「YCP Solidianceのケース面接って、どんな問題が出るの?」
「MBBとは傾向が違うって聞くけど、どう対策すればいい?」
「過去問の分析を通じて、YCP特有の評価ポイントを知りたい!」
アジアを基軸としたプロフェッショナルファームであるYCP Solidiance(以下、YCP)。MBBなどの欧米系ファームとは異なるユニークなポジショニングと成長性から、近年注目度が高まっています。しかし、その選考、特にケース面接に関する情報は限られており、対策に苦慮している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、過去10年間のYCPのケース面接過去問を徹底的に分析し、その出題傾向を定量的に明らかにします。さらに、実際にMBB内定を獲得した筆者が、YCPのファームとしての特徴、ケース面接の傾向と評価ポイントを踏まえ、具体的な例題(フェルミ推定・ビジネスケース)の解き方をステップバイステップで詳解します。
YCPの選考突破に必要な「思考の型」と「対策の方向性」を掴み、自信を持って内定を勝ち取りましょう。
まずは、YCPというファームがどのような特徴を持ち、どのような人材を求めているのかを理解することから始めましょう。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
1. YCP Solidianceとは?ファームの特徴と求める人物像
YCP Solidianceは、2011年に設立された、アジアを主要な活動領域とするプロフェッショナルファームです。戦略コンサルティング、M&Aアドバイザリー、ダイレクトインベストメント(自己資金投資)などを手がけ、特にアジア市場における企業の成長戦略や市場参入支援に強みを持っています。
YCPの主な特徴と魅力:
- アジア市場への深いコミットメントと知見:
シンガポールを本社のひとつとし、東京、上海、バンコク、ドバイなど、アジアを中心にグローバルに拠点を展開。アジア各国の市場特性、商習慣、規制環境などに精通したプロフェッショナルが多数在籍し、クライアントのアジア展開を強力にサポートしています。 - 「戦略から実行、そして投資まで」の一気通貫型支援:
従来の戦略コンサルティングファームとは一線を画し、戦略策定(“Thinking”)に留まらず、その実行支援(“Doing”)、さらには自社グループによる投資(“Investing”)まで踏み込むことで、クライアントの成長をより直接的かつ長期的に支援するユニークなビジネスモデルを構築しています。このため、より「事業家」に近い視点や経験を積むことができます。 - 「ハンズオン」での価値創造へのこだわり:
YCPは、クライアントと共に汗を流し、現場に入り込んで課題解決に取り組む「ハンズオン」型のアプローチを重視しています。単なるアドバイザーではなく、クライアントの「パートナー」として、共に成果を創出することに強いこだわりを持っています。 - 若手からの裁量権と多様な成長機会:
比較的フラットな組織文化であり、若手であっても大きな裁量権を与えられ、早期から責任あるポジションで活躍するチャンスがあります。また、コンサルティング、M&A、投資といった多様な業務に携わる機会や、海外オフィスでの勤務経験など、キャリアパスの選択肢も豊富です。 - 「オーナーシップ」を重視するカルチャー:
YCPが求める人物像として繰り返し強調されるのが「オーナーシップ」です。これは、単に与えられた業務をこなすだけでなく、クライアントの課題やプロジェクトの成果に対して、当事者意識を持って主体的に取り組み、最後までやり遂げる責任感を指します。
YCPが求める人物像(Strategists的解釈):
上記のファーム特徴を踏まえると、YCPは特に以下のような資質を持つ人材を求めていると考えられます。
- 高い当事者意識と実行力: 戦略を描くだけでなく、それを泥臭く実行し、結果を出すことにコミットできる。
- アジア市場への強い関心と適応力: 異文化環境や不確実性の高い市場においても、臆することなく挑戦し、価値を発揮できる。
- 多様な業務への柔軟性と学習意欲: コンサルティング、M&A、投資など、幅広い業務領域に対して知的好奇心を持ち、積極的に学んでキャッチアップできる。
- 起業家精神・事業家マインド: 自ら事業を創り出し、成長させていくことに関心があり、リスクを取って挑戦できる。
- 論理的思考力とコミュニケーション能力: 戦略コンサルタントとしての基本的な問題解決能力と、多様なバックグラウンドを持つ人々と円滑に協働できるコミュニケーション能力。
これらの特徴と求める人物像は、YCPのケース面接のお題や評価基準にも反映されています。特に、「アジア市場」「新規事業」「ハンズオンでの実行」といったテーマや、「当事者意識」「結果へのこだわり」といったスタンスが問われることが多いでしょう。
2. YCPケース面接 過去10年の出題傾向を徹底分析!
YCPのケース面接は、そのユニークなファーム特性を反映し、MBBとは異なる傾向が見られます。ここでは、過去10年間(※実際に入手可能な範囲での分析となります)の出題傾向を、いくつかの切り口から分析し、YCPケース面接の「顔つき」を明らかにします。
分析の視点:
- 頻出テーマ: どのようなビジネス課題が多く問われるか?
- 対象業界・商材: 特定の業界や商材に偏りはあるか?
- お題の形式: クライアント設定、提供情報、時間設定などに特徴はあるか?
- 地理的スコープ: 日本国内か、アジア市場か、グローバルか?
過去問分析から見えるYCPケース面接の主な傾向:
(※注:以下は公開情報やStrategistsが収集した情報に基づく傾向分析であり、網羅性や完全性を保証するものではありません。実際の選考ではこれ以外のテーマも出題される可能性があります。)
- 「売上向上」と「新規事業立案」が2大頻出テーマ:
- 売上向上: これは戦略コンサルケースの王道であり、YCPでも多く出題されます。ただし、単なる既存事業の改善に留まらず、新しい顧客セグメントの開拓や新しいチャネルの活用といった、成長志向の強い打ち手が求められる傾向があります。
- 新規事業立案: YCPの「投資」機能や「事業創造」への注力を反映し、特定の企業アセットを活用した新規事業のアイデアや、新しい市場への参入戦略を問うケースが多く見られます。「0→1」の発想力や事業化を見据えたリアリティが重要になります。
- 定量的な割合(イメージ): 売上向上(約40%)、新規事業立案(約30%)、その他(市場規模推定、海外進出、M&A戦略、課題解決など)(約30%)
- 「アジア市場」や「BtoBビジネス」が比較的多い:
- アジア市場: YCPの地理的な強みを反映し、「日系企業の東南アジア市場への進出戦略」「アジアにおける〇〇(製品・サービス)の市場ポテンシャル」といった、アジア市場を舞台としたケースが散見されます。現地の市場特性や文化への理解(あるいはそれを考慮する姿勢)が問われることもあります。
- BtoBビジネス: 消費財だけでなく、製造業、素材、部品メーカーなど、BtoB領域のクライアントを想定したケースも比較的多い印象です。BtoB特有の商流や顧客構造、KSFを理解していると有利に進められる場合があります。
- その他: 小売、サービス、IT、ヘルスケアなど、多様な業界から出題されます。
- お題の形式と提供情報の特徴:
- クライアント設定の具体性: 「〇〇業界の大手企業A社は~」のように、具体的なクライアント像が設定されることが多いですが、時には「あなたは中小企業の経営者です」といった、より自由度の高い設定も見られます。
- 資料の有無: 資料(簡単な市場データや企業概要など)が提示されるケースと、完全に口頭でお題が出されるケースがあります。資料がある場合は、その情報を的確に読み取り、分析に活かす能力が求められます。
- 時間設定: フェルミ推定は5分程度、ビジネスケースは20分~30分程度の思考時間が与えられるのが一般的です。ディスカッションを通じて深掘りしていくスタイルが中心です。
- 「ハンズオン」や「実行」を意識させる要素:
- 戦略立案に留まらず、「その戦略をどのように実行に移すか?」「実行上のボトルネックは何か?」「KPIはどう設定するか?」といった、実行フェーズを意識した問いかけがなされることがあります。これはYCPの「戦略から実行まで」というコミットメントを反映していると考えられます。
MBBとの比較で見えるYCPらしさ:
- MBB: より「純粋戦略」「トップダウンでの構造化」「高度な論理思考」を重視する傾向。お題も抽象度が高いものや、思考実験的なものも多い。
- YCP: 戦略の論理性はもちろんのこと、「事業家目線」「アジア市場への親和性」「実行へのリアリティ」「0→1の発想」といった要素がより強く求められる傾向にあります。MBBと比較すると、より「地に足のついた」「事業創造に近い」ケースが多いと言えるかもしれません。
この傾向分析は、YCPのケース面接対策を進める上での重要な指針となります。漠然と対策するのではなく、YCPがどのような能力を測ろうとしているのかを意識することで、より効果的な準備が可能になります。
3. YCPケース面接の評価ポイント:何が重視されるのか?
過去の出題傾向分析を踏まえ、YCPのケース面接で面接官が特にどこを見ているのか、その評価ポイントを解き明かしていきます。Strategistsのこれまでの指導経験とMBB内定者の視点から、YCP特有の評価軸を推察します。
YCPがケース面接で特に重視する評価ポイント(Strategists的解釈):
- オーナーシップと当事者意識(最重要):
- YCPがファームのバリューとして最も強調する「オーナーシップ」が、ケース面接においても色濃く反映されます。お題を他人事として捉えるのではなく、「自分がその企業の経営者だったらどうするか」「この事業を絶対に成功させるには何が必要か」という強い当事者意識を持って問題に取り組む姿勢が何よりも重視されます。
- 評価ポイントの現れ方:
- 課題やクライアントの状況に対する深い共感と理解。
- 困難な状況でも諦めずに、粘り強く解決策を模索する姿勢。
- 提案する施策に対する「これは絶対にうまくいくはずだ」という熱意と自信(ただし、論理的な裏付けは必須)。
- ディスカッションにおいて、受け身にならず主体的に議論をリードしようとする意欲。
- 事業家目線と結果へのこだわり:
- YCPは戦略立案に留まらず、実行支援や自己資金投資も行うため、単に「綺麗な戦略」を描くだけでなく、「実際に事業として成り立つのか」「本当に儲かるのか」「実行できるのか」といった事業家としてのリアルな視点が求められます。
- 評価ポイントの現れ方:
- 市場性や収益性(マネタイズ)に対する具体的な言及。
- 施策の実現可能性(ヒト・モノ・カネ・情報・時間といったリソース制約)への配慮。
- リスク分析とそれに対する打ち手。
- 数値目標に対するコミットメントや、KPI設定への意識。
- アジア市場や新興国への関心と理解(お題による):
- アジア市場関連のケースが出題された場合、その市場の特性(多様性、成長性、カオス、規制など)に対する一定の理解や関心、あるいはそれを積極的に学ぼうとする姿勢が評価されます。
- 評価ポイントの現れ方:
- 「アジアでは~という点が日本と異なるので、~を考慮すべき」といった、地域特性を踏まえた発言。
- 情報が少ない中でも、仮説を立てて現地での情報収集の必要性に言及するなど、積極的にキャッチアップしようとする姿勢。
- 「0→1」を生み出す発想力と創造性(特に新規事業ケース):
- 既存の枠組みにとらわれず、新しいビジネスモデルやサービスを構想する力。YCPの事業創造への注力を反映しています。
- 評価ポイントの現れ方:
- ユニークな切り口や、これまでになかった組み合わせによるアイデアの提示。
- 市場の潜在的なニーズを発掘し、それに対するソリューションを具体的に描けるか。
- アイデアの新規性だけでなく、なぜそれが価値を生むのかの論理的な説明。
- 論理的思考力と構造化能力(基礎体力として必須):
- これは全ての戦略コンサルファームで共通して求められる基本的な能力です。YCPにおいても、複雑な情報を整理し、問題を構造的に捉え、論理的に一貫した思考を展開できることは大前提となります。
- 評価ポイントの現れ方:
- MECEな分解、イシューツリーの構築。
- 仮説と検証のプロセスの明確さ。
- 主張と根拠の論理的な繋がり。
- 定量的な分析(フェルミ推定含む)の的確さ。
- コミュニケーション能力と柔軟性:
- 自分の考えを分かりやすく伝える力、面接官と建設的なディスカッションを行う力。
- 評価ポイントの現れ方:
- 結論ファーストかつ簡潔な説明。
- 面接官の質問やフィードバックを的確に理解し、思考に反映させる柔軟性。
- プレッシャーの中でも落ち着いて、前向きに議論に取り組む姿勢。
MBBの評価ポイントとの共通点・相違点:
- 共通点: 論理的思考力、構造化能力、仮説構築力、コミュニケーション能力といった基本的な問題解決能力は、MBBと同様に高いレベルで求められます。
- 相違点・YCPがより強調する点:
- 「オーナーシップ」「当事者意識」: MBBでも重要ですが、YCPではファームカルチャーとして特に強く打ち出されており、選考でもより鮮明に評価されている可能性があります。
- 「事業家目線」「実行可能性」: 純粋戦略に特化する傾向のあるMBBに比べ、YCPは実行や投資まで踏み込むため、より現実的で事業的な視点が求められます。
- 「アジア市場への親和性」: 地理的な強みから、この点に関する関心や理解はプラスに働く可能性があります。
- 「0→1の発想」: 新規事業立案ケースの比重が高い場合、この能力はより重要になります。
YCPのケース面接では、単に「頭が良い」だけでは不十分です。「この人と一緒に事業を創り上げたい」「この人に任せれば最後までやり遂げてくれそうだ」と面接官に感じさせることが、内定獲得の重要な鍵となるでしょう。
ケース面接対策についてより詳しく知りたい方は、Strategistsが無料で公開しているケース面接の教科書をご覧ください。
4. 【フェルミ推定 YCP過去問解説】「国内の動物園の年間市場規模は?」
ここからは、YCPのケース面接で出題される可能性のある具体的な例題を用いて、思考プロセスと解答のポイントを解説していきます。まずは、ウォーミングアップとして、あるいはビジネスケースの導入として出題されることの多い「フェルミ推定」です。
お題:日本国内における動物園の年間市場規模(金額ベース)を推定してください。(制限時間:5分)
フェルミ推定の心構え(YCP対策を意識して):
- 結論(数値)と論理性が最優先: 5分という短時間で、必ず最終的な市場規模(金額)を算出します。YCPでは、論理的な思考プロセスと構造の明確さが特に重視されるでしょう。
- 仮定の背景を明確に: 設定する数値には、たとえ簡易的であっても「なぜそう考えたのか」という理由付けを意識します。特に動物園という商材の特性(ターゲット層、利用頻度など)を考慮した仮定は評価される可能性があります。
- ディスカッションへの備え: 面接官からの深掘り(「そのセグメント分けはなぜ?」「他の要因は?」など)を想定し、柔軟に対応できるようにします。
ステップ1:前提確認とアプローチ設定(思考時間:〜30秒)
まず、お題の定義とスコープを明確にします。
- 「動物園」の定義:
- 公立・私立を問わず、陸上動物を中心に展示・飼育し、一般客に公開している施設。
- 水族館、サファリパーク、ふれあい牧場など、類似施設との線引きを意識する。(今回は一般的な「動物園」に限定すると仮定)
- 園内の物販・飲食は市場規模に含めるか?(今回は入園料収入を主とし、その他は別途考慮する余地を残す、あるいは含めないと明確にする)
- 「国内年間市場規模」の定義:
- 日本国内の動物園の、1年間の総売上高(入園料収入をメインとし、可能であれば園内消費も考慮)。
- アプローチの選択:
市場規模を推定するアプローチは複数考えられます。- 需要ベース(来園者起点):
- 日本の人口 × 動物園に行く人の割合 × 1人あたり年間平均来園回数 × 1回あたり平均消費額(入園料+園内消費)
- 供給ベース(動物園起点):
- 国内の動物園数 × 1園あたりの平均年間売上
- このアプローチは、国内の動物園数や1園あたりの売上情報が不明なため、難易度が高い。
- 需要ベース(来園者起点):
面接官への確認(例):
「『動物園』の定義は、公立・私立を問わず、主に陸上動物を展示する施設とし、水族館などは除外。市場規模は、年間の総入園料収入を基本とし、可能であれば園内消費も考慮する、という理解でよろしいでしょうか?アプローチとしては、日本の人口を起点とした需要ベースで推定を進めたいと思います。」
ステップ2:分解と構造化(思考時間:〜1分)
需要ベースのアプローチを、より具体的な計算要素に分解・構造化します。
市場規模 = ①対象人口 × ②年間来園率 × ③年間平均来園回数(来園者あたり) × ④1回あたり平均消費額
ここで、各要素をさらに深掘りし、仮定を置きやすいようにセグメント分けなどを検討します。動物園の主なターゲット層は「子供連れのファミリー層」と「若者(カップル・友人同士)」と考えられるため、このセグメントを意識します。
- ① 対象人口:
- 日本の総人口 約1.2億人。
- ② 年間来園率(年に1回以上動物園に行く人の割合):
- ファミリー層(子供がいる世帯): 子供が小さい間は比較的高いが、成長するにつれて低下。
- 若者層(例:10代後半〜20代): イベントやデートなどで利用。
- その他(シニア層、子供のいない成人など): 来園率は相対的に低いと想定。
- 今回は、主要ターゲットであるファミリー層と若者層に絞って考えるか、全体で平均的な来園率を置くか。時間がないため、まずは全体で平均を置き、ディスカッションで深掘りする方針もアリ。ここでは、子供(0-14歳)の存在がキーになると考え、子供人口を起点に来園グループを想定する。
- ③ 年間平均来園回数(来園者あたり):
- 年に何度も行く人は稀。多くは年に1回程度か、数年に1回。
- ④ 1回あたり平均消費額:
- 入園料(大人、子供で異なる)+ 園内での飲食・お土産代。
構造化案(子供人口起点):
市場規模 = 子供(0-14歳)人口 × 子供1人あたりの年間動物園関連消費額
さらに分解:
子供1人あたりの年間動物園関連消費額 = A. 子供がいる世帯の年間動物園来園率 × B. 1世帯あたり年間平均来園回数 × C. 1来園あたりの世帯消費額(入園料+園内消費) ÷ D. 1世帯あたり子供の数
この構造の方が、動物園の利用実態に近い仮定を置きやすいと考えられます。
ステップ3:数値設定と計算(思考時間:〜2分30秒)
各要素に具体的な数値を設定します。
- 子供(0-14歳)人口:
- 日本の総人口1.2億人のうち、約1/8程度と仮定し、約1,500万人。
- A. 子供がいる世帯の年間動物園来園率:
- 子供が0-14歳の間に、少なくとも1回は動物園に行く世帯が多いと仮定。
- 年に換算すると、例えば3年に1回は行くと仮定し、年間来園率は30%。
- B. 1世帯あたり年間平均来園回数(その年に来園する世帯において):
- イベントなどがない限り、年に何度も行くことは少ない。年1回と仮定。
- C. 1来園あたりの世帯消費額:
- 入園料: 大人2人(例:1,500円/人)、子供1人(例:500円/人)と仮定し、1,500×2 + 500 = 3,500円。
- 園内消費(飲食・お土産): 入園料と同程度か、やや少ないくらいと仮定し、1世帯あたり1,500円。
- 合計:3,500 + 1,500 = 5,000円/世帯・回。
- D. 1世帯あたり子供の数(平均):
- 少子化を考慮し、平均1.5人と仮定。
計算実行:
対象となる子供のいる世帯数(年間来園ベース)= 1,500万人(子供人口) ÷ 1.5人/世帯 × 30%(来園率)
= 1,000万世帯 × 30% = 300万世帯/年
年間総消費額 = 300万世帯/年 × 1回/年 × 5,000円/世帯・回
= 300万 × 5,000 円
= 15,000,000,000 円
= 150億円
ステップ4:リアリティチェックと結論(思考時間:〜1分)
算出した「150億円」という数値が妥当かどうか検証します。
- 他のレジャー市場との比較:
- 映画市場は約2,000億円、水族館市場は数百億円規模。動物園が150億円というのは、やや小さすぎる印象も受ける。
- パラメータの妥当性再検証:
- 子供人口を起点としたが、若者カップルや動物好きの大人などのセグメントが抜け落ちている可能性がある。
- 年間来園率30%は、子供がいる全世帯を母数にすると少し高いかもしれない(未就学児に限定する方が実態に近いか?)。
- 園内消費1,500円は少し低いかもしれない(特に子供連れはお土産や軽食にお金を使う傾向)。
修正案(ディスカッションでの対応も可):
動物園に来年する人数における子供連れ割合で子供連れ市場規模を割ることによって、子供連れ世帯以外の市場規模もスコープに含める。仮に子供連れ割合を70%と置くと、150億 ÷ 0.7 =214億。まだ、やや小さい印象も受ける。
よりシンプルなアプローチへの切り替え(時間がない場合や初期仮説として):
市場規模 = 日本の総人口 × 年1回以上動物園に行く人の割合 × その人たちの平均年間利用回数 × 1回あたり平均利用額
= 1.2億人 × 10%(仮:少し低めに設定)× 1回/年 × 2,500円/人(入園料平均+お土産少し)
= 1,200万人 × 2,500円 = 300億円
この方が肌感覚には近いかもしれない。分解の仕方は複数あり、それぞれの仮定の置き方で結果は変わる。
面接官への報告(例):
「はい、国内の動物園の年間市場規模は、約150億円から300億円程度と推定しました。
(もし150億円で説明する場合)主なアプローチとして、子供のいるファミリー層を主要ターゲットと捉え、0-14歳の子供人口約1,500万人を起点としました。これらの子供がいる世帯の年間動物園来園率を30%、1世帯あたりの年間平均来園回数を1回、1来園あたりの世帯消費額(入園料および園内消費)を5,000円、1世帯あたりの子供の数を平均1.5人と仮定し、算出した結果、約150億円となりました。
ただし、この推定には若者層やその他の成人層の利用が含まれていないため、実際の市場規模はもう少し大きくなる可能性があり、例えば全人口の10%が年1回2,500円使うと仮定すると300億円規模となります。詳細なセグメント別分析を行うことで、より精度を高められると考えております。」
ディスカッションのポイント:
- 構造の妥当性: なぜその分解構造を選んだのか、他にどのような構造が考えられたか。
- パラメータの根拠: 各数値の背景にある仮定や肌感覚を説明できるか。
- 考慮漏れ: どのセグメントや要素が考慮から漏れている可能性があるか、それを加味するとどうなるか。
- 市場の動向: 動物園市場は今後どうなっていくと思うか(成長?縮小?その理由は?)。
YCPの面接では、単に数値を出すだけでなく、その数値に至るまでの思考プロセス、仮定の置き方の論理性、そしてディスカッションを通じてより深い洞察に至れるかが評価されます。特に、「なぜそう考えたのか」を常に意識することが重要です。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
5. 【ケース面接 YCP過去問解説】「ある地方都市の公営動物園の売上を3年で1.5倍にするには?」
フェルミ推定で市場規模の概観を掴んだところで、より具体的な戦略立案を求められるビジネスケースに進みます。YCPのケース面接では、「事業家目線」や「実行可能性」が重視されることを念頭に置きましょう。
お題:あなたは、ある地方都市(人口30万人程度)にある公営動物園の園長に就任しました。この動物園の売上を3年間で1.5倍にするための具体的な施策を提案してください。
ケース解説の注意点(YCP対策を意識して):
- 前提設定、問題の背景の言語化
- 仮説創出のための業界・商材の特徴分析
- 論点の構造化、◎⚪︎△×でのイシュー絞り込み(論拠含む)
- 打ち手
- 学びの抽象化、今回の問題を通じて伝えたいこと
- 差がつくポイント、元面接官からのコメント(YCP視点を加味)
1. 前提設定、問題の背景の言語化(思考時間:〜3分)
まず、お題の状況を具体的にイメージし、面接官と認識を合わせるための前提を設定します。
- クライアント(動物園)の現状:
- 種類: 公営動物園(地方都市が運営)。営利追求だけでなく、教育、種の保存、地域貢献といった公的な役割も担っている可能性。
- 規模・特徴:
- 来園者数・売上規模は?(フェルミ推定で概算した市場規模から逆算して、地方の1動物園の規模感をイメージ。例えば、年間来園者数十万人、売上数億円程度か?)
- 目玉となる動物や特徴的な施設はあるか?(例:パンダ、コアラ、サファリ形式、ふれあいコーナーなど)→ 特になければ、それが課題の一つとも言える。
- 施設の老朽化具合は?
- 職員のモチベーションは?
- 経営状況: 売上1.5倍を目指すということは、現状は横ばい、微増、あるいは微減で、成長が課題となっていると想定。赤字か黒字か?
- 主な来園者層: 地元のファミリー層が中心か。遠方からの観光客はどの程度か。
- 競合: 近隣に他の動物園、水族館、テーマパークなどがあるか。
- 運営上の制約: 公営であることによる予算の制約、意思決定の遅さ、人員配置の硬直性などがある可能性。
- 「売上」の定義:
- 入園料収入が主か。園内での物販・飲食、駐車場、イベント収入なども含むのか。
- 今回は、入園料収入+園内消費(物販・飲食)を対象とすると明確にする。
- 目標:
- 3年間で売上1.5倍。これはかなりチャレンジングな目標であり、既存の延長線上ではない抜本的な施策が必要となる可能性を示唆。
- 利用可能なリソース・制約:
- 予算はどの程度か?(大幅な新規投資は可能か、あるいは既存予算内での工夫が求められるか?)
- 人員体制は?(専門人材の採用は可能か?)
- 行政(市)からの支援や連携は期待できるか?
面接官への確認・提案(例):
「まず、この地方都市の公営動物園について、いくつか前提を置かせていただいてもよろしいでしょうか。
人口30万人の地方都市にあり、主な来園者は市内のファミリー層が中心。目玉となるような希少動物は少なく、施設の老朽化も進んでいる可能性があると仮定します。売上は入園料と園内消費が主で、現状は横ばい、運営はギリギリ黒字程度。3年で1.5倍という目標は、既存の取り組みの延長では難しく、新たな顧客層の開拓や提供価値の向上が必要だと考えます。予算は限られており、大規模な新規投資は難しいという制約で進めてもよろしいでしょうか?」
2. 仮説創出のための業界・商材の特徴分析(思考時間:〜5分)
動物園という商材、および地方の公営施設という観点から特徴を分析し、課題や機会の仮説を立てます。
- 動物園業界の特性(地方・公営にフォーカス):
- 集客ドライバー: 子供の教育・レクリエーション、非日常体験、動物とのふれあい。
- 公的役割: 教育普及、種の保存、地域振興、市民の憩いの場。
- 経営課題: 維持管理コスト(飼料代、施設修繕、人件費)の高さ、集客の季節変動、天候依存、動物の健康管理リスク、専門人材の確保難。
- 競争環境: 他のレジャー施設(水族館、遊園地、公園、商業施設)との競争。近年は体験型コンテンツの充実が求められる。
- トレンド: 動物福祉への意識向上、SNS映え、ナイトZOO、グランピング併設など新しい取り組み。
- 動物園(商材)の特性:
- リピート性: ファミリー層は子供の成長段階で数回訪れる可能性はあるが、頻繁なリピートは期待しにくい。「一度行ったら終わり」になりがち。
- 提供価値: 単に動物を見るだけでなく、学び、癒し、興奮、家族の思い出作りなど多様。
- 差別化要素: 飼育動物の種類・希少性、展示方法の工夫、イベント、施設の新しさ・快適さ、アクセスの良さ。
- 今回の動物園の強み・弱み(前提に基づく推定):
- 強み(潜在的なものも含む): 公営であることの安定性・信頼性、地域住民にとっての馴染み深さ、教育的価値、広大な敷地(もしあれば)。
- 弱み(推定): 集客力のあるスター動物の不在、施設の老朽化、新しい魅力の発信力不足、民間のような柔軟な経営判断の難しさ、予算の制約。
仮説の方向性:
「売上1.5倍」という目標達成のためには、
(A) 既存の来園者の満足度を高め、園内消費を増やし、リピートを促す
(B) これまであまり来園していなかった新しい顧客層を呼び込む
(C) 動物園という枠にとらわれない新しい収益源を開発する
といった方向性が考えられる。特に(B)と(C)は、大きな変化を生み出す可能性があり、1.5倍という目標には不可欠かもしれない。
3. 論点の構造化、◎⚪︎△×でのイシュー絞り込み(論拠含む)(思考時間:〜7分)
売上向上策を「既存の動物園事業の深化」と「新規事業・付加価値創造」の2軸で大きく構造化し、それぞれの要素を評価・絞り込みます。
- 既存の動物園事業の深化(売上 = 来園者数 × 客単価)
- 来園者数増加
- 既存顧客層(市内ファミリー)のリピート率向上 (⚪︎):
- 論拠: 最もアプローチしやすい層だが、現状「一度行ったら終わり」になっている可能性が高い。イベントの定期開催や季節ごとの魅力創出、年間パスポートの工夫などでリピートを促す余地は大きい。
- 新規顧客層(市外・県外からの誘致) (△):
- 論拠: 目玉動物がいない前提では、広域からの集客はハードルが高い。交通アクセスも課題となる。ただし、特定のテーマ性(例:夜間営業、体験型)でニッチな遠方客を狙うのは不可能ではない。
- 新規顧客層(これまで動物園に来なかった市内層の開拓) (⚪︎):
- 論拠: 若者(カップル、友人グループ)、シニア層、動物好きの単身者など、まだ開拓できていない層が市内に存在する可能性。これらの層に響く新しい魅力を提供できれば、新規来園に繋がる。
- 既存顧客層(市内ファミリー)のリピート率向上 (⚪︎):
- 客単価向上
- 入園料の値上げ (×):
- 論拠: 公営であり、市民サービスの側面も持つため、大幅な値上げは難しい。また、値上げに見合うだけの価値向上が先決。
- 園内消費(飲食・物販)の増加 (◎):
- 論拠: 滞在時間が比較的長い施設であり、飲食・物販は大きな伸びしろ。魅力的なオリジナル商品開発、地元食材を活かしたレストラン、体験型のお土産(例:動物の足跡グッズ作り)など、工夫次第で単価アップが可能。最も短期間で成果を出しやすく、かつ売上1.5倍への貢献度が高い最重要イシュー。
- 有料イベント・プログラムの導入 (⚪︎):
- 論拠: 動物とのふれあい体験(餌やり、バックヤードツアー)、ナイトZOO、専門家による解説ツアーなど、追加料金を支払ってでも参加したいと思わせる魅力的なコンテンツを提供できれば、客単価向上と満足度向上に繋がる。
- 入園料の値上げ (×):
- 来園者数増加
- 新規事業・付加価値創造
- 動物園アセットの外部活用 (△):
- 論拠: 園内スペースのイベント貸出、動物の映像コンテンツ販売、企業とのタイアップ(キャラクター利用など)。アイデアとしては面白いが、公営の制約や専門性の問題から、3年での大きな売上貢献は難しいか。
- 教育・学術連携の強化 (△→リピート・ブランド向上に寄与):
- 論拠: 地元学校との連携プログラム、大学との共同研究など。直接的な売上増には繋がりにくいが、動物園の公的価値を高め、長期的なファン育成や地域からの支持に繋がる。
- 「動物園+α」の複合型施設への転換 (×→3年では困難):
- 論拠: グランピング施設併設、本格的なレストランやカフェの誘致、地域物産館の併設など。魅力的だが、大規模投資が必要となり、公営の枠組みと3年という期間では現実的ではない。
- 動物園アセットの外部活用 (△):
【絞り込み結果】
3年で売上1.5倍という目標と、公営・地方という制約を踏まえると、
①園内消費(飲食・物販)の大幅なテコ入れによる客単価向上(◎) を最優先かつ最大のドライバーとし、
②既存顧客(市内ファミリー)のリピート率向上(⚪︎) と ③新規顧客(これまで来なかった市内層)の開拓(⚪︎) で来園者数の底上げを図る。
これらを支える施策として、④有料イベント・プログラムの導入(⚪︎)も積極的に行うべき。
4. 打ち手(思考時間:〜10分)
絞り込んだイシューに対する具体的な施策案。
- 園内消費(飲食・物販)大幅テコ入れ策 (◎):
- 飲食リニューアル:
- テーマ性・独自性: 「地元食材を活かしたジビエ料理レストラン」「動物モチーフの可愛いスイーツ専門店」「親子で楽しめる体験型キッチン(例:動物パン作り)」など、わざわざ食べに来たいと思わせる飲食施設へ転換。
- 客席・雰囲気改善: テラス席の設置、子供向けスペースの充実、SNS映えする内装。
- 物販強化:
- オリジナル商品開発: 動物園でしか買えない質の高いぬいぐるみ、知育玩具、地元クリエイターとのコラボグッズ、園内で撮影した写真を使ったパーソナルグッズ作成サービス。
- 体験型お土産: 動物の足跡スタンプを使ったエコバッグ作り、飼育員体験(子供向け)の記念品。
- 出口戦略: お土産売り場を出口付近に戦略的に配置し、買い忘れ防止と衝動買いを誘発。
- 飲食リニューアル:
- 既存顧客(市内ファミリー)リピート率向上策 (⚪︎):
- 年間パスポートの魅力向上:
- 同伴者割引、園内飲食割引、会員限定イベントへの招待、提携施設(近隣のレジャー施設や飲食店)割引など、特典を大幅に拡充。
- 価格設定の見直し(例:子供の成長に合わせた複数年パス)。
- 季節ごとの大型イベント開催: 春のベビーラッシュ、夏のナイトZOO、秋の動物感謝祭、冬のイルミネーションなど、リピート来園の強い動機となる定期イベントを実施。
- 「学び」のコンテンツ強化: 動物の生態に関するクイズラリー、飼育員によるトークショー、自由研究サポートプログラムなど、教育的価値を高める。
- 年間パスポートの魅力向上:
- 新規顧客(これまで来なかった市内層)開拓策 (⚪︎):
- ターゲット特化型イベント:
- 若者向け: 「動物と楽しむ謎解きゲーム」「動物園コン(婚活イベント)」「SNS映えフォトコンテスト」。
- シニア向け: 「健康ウォーキングイベント(園内散策)」「動物ふれあいセラピー」「園芸教室(園内植物活用)」。
- 大人向け: 「夜の動物園バル(お酒と軽食)」「動物デッサン教室」。
- 情報発信強化: 地元メディアとの連携、SNS(Instagram, TikTok)での魅力的なコンテンツ発信(動物の面白い動画、イベント告知)、市民向け広報誌への掲載。
- ターゲット特化型イベント:
- 有料イベント・プログラム導入策 (⚪︎):
- プレミアム体験: 普段入れないバックヤードツアー、飼育員体験(子供/大人)、動物との特別ふれあいタイム(写真撮影付き)。
- ナイトZOOの本格実施: 照明演出、夜行性動物の特別展示、限定フード・ドリンク。
- 専門家によるワークショップ: 動物写真家による撮影講座、獣医によるペット相談会。
5. 学びの抽象化、今回の問題を通じて伝えたいこと
- 公営施設のポテンシャル: 公営施設は制約も多いが、地域住民の信頼や公共性といった強みも持つ。それを活かしつつ、民間的な発想(ターゲット設定、収益性、顧客体験向上)を取り入れることで、大きな変革が可能になる。
- 「コト消費」へのシフト: 単に「モノ(動物を見る)」を提供するだけでなく、「コト(体験、学び、思い出)」を提供することが、現代のレジャー施設には不可欠。
- 既存アセットの多角的活用: 動物園という場所、動物というコンテンツ、職員という専門性を、従来の枠にとらわれず多角的に活用することで、新しい価値や収益源を生み出せる。
- ローカル・エンゲージメントの重要性: 地方の施設にとって、地元住民との良好な関係構築と、地域に根差した魅力づくりが持続的な成長の鍵となる。
6. 差がつくポイント、元面接官からのコメント(YCP視点を加味)
- 「園長ならどうする?」という当事者意識: お題に対して、コンサルタントとして客観的に分析するだけでなく、「自分が園長だったら、限られたリソースでどうやってこの目標を達成するか」という強い当事者意識と熱意が感じられるか。YCPの「オーナーシップ」重視がここに表れる。
- 公営の制約と機会のリアリティ: 公営であることの予算・意思決定プロセス・人員面の制約を理解しつつ、それを乗り越えるための現実的な工夫や、逆に公営だからこそできること(例:教育機関との連携、行政からの支援取り付け)を発想できるか。
- 地方創生への視座: 単なる一動物園の売上向上だけでなく、その施策が地方都市全体の活性化にどう貢献できるか、といったより広い視点(地域交流事業の種)まで言及できると、YCPの事業領域との親和性を示せる。
- 「絵に描いた餅」でない実現可能性: 提案する施策が、本当に3年間で実行可能か、そのための具体的なステップやボトルネックは何か、といった実行面への配慮があるか。YCPの「ハンズオン」重視が問われる。
- 数値目標への執着と柔軟性: 「1.5倍」という目標に対して、どの施策がどれくらい貢献するのか、概算でも良いので定量的なイメージを持ちつつ、状況に応じて柔軟に優先順位を見直せるか。
- ユニークだが地に足のついたアイデア: 他の人が思いつかないような面白いアイデアを歓迎しつつも、それが単なる空想ではなく、動物園の特性や顧客ニーズに基づいたものであるか。
6. YCPケース面接突破のための効果的な対策法
YCPのケース面接は、MBBとは異なる独自の特徴と評価ポイントがあるため、的を絞った対策が不可欠です。ここでは、YCP内定を掴むための効果的な対策法をStrategistsの視点から解説します。
1. YCPのファーム理解を深める(最重要):
- 企業理念・バリューの徹底理解: YCPが何を大切にし、どのようなプロフェッショナル集団を目指しているのかを深く理解することが全ての基本です。特に「オーナーシップ」「アジア市場へのコミットメント」「戦略から実行、投資までの一貫支援」「ハンズオン」といったキーワードは、ケース面接での思考の軸やスタンスに直結します。公式ウェブサイト、採用ページ、社員インタビュー記事などを熟読しましょう。
- 手がけるプロジェクト事例の研究: YCPがどのような業界で、どのようなテーマのプロジェクトを手がけてきたのかを具体的に把握します。特に、アジア市場関連、新規事業創出、事業再生、ハンズオンでの実行支援といった事例は、YCPらしさを理解する上で参考になります。可能であれば、ニュースリリースやメディア掲載記事などもチェックしましょう。
- 求める人物像の具体化: ファームの特徴やプロジェクト事例から、YCPがどのような人材を求めているのかを具体的にイメージします。「自分がYCPの社員だったら、このお題にどう取り組むか」という視点を持つことが重要です。
2. 「事業家目線」を養うトレーニング:
- ビジネスモデルへの関心を高める: 日常的に様々な企業のビジネスモデル(誰に、何を、どのように提供し、どうやって儲けているのか)に関心を持ち、自分なりに分析・評価する習慣をつけましょう。ニュースやビジネス系メディア、企業のIR情報などが参考になります。
- 「もし自分ならどうするか?」思考: 企業やサービスの課題を見聞きした際に、「もし自分がその経営者や事業責任者だったら、どのような意思決定をし、どのようなアクションを取るか」を常に考える訓練をします。
- 新規事業アイデアのブレインストーミング: 日頃から「こんなサービスがあったら面白い」「この技術をこう活用できないか」といった新規事業のアイデアを考える癖をつけ、その事業性(市場性、収益性、実現可能性)までセットで思考する練習をします。
3. アジア市場に関する基礎知識と関心の醸成:
- アジア各国の経済・社会・文化へのアンテナを張る: 全ての国を網羅する必要はありませんが、特に東南アジアや中国、インドといった主要国の経済成長、市場トレンド、消費者動向、地政学リスクなどに関心を持ち、基本的な情報をインプットしておきましょう。
- 日系企業のアジア進出事例の研究: 成功事例だけでなく、失敗事例からも学び、アジア市場でビジネスを行う上での課題やKSF(重要成功要因)を理解します。
- 異文化理解・多様性への意識: アジアという多様な文化・価値観を持つ地域でビジネスを行うことの面白さと難しさを認識し、柔軟な思考とコミュニケーションの重要性を理解しておくことが大切です。
4. ケース面接の実践トレーニング(YCPの傾向を意識して):
- 頻出テーマ(売上向上、新規事業)の重点演習: 過去問傾向を踏まえ、これらのテーマについては特に多くの問題を解き、思考の引き出しを増やしておきましょう。
- 「前提設定」と「構造化」の徹底: どのようなお題に対しても、まず議論の土台となる前提を明確にし、問題をMECEかつ本質的な切り口で構造化する訓練を積みます。YCPでは、この初期段階の質が特に重視される可能性があります。
- 「なぜ?」を繰り返す深掘り耐性の強化: 自分の思考プロセスや仮説に対して、常に「なぜそう言えるのか?」「他に可能性はないか?」と自問自答し、論理の深さと一貫性を追求します。模擬面接で面接官役から徹底的に深掘りされる経験を積むことが有効です。
- 「実行可能性」と「インパクト」を意識した施策立案: 提案する施策が、絵に描いた餅で終わらないよう、常に実現可能性(ヒト・モノ・カネ・時間)と、それによって期待される具体的な成果(売上、利益、市場シェアなど)をセットで考える癖をつけます。
- 時間配分と結論へのコミットメント: 限られた時間の中で、分析・思考・議論を進め、必ず何らかの結論(方向性、具体的な施策)を提示する訓練を行います。完璧を目指すあまり時間切れになるのは避けなければなりません。
5. コミュニケーション能力の向上:
- 結論ファーストと論理的な説明: 自分の考えを、まず結論から述べ、その後に理由や背景を簡潔かつ論理的に説明する練習をします。
- ディスカッションを楽しむ姿勢: 面接官との対話を、自分の思考を深める良い機会と捉え、積極的に質問したり、フィードバックを求めたりする姿勢が重要です。YCPの面接は「対話型」であることを意識しましょう。
- 熱意と当事者意識の表現: 淡々と分析結果を述べるだけでなく、課題解決への熱意や、クライアントの成功に貢献したいという当事者意識を言葉や態度で示すことが、YCPでは特に効果的かもしれません。
StrategistsのYCP対策サポート:
Strategistsでは、YCPの選考突破を目指す方々に対し、以下のような専門的なサポートを提供しています。
- YCP特化のケース面接対策: 過去問分析に基づいたYCPの出題傾向と評価ポイントを踏まえ、模擬面接や個別指導を通じて、YCPに特化した思考法と対策を伝授します。
- 「オーナーシップ」と「事業家目線」の醸成: ケース演習を通じて、単なるアナリストではなく、事業を当事者として捉え、結果にコミットする思考スタンスを養います。
- アジア市場に関するインプットとディスカッション: 必要に応じて、アジア市場の特性やビジネス事例に関する情報提供やディスカッションを行い、視野を広げるサポートをします。
- 質の高い教材と個別フィードバック: 戦略コンサル転職に必要な思考法や知識を体系的に学べる教材と、一人ひとりの課題に合わせた丁寧なフィードバックで、効率的なスキルアップを支援します。
YCPのケース面接は、付け焼き刃の対策では通用しない、思考の地力が問われる選考です。しかし、ファームの特徴と求める人物像を深く理解し、的確な準備を継続すれば、必ず道は拓けます。
その他のケース面接対策のコツや押さえておくべきポイントは、Strategistsが無料で公開しているケース面接の教科書でご確認ください。
7. まとめ:ケース面接を攻略しYCP内定を掴むために
これまで、YCP Solidianceのファームとしての特徴、ケース面接の出題傾向と評価ポイント、そして具体的な例題解説と対策法について詳しく見てきました。YCPの選考は、MBBとはまた異なる独特の視点や能力が求められる、チャレンジングなものであると同時に、アジアを舞台に事業創造に携わりたいと考える方にとっては非常に魅力的な機会です。
最後に、YCPの内定を掴み取るために、これまでの内容を踏まえ、改めて心に留めておくべき重要なポイントをまとめます。
YCP内定獲得のための3つの心構え:
- 「YCPパーソン」になりきる覚悟を持つ:
YCPが掲げる「オーナーシップ」を誰よりも深く理解し、それをケース面接のあらゆる場面で体現することが最も重要です。お題を単なる「問題」として解くのではなく、「自分自身が当事者として、この事業・課題にどう向き合い、どう結果を出すか」という強い意志と熱意を持って臨んでください。面接官は、あなたの論理的思考力だけでなく、その奥にあるパッションやコミットメントの強さを見ています。「この人と一緒に働きたい」「この人なら困難な状況でも最後までやり遂げてくれる」と感じさせることができれば、内定は大きく近づきます。 - 「思考の深さ」と「事業のリアリティ」を両立させる:
戦略コンサルタントとしての基本的な思考力(構造化、論点設定、仮説検証)を高いレベルで発揮することは大前提です。その上で、YCPが重視する「事業家目線」を忘れてはいけません。提案する戦略や施策が、机上の空論で終わらず、実際に市場で通用するのか、収益を生み出せるのか、実行可能なのかといった現実的な視点を常に持ち続けることが求められます。特に新規事業やアジア市場といった不確実性の高いテーマにおいては、緻密な分析と大胆な発想のバランス、そしてリスクを見据えた上での現実的な打ち手を提示できるかが評価を分けます。 - 「対話」を通じて共に価値を創造する姿勢を貫く:
YCPのケース面接は、一方的なプレゼンテーションの場ではなく、面接官との「対話」を通じて思考を深め、より良い結論を共に創り上げていくプロセスです。面接官からの質問やフィードバックは、あなたを試すためだけのものではなく、思考を次のレベルに引き上げるための貴重なヒントです。指摘を素直に受け止め、それを踏まえて自分の考えを柔軟に進化させていく姿勢、そして何よりも知的なディスカッションを楽しむ知的好奇心を示すことが重要です。YCPの「ハンズオン」スタイルにも通じる、協調性と主体性のバランスが試されます。
最後に、Strategistsからの応援メッセージ:
YCP Solidianceへの挑戦は、あなたのキャリアにとって大きな転換点となる可能性を秘めています。その選考プロセスは決して容易ではありませんが、本記事で解説したポイントを意識し、日々の努力を積み重ねることで、必ず道は拓けます。
Strategistsは、YCPをはじめとする戦略コンサルティングファームへの転職・就職を目指す皆さんを、独自のメソッドと熱意ある指導で全力でサポートします。ケース面接対策はもちろんのこと、キャリア相談や選考全体の戦略立案まで、あなたの挑戦を成功に導くためのパートナーでありたいと考えています。
この記事が、あなたのYCP内定獲得の一助となれば幸いです。自信を持って、未来への扉を開いてください。応援しています!
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
我々のマンツーマン指導プログラムについて
2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了して転職活動を実施した方の戦略コンサル転職成功率は61%。そのうち8割が外資戦略ファームTier1・2(McK/BCG/Bain/Kearney/S&/ADL/RB)への転職を実現しています。(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
※戦略コンサル転職成功率61%は、2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了し転職活動を実施した方を対象とした数値です(当社調べ)。
支援範囲は未経験からの転職からMUPまで幅広く、新卒向けの戦略コンサル特化就活塾においても業界トップレベルの実績を挙げています。
こうした実績を積み重ねてきた我々Strategistsが、多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したMBB面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。
我々のプログラムの最大の特長は、
・ケース面接初心者や苦手意識のある方であっても
・再現性高く、最短距離で、最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。
実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一切対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、我々のチームが最初に考えたのが「理想的な上達プロセス」についてでした。
スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったらどういうやり方をするのが正解なのだろうか?それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形でさまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら、実際の過去問を題材に試行してみる。あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが、このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。詳細なフィードバックをもらうことで現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん、内定レベルの解答例や思考のポイントなど、1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。
我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある
と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
ケース対策は量よりも圧倒的に質です。質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習で確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

※現時点では、扱う問題によって資料が無い場合もございます。
初回体験を申し込む
ここまで読んでいただき、マンツーマン指導に興味を持っていただいた方は、まず初回メンタリングをお受けください。無理な勧誘等は一切ございません。お気軽に申し込みください。
模擬面接+FBはもちろん、参加特典としてMBB過去問を題材に『再現性高くライバルに差をつけるアウトプットを出す方法』を徹底解説したPDF資料をプレゼント!
単なる”模範解答例”ではなく、問題のポイントや次に活かせる学びをまとめています。
我々の初回メンタリングはありがちなサービス勧誘・営業の場ではなく、本プログラムの『0講目』の扱いですから、「これがStrategistsのクオリティか」とご実感いただける機会になることをお約束します。


📚 もっと体系的に学びたい方へ
Strategists資料館では、ケース面接・フェルミ推定の教科書と
ファーム別過去問データベースを無料公開しています。

