「戦略からIT実装まで一気通貫で手掛け、真のDXを実現したい」
「大手SIerやコンサルファームとは一味違う、技術力とコンサルティング能力を両立できる環境でキャリアを築きたい」
そんな想いを抱くITコンサルタント志望者やエンジニアにとって、ウルシステムズは非常に魅力的な選択肢の一つです。
しかし、その独自性の高いビジネスモデルやカルチャー故に、「具体的にどんな事業を行っているのか?」「どのような人材が活躍しているのか?」「選考プロセスはどうなっているのか?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、戦略コンサルティングファームの内定支援で高い実績を持つ「Strategists」が、ウルシステムズの企業文化から、事業部門ごとの詳細な業務内容、そして中途・新卒採用の選考プロセスと対策まで、一次情報や定量的なデータを交えながら、徹底的に解剖していきます。
この記事を読めばわかること
- ウルシステムズの企業としての特徴と強み
- どのようなバックグラウンドを持つ人材が採用・活躍しているか
- コンサルティング/アーキテクト/エンジニアリング各部門のリアルな業務内容
- 中途・新卒それぞれの選考フローと具体的な対策
- 過去の面接で問われた質問やケース面接の例題
ウルシステムズへの転職・就職を目指す全ての方にとって、必読の企業研究ガイドです。最後まで読み込み、万全の体制で選考に臨みましょう。
1. ウルシステムズとは?ファームとしての特徴とカルチャー
ウルシステムズ株式会社は、2000年に設立された独立系のITコンサルティングファームです。「戦略×IT」を標榜し、クライアント企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を、最上流の戦略策定から、アーキテクチャ設計、システム開発・実装、そして定着化・内製化支援まで、一気通貫で支援することを最大の特徴としています。
親会社を持たない独立系であるため、特定の製品やベンダーに縛られない、真に顧客にとって最適なソリューションを提案・提供できる点が大きな強みです。
ウルシステムズの主な特徴:
- 戦略×ITの一気通貫:
一般的な戦略コンサルが「戦略立案まで」、大手SIerが「要件定義以降の開発」を主戦場とするのに対し、ウルシステムズはその両領域をカバーします。これにより、戦略が絵に描いた餅で終わることなく、ビジネスの現場で確実に価値を生むITシステムとして結実させることができます。この「最後までやりきる」姿勢が、多くのクライアントから高い評価を得ています。 - 超上流工程へのこだわりと技術力:
特にプロジェクトの初期段階である「超上流工程」に強みを持ちます。クライアントの経営課題や事業戦略を深く理解した上で、将来を見据えた最適なシステム全体の設計図(アーキテクチャ)を描く能力は、同社の競争力の源泉です。コンサルタントはビジネスと技術の両言語を操り、経営層と現場エンジニアの橋渡し役を担います。 - フラットでプロフェッショナルな組織文化:
年次や役職に関わらず、論理と技術に基づいた自由な議論が推奨されるフラットなカルチャーが特徴です。「さん」付け文化が浸透しており、風通しの良い環境で、個々のプロフェッショナルが自律的に働くことが求められます。 - アジャイル開発とモダン技術への積極性:
ウォーターフォール型の開発だけでなく、アジャイル/スクラム開発を積極的に導入し、変化に強いシステム構築を得意としています。また、クラウドネイティブ、マイクロサービス、AI/データ分析といった最新技術を積極的にキャッチアップし、プロジェクトに活用する技術的好奇心の高い人材が集まっています。 - 顧客の内製化支援:
ウルシステムズのゴールは、システムを納品することだけではありません。プロジェクトを通じて技術やノウハウを顧客に移管し、最終的には顧客自身が自律的にシステムを開発・運用できる「内製化」を支援することを重要なミッションとしています。これは、顧客との長期的なパートナーシップを築く上で重要な要素となっています。
中途採用者にとっての魅力:
中途採用者、特にSIerや事業会社のIT部門出身者にとっては、これまでの技術的バックグラウンドを活かしつつ、より上流のビジネス課題解決に携われる点が大きな魅力です。また、特定の技術領域だけでなく、プロジェクト全体を俯瞰し、ビジネスと技術をつなぐアーキテクトとしてのキャリアを築くことが可能です。年功序列ではなく実力主義であり、高い専門性を武器に早期にキャリアアップを目指せる環境も整っています。
2. ウルシステムズの採用者バックグラウンド分析(大学/企業/業界別)
ウルシステムズがどのような人材を求めているのかを理解するために、公表されているデータや転職サイトの情報から、採用者のバックグラウンドを定量的に分析してみましょう。中途・新卒それぞれで特徴が見られます。
中途採用者のバックグラウンド傾向
中途採用は、ウルシステムズの採用活動の中心です。即戦力として、ビジネスとテクノロジーの両面で高い専門性を持つ人材が求められています。
出身企業・業界分析:
- 大手SIer・ITコンサルティングファーム出身者が最多層:
- 出身企業例: NTTデータ、アクセンチュア、アビームコンサルティング、野村総合研究所(NRI)、SCSK、TISなど。
- 傾向: 大規模プロジェクトの経験、特定の業務領域(金融、製造など)や技術領域(SAP、クラウドなど)に関する深い知識を持つ人材が多いです。現職で「より上流から関わりたい」「技術選定の裁量権が欲しい」「組織のしがらみなく顧客に最適な提案をしたい」といった志向を持つ方が、ウルシステムズの門を叩くケースが典型例です。
- 事業会社のIT部門・情報システム子会社出身者:
- 出身企業例: 大手製造業、金融機関、通信キャリア、メガベンチャーなどの社内SEやIT企画担当者。
- 傾向: ユーザー企業の視点でビジネス課題を理解し、システム企画・導入を推進した経験が評価されます。特に、自社のDXプロジェクトをリードした経験や、レガシーシステムからの脱却に取り組んだ経験を持つ人材は高く評価されるでしょう。
- Web系企業・ソフトウェアベンダー出身者:
- 出身企業例: AWS、Google Cloudなどのメガクラウドベンダー、SaaS企業、Webサービス開発企業など。
- 傾向: モダンな開発手法(アジャイル、スクラム)、クラウドネイティブ技術、マイクロサービスアーキテクチャなどに精通したエンジニアやアーキテクト。ウルシステムズが技術的な先進性を維持する上で重要な人材層です。
- 戦略コンサルティングファーム出身者:
- 数は多くありませんが、戦略立案の経験を持ち、よりテクノロジーや実行フェーズに深く関わりたいという志向を持つコンサルタントも採用ターゲットとなります。
中途採用者に求められる経験・スキル:
- システム開発経験: 要件定義、設計、開発、テスト、導入までの一連の経験。特に上流工程の経験は必須に近い。
- プロジェクトマネジメント/リーダー経験: 数名〜数十名規模のプロジェクトをリードした経験。
- 特定の技術領域に関する専門性: クラウド(AWS, Azure, GCP)、データ分析基盤、マイクロサービス、アジャイル開発手法など。
- 顧客との折衝・コミュニケーション能力: 顧客のビジネス課題を深く理解し、信頼関係を構築する能力。
新卒採用者のバックグラウンド傾向
新卒採用では、現時点でのスキルよりもポテンシャルが重視されます。特に、論理的思考能力と技術への強い興味・学習意欲が評価の核となります。
採用大学分析:
- 上位国公立・早慶クラスが中心:
- 採用実績(過去データ参考): 東京大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学などのトップ校の出身者が多数を占めます。
- 学部/専攻: 情報系、理工系の学生がボリュームゾーンですが、論理的思考能力が高ければ文系出身者も採用されています。経済学部、商学部などの学生も、プログラミング経験やITへの強い関心があれば十分に可能性があります。
- 大学院卒の比率が高い:
- 傾向: 特に情報科学やコンピュータサイエンス、物理、数学など、論理的思考や数理的な素養を深く学んだ大学院生が高い評価を受ける傾向にあります。研究活動を通じて培われた課題設定能力や問題解決能力が、コンサルタントの業務と親和性が高いためです。
新卒採用者に求められる素養:
- 論理的思考能力: 物事を構造的に捉え、筋道を立てて考える力。学業や研究、課外活動などでこの能力を発揮した経験が問われます。
- IT・テクノロジーへの強い興味: 未経験者でも、自らプログラミングを学んだ経験や、最新技術動向への高いアンテナを持っていることが重要です。
- 主体性と成長意欲: 自ら課題を見つけ、能動的に学習・行動できる姿勢。プロフェッショナルとして常に自己研鑽を続ける意欲。
- コミュニケーション能力: 自分の考えを分かりやすく伝える力、相手の意見を正しく理解する力。
総括:
ウルシステムズは、中途・新卒ともに、「ビジネス課題をテクノロジーで解決する」という事業の核となる能力、すなわち論理的思考力と技術への深い理解・興味を兼ね備えた人材を求めていることが明確です。中途採用ではこれに「実践経験」が加わり、新卒採用では「ポテンシャル」が重視されるという違いがあります。
3. ウルシステムズの各部門の業務内容と特徴
ウルシステムズの組織は、クライアントの課題や提供する価値に応じて、いくつかの主要な部門に分かれています。ここでは、特にコンサルティング要素が強く、転職・就職希望者が主に応募することになる3つの部門を中心に、その業務内容と特徴を解説します。
※組織編成は変更される可能性があるため、最新の情報は公式サイトでご確認ください。
① コンサルティング部門
コンサルティング部門は、ウルシステムズの事業の「最上流」を担う、まさに頭脳とも言える部署です。クライアントの経営層や事業責任者と対峙し、ビジネス課題の特定から解決の方向性策定、そしてそれを実現するためのIT戦略立案までを担当します。
- 主な業務内容:
- DX戦略・IT戦略立案: クライアントの中期経営計画や事業戦略に基づき、DX(デジタルトランスフォーメーション)全体のロードマップや、あるべきITの姿を描きます。「何のために、何をデジタル化するのか」という根本的な問いから始め、ビジネスインパクトを最大化するIT投資の優先順位付けなどを行います。
- 新規事業・サービス企画: 顧客の持つアセットや市場機会を分析し、テクノロジーを活用した新しいビジネスモデルやサービスの企画・構想を支援します。
- 業務改革(BPR)コンサルティング: 特定の業務領域(例:サプライチェーン、マーケティング、人事)における課題を分析し、ITを活用した抜本的な業務プロセスの改革を提案・推進します。
- ITグランドデザイン策定: 企業のITシステム全体の将来像を描きます。個別のシステム最適化ではなく、全体最適の視点から、どのような技術基盤(アーキテクチャ)の上に、どのようなアプリケーションを構築していくべきかを設計します。
- 求められるスキル・マインド:
- 高い論理的思考力と構造化能力: 複雑な経営課題を整理し、本質的な論点を見抜く力。
- ビジネスへの深い理解: 担当する業界の動向や、クライアントのビジネスモデル、収益構造を理解する能力。
- 幅広いテクノロジー知識: 特定の技術に偏らず、クラウド、AI、データ分析といった最新技術がビジネスにどのような価値をもたらすかを理解し、説明できる能力。
- 高度なコミュニケーション能力: 経営層と対等に議論し、合意形成を図るファシリテーション能力やプレゼンテーション能力。
- キャリアパス:
大手SIerのITコンサルタントや、事業会社のIT企画部門出身者が、より上流の戦略策定に挑戦する場として最適です。戦略コンサルティングファーム出身者が、より実行に近い領域で手触り感のあるコンサルティングを志向してジョインするケースもあります。
② アーキテクト部門
アーキテクト部門は、コンサルティング部門が描いた戦略や構想を、実現可能な「システムの設計図」に落とし込む、極めて重要な役割を担います。ビジネス要件と技術的要件の橋渡しを行い、プロジェクト全体の技術的な意思決定に責任を持つテクノロジーのスペシャリスト集団です。
- 主な業務内容:
- システムアーキテクチャ設計: アプリケーション、データ、インフラストラクチャ(基盤)の全体構成を設計します。拡張性、可用性、セキュリティ、パフォーマンスといった非機能要件を考慮し、将来の変化にも耐えうる、堅牢かつ柔軟なシステム基盤を構築します。
- 技術選定(テクノロジー・アセスメント): プロジェクトに最適な技術(プログラミング言語、フレームワーク、クラウドサービス、ミドルウェアなど)を選定し、その妥当性を評価・検証します。特定のベンダーに依存しない中立的な立場での選定が求められます。
- 技術的な課題解決とリスク管理: プロジェクト進行中に発生する高度な技術的課題の解決をリードします。また、技術的な実現可能性のリスクを事前に特定し、対策を講じます。
- 技術標準・ガイドライン策定: 企業全体の技術標準や開発ガイドラインを策定し、品質の均一化と開発効率の向上を支援します。
- 求められるスキル・マインド:
- 深い技術的知見と広範な知識: 特定の技術領域における深い専門性と、インフラからアプリケーションまで見渡せる幅広い知識。
- 抽象化・モデル化能力: 複雑なビジネス要件を、シンプルな技術モデルに落とし込む能力。
- 論理的思考と大局観: 個別の技術要素だけでなく、システム全体のバランスや将来の拡張性を見据えた大局的な判断力。
- 強い探求心と学習意欲: 日々進化する新しい技術を常にキャッチアップし、積極的に学び続ける姿勢。
- キャリアパス:
アプリケーション開発のスペシャリストやインフラエンジニアが、より上流の設計工程やプロジェクト全体に影響を与える役割を目指す上で理想的なキャリアパスです。特定の製品知識だけでなく、本質的なコンピュータサイエンスの知識が活きる場でもあります。
③ エンジニアリング部門(プロジェクトデベロップメント部門など)
エンジニアリング部門は、アーキテクトが設計した設計図に基づき、実際にシステムを開発・実装する実行部隊です。高い技術力で高品質なソフトウェアを構築し、ビジネス価値を形にすることがミッションです。ウルシステムズにおいては、単なるプログラミングに留まらず、アジャイルな開発プロセスを通じて顧客と密に連携しながら、価値を素早く届けることが重視されます。
- 主な業務内容:
- アプリケーション開発: Java, Go, Python, TypeScriptといったモダンな言語やフレームワークを用い、クラウドネイティブなアプリケーションを開発します。
- アジャイル/スクラム開発の実践: 顧客やビジネスサイドの担当者と一つのチームになり、短いサイクルでの開発とフィードバックを繰り返しながら、プロダクトを開発します。
- DevOps/CI/CD環境構築: コードのビルド、テスト、デプロイを自動化する仕組みを構築し、開発プロセスの効率化と品質向上を図ります。
- 品質保証(QA)とテスト: 高品質なシステムを提供するためのテスト戦略の立案と実行。
- 求められるスキル・マインド:
- 高いプログラミング能力: クリーンでメンテナンス性の高いコードを書く能力。
- アジャイルマインドセット: 変化への柔軟な対応、チームでの協働、顧客との対話を重視する姿勢。
- オーナーシップ: 自分が開発するプロダクトに責任を持ち、品質やビジネス価値の向上に主体的に貢献する意識。
- キャリアパス:
Web系企業のエンジニアやSIerでモダンな開発経験を積んだ方が、より大規模でミッションクリティカルなシステムの開発に挑戦する場となります。将来的には、技術を極めるテックリードや、プロジェクトをリードするアーキテクト、開発チームを率いるスクラムマスターなど、多様なキャリアパスが考えられます。
4. ウルシステムズの選考情報と難易度(新卒・中途別)
ここでは、ウルシステムズの選考プロセスについて、新卒採用と中途採用に分けて、具体的なフローや過去問、対策のポイントを解説します。
中途採用の選考情報
中途採用は通年で行われており、応募者の経験やスキルに応じて選考プロセスが組まれます。基本的には、これまでの職務経歴と専門性を深く問われる実践的な内容となります。
■ 想定される選考フロー
- 書類選考:
- 職務経歴書、履歴書を提出。これまでのプロジェクト経験、役割、実績、保有スキル(言語、クラウド、フレームワーク等)が詳細に見られます。
- ポイント: どのような課題に対し、自身がどのような役割を果たし、どのような技術を用いて、どのような成果を出したのかを定量的・具体的に記述することが重要です。「戦略×IT」を標榜する同社に対し、ビジネス課題への理解と技術的貢献の両側面をアピールできると評価が高まります。
- 一次面接(現場マネージャー/シニアコンサルタントクラス):
- 形式: 1対1のオンライン面接(1時間程度)。
- 内容: 職務経歴の深掘りが中心。プロジェクトでの役割、技術的な意思決定の背景、困難だった点とその乗り越え方などを具体的に問われます。簡単な技術質問や、思考力を問うディスカッションが含まれることもあります。
- ポイント: 自身の経験を論理的に説明できるか、課題解決能力、技術への探求心、コミュニケーション能力が見られます。「なぜウルシステムズなのか」「入社して何を成し遂げたいか」といった志望動機もここで問われます。
- 二次面接(部門長/役員クラス):
- 形式: 1対1のオンライン面接(1時間程度)。
- 内容: 一次面接よりも、より大局的な視点からの質問が多くなります。キャリアプラン、ウルシステムズへの貢献イメージ、カルチャーフィットなどが重点的に見られます。ケース面接が課される場合、このフェーズが最も可能性が高いです。
- ポイント: 企業の理念や事業戦略への理解度、プロフェッショナルとしてのスタンス、成長意欲などが評価されます。自身のキャリアビジョンとウルシステムズで働くことの接続点を明確に語れるように準備しましょう。
- 最終面接(役員/代表):
- 形式: 1対1の対面またはオンライン面接(30分〜1時間程度)。
- 内容: 最終的な意思確認と、カルチャーフィットの見極めが中心。これまでの面接での評価を基に、人間性や価値観に関する質問がされることが多いです。
- ポイント: 入社への強い意欲と、ウルシステムズのカルチャーへの共感を伝えることが重要です。
■ ケース面接の過去問(例題)
中途採用のケース面接では、応募者の経験に基づいた、より実践的なお題が出される傾向があります。
- 業務改善系:
- 「ある大手製造業のサプライチェーンにおいて、在庫管理の非効率性が問題となっています。あなたはコンサルタントとして、どのようなアプローチで課題を分析し、ITを活用した解決策を提案しますか?」
- 「ある金融機関で、新規顧客獲得のためのマーケティングROIが低下しています。原因を分析し、デジタル技術を活用した改善施策を立案してください。」
- システム刷新・企画系:
- 「クライアントは20年前に構築された基幹システムを利用しており、老朽化が深刻です。次期システムへの刷新プロジェクトを提案してください。どのような点に留意してグランドデザインを描きますか?」
- 「ある小売企業が、新たにECサイトと店舗の顧客IDを統合し、OMO戦略を推進したいと考えています。実現に向けたシステムアーキテクチャの構想と、プロジェクトの進め方を提案してください。」
- 新規事業系:
- 「当社のクライアントである大手インフラ企業が、保有するデータを活用した新規事業を検討しています。どのような事業が考えられますか?ビジネスモデルと、それを実現するための技術的な要件を説明してください。」
■ 中途採用の難易度と対策
難易度は非常に高いです。特にコンサルティング部門やアーキテクト部門では、MBBや大手ITコンサルファーム出身者とも競合することになります。対策としては、自身の職務経歴の棚卸しを徹底的に行い、「課題・打ち手・成果」を論理的に説明できるように準備することが基本です。ケース面接対策としては、上記のような実践的なお題に対して、自分なりの思考プロセスを組み立てる練習が不可欠です。
新卒採用の選考情報
新卒採用は、主にサマーインターンシップ経由と、秋冬の本選考の2つのルートがあります。
■ 想定される選考フロー
- エントリーシート(ES) & Webテスト:
- ESでは、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や志望動機など、標準的な質問が中心です。論理的思考力やITへの興味関心を示せるエピソードを簡潔に記述することが求められます。
- Webテストは、玉手箱やTG-WEBなど、標準的な形式が採用されることが多いです。ボーダーは比較的高いため、十分な対策が必要です。
- グループディスカッション(GD):
- 複数人の学生で、与えられたテーマについて議論し、結論を発表する形式。
- 過去のテーマ例: 「オンライン教育をより普及させるには?」「社会人の学び直しを促進するにはどうすればよいか?」など、ITや社会課題に関連するテーマが多い。
- ポイント: 積極的な発言はもちろん、議論を構造化する能力、他者の意見を傾聴し議論を発展させる協調性、時間内に結論を導くファシリテーション能力などが評価されます。
- 複数回の個人面接:
- 形式: 主に1対1のオンライン面接が2〜3回実施されます。
- 内容: ESの深掘り、学生時代の経験、志望動機、キャリアプランなどに加え、ケース面接が必ず含まれます。年次が上がるにつれて、より深く思考力やカルチャーフィットを見られます。
- ポイント: ケース面接への対策が合否を分ける最大のポイントです。
- インターンシップ(参加者のみ):
- 夏に数日間の形式で開催。チームで実際のプロジェクトに近い課題に取り組み、最終日に成果を発表します。
- 社員との交流機会も多く、企業理解を深めると同時に、候補者としての評価も行われます。インターンシップでの評価が高い場合、その後の選考が有利に進むことが多いです。
- 最終面接:
- 役員クラスとの個人面接。入社意思の最終確認と、カルチャーフィットの見極めが中心です。
■ ケース面接の過去問(例題)
新卒採用のケース面接では、地頭の良さや論理的思考力の基礎を見るような、オーソドックスなお題が多いです。
- 売上向上系:
- 「ある地方の遊園地の入場者数を増やすには?」
- 「電子書籍ストアの売上を向上させる施策を考えてください。」
- 「あるアパレル企業のECサイトの売上を2倍にするには?」
- 市場規模推定(フェルミ推定):
- 「日本国内にある電柱の数は?」
- 「年間で消費されるコーヒー豆の市場規模は?」
- 社会課題系:
- 「日本の食品ロスを削減するには?」
- 「満員電車を解消するにはどうすればよいか?」
■ 新卒採用の難易度と対策
採用人数が限られているため、難易度は非常に高いです。特に、論理的思考力を問うケース面接が選考の核となります。対策としては、市販のケース面接対策本を読み込むだけでなく、友人やキャリアセンター、対策塾などを活用し、実践的な模擬面接を数多くこなすことが不可欠です。自分の思考プロセスを客観的にフィードバックしてもらい、改善を繰り返すことが内定への最短距離となります。
5. まとめ:ウルシステムズの内定を掴むために
これまで、ウルシステムズの企業文化、事業内容、採用動向、そして選考ステップについて詳しく解説してきました。最後に、ウルシステムズの内定を勝ち取るために、あなたが今から何をすべきかをまとめます。
ウルシステムズが求める人物像の再確認
選考対策の全ての出発点は、企業が求める人材を深く理解することです。ウルシステムズが求めるのは、以下の3つの要素を高いレベルで兼ね備えたプロフェッショナルです。
- 高度な論理的思考能力: 複雑な事象を構造化し、物事の本質を見抜く力。これは全ての部門で求められる最も基本的な素養です。
- テクノロジーへの深い愛情と探求心: 特定の技術に固執せず、常に最新技術の動向を追い、それがビジネスにどのような価値をもたらすかを考え続ける姿勢。技術を手段として使いこなし、ビジネス価値を創造することへの強いパッション。
- 当事者意識とプロフェッショナリズム: 評論家で終わらず、クライアントの課題を自分事として捉え、最後までやりきる責任感と実行力。独立したプロフェッショナルとして自律的に行動し、常に学び成長し続ける姿勢。
これらの能力やマインドセットを、あなた自身の言葉と経験で、選考のあらゆる場面で示していくことが重要です。
明日から始めるべき具体的な対策
- 【中途採用者向け】職務経歴の徹底的な棚卸し:
- これまでに経験したプロジェクトを全てリストアップしてください。
- それぞれのプロジェクトについて、「背景・課題(Why)」「自分の役割・タスク(What)」「具体的なアプローチ・使用技術(How)」「成果・貢献(Result)」「学び・反省点(Learned)」の5つの観点で整理しましょう。
- 特に、「なぜその技術を選定したのか」「どのようなトレードオフを考慮したのか」といった意思決定の背景を深く掘り下げておくことが、面接での深掘り質問への対応力を高めます。
- 【新卒採用者向け】「思考力×IT」のエピソード構築:
- 学業、研究、プログラミング経験、インターン、アルバイト、サークル活動など、これまでの経験の中から、上記の「ウルシステムズが求める3要素」を発揮したエピソードを探し、STARメソッド(Situation, Task, Action, Result)で整理しましょう。
- 「思考力」のエピソード: 研究での課題設定、論文の論理構成、ディベート大会での戦略立案など。
- 「ITへの興味」のエピソード: 独学でのプログラミング経験、Webサービスやアプリの開発経験、技術ブログの執筆、ハッカソンへの参加など。自主的なインプットとアウトプットを示すことが重要です。
- 【全員必須】ケース面接の実践練習:
- 知識インプット: まずは、基本的な考え方やフレームワークを学びましょう。
- 実践演習: 本記事で紹介したような例題や、他のITコンサル・戦略コンサルファームの過去問を使って、一人で解く練習を繰り返します。思考プロセスを声に出しながら行う「思考の壁打ち」が効果的です。
- 模擬面接: これが最も重要です。友人、キャリアセンター、そしてStrategistsのような対策塾を活用し、第三者から客観的なフィードバックをもらう機会を最低でも5回以上は設けましょう。自分では気づけない思考の癖やデリバリーの課題を発見できます。
- 業界・技術トレンドのキャッチアップ:
- 日経クロステック、ITmedia、Publickeyといった技術系ニュースサイトや、DX関連のビジネス記事に日常的に目を通し、最新の技術トレンドや企業のDX事例に関する知識を蓄えましょう。面接でのディスカッションの引き出しが増え、思考の解像度が上がります。
最後に:あなたのキャリアにとってのウルシステムズ
ウルシステムズは、「戦略コンサルタント」と「ITアーキテクト/エンジニア」という二つの専門性を高いレベルで融合させることができる、非常にユニークで挑戦的な環境です。もしあなたが、ビジネスの最上流からITによる価値創造の最前線まで、一気通貫で携わりたいと本気で考えているのであれば、ウルシステムズは最高のキャリアの舞台となるでしょう。
選考は決して簡単ではありませんが、本質的な思考力と技術への情熱があれば、道は必ず拓けます。この記事が、その挑戦への確かな一歩となることを心から願っています。
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の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。
スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。
②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。
我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある
と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
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