選考のケース面接でもクライアントの問題を模したお題でこの段階の一部をたどることがあるため、仕事の進め方を知っておけば、選考の準備にも役立てられます。
Strategistsは、身近な企業の課題でも、経験者を聞き手にして提言まで話し切ってみると、説明が途切れた段階を相手から具体的に教えてもらえると考えています。
まずは気になるファームの公式サイトで会社紹介を開き、そこに書かれた仕事が、問題をつかむところから実行までのどの段階に当たるかを考えながら読んでみましょう。
本記事のテーマを頭で理解しても、実際のケース面接で使いこなせるかどうかは別問題です。
「示唆が出せない」「分析が浅い」といった課題は独学では気づきにくく、放置すると本番まで改善されないまま終わることも少なくありません。
Strategistsでは、MBB内定者・出身者によるマンツーマンの模擬ケース面接指導を提供しています。
初回メンタリング(60分)は無料で受講可能です。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
我々のマンツーマン指導プログラムについて
2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了して転職活動を実施した方の戦略コンサル転職成功率は61%。そのうち8割が外資戦略ファームTier1・2(McK/BCG/Bain/Kearney/S&/ADL/RB)への転職を実現しています。(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
※戦略コンサル転職成功率61%は、2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了し転職活動を実施した方を対象とした数値です(当社調べ)。
支援範囲は未経験からの転職からMUPまで幅広く、新卒向けの戦略コンサル特化就活塾においても業界トップレベルの実績を挙げています。
こうした実績を積み重ねてきた我々Strategistsが、多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したMBB面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。
我々のプログラムの最大の特長は、
・ケース面接初心者や苦手意識のある方であっても
・再現性高く、最短距離で、最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。
実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一切対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、我々のチームが最初に考えたのが「理想的な上達プロセス」についてでした。
スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったらどういうやり方をするのが正解なのだろうか?それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形でさまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら、実際の過去問を題材に試行してみる。あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが、このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。詳細なフィードバックをもらうことで現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん、内定レベルの解答例や思考のポイントなど、1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。
我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
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と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
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