「PwCコンサルティングって、具体的にどんな仕事をしているの?」
「部門がたくさんあるけど、違いがよくわからない…」
「自分のキャリアや専門性に合うのはどの部門なんだろう?」
世界最大級のプロフェッショナルサービスファーム「PwC」のメンバーファームであるPwCコンサルティング合同会社。その名前は知っていても、具体的な業務内容や部門ごとの特徴、選考の違いについて深く理解している方は少ないかもしれません。
特に、戦略から実行まで一気通貫で支援する総合コンサルティングファームでは、部門ごとの専門性やカルチャー、求められるスキルセットが大きく異なります。自分に最適なキャリアを見つけるためには、解像度の高い企業研究が不可欠です。
この記事では、実際にBig4コンサルティングファームの内定を獲得した筆者が、自身の経験と徹底的なリサーチに基づき、PwCコンサルティングの全体像から、各部門の具体的な業務内容、選考情報、そして求められる人物像まで、どこよりも詳しく、そしてわかりやすく解説します。
この記事を読めばわかること
- PwCコンサルティングの企業としての特徴と強み
- 主要な各部門(ビジネス、テクノロジー、リスク、ストラテジー)の具体的な業務内容とプロジェクト事例
- 部門ごとのカルチャーや働く環境、求められるスキルセットの違い
- 新卒・中途採用における選考フローと、部門別の難易度・対策ポイント
- PwCコンサルティングが求める人物像と、内定を掴むための秘訣
この記事を最後まで読めば、PwCコンサルティングという企業を立体的に理解し、自身のキャリアプランと照らし合わせながら、自信を持って選考に臨むための強固な土台を築くことができるでしょう。
1. PwCコンサルティング合同会社とは?ファームとしての特徴と強み
PwCコンサルティング合同会社は、ロンドンを本拠地とし、世界151カ国に拠点を有するプロフェッショナルサービスファーム「PwC(プライスウォーターハウスクーパース)」の日本におけるメンバーファームです。監査・税務・法務・ディールアドバイザリーなど、PwC Japanグループが持つ多様な専門組織と連携し、クライアントが抱える複雑な経営課題に対して、戦略から実行まで一気通貫のサービスを提供している点が最大の特徴です。
PwCコンサルティングの主な特徴と強み:
- BXT(Business, eXperience, Technology)アプローチ:
PwCがグローバルで提唱する独自の方法論です。「ビジネス(経営課題)」、「エクスペリエンス(顧客体験)」、「テクノロジー(最新技術)」の3つの要素を掛け合わせることで、表層的な課題解決ではなく、持続的な価値を創出する変革を目指します。このアプローチは、PwCコンサルティングの全てのサービス提供の根幹となっています。 - 圧倒的なグローバルネットワークと総合力:
世界中に広がるPwCのネットワークを最大限に活用し、最新のグローバルな知見や各国の専門家の協力を得ながらプロジェクトを遂行できます。また、PwC Japanグループ内の監査、税務、M&Aなどの専門家と緊密に連携することで、単なる戦略コンサルティングファームでは提供できない、複合的で実行確度の高いソリューションを提供できることが他社にはない大きな強みです。- 中途採用者にとっての魅力: 特定の業界や領域の専門知識に加え、会計や税務、M&Aといった専門性を掛け合わせたいと考えるプロフェッショナルにとって、非常に魅力的な環境と言えます。
- 戦略から実行までの一気通貫支援:
戦略部門である「Strategy&」が策定した最上流の経営戦略を、他のビジネスコンサルティング部門やテクノロジーコンサルティング部門が具体的な業務改革やシステム導入まで落とし込み、実行を支援します。クライアントの「変革の実現」に最後まで伴走することを重視しています。 - 社会課題解決への強いコミットメント:
「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」というPwCのPurpose(存在意義)に基づき、企業の課題解決だけでなく、サステナビリティ(ESG)、地方創生、ダイバーシティ&インクルージョンといった社会全体の課題解決にも積極的に取り組んでいます。 - 「人」を重視し、多様性を受け入れるカルチャー:
多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍しており、個々のキャリア志向を尊重する文化があります。社内異動制度も活発で、部門を越えてキャリアを築くことが可能です。また、研修制度が非常に充実しており、コンサルタントとしての基礎スキルから専門領域の知識、リーダーシップまで、体系的に学ぶ機会が豊富に提供されています。- 中途採用者にとっての魅力: 未経験からコンサルタントを目指す方や、キャリアチェンジを考えている方にとっても、キャッチアップしやすい環境が整っています。
PwCコンサルティングは、戦略ファームのようなシャープな切れ味だけでなく、総合ファームならではの「実行力」と「総合力」、そして社会に対する強い責任感を併せ持つ、非常にユニークなポジションを築いているファームと言えるでしょう。
2. 部門別徹底解説:あなたのキャリアはどこにある?
PwCコンサルティングの組織は、クライアントの課題領域に応じて大きく4つの部門(クラスタ)に分かれています。それぞれが高度な専門性を持ちながら、時には連携して複雑な課題解決にあたります。自身の興味関心やキャリアの方向性と照らし合わせながら、各部門の特徴を理解していきましょう。
① Business Consulting(ビジネス・コンサルティング)
クライアント企業の事業戦略や変革を、経営管理、業務プロセス、組織・人事といった側面から支援する、PwCコンサルティングの中核をなす部門です。企業の「事業運営」そのものを深く理解し、持続的な成長を支えるための変革をリードします。
- 具体的な業務内容・プロジェクト例:
- 経営管理(Finance & Accounting): 経営状況を可視化するためのKPI設計、予算管理プロセスの高度化、グループ経営管理基盤の構築支援、決算早期化プロジェクトなど。
- サプライチェーンマネジメント(SCM): 需要予測の精度向上、在庫最適化、グローバル物流網の再構築、調達・購買プロセスの改革支援など。
- オペレーション改革(Operations): 製造現場の生産性向上(スマートファクトリー化)、店舗オペレーションの効率化、コールセンターの業務改革、RPA導入による業務自動化支援など。
- 組織・人事改革(People & Organization): M&A後の組織統合(PMI)、人事制度の再設計、タレントマネジメント戦略の策定、従業員エンゲージメント向上施策、チェンジマネジメント(変革の定着化支援)など。
- 求められるスキル・人物像:
- 特定の業務領域(財務会計、生産管理、人事など)に関する深い専門知識や実務経験。
- クライアントの業務プロセスに入り込み、現場の担当者と円滑にコミュニケーションを取りながら課題を特定・解決する能力。
- 地道な分析や業務改善を粘り強く推進できる実行力と当事者意識。
- 事業会社出身者や、特定の業務領域での経験を持つ中途採用者が多く活躍しています。
② Technology Consulting(テクノロジー・コンサルティング)
最新のテクノロジーを活用して、クライアントのビジネス変革(DX: デジタルトランスフォーメーション)を構想から実現まで支援する部門です。単なるシステム導入に留まらず、テクノロジーをいかにしてビジネス価値に転換するかを追求します。
- 具体的な業務内容・プロジェクト例:
- テクノロジー戦略立案: 全社的なDX戦略の策定、ITロードマップの策定、最新技術(AI, IoT, Blockchainなど)の活用可能性評価、ITコスト最適化など。
- データ&アナリティクス活用: データ活用戦略の策定、データ分析基盤(DWH/データレイク)の構築、AI/機械学習モデルの開発・導入による需要予測や顧客分析の高度化支援など。
- クラウド導入支援: クラウド移行戦略の策定、AWS/Azure/GCPなどのクラウドプラットフォーム導入支援。
- 基幹システム(ERP)導入: SAP S/4HANA®をはじめとする基幹システムの導入構想策定から要件定義、導入プロジェクトマネジメント(PMO)までを一貫して支援。
- 求められるスキル・人物像:
- 特定のテクノロジー領域(クラウド、AI、データ分析、SAPなど)に関する深い技術的知見。
- テクノロジーをビジネスの言葉に翻訳し、経営層にその価値を説明できるコミュニケーション能力。
- 大規模かつ長期にわたるシステム導入プロジェクトを管理・推進するプロジェクトマネジメント能力。
- SIer出身者、ITコンサルタント、事業会社のIT部門出身者などが中心となります。
③ Risk Consulting(リスク・コンサルティング)
企業の持続的な成長を脅かす様々なリスクを特定・評価し、その対応策を講じることで、企業の守りを固め、レジリエンス(回復力)を高めることを支援する部門です。
- 具体的な業務内容・プロジェクト例:
- ガバナンス・リスク・コンプライアンス(GRC): 全社的リスク管理(ERM)体制の構築、内部統制(J-SOX)の評価・高度化、コンプライアンス違反防止体制の構築支援など。
- サイバーセキュリティ&プライバシー: サイバー攻撃対策戦略の策定、情報セキュリティ管理体制の構築、個人情報保護法やGDPRへの対応支援、インシデント対応支援など。
- フォレンジック: 不正会計調査、データ改ざん調査、情報漏洩調査など、不正や不祥事が発生した際の事実解明と再発防止策の策定を支援。
- 求められるスキル・人物像:
- リスク管理、内部監査、コンプライアンス、サイバーセキュリティ等の専門知識。
- 緻密で正確な調査・分析能力と、高い倫理観。
- 有事の際に、冷静かつ客観的にクライアントを導くことができる胆力。
- 監査法人出身者、金融機関のリスク管理部門、セキュリティ専門家などが活躍しています。
④ Strategy&(ストラテジー・コンサルティング)
PwCの戦略コンサルティングブランドであり、主に経営層に対して、全社成長戦略、事業戦略、M&A戦略といった最上流のテーマを扱う部門です。もともとは独立した戦略ファーム「ブーズ・アンド・カンパニー」であり、MBBに比肩する歴史と実績を持ちます。
- 具体的な業務内容・プロジェクト例:
- 全社成長戦略: 中長期経営計画の策定、事業ポートフォリオの最適化、新規事業領域の探索など。
- 事業戦略: 特定事業の競争力強化、マーケティング戦略、価格戦略、海外進出戦略の策定など。
- M&A・事業再生戦略: M&A戦略の策定、買収・売却対象の評価(ビジネスデューデリジェンス)、M&A後の統合戦略(PMI)策定、事業再生計画の策定など。
- サステナビリティ戦略: ESG経営戦略の策定、カーボンニュートラル実現に向けた事業変革支援など。
- 求められるスキル・人物像:
- 極めて高いレベルの論理的思考力、仮説構築力、構造化能力。
- 経営者の視座で物事を捉え、本質的な課題を特定する能力。
- 知的好奇心と学習意欲、プレッシャーの中でも高いパフォーマンスを維持できる精神的なタフさが求められます。
- 採用基準は非常に高く、戦略ファーム経験者やトップクラスの学歴を持つ人材が集まります。
部門間の連携:
これらの部門は独立して活動するだけでなく、クライアントの課題に応じて有機的に連携します。例えば、「DX戦略の策定(Strategy&)→具体的なシステム構想(Technology)→業務プロセス改革と組織への定着化(Business)」といったように、複数の部門が連携してプロジェクトを進めることで、PwCならではの「戦略から実行まで」の価値を生み出しています。
3. 選考情報と対策:部門ごとの難易度と求められる準備
PwCコンサルティングの選考は、新卒採用と中途採用でフローが異なりますが、いずれも部門(職種)別採用が基本となります。ここでは、各部門の選考プロセス、難易度、そして突破するために必要な準備について解説します。
選考プロセスの全体像
- 新卒採用:
- エントリーシート(ES)+Webテスト(玉手箱/TG-WEBなど)
- グループディスカッション(GD) or 録画面接
- 個人面接(複数回、ケース面接含む)
- ジョブ(インターンシップ形式の選考)
- 最終面接(パートナー面接)
- 内定
※応募する部門や時期によって、GDやジョブの有無・形式は変動します。
- 中途採用:
- 書類選考(職務経歴書)
- 個人面接(複数回、ケース面接含む)
- 最終面接(パートナー面接)
- 内定・オファー面談
※Webテストや筆記試験が課される場合もあります。
部門別の選考難易度と対策ポイント
選考難易度は、一般的に Strategy& > Technology ≒ Business > Risk の順と言われています。ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、各部門が求める専門性や経験とのフィットが最も重要です。
Strategy&
- 難易度: 最難関。MBBと同等の準備が必要。
- 評価ポイント:
- ケース面接: 思考の深さ、速さ、構造化能力、発想力など、極めて高いレベルが求められます。お題は「〇〇業界の10年後の市場規模は?」「〇〇社の海外進出戦略を考えよ」など、抽象度が高く、ビジネスの根幹を問うものが多い傾向にあります。
- ビヘイビア面接: なぜ戦略コンサルなのか、なぜPwC/Strategy&なのか、という志望動機を徹底的に深掘りされます。過去の経験から、自身のリーダーシップ、問題解決能力、知的好奇心などを論理的に説明する能力が問われます。
- 対策:
- ケース面接: 市販の対策本をこなすのは最低限。質の高い模擬面接を繰り返し、プロフェッショナルから客観的なフィードバックを受けることが不可欠です。単にフレームワークを暗記するのではなく、お題の本質を見抜き、自分なりの論点を立てて議論をリードする力を養う必要があります。
- 企業・業界研究: 様々な業界のビジネスモデルや最新動向について常にアンテナを張り、自分なりの意見を持っておくことが、思考の引き出しを増やし、議論の質を高めます。
Technology Consulting
- 難易度: 高い。専門性とコンサル適性の両方が求められる。
- 評価ポイント:
- 専門性: クラウド、データ分析、AI、SAPなど、自身が応募する領域に関する深い知識と経験が問われます。過去のプロジェクト経験などを具体的に説明できる必要があります。
- ケース面接: 「ある企業のDX戦略を立案せよ」「AIを活用した新規事業を考えよ」など、テクノロジーをビジネスにどう活かすか、というテーマが中心。技術的な実現可能性だけでなく、ビジネスインパクト(売上向上、コスト削減など)を意識した提案が求められます。
- ビヘイビア面接: 最新技術へのキャッチアップ意欲や学習意欲、大規模プロジェクトを完遂する遂行力やコミュニケーション能力が評価されます。
- 対策:
- 専門性の棚卸し: 自身の技術スキルや経験を、具体的なプロジェクト事例と共に構造的に整理しておくことが重要です。「何ができるか」だけでなく、「その技術でどのようなビジネス価値を生み出してきたか/生み出せるか」を語れるように準備しましょう。
- ケース面接: テクノロジー系のケース問題に特化して演習を重ねます。技術論に終始せず、常にビジネスの視点(顧客、コスト、収益など)に立ち返って議論を進める癖をつけましょう。
Business Consulting
- 難易度: 高い。幅広い業界・業務知識と問題解決能力が問われる。
- 評価ポイント:
- ケース面接: 「クライアントのサプライチェーンを最適化するには?」「M&A後の人事制度を統合するには?」など、特定の業務領域に根差した、より具体的で実行可能性を問うお題が多い傾向にあります。
- 親和性: これまでの職務経験と、応募する部門の専門領域(財務、SCM、人事など)との親和性が重視されます。なぜその領域でコンサルタントとして価値発揮したいのか、明確なストーリーが必要です。
- コミュニケーション能力: 現場の担当者から経営層まで、多様なステークホルダーと円滑に連携し、変革を推進していく力が求められます。
- 対策:
- 職務経験の深掘り: 自身のキャリアを振り返り、どのような課題に対して、どのように考え、行動し、どのような成果を出したのかを具体的に語れるように準備します。「STARメソッド(Situation, Task, Action, Result)」で整理すると効果的です。
- ケース面接: 特定の業務領域(例:財務、人事)に関するケース問題に多く触れておくと有利です。現実的な制約条件や現場の抵抗などを考慮に入れた、地に足のついた施策を提案できるかがポイントです。
Risk Consulting
- 難易度: 中〜高い。専門性が非常に重視される。
- 評価ポイント:
- 専門知識と資格: 応募領域(サイバー、フォレンジック、GRCなど)における深い専門知識や実務経験、関連資格(公認会計士、CISA、CISSPなど)が高く評価されます。
- 論理的思考力と緻密さ: ケース面接では、リスクをMECEに洗い出し、その発生可能性とインパクトを評価し、優先順位をつけて対策を講じる、といった緻密で論理的な思考プロセスが求められます。
- 誠実さ・倫理観: 不正や機密情報を扱うことも多いため、極めて高い倫理観や誠実な人柄が重視されます。
- 対策:
- 専門性の証明: 職務経歴書や面接において、自身の専門性を具体的な実績や資格で客観的に示すことが重要です。
- 情報収集: 最新の規制動向、セキュリティインシデント事例、不正会計事例など、自身の専門領域に関する情報収集を怠らないようにしましょう。面接でのディスカッションの質を高めます。
全部門共通のポイント
- なぜPwCか?: 数あるコンサルティングファームの中で、なぜPwCを志望するのかを自分の言葉で語れることが必須です。「BXTアプローチに共感した」「グループの総合力を活かして複合的な課題解決に携わりたい」など、PwCならではの魅力を、自身の経験やキャリアプランと結びつけて説明しましょう。
- 逆質問: 面接の最後には、必ず逆質問の時間が設けられます。これは単なる質疑応答ではなく、あなたの志望度の高さや知的好奇心を示す絶好の機会です。Webサイトを見ればわかるような質問は避け、面接官の役職や専門性に合わせた、質の高い質問を複数準備しておきましょう。
4. 【過去問解説】ケース面接で思考力はこう示せ
これまでの解説で、PwCコンサルティングの全体像、各部門の特徴、そして選考のポイントをご理解いただけたと思います。この章では、より実践的な対策として、過去の選考で出題されたテーマを基にした例題を用い、Strategists式の思考プロセスを具体的に解説します。
ケース面接で重要なのは、単なる「正解」を出すことではありません。どのような前提を置き、どう問題を構造化し、いかなる仮説と論拠に基づいて結論を導き出したか、その思考プロセス全体が評価されます。ここでは、多くの部門で問われる可能性のある「売上向上」をテーマとした問題を扱います。
ケース面接例題:旅行代理店(JTB)の売上向上施策
お題:大手旅行代理店JTBの売上を、今後3年間で向上させるための施策を考えてください。
1. 前提設定、問題の背景の言語化(思考のスタートラインを揃える)
まず、議論の土台を固めます。面接官との対話を通じて、以下の点を確認・設定します。
- クライアント: JTB。国内最大手で、ブランド力、全国店舗網、法人顧客基盤、仕入力に強みを持つ。一方で、高コスト構造やOTAに対するデジタル対応の遅れが課題の可能性。
- 対象: JTBグループ全体の売上。単なる旅行事業だけでなく、関連事業もスコープに含めるかを確認。(今回は「含める」方向で進めると議論が広がる)
- 期間: 3年間。短期的な施策と、中長期的な仕込みの両方が必要。
- 目標: 具体的な数値目標はないが、「持続的な成長」を目指す。単なる売上増だけでなく、利益率の改善も視野に入れるべきかを確認。
- 市場環境の認識合わせ:
- オンライン化(OTA台頭): 個人旅行手配の主戦場がオンラインに移り、価格競争が激化。
- 顧客ニーズの変化: 「モノ消費(パッケージツアー)」から「コト消費(体験価値)」へ。パーソナライズ化、個別手配(FIT)のニーズ増大。
- 市場セグメント: 国内旅行、海外旅行、インバウンド(訪日外国人旅行)の3つがあり、コロナ後の回復度合いや成長性が異なる。
- 顧客セグメント: 個人(若者、ファミリー、シニア、富裕層)と法人(出張、団体旅行、MICE)で特性が異なる。
面接官への確認(例):
「本件は、JTBグループ全体の売上を3年間で向上させる戦略を考える、という理解でよろしいでしょうか。特に、OTAの台頭による個人旅行のオンライン化と、顧客の体験価値重視へのシフトという市場変化を踏まえ、JTBの強みであるブランド力や法人基盤を活かす方向で考えるのが重要だと仮定します。まず、JTBの売上を顧客セグメントと旅行形態で分解し、注力すべき領域を特定するところから始めたいと思います。」
2. 仮説創出のための業界・商材の特徴分析
前提設定と並行して、JTBが置かれた状況の本質的な課題は何か、仮説を立てます。
- 業界特性: 旅行代理店のコア価値は「情報集約・手配代行」だったが、その価値はインターネットに代替されつつある。価格や利便性ではOTAに勝てない。
- JTBの強み/弱み: 強みは「信頼」「企画力」「法人基盤」「リアルな接点(店舗・人)」。弱みは「価格」「スピード」「デジタル体験」。
- 仮説:
- JTBが単純な旅行手配(航空券やホテルの予約)という土俵でOTAと戦うのは得策ではない。
- JTBが勝つべき領域は、①信頼性や専門性が求められる高単価領域(富裕層、ハネムーン、特殊な海外旅行)、②企画力や実行力が問われる法人領域(団体旅行、MICE)、そして③国内の圧倒的なネットワークを活かせるインバウンド領域ではないか。
- これらの領域では、単なる「手配手数料」ではなく、「企画・コンサルティング」や「体験」そのものへの対価を得られるビジネスモデルへの転換が求められているのではないか。
3. 論点の構造化、◎⚪︎△×でのイシュー絞り込み(論拠含む)
売上を顧客セグメントで分解し、各領域の魅力度(市場性)とJTBの勝算(適合性)から、3年間で注力すべきイシューを絞り込みます。
- 個人向け事業
- マス層向けパッケージツアー (△): OTAとの価格競争が最も激しい領域。利益率も低く、市場は縮小傾向。現状維持に留め、リソースを過剰に割くべきではない。
- 富裕層・特殊ニーズ向けオーダーメイド旅行 (⚪︎): 高単価・高利益率が期待できる。コンサルティング能力や信頼性というJTBの強みが活きる。市場規模は小さいが、ブランドイメージ向上にも繋がる。
- オンラインチャネル(OTA機能) (⚪︎): 主戦場であり無視はできないが、OTAとの消耗戦は避けるべき。JTBならではの独自商品や、店舗と連携したOMO(Online Merges with Offline)戦略で差別化を図る領域。
- 法人向け事業
- 一般出張手配(BTM) (△): コスト削減圧力が強く、新興BTMサービスとの競争も激しい。安定収益源ではあるが、大きな成長は見込みにくい。
- 団体旅行・MICE (◎): 企画力、手配力、実行力、信頼性といったJTBの強みが最大限に活きる領域。企業のニーズも多様化(チームビルディング、SDGs研修など)しており、ソリューション提案型のビジネスが可能。オンラインでの代替が困難で利益率も高い。最重要イシューと特定。
- インバウンド事業 (◎):
- 市場の成長性が極めて高い。日本の地方や文化体験への関心が高まっており、JTBの国内ネットワークと企画力が活かせる絶好の機会。政府の観光戦略とも合致。もう一つの最重要イシューと特定。
【絞り込み結果】
3年間の売上向上戦略としては、①法人向け(団体旅行・MICE)と②インバウンド事業を最重要イシュー(◎)とし、これらを成長のエンジンとする。次いで、③個人向け事業のオンラインチャネル高付加価値化と④富裕層向けへのシフト(⚪︎)で、既存事業の収益性を高めるべきと判断する。
4. 打ち手
絞り込んだイシューに基づき、具体的な施策を提案します。
- 法人向け(◎)施策:
- ソリューション営業への転換: 従来の旅行手配営業から、クライアント企業の経営課題(例:従業員エンゲージメント向上、人材育成)を解決するソリューションとして、研修旅行や報奨旅行を企画・提案する。
- テーマ特化型プログラム開発: SDGs、ウェルネス、アドベンチャーなど、現代的なテーマを持つ団体旅行プログラムを開発し、パッケージ化する。
- インバウンド向け(◎)施策:
- 高付加価値体験コンテンツの造成: 地方の自治体や伝統工芸職人、ユニークな体験を提供する事業者と連携し、富裕層向けに「本物の日本文化」を体験できるオーダーメイドツアーを造成する。
- 海外BtoBアライアンス強化: 海外の有力旅行代理店と提携し、JTBの高品質な国内ツアーを独占的に供給する。
- 個人向け(⚪︎)施策:
- OMO戦略の推進: オンラインで旅行を検討している顧客が、専門的な相談のために店舗へスムーズに誘導される仕組みを構築(例:Webから来店相談予約)。逆に、店舗で相談した内容をオンラインで後から確認・決済できるなど、チャネルを横断した顧客体験を提供する。
- コンシェルジュサービスの拡充: 富裕層や特殊な旅行を求める顧客に対し、専門のコンシェルジュがオンライン・オフラインで対応し、オーダーメイドの旅行プランを作成するサービスを強化する。
5. 学びの抽象化、今回の問題を通じて伝えたいこと
- 強みを活かせる土俵で戦う: 自社の弱みが露呈する価格競争の土俵から降り、自社の強み(信頼、企画力、法人基盤など)が活きる領域にリソースを集中投下することが、成熟産業における成長の鍵である。
- ビジネスモデルの変革: 単なる「手配代行業者」から、顧客の課題を解決する「ソリューションプロバイダー」や、ユニークな「体験クリエイター」へとビジネスモデルを変革していく視点が必要である。
- デジタルとリアルの融合: デジタル化の波は不可避だが、全てをデジタルに置き換えるのではなく、自社のリアルアセット(店舗、人)と融合させることで、オンライン専業の競合にはない独自の価値を生み出すことができる。
6. 差がつくポイント、元面接官からのコメント
- 解像度の高い現状認識: 「OTAが脅威」という一般論だけでなく、「なぜ脅威なのか」「どのセグメントで特に脅威なのか」「逆にJTBが勝てる領域はどこか」を具体的に分析できているか。
- 打ち手の独自性と具体性: 「インバウンドを強化する」だけでなく、「どのような層に、どのような体験価値を提供し、どうやって集客するのか」まで具体的に踏み込めているか。JTBのアセットをどう活用するかが明確になっていると評価が高い。
- 構造化とストーリー性: 課題分析から施策提案までが一貫した論理で繋がっており、なぜその領域に注力し、その施策を打つべきなのか、説得力のあるストーリーとして語れているか。
- 熱意と当事者意識: まるで自分がJTBの経営者であるかのように、熱意を持って課題と向き合い、未来を語れるか。この当事者意識(オーナーシップ)は、コンサルタントにとって極めて重要な資質です。
PwCコンサルティングのケース面接では、このような戦略的な思考力に加え、クライアントの変革を実現する「実行力」や、多様な専門家と連携する「協調性」も評価されます。ぜひ、多角的な視点を持って対策に臨んでください。
5. PwCで描くキャリアの未来:カルチャー、成長環境、求められる人物像
これまでの章で、PwCコンサルティングの事業内容や選考について詳しく見てきました。しかし、ファーム選びで最も重要なのは、「そこで自分がどのように働き、成長できるのか」というリアルなイメージを持てるかどうかです。
この章では、PwCコンサルティングのカルチャーや働き方、キャリアパスといった「働く環境」にフォーカスし、あなたがこのファームでどのような未来を描けるのかを解き明かしていきます。
協調性と多様性を重んじるカルチャー
コンサルティングファームと聞くと、個人が成果を競い合う「Up or Out」の厳しい環境を想像するかもしれません。しかし、PwCコンサルティングのカルチャーは、それとは少し趣が異なります。
- チームで価値を創出する姿勢: PwCの強みは、監査、税務、ディール、コンサルティングといった多様な専門家が連携する「総合力」にあります。そのため、個人の力だけでなく、チームとしていかに大きな価値を生み出すかが重視されます。面接でも、個人プレーの武勇伝より、チームの中でどのように貢献し、成果を導いたかという経験が高く評価される傾向にあります。雰囲気は比較的穏やかで、互いを尊重し、助け合う文化が根付いています。
- 「Be well, work well.」という価値観: PwCは、社員が心身ともに健康で、充実して働くことを支援する「Be well, work well.」というスローガンをグローバルで掲げています。これは単なる標語ではなく、フレックスタイムやリモートワークの柔軟な活用、働きすぎを防ぐためのプロジェクト管理など、具体的な制度として浸透しています。コンサルタントという激務の中でも、持続的に高いパフォーマンスを発揮できる環境づくりに本気で取り組んでいる姿勢は、大きな魅力と言えるでしょう。
- 多様性(Diversity & Inclusion)の尊重: 多様なバックグラウンドを持つ人材が集まることで、より革新的なアイデアが生まれるという考えが根付いています。事業会社出身者、SIer、官公庁、研究者など、様々なキャリアを持つ中途採用者が多く活躍しており、それぞれの専門性を尊重し合うカルチャーがあります。これは、未経験からコンサルタントを目指す方にとっても、安心して飛び込める環境であることを意味します。
圧倒的な学びと成長の機会
PwCコンサルティングは、「人を育てる」ことへの投資を惜しまないファームです。プロフェッショナルとして市場価値を高め続けるための、圧倒的な成長環境が用意されています。
- 体系化された研修制度: 入社直後の新人研修はもちろん、コンサルタントの各階層(アソシエイト、シニアアソシエイト、マネージャーなど)ごとに求められるスキルを体系的に学ぶ研修プログラムが非常に充実しています。ロジカルシンキングや資料作成といった基礎スキルから、各インダストリーやソリューションの専門知識、プロジェクトマネジメント、リーダーシップまで、キャリアの段階に応じて必要な学びを得ることができます。
- 柔軟なキャリアパスと社内異動制度: 「自分のキャリアは自分で築く」という考え方が尊重されており、キャリアの選択肢が非常に広いのが特徴です。
- キャリアコーチ制度: 全社員に「コーチ」と呼ばれる先輩社員がつき、プロジェクトでの悩みから中長期的なキャリアプランまで、気軽に相談できる体制が整っています。
- 社内公募制度: 一定の条件を満たせば、部門やチームを越えて異動することが可能です。「テクノロジーの知見を活かしてビジネスコンサルに挑戦したい」「戦略部門で最上流の経験を積みたい」といったキャリアチェンジを、社内で実現できるチャンスがあります。
- グローバルモビリティ: PwCのグローバルネットワークを活かし、海外オフィスで働く機会もあります。将来的にグローバルな舞台で活躍したいと考える人にとって、大きな魅力となるでしょう。
PwCコンサルティングが真に求める人物像
最後に、これまでの内容を総括し、PwCコンサルティングがどのような人物を求めているのか、その本質を改めて整理します。
- 最後までやり抜く「当事者意識」:
クライアントの課題を評論家のように分析するのではなく、「自分自身の問題」として捉え、泥臭いことも厭わず最後まで解決に導こうとする強い当事者意識(オーナーシップ)が求められます。戦略から実行まで伴走するPwCだからこそ、この姿勢は不可欠です。 - 多様な他者と連携する「協調性」:
自分の専門性や意見に固執するのではなく、異なる専門性を持つチームメンバーやPwC Japanグループ内の専門家を尊重し、積極的に連携してより大きな価値を創出しようとするマインドが重要です。 - 変化を楽しみ、学び続ける「知的好奇心」:
テクノロジーの進化や社会の変化は著しく、過去の成功体験が通用しなくなっています。常に新しい知識やスキルをどん欲に吸収し、自身の専門性をアップデートし続けられる学習意欲の高い人が評価されます。 - 社会を良くしたいという「高い志」:
PwCが掲げるPurpose「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」に心から共感し、クライアントワークを通じて、ひいては社会全体をより良い方向に導きたいという志を持っているか。この視点は、日々の業務のモチベーションとなり、より質の高いアウトプットを生み出す原動力になります。
PwCコンサルティングは、単に優秀なだけでなく、誠実で、チームワークを重んじ、社会貢献への意欲を持つ人材を求めています。もしあなたがこれらの人物像に共感し、このファームで成長したいと強く願うなら、その熱意はきっと面接官に伝わるはずです。
6. まとめ:PwCコンサルティングで、あなたのポテンシャルを最大限に引き出すために
本記事では、PwCコンサルティングの企業としての強みから、各部門の具体的な業務内容、選考対策、そして働く環境やカルチャーに至るまで、多角的な視点から徹底的に解説してきました。
PwCコンサルティングは、単なる「コンサルティングファーム」という枠には収まりきらない、ユニークで多面的な魅力を持つ組織です。
- 圧倒的な「総合力」: 戦略部門「Strategy&」が描くシャープな戦略を、Business、Technology、Riskの各専門部隊が連携し、地に足のついた「実行」まで完遂させる。さらにPwC Japanグループが持つ監査・税務・法務・M&Aの知見と融合し、複雑な経営課題にワンストップで応える力は、他社の追随を許しません。
- 「人を育てる」文化: 充実した研修制度、柔軟なキャリアパス、そして社員の心身の健康を本気で考える「Be well, work well.」の思想。これらは、プロフェッショナルが持続的に成長し、最高のパフォーマンスを発揮するための強固な土台となっています。
- 社会課題解決への「高い志」: 目先の利益だけでなく、「社会における信頼を構築し、重要な課題を解決する」というPurpose(存在意義)をファーム全体で共有し、日々の業務を通じて社会に貢献しようとする姿勢は、働く上での大きなやりがいと誇りにつながります。
もしあなたが、自身の専門性を磨きながら、チームで大きな価値を創出し、クライアントの変革に最後まで伴走したいと考えるなら。そして、その仕事を通じてより良い社会の実現に貢献したいと願うなら。PwCコンサルティングは、あなたのポテンシャルを最大限に引き出せる、最高のフィールドとなるでしょう。
この記事が、PwCコンサルティングという企業を深く理解し、あなた自身のキャリアと照らし合わせ、自信を持って選考に臨むための一助となれば幸いです。
あなたの挑戦が、輝かしい未来へと繋がることを心から応援しています。
【ケース面接対策TV】おすすめ動画
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また我々のプログラムはマンツーマンのケース指導に加えて
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我々のマンツーマン指導プログラムについて
総コン内定者を多数輩出、受講生の戦コン内定率(累計)約43% (新卒約45%/既卒約40%)、
(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
という驚異的な内定者輩出実績を誇る我々Strategistsが
多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したトップファーム面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。
我々のプログラムの最大の特長は、
・ケース面接初心者や苦手意識のある方であっても
・再現性高く、最短距離で、最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。
実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一才対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。
スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。
②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。
我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある
と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
ケース対策は量よりも圧倒的に質です。
質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習で確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

復習にご活用いただけます
※現時点では、扱う問題によって資料が無い場合もございます。
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ここまで読んでいただき、マンツーマン指導に興味を持っていただいた方は、まず初回メンタリングをお受けください。無理な勧誘等は一切ございません。お気軽に申し込みください。
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単なる”模範解答例”ではなく、問題のポイントや次に活かせる学びをまとめています。
我々の初回メンタリングはありがちなサービス勧誘・営業の場ではなく
本プログラムの 『0講目』の扱いですから、
「これがStrategistsのクオリティか」とご実感いただける機会になることをお約束します。

