「ケース面接でフレームワークを使えと言われるけど、具体的にどう使えばいいかわからない」「BCGマトリクスって聞いたことはあるけど、4象限に分けて終わりじゃないの?」――そんな疑問をお持ちの方へ。
本記事では、事業ポートフォリオ戦略の代名詞「BCGマトリクス(PPM)」について、基本の4象限から実践的な使い方、陥りがちな失敗例まで、大手飲料メーカーの事業戦略という具体例を通じて解説します。
記事を読み終えれば、BCGマトリクスを単なる知識としてではなく、「どの事業に投資し、どこから撤退し、キャッシュをどう回すか」という経営の本質を考える武器として使いこなせるようになります。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
BCGマトリクスの基本的な考え方と使い方をわかりやすく解説
まず、BCGマトリクスがどのようなフレームワークなのか、その基本的な考え方と使い方を理解しましょう。
BCGマトリクス(PPM)とは?
BCGマトリクスは、企業が展開する複数の事業や製品を「市場成長率」と「相対的市場シェア」という2つの軸で評価し、経営資源(ヒト・モノ・カネ)をどのように配分すべきかを判断するためのフレームワークです。
企業全体の視点から、「どの事業に投資し、どの事業を維持し、どの事業から撤退すべきか」といった事業ポートフォリオに関する戦略的意思決定を視覚的に整理することができます。
4つの象限:花形・金のなる木・問題児・負け犬
BCGマトリクスは、2つの軸によって事業を以下の4つの象限に分類します。
| 象限 | 市場成長率 | 相対的市場シェア | 特徴と基本的な戦略方針 |
|---|---|---|---|
| 花形(Star) | 高い | 高い | 成長市場で高いシェアを持つ将来有望な事業。シェア維持・拡大のため積極的な投資が必要。将来の「金のなる木」候補 |
| 金のなる木(Cash Cow) | 低い | 高い | 成熟市場で高いシェアを持つ安定的なキャッシュ創出源。追加投資は最小限に抑え、生み出したキャッシュを「花形」「問題児」に投資する |
| 問題児(Question Mark) | 高い | 低い | 成長市場だがシェアが低い事業。多額の投資で「花形」に育てるか、将来性が見込めなければ撤退・売却するか戦略的な見極めが必要 |
| 負け犬(Dog) | 低い | 低い | 成熟市場でシェアも低い事業。生み出すキャッシュも少なく成長も見込めないため、事業の縮小や撤退・売却を検討する |
他のフレームワークとの違い
アンゾフの成長マトリクスとの違い
アンゾフの成長マトリクスは「製品」と「市場」をそれぞれ「既存」と「新規」に分け、企業の成長戦略の方向性(市場浸透、新製品開発、新市場開拓、多角化)を考えるフレームワークです。成長の「方向性」を示すのに対し、BCGマトリクスは既存事業間の「資源配分の優先順位」を示す点で焦点が異なります。
GEビジネススクリーンとの違い
GEビジネススクリーンはBCGマトリクスをより発展させたもので、「市場の魅力度」と「事業の強さ」というより多面的な評価軸を用います。BCGマトリクスがシンプルで分かりやすい一方、GEビジネススクリーンはより詳細な分析が可能ですが評価が複雑になります。ケース面接ではまずシンプルかつ強力なBCGマトリクスを使いこなせることが基本です。
BCGマトリクスの作り方:ケース面接でそのまま使える4つの手順
ケース面接でBCGマトリクスを実際に使う際の手順を整理します。この4ステップを頭に入れておくだけで、どんな事業ポートフォリオのお題でも素早く構造化できるようになります。
STEP 1:2軸の定義を明確にする
→ 「市場成長率の高低は何を基準にするか(GDP成長率・業界平均など)」「相対的市場シェアの比較対象は誰か(No.1企業・上位3社平均など)」を面接官と共有してから分析を始める。定義があいまいだと後の議論が崩れる
STEP 2:事業を洗い出し、各事業を2軸でプロットする
→ クライアントの事業セグメントを列挙し、定義した2軸に基づいて各事業がどの象限に入るかを根拠とともに説明する。「なんとなく花形」ではなく「〇〇市場は年率X%で成長しており(市場成長率:高)、クライアントはシェアNo.1(相対シェア:高)なので花形」という形で根拠を添える
STEP 3:現状のポートフォリオ全体の「バランス」と「課題」を診断する
→ 各事業の分類が終わったら「現状ポートフォリオに何が問題か」を俯瞰する。例:「問題児が多く花形が少ない=将来の成長ドライバーが不足」「負け犬への資源が多すぎる=収益効率が悪い」など
STEP 4:資源配分の方向性(動的な示唆)を提示する
→ 「金のなる木が生み出すキャッシュを、どの問題児に集中投資して花形に育てるか」という事業間のキャッシュフロー戦略を描く。ここまで踏み込めて初めてBCGマトリクスを「使いこなした」と評価される
ケース面接でBCGマトリクスが活きるお題の見極め方とポイント
BCGマトリクスは強力なツールですが、万能ではありません。特に有効に機能するお題のパターンと見極めポイントを理解しましょう。
BCGマトリクスが活きるお題の典型パターン
【パターン1】「事業ポートフォリオ戦略」「全社戦略」に関するお題
お題例:「多角化経営を行う〇〇社の10年後の成長戦略を考えよ」「大手電機メーカーA社の事業ポートフォリオを見直し、経営資源の再配分について提言せよ」
→ 複数の事業を持つ企業全体の視点から「どの事業に注力し、どの事業を見直すか」という経営資源の最適配分を問うお題。BCGマトリクスの核心的なテーマと完全に一致する
【パターン2】「M&A戦略」「事業売却・撤退」に関するお題
お題例:「食品メーカーB社は、ノンコア事業である化粧品事業を売却すべきか?」「IT企業C社はAI事業強化のためM&Aを検討している。どのような企業を買収すべきか?」
→ 事業の売却・撤退を検討する際、その事業が「負け犬」や将来性の低い「問題児」に位置づけられるかが重要な判断材料となる。M&Aによる事業強化を考える際は「問題児を花形に育てる」「新たな花形候補を獲得する」という視点で分析できる
【パターン3】「成熟市場・衰退市場」にいる企業の成長戦略
お題例:「国内市場が縮小する中で、ビールメーカーD社の持続的成長戦略を考えよ」
→ 主力事業が「金のなる木」や「負け犬」に位置づけられる可能性が高い状況。そこから得られるキャッシュをどの「問題児」や新たな「花形」候補に投資していくかという次世代の飯のタネを考える上で、ポートフォリオ全体の視点が不可欠になる
ケース面接でBCGマトリクスを使う際のポイント
- フレームワークありきで考えない:お題が出た瞬間に「BCGマトリクスを使おう」と飛びつかず、「このクライアントの根本的な課題は何か?」を問い、その上でBCGマトリクスが有効だと判断した場合のみ活用する
- 2軸の定義を明確にする:「市場成長率の高低は何を基準にするか」「相対的市場シェアは誰との比較か」を面接官に説明し合意形成を図ることが重要
- 各事業のプロットに論理的根拠を持つ:「なんとなく花形」ではなく「〇〇市場は年率10%で成長しており(市場成長率:高)、クライアントはシェアNo.1(相対シェア:高)なので花形」と簡潔な根拠とともに説明する
- 静的な分析で終わらせない:4象限に分類して終わりではなく、「金のなる木のキャッシュをどの問題児に集中投資して花形に育てるか」「3〜5年後にはどのようなポートフォリオを目指すか」という動的な示唆を引き出すことが本当の目的
BCGマトリクスのメリット・デメリット:使う前に知っておくべき限界と注意点
| 観点 | メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|---|
| 分析のシンプルさ | 「市場成長率」と「相対的市場シェア」という2軸でのシンプルな構造により、複数の事業を素早く俯瞰し、ディスカッションの共通言語となる | 2軸に単純化しすぎるため、複雑な事業の実態(ブランド力・技術力・シナジー等)が評価軸に入らない |
| 資源配分の視点 | 「どの事業にキャッシュを投入し、どこを縮小するか」という意思決定の優先順位付けに強い | 「負け犬=即撤退」のような機械的な判断は危険。撤退時のブランド毀損・チャネル喪失など副作用を考慮する必要がある |
| 時間軸の視点 | 「問題児を花形に育てる」「花形が金のなる木になる」という事業ライフサイクルの動きを直感的に理解できる | 市場成長率やシェアは変動するため、現時点のスナップショットに過ぎない。定期的なポートフォリオの見直しが必要 |
| 適用範囲 | BtoB・BtoC問わず、複数事業を持つ大企業のポートフォリオ戦略に幅広く活用できる | 単一事業の企業や、新興スタートアップのように事業の境界が曖昧な場合には適用しにくい |
ケース面接では、「BCGマトリクスにはこういう限界があるため、〇〇という点は別途補完して考えます」と自ら限界を認識した上で使えると、分析の信頼性が大幅に高まります。
ケース面接対策についてより詳しく知りたい方は、Strategistsが無料で公開しているケース面接の教科書をご覧ください。
BCGマトリクス活用の罠:ケース面接でやりがちな失敗例
BCGマトリクスは強力なフレームワークですが、シンプルさゆえに使い方を誤ると思考が浅くなり、面接官にマイナスの印象を与えてしまう危険性があります。
失敗例1:「とりあえず当てはめ」思考停止型
症状
「事業ポートフォリオ」という言葉を聞いた瞬間に、思考停止でBCGマトリクスの4象限を描き始め、「この事業は花形なので投資しましょう」「これは負け犬なので撤退しましょう」と短絡的な結論に飛びついてしまう。なぜその事業がその象限に位置するのかの根拠分析も欠落している。
なぜダメなのか
フレームワークを思考のツールではなく思考の代替物として使っている典型例です。各象限の定石とされる戦略方針(花形→投資、負け犬→撤退)を鵜呑みにし、クライアントの個別事情を考慮していません。面接官からは「思考が浅い」「準備してきたことを話しているだけ」と見なされます。
回避策
- WHYから始める:なぜ今、事業ポートフォリオの見直しが必要なのか?クライアントの根本的な課題は何か?(全社的な成長鈍化、主力事業の収益性悪化、新規事業の育成失敗など)という問いから思考を始める
- 分析の道具として使う:BCGマトリクスは現状を整理し「議論すべき論点を特定するためのツール」と位置づける。「なぜこの事業は問題児から抜け出せないのか?」「金のなる木のキャッシュ創出能力は将来も維持できるか?」というより深い問いを立てるために活用する
失敗例2:「定義が曖昧」ふわっと分析型
症状
「市場成長率」や「相対的市場シェア」の軸を定義しないまま、「この事業は成長してそうなので成長率『高』」「シェアはたぶん2位なので『低』」と感覚的・主観的に事業をプロットしてしまう。
なぜダメなのか
分析の土台となる軸の定義が曖昧なため、後の議論全体が砂上の楼閣となります。面接官から「『高い』とは何と比較して高いのですか?」「なぜシェア2位を『低い』と判断したのですか?」と質問された際に論理的な回答ができません。
回避策
- 比較対象を明確にする:「市場成長率については日本のGDP成長率(例:1%)を基準とし、それを超えるものを『高』とします」「相対的市場シェアは業界トップ企業のシェアを1とした場合の比率で考えます」のように測定可能な定義を簡潔に提示し、面接官と目線を合わせる
失敗例3:「静的な分類」で思考終了型
症状
各事業を4象限に分類し、「花形が1つ、金のなる木が2つ、問題児が3つ、負け犬が1つです」と報告して満足してしまう。分類から得られる戦略的な示唆にまで思考が及んでいない。
なぜダメなのか
BCGマトリクスの目的は分類すること自体ではなく、分類結果を用いて経営資源の最適配分という未来の意思決定を行うことです。現状分析だけで終わってしまってはコンサルタントとしての価値を発揮できません。
回避策
- キャッシュフローの視点を持つ:「金のなる木が生み出すキャッシュを、どの問題児にどのくらい投資すれば花形に育てられるか?」という事業間の資金の流れを意識する
- 時間軸を導入する:「現在のポートフォリオはこうだが、5年後にはどのようなポートフォリオを目指すべきか?そのために今からどの事業をどう動かすべきか?」という動的な視点で戦略を考える
- シナジーを考慮する:「負け犬事業でも撤退すると花形事業のブランド価値に悪影響はないか?」「問題児の技術を金のなる木の製品に応用できないか?」という事業間の相互作用にも目を向ける
【ケース面接 過去問解説】大手飲料メーカーの事業ポートフォリオ戦略
BCGマトリクスが有効に機能する具体的なケース問題の思考プロセスを、ステップバイステップで解説します。
お題:クライアントはサントリーホールディングスです。国内市場が成熟する中、今後5年間での持続的な成長を実現するための事業ポートフォリオ戦略を提言してください。
STEP 1:前提設定・問題の背景の言語化
面接官への確認事項
- 「持続的な成長」の定義:「売上・営業利益ともに年平均成長率で現状以上の成長を目指すことを目標として設定してよろしいでしょうか?」
- スコープ:「議論の対象はサントリーホールディングス全体の事業とし、地域は国内市場を主軸に考えます。よろしいでしょうか?」
- サントリーの現状認識:「私の認識ではサントリーは酒類(ビール・ウイスキー等)・飲料(清涼飲料水)・食品・その他(健康食品・外食等)の多角的な事業を展開する大手飲料メーカーです。特にウイスキーなどの高価格帯ブランド力に強みがある一方、ビール類では競争が激しく、清涼飲料水市場もコモディティ化が進んでいるという理解で相違ないでしょうか?」
STEP 2:仮説創出のための業界・商材の特徴分析
飲料業界の特性
- 市場の成熟:国内の人口減少・高齢化により、市場全体としては大きな成長が見込みにくい成熟市場
- 競争激化:大手メーカー間の競争に加え、PB商品や異業種からの参入もあり価格競争が激しい
- 消費トレンドの変化:健康志向(無糖・低カロリー・機能性)・少量高付加価値志向・アルコール離れ(特に若年層)が顕著
- チャネルの重要性:スーパー・コンビニ・自販機・飲食店といった販売チャネルの確保・維持が売上を大きく左右する
サントリーの強み・弱み(推定)
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 強み | 強力なブランド力(プレミアムモルツ・山崎・白州・BOSS・伊右衛門など)。ウイスキー等の高付加価値・高価格帯製品での高い収益性。幅広い製品ポートフォリオ(酒類・飲料・食品)。強固な販売網・マーケティング力 |
| 弱み | ビール類市場でのシェア(トップではない)。国内飲料市場全体の成熟による成長の頭打ち懸念。健康志向トレンドへの対応(一部では進んでいるが主力は既存製品) |
示唆:「成熟市場において、どの事業でキャッシュを稼ぎ、どの成長領域に再投資して未来の収益の柱を育てるか」という事業ポートフォリオの最適化が核心的な課題。この課題を分析する上でBCGマトリクスが有効なツールと判断できる。
STEP 3:論点の構造化:BCGマトリクスによる現状分析
軸の定義
- 市場成長率:国内市場の今後5年間の年平均成長率を想定。日本のGDP成長率(約1%)を基準とし、3%以上を「高」、1%未満を「低」と設定
- 相対的市場シェア:各市場におけるNo.1企業のシェアを1とした場合のサントリーのシェア。0.8倍以上を「高」、それ未満を「低」と設定
| 事業セグメント | 市場成長率の根拠 | 相対シェアの根拠 | プロット結果 |
|---|---|---|---|
| ウイスキー事業 | 健康志向やハイボール文化で若者需要も取り込み、高価格帯市場は堅調に成長(高) | 「山崎」「白州」「角瓶」など圧倒的なブランド力でNo.1シェア(高) | 花形 |
| ビール事業 | アルコール離れで市場全体は微減〜横ばい(低) | トップシェアはアサヒ。サントリーは2位以下でトップ比では低い(低) | 負け犬 |
| 清涼飲料水事業 | 市場全体は横ばい。競争激化で市場全体の成長は限定的(低) | 「伊右衛門」「天然水」「BOSS」など有力ブランドを多数持ちコカ・コーラと並ぶトップクラスのシェア(高) | 金のなる木 |
| 健康食品事業 | 高齢化と健康志向の高まりを背景にウェルネス市場は今後も成長が見込める(高) | 市場には多数の競合が存在し、サントリーのシェアはまだ限定的(低) | 問題児 |
(注:ビール事業を単純に「負け犬」と断定するのは大胆な仮説ですが、ディスカッションのたたき台として、あえてシャープな分類を試みることも有効。面接官からは「プレモルは好調だが?」といった深掘りが想定されます)
分析から得られる主要論点:①「清涼飲料水(金のなる木)」のキャッシュを「健康食品(問題児)」に集中投資して花形に育てるべきか? ②「ビール(負け犬)」をどう扱うべきか? この2点が議論すべきコアイシューとして浮かび上がる。
STEP 4:打ち手
推奨戦略:「ビール事業の再定義」×「健康食品事業の育成」をセットで実行する
| オプション | 内容 | 評価 |
|---|---|---|
| オプション1:ビール撤退・健康食品へ資源集中 | ビール事業への投資を大幅削減し経営資源を健康食品事業に振り向ける | ×:ブランドイメージの毀損や既存チャネルとの関係悪化リスクが大きい |
| オプション2:ビール再定義×健康食品シナジー | ビール事業を「健康志向」軸で再定義し、健康食品事業とのシナジーを創出する | ◎:強みを活かしながら成長領域と接続できる |
| オプション3:現状維持 | 各事業がそれぞれで努力する | ×:成熟市場でのジリ貧を招くだけで成長戦略とは言えない |
具体的な施策(オプション2)
施策①:ビール事業の再定義
- ターゲット転換:マス市場ではなく利益率の高いクラフトビール市場・ノンアルコール/微アルコール市場に注力
- 提供価値の転換:「酔うためのビール」から「食事・リラックス体験を楽しむ」高付加価値製品へシフト。「プレミアムモルツ マスターズドリーム」のような高価格帯ブランドで培った醸造技術を活かす
- 健康志向への接続:プリン体ゼロ・糖質ゼロの機能性ビールや健康成分(GABA等)を配合した「ウェルネスビール」などの新カテゴリーを開発し、健康食品事業との技術・マーケティングシナジーを追求
施策②:健康食品事業の育成
- 清涼飲料水事業で稼いだキャッシュを健康食品事業のR&DとマーケティングにB重点投資
- サントリーが持つ飲料・食品の販路(スーパー・コンビニ)を活用し、健康食品の顧客接点を拡大
- 「ウェルネスビール」と「健康食品」を組み合わせたサブスクリプションモデルなどを検討し、クロスセルを促進
次の一歩
まずウェルネスビール市場の受容性に関する消費者調査と小規模なテストマーケティングを実施し、仮説の精度を検証する。
STEP 5:学びの抽象化
- フレームワークは思考の出発点:BCGマトリクスは企業の現状を俯瞰し論点を構造化するためのツールであり、答えそのものではない。分類から得られる示唆を基に、いかに深く具体的な戦略を考えられるかが重要
- 静的から動的へ:各事業を独立した点として捉えるのではなく、事業間のキャッシュフロー・シナジー・将来の成長性といった時間軸を考慮した動的なポートフォリオマネジメントの視点が不可欠
- 強みを活かした再定義:「負け犬」と分類された事業でも安易に撤退を結論づけるのではなく、自社の強みを活かして市場での戦い方や提供価値を「再定義」することで新たな活路を見出せる可能性がある
STEP 6:差がつくポイント・元面接官からのコメント
- 前提設定の質:クライアントの現状や業界トレンドへの解像度。特にサントリーの強み(ウイスキーブランド等)を具体的に認識しているか
- プロットの論理:各事業を4象限にプロットする際、市場成長率やシェアに関する簡潔かつ説得力のある論拠を示せているか
- 示唆の深さ:分類結果から単に「花形に投資」という定石に留まらず、「なぜビール事業は負け犬なのか?」「金のなる木のキャッシュ創出力は持続可能か?」というクライアントの核心に迫る問いを立てられているか
- 打ち手の創造性と具体性:「ビール事業の再定義」のような既存の枠組みを超える創造的な提案ができるか。また「ウェルネスビール」の開発といった具体的なアクションプランにまで落とし込まれているか
- ディスカッションでの柔軟性:面接官から「ビール事業を負け犬と置いたが、プレミアムビール市場は伸びているのでは?」といった反論をされた際に、固執せず「では、ビール事業を『マス市場』と『プレミアム市場』に分けて考えると…」と議論を通じて思考を柔軟に進化させられるかが特に重要
その他のケース面接対策のコツや押さえておくべきポイントは、Strategistsが無料で公開しているケース面接の教科書でご確認ください。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
まとめ:BCGマトリクスを使いこなし、ケース面接を突破する
本記事では、BCGマトリクス(PPM)の基本的な考え方から、ケース面接での実践的な活用法、陥りがちな罠、そして具体的な過去問(例題)を用いた思考プロセスまでを徹底的に解説しました。
BCGマトリクスとは?
企業の事業ポートフォリオを「市場成長率」と「相対的市場シェア」の2軸で評価し、経営資源の最適配分を考えるためのフレームワーク。事業を「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」の4象限に分類する。
| 要点 | 内容 |
|---|---|
| ケース面接での活かし方 | 「事業ポートフォリオ戦略」「全社戦略」「M&A戦略」など複数の事業を持つ企業の資源配分を問うお題で特に有効。思考の出発点として活用し、本質的な論点を抽出する |
| 成功の鍵 | ①WHYから思考を始める ②軸の定義を明確にする ③分類に論理的根拠を持つ ④分類後の動的な示唆(キャッシュフロー・シナジー・時間軸)を引き出す |
| 失敗の罠 | ①思考停止での当てはめ ②曖昧な定義での分析 ③静的な分類で思考を終えること |
重要なのは、BCGマトリクスを暗記して当てはめることではなく、その背景にある「事業の選択と集中」「資源の最適配分」という経営の原理原則を理解し、お題に応じて柔軟に使いこなすことです。フレームワークを武器として正しく理解・活用することで、あなたの論理的思考力・構造化能力・ビジネスセンスを面接官に力強く示すことができます。
ケース面接対策をプロと一緒に進めませんか?
BCGマトリクスをはじめとする戦略フレームワークの実践的な使い方を、MBB内定者・出身者のメンターとマンツーマンで磨けるのがStrategistsです。初回メンタリング(60分)は無料でお受けいただけます。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
我々のマンツーマン指導プログラムについて
2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了して転職活動を実施した方の戦略コンサル転職成功率は61%。そのうち8割が外資戦略ファームTier1・2(McK/BCG/Bain/Kearney/S&/ADL/RB)への転職を実現しています。(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
※戦略コンサル転職成功率61%は、2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了し転職活動を実施した方を対象とした数値です(当社調べ)。
支援範囲は未経験からの転職からMUPまで幅広く、新卒向けの戦略コンサル特化就活塾においても業界トップレベルの実績を挙げています。
こうした実績を積み重ねてきた我々Strategistsが、多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したMBB面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。
我々のプログラムの最大の特長は、
・ケース面接初心者や苦手意識のある方であっても
・再現性高く、最短距離で、最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。
実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一切対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、我々のチームが最初に考えたのが「理想的な上達プロセス」についてでした。
スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったらどういうやり方をするのが正解なのだろうか?それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形でさまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら、実際の過去問を題材に試行してみる。あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが、このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。詳細なフィードバックをもらうことで現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん、内定レベルの解答例や思考のポイントなど、1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。
我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある
と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
ケース対策は量よりも圧倒的に質です。質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習で確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

※現時点では、扱う問題によって資料が無い場合もございます。
初回体験を申し込む
ここまで読んでいただき、マンツーマン指導に興味を持っていただいた方は、まず初回メンタリングをお受けください。無理な勧誘等は一切ございません。お気軽に申し込みください。
模擬面接+FBはもちろん、参加特典としてMBB過去問を題材に『再現性高くライバルに差をつけるアウトプットを出す方法』を徹底解説したPDF資料をプレゼント!
単なる”模範解答例”ではなく、問題のポイントや次に活かせる学びをまとめています。
我々の初回メンタリングはありがちなサービス勧誘・営業の場ではなく、本プログラムの『0講目』の扱いですから、「これがStrategistsのクオリティか」とご実感いただける機会になることをお約束します。


📚 もっと体系的に学びたい方へ
Strategists資料館では、ケース面接・フェルミ推定の教科書と
ファーム別過去問データベースを無料公開しています。

