企業研究

M&Aキャピタルパートナーズの選考フローを完全解説|新卒・中途の違いと各ステップの突破法

業界最高水準の年収と少数精鋭採用で知られるM&Aキャピタルパートナーズは、採用数が極めて少ないため、選考の全体像を正確に把握したうえで準備を進めることが内定への最短ルートです。

本記事では、戦略コンサルを併願する方が特に気になる「ケース面接の有無」や「評価軸の違い」について丁寧に解説します。

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1. M&Aキャピタルパートナーズとはどのような会社か

M&Aキャピタルパートナーズは、中堅・中小企業のM&A仲介を専業とする独立系ファームです。選考を受ける前にその会社の基本情報と事業の特性を理解しておくことが、志望動機の深度を高めるうえで欠かせません。

基本情報と事業概要

M&Aキャピタルパートナーズは2005年10月に設立され、2013年11月に東証マザーズ(現グロース)に上場し、2014年12月には東証一部(現プライム市場)へ市場変更を果たしました。

本社は東京都中央区八重洲二丁目2番1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー36階に構えています。代表取締役社長は中村悟(なかむら さとる)氏です。

出典:M&Aキャピタルパートナーズ公式「役員紹介」

事業の核は中堅・中小企業の株式譲渡・事業承継のM&A仲介です。公式採用ページによると、扱う案件の平均株式譲渡額は約10億円以上、5件に1件は手数料が1億円以上の大型案件となっています。

出典:M&Aキャピタルパートナーズ公式採用ページ

グループ構成:レコフ・レコフデータとの関係

M&A業界の情報を調べると「レコフ」「レコフデータ」という名称を目にすることがあります。これらはM&Aキャピタルパートナーズとは別法人ですが、2016年10月にM&Aキャピタルパートナーズがレコフの100%株主となり経営統合が完了しています。

出典:レコフ公式「お知らせ」

レコフはM&Aのデータベース・FA(フィナンシャル・アドバイザー)機能を担い、M&Aキャピタルパートナーズは仲介機能を担うという役割分担です。採用窓口はそれぞれ別に設けられているため、応募先を混同しないようにしてください。なお、「日本M&AセンターHD」は同社とは全く別の法人であり、混同に注意が必要です。

規模と年収

2025年9月期時点の従業員数は296名です。平均年齢は32.4歳、平均勤続年数は3.3年と、コンパクトかつ若い組織です。

また、平均年収は2,265.8万円(2025年9月期)と、国内上場企業の中でも最上位水準です。さらに、在籍1年超のM&Aアドバイザーに限定すると平均3,007万円・中央値2,146万円(2025年9月期)となっています。

出典:M&Aキャピタルパートナーズ公式採用ページ(HRMOS)

2. 新卒採用の選考フローと各ステップの詳細

新卒採用は採用人数が極めて少なく、各ステップでの絞り込みが厳しい選考です。全体像を把握してから一つひとつの準備に取り組みましょう。

選考の全体像

複数の選考体験談と採用情報を照合すると、新卒採用の選考フローは以下のとおりです。

ステップ 内容 形式
書類選考(ES) エントリーシート提出 オンライン
Webテスト 性格診断+言語・数理テスト オンライン
1次面接 人事・部長クラスによる面接 Web(オンライン)
2次面接 執行役員・社長クラスによる面接 対面
最終面接 社長+役員による面接(会食形式) 対面

書類選考(ES)

エントリーシートでは志望動機と自己PR、学生時代の経験などが問われます。採用人数が少数精鋭のため、ESの段階から競争が始まります。同社が重視する「誠実性」「営業適性」「成長意欲」を軸に、自分の強みを具体的なエピソードで示すことが重要です。

Webテスト

性格診断と言語・数理テストの組み合わせで実施されます。M&A仲介のビジネスモデルは営業成績が直接年収に反映される完全成果主義型であるため、性格診断ではストレス耐性・目標達成への執着・対人折衝力といった営業適性が測定されていると考えられます。数理テストの難易度は標準的ですが、足切りを確実に回避するため事前に形式を確認しておきましょう。

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1次面接(Web)

人事・部長クラスが担当するオンライン面接です。志望動機と自分史(幼少期からの経歴)の深掘りが主なテーマとなります。後述しますが、この「自分史の深掘り」は全フェーズを通じて継続されるため、1次面接の段階から準備が必要です。

「なぜM&A仲介なのか」「なぜM&Aキャピタルパートナーズでなければいけないのか」という問いへの回答が求められます。業界のFA事業との違いや、なぜ仲介を選ぶのかを自分の言葉で説明できるかどうかが評価のポイントです。

2次面接(対面)

執行役員・社長クラスが担当し、対面でおこなわれます。1次面接よりさらに深い自分史の掘り下げと、入社意欲の確認が中心です。同社の企業理念や「世界最高峰の投資銀行を目指す」というビジョンへの共感が問われることもあります。

最終面接(会食形式)

最終面接は、社長・役員が同席する会食スタイルでおこなわれます。通常の面接室での対話とは異なり、食事の場での自然な会話を通じてカルチャーフィット・人間性・マナーが総合的に評価されます。

緊張しすぎず、食事のマナーや場の空気を読む力を示すことが重要です。事前に会食の基本マナーを確認しておくことを勧めます。

採用人数と難易度

新卒採用人数は公式には非公表ですが、複数の情報源によると数名〜十数名程度の少数精鋭採用とされています。採用人数が少ない分、倍率は相応に高いとみられます。

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3. 中途採用の選考フローと求められる経験

中途採用では、前職でのキャリアの「質」が直接評価軸となります。ポテンシャルよりも即戦力性と成果実績が問われる点が新卒とは大きく異なります。

選考の全体像

中途採用の選考フローは以下のとおりです。

ステップ 内容 形式
書類選考 経歴書・履歴書の審査 書類
適性検査 知的検査・性格検査 オンライン
1次面接 現場マネージャー・部長クラス 対面またはWeb
2次面接 部長・役員クラス 対面
最終面接 社長・役員クラス 対面
内定 条件交渉・内定承諾 —

面接は計3回程度が一般的で、選考期間は数週間〜1か月程度とされています。

求められる経験・バックグラウンド

中途採用で評価される経歴は以下のとおりです。

  • 金融業界(銀行・証券・保険)の営業職で2年以上の経験があり、成績が上位水準であること
  • 公認会計士・弁護士等の専門職で、営業志向を持つ人材
  • 他業界であっても、明確にトップセールスの実績を持つ人材

「法人営業の経験があれば誰でも通過できる」という性格の採用ではなく、成績の絶対水準が問われます。銀行員であれば表彰実績、証券会社であれば顧客資産残高のランクなど、数値で示せる実績を整理しておきましょう。

中途採用の年収水準

入社時の年収は転職前のキャリアによって異なります。社員採用の場合は約620万円、課長採用の場合は約1,300万円程度が目安とされています。

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4. 選考で問われる内容:自分史・志望動機・営業適性

こちらでは、面接全体を通じて評価されるポイントを整理します。準備の方向性を正確に把握することが選考通過の出発点です。

「自分史」の深掘りがすべての面接の核心

ワンキャリアの選考体験談およびキャリアラダーの解説で一致しているのが、「幼少期からの自分史」を全フェーズで繰り返し深掘りされるという点です。

「なぜそのときそう行動したのか」「その経験から何を学んだか」「その価値観は今の行動にどうつながっているか」といった問いが、面接ごとにさらに掘り下げられながら続きます。

自分史の整理は以下の構造で準備することをおすすめします。

  • 幼少期〜学生時代:印象的な体験、挫折・乗り越えのエピソード、培った価値観
  • 大学生・社会人時代(中途の場合):成果を出した経験、チームでの役割、困難への向き合い方
  • 志望するに至った経緯:なぜM&A仲介なのか、なぜこの会社でなければいけないのか

「ガクチカ」と「自分史」は異なります。単なる功績のリストではなく、自分の人格形成のストーリーとして一本の線でつながる語り方が求められます。

志望動機の精度

M&A仲介特有の問いとして「なぜFAではなく仲介なのか」「なぜM&Aセンターではなくこの会社なのか」があります。比較検討の末にM&Aキャピタルパートナーズを選んだ理由を、業界構造の理解とともに語れるかどうかが評価のポイントです。

同社の掲げる「世界最高峰の投資銀行を目指す」というビジョンや、平均案件規模の大きさ(平均10億円以上)など、競合他社との差異に言及した志望動機は説得力を持ちます。

営業適性と誠実性

M&A仲介は、事業承継という経営者の人生をかけた意思決定に伴走する仕事です。クライアントの信頼を長期間にわたって獲得し続ける力が問われます。同社が求める人物像は「誠実性」「コミュニケーション能力」「目標達成への執着」の3点に集約されます。

面接では誠実性を示す具体的なエピソード(約束を守る、正直に報告する、相手の利益を最優先に考える等)を準備しておくことが有効です。

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5. 戦略コンサル選考との決定的な違い

M&AキャピタルパートナーズはコンサルティングファームではなくM&A仲介会社であり、選考でも求められる能力が根本的に異なります。戦略コンサルと併願する場合には、この切り替えを意識することが重要です。

ケース面接は実施されない

戦略コンサル選考ではケース面接・フェルミ推定が核心的な評価項目ですが、M&Aキャピタルパートナーズの選考ではケース面接は実施されません。複数の選考体験談でケース面接への言及がないことから、このことは確認されています。

これは評価の方向性が根本的に異なるためです。

比較軸 戦略コンサル M&Aキャピタルパートナーズ
中心的評価項目 論理的思考力・問題解決力(ケース面接) 営業適性・誠実性・自分史(パーソナリティ)
面接スタイル ケース面接+逆質問型 自分史深掘り型・会話型
求める人物像 分析力・仮説思考・構造化力 対人折衝力・成果へのこだわり・誠実さ
最終面接形式 通常の対面面接が多い 会食形式(カルチャーフィット確認)

思考特性ではなく人格・パーソナリティが評価軸

戦略コンサルの選考では「どのように考えるか」が主な評価軸となりますが、M&Aキャピタルパートナーズでは「どのような人間か」が重視されます。幼少期からの自分史の深掘りがすべての面接を通じておこなわれるのも、この評価軸の違いによるものです。

戦略コンサルの選考対策に時間を投じてきた方は、面接の準備方向を意識的に切り替えることが必要です。ケース面接対策の時間を減らし、自分史の整理と志望動機の深掘りに重点を置く準備をおこないましょう。

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6. 選考突破に向けた対策のポイント

選考の特性を踏まえたうえで、具体的に何をどう準備すればよいかを整理します。

自分史の構造化と練習

最も重要な準備は、幼少期から現在までの自分史を時系列で整理し、一本のストーリーとして語れるようにすることです。

具体的な手順は以下のとおりです。

  • 印象に残った経験(成功・失敗・転換点)を時系列で書き出す
  • 各経験から「何を感じ、何を学んだか」を言語化する
  • その学びが「今の自分の行動・価値観」にどうつながっているかを接続する
  • 全体を通じて「誠実さ」「目標達成へのこだわり」が伝わるかを確認する

書き出したら、家族・友人・OBなど第三者に話して「一本筋が通って見えるか」を確認しましょう。

志望動機の深掘りと業界理解

「M&A仲介業界を選んだ理由」「その中でもこの会社を選んだ理由」の二層構造で志望動機を組み立てましょう。

M&A仲介ならではのやりがい(経営者の人生に伴走する、成約報酬型でやりがいと報酬が直結する等)と、M&Aキャピタルパートナーズ固有の特徴(案件規模の大きさ、少数精鋭による濃密な経験、グループ内のFA機能との連携)を組み合わせることで、説得力が増します。

会食最終面接の心構え

最終面接が会食形式という点は、多くの選考体験談で一致しています。評価の観点はカルチャーフィット・マナー・人間性であり、「食事をしながら楽しく話せる人間かどうか」が問われます。

緊張しすぎず、相手に関心を持って話を聞き、適切なタイミングで自分の考えを伝えることが重要です。食事中のマナー(食べながら話さない、お酌のタイミング、箸の使い方)も事前に確認しておきましょう。

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7. M&Aキャピタルパートナーズの年収体系と給与の実態

選考を受けるにあたって、入社後の報酬水準を正確に把握しておくことは志望動機の強度にも関わります。

新卒初年度の年収

公式採用ページ(HRMOS)によると、新卒初年度の想定年収は以下の構成です。

項目 金額
最低保証(年収) 504万円
お祝金 20万円
KPIインセンティブ(平均) 128万円
想定年収合計 約652万円

上記に加え、M&A成約インセンティブ・決算賞与が変動で加算されます。月給は32万円以上(基本給20万円+業務手当12万円以上)です。

また、入社後2年間は年120万円、3年目は年60万円の賞与を前倒しで支給する制度があります。これは入社直後から一定の収入を確保するための措置で、公式採用ページに明記されています。

出典:M&Aキャピタルパートナーズ公式採用ページ(HRMOS)

キャリアと報酬の成長

入社から数年でM&Aアドバイザーとして成果を出せるようになると、報酬は急速に伸びます。在籍1年超のM&Aアドバイザーの平均年収は3,007万円・中央値2,146万円(2025年9月期)です。成果主義の報酬体系のため、個人の実力次第で年収の伸び方に大きな差が生まれます。

まとめ

M&Aキャピタルパートナーズの選考は、戦略コンサルとは根本的に異なる評価軸で設計されています。以下に本記事の要点を整理します。

  • 選考フローは5ステップ(新卒):書類→Webテスト→1次面接→2次面接→最終面接(会食形式)
  • ケース面接は実施されない:評価軸は営業適性・誠実性・自分史のパーソナリティ
  • 自分史の深掘りが全フェーズの核心:幼少期から現在まで一本のストーリーで語れる準備が必須
  • 最終面接は会食形式:カルチャーフィット・マナー・人間性が評価される
  • 採用人数は少数精鋭:新卒は数名〜十数名程度とみられる。倍率は相応に高い
  • 平均年収は2,265.8万円(2025年9月期):成果次第でキャリアの早い段階から高収入を狙える

戦略コンサルを第一志望としながらM&Aキャピタルパートナーズを併願する場合、選考の準備軸を意識的に切り替えることが通過率を高めるうえで重要です。自分史の整理に十分な時間をかけ、志望動機の深度を磨いてから選考に臨んでください。

本記事のテーマを頭で理解しても、実際のケース面接で使いこなせるかどうかは別問題です。
「示唆が出せない」「分析が浅い」といった課題は独学では気づきにくく、放置すると本番まで改善されないまま終わることも少なくありません。
Strategistsでは、MBB内定者・出身者によるマンツーマンの模擬ケース面接指導を提供しています。

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我々のマンツーマン指導プログラムについて

2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了して転職活動を実施した方の戦略コンサル転職成功率は61%。そのうち8割が外資戦略ファームTier1・2(McK/BCG/Bain/Kearney/S&/ADL/RB)への転職を実現しています。(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)

※戦略コンサル転職成功率61%は、2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了し転職活動を実施した方を対象とした数値です(当社調べ)。

支援範囲は未経験からの転職からMUPまで幅広く、新卒向けの戦略コンサル特化就活塾においても業界トップレベルの実績を挙げています。

こうした実績を積み重ねてきた我々Strategistsが、多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したMBB面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。

我々のプログラムの最大の特長は、
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を習得することができる点です。

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「一切対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
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スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったらどういうやり方をするのが正解なのだろうか?それについて考えるところから始まりました。

結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが「理想的な上達プロセス」
なのではないか?ということでした。

そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形でさまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。

プログラムの全体像はこちらです。

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Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

教科書・動画講座による体系的インプット

②反復練習で定着:課題ケース演習

厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら、実際の過去問を題材に試行してみる。あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが、このトレーニングの役割です。

課題ケース演習の流れ

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