企業研究

ディルバート(Dirbato)の選考プロセスと各部門の業務内容を徹底解説!企業研究シリーズ

「ITコンサルティング業界で急成長を遂げているディルバート(Dirbato)、実際の業務内容や選考プロセスはどうなっているんだろう?」
「自分の経験やスキルは、ディルバートのどの部門で活かせるのか知りたい」
「未経験からでも挑戦できる?選考の難易度や対策のポイントは?」

設立からわずか数年で業界内での存在感を急速に高めている株式会社ディルバート。その成長性の高さから、ITコンサルタントとしてのキャリアを考える多くの転職希望者、そして就職活動中の学生から熱い視線が注がれています。

しかし、急成長中の企業であるからこそ、その内部情報、特に各部門の具体的な業務内容や、中途・新卒それぞれの選考プロセスの実態については、断片的な情報しか見つからないことも少なくありません。

この記事では、転職・就職支援のプロフェッショナルである「Strategists」が、ディルバートについて徹底的にリサーチ。ファームとしての特徴から、各部門の詳細な業務内容、そして皆さんが最も気になるであろう中途・新卒別の選考プロセスと対策のポイントまで、解像度高く、網羅的に解説していきます。

この記事を読めば、あなたがディルバートで活躍できる可能性、そしてそのための具体的な準備方法が明確になります。



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1. 【企業概要】急成長ITファーム、ディルバート(Dirbato)とは?

株式会社ディルバートは、2018年8月に設立された、比較的新しいITコンサルティングファームです。元ベイカレント・コンサルティング出身の金山泰英氏が代表取締役を務め、設立からわずか数年で従業員数1,000名を超える急成長を遂げ、業界内外で大きな注目を集めています。

そのミッションは、「テクノロジーで世界をシンプルに」。クライアント企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を軸に、IT領域における上流の戦略策定から、システム開発・導入、運用・保守まで、一気通貫でサービスを提供しています。

ディルバートの強みと事業領域

ディルバートの強みは、その「網羅性」「人材力」にあります。

  • 一気通貫のサービス提供: IT戦略やIT企画といった最上流のコンサルティングから、要件定義、設計、開発、テスト、運用・保守といった下流工程まで、クライアントのIT課題にワンストップで対応できる体制を構築しています。これにより、戦略が絵に描いた餅で終わることなく、実行まで見据えた実効性の高い支援を可能にしています。
  • 多様な専門性を持つ人材: 大手コンサルティングファーム出身者、SIer出身者、事業会社出身者など、多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナル人材が多数在籍しています。それぞれの専門性を活かし、クライアントの複雑な課題に対して最適なチームを組成できる点が大きな強みです。
  • 幅広い業界カバレッジ: 金融、製造、通信、公共、サービスなど、特定の業界に偏ることなく、幅広い業界のクライアントに対してサービスを提供しています。

企業文化と働き方:「人が主役」の理念

ディルバートが急成長を遂げた背景には、そのユニークな企業文化があります。

  • 「人が主役」の理念: ディルバートは、会社の利益よりも「社員の成長とキャリア実現」を最優先に考えることを公言しています。社員一人ひとりが希望するキャリアパスを実現できるよう、アサイン(案件配属)の希望を最大限尊重する制度や、豊富な研修制度が用意されています。
  • フラットな組織文化: 役職に関わらず「さん」付けで呼び合うなど、風通しの良いフラットな組織文化が特徴です。若手でも積極的に意見を発信し、責任ある役割を担うチャンスが多く与えられます。
  • 高い還元率と評価制度: 業界最高水準の給与体系と、個人の成果が正当に評価されるクリアな評価制度を導入しています。これも優秀な人材が集まり、高いパフォーマンスを発揮する要因の一つとなっています。
  • 柔軟な働き方: リモートワークやフレックスタイム制度など、社員が自身のライフスタイルに合わせて柔軟に働ける環境が整備されています。

これらの特徴から、ディルバートは「自分の専門性を活かしながら、正当な評価と高い報酬を得たい」「クライアントの課題解決に上流から下流まで深く関与したい」「自身のキャリアを主体的に築いていきたい」と考えるITコンサルタントにとって、非常に魅力的な環境であると言えるでしょう。

2. 【部門解説】ディルバートの主要部門と業務内容

ディルバートのコンサルティング事業は、クライアントの多様なニーズに応えるため、複数の専門部門に分かれています。ここでは、特にコンサルティング要素の強い主要な3つのディビジョンを中心に、その業務内容と特徴を解説します。

コンサルティング事業の全体像

ディルバートのコンサルティング事業は、大きく分けて「IT戦略・企画」「業務・ITコンサルティング」「システム開発・導入」の3つの領域をカバーしています。クライアントの経営課題をITの力で解決するという目的のもと、各部門が専門性を活かし、時には連携しながらプロジェクトを推進します。

中途採用では、自身の経験やスキル、キャリアプランに最もマッチする部門を選択することになります。新卒採用の場合は、初期配属後に本人の希望や適性に応じて各部門へアサインされていくことになります。

Tech Div.(テックディビジョン)

Tech Div.は、ディルバートの技術的な中核を担う部門です。最新技術に対する深い知見と高い実装能力を武器に、クライアントのDXを技術面から強力に支援します。

  • 主な業務内容:
    • システム開発・導入支援: クラウド、AI、データアナリティクス、RPA、セキュリティなど、先進技術を用いたシステムの設計、開発、導入、実装支援。
    • 技術コンサルティング: 特定技術領域に関する専門的なアドバイス、技術選定支援、アーキテクチャ設計支援。
    • PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)支援: 大規模なITプロジェクトにおける進捗管理、課題管理、品質管理などのプロジェクトマネジメント支援。
  • 求められる人材像:
    • 特定の技術領域(AWS/Azure/GCP、Salesforce、SAP、Python、Javaなど)に関する深い専門知識と開発経験を持つエンジニアやITアーキテクト。
    • 技術的な観点からクライアントの課題を理解し、最適なソリューションを提案できる能力。
    • プロジェクトを円滑に推進するためのマネジメントスキルやコミュニケーション能力。
  • キャリアパスの魅力:
    • 常に最新技術に触れ、自身の技術力を高め続けることができる。
    • 技術のスペシャリストとしてキャリアを極める道や、技術的知見を持つプロジェクトマネージャー(PM)への道が開かれている。
    • 多様な業界の大規模・先進的なプロジェクトに携わることができる。

Consulting Div.(コンサルティングディビジョン)

Consulting Div.は、クライアントの業務プロセスとITを結びつけ、ビジネス変革を推進する部門です。戦略コンサルティングファームで言うところの「ITコンサルタント」「業務コンサルタント」の役割に最も近いと言えます。

  • 主な業務内容:
    • 業務改革(BPR)コンサルティング: 現状の業務プロセスを分析し、ITを活用した効率化・高度化の構想策定から実行までを支援。
    • IT戦略・企画立案支援: 経営戦略と連動したIT戦略の策定、中期IT計画の立案、システム化構想の策定などを支援。
    • 大規模プロジェクトにおけるPMO支援: 経営層や事業部門と連携し、全社的な大規模プロジェクトを成功に導くためのマネジメント支援。
    • ITデューデリジェンス: M&A等に際し、対象企業のIT資産やシステムのリスクを評価。
  • 求められる人材像:
    • コンサルティングファームやSIerでの業務・ITコンサルティング経験。
    • 特定の業界(金融、製造など)や業務領域(会計、人事、SCMなど)に関する深い知識。
    • 論理的思考力、課題解決能力、ドキュメンテーション能力、高度なコミュニケーション能力。
  • キャリアパスの魅力:
    • クライアントの経営層と直接対話し、ビジネスの根幹に関わる課題解決に携わることができる。
    • IT戦略という最上流から関与し、ビジネス全体を俯瞰する視点を養うことができる。
    • 戦略コンサルタントとしてのスキルセットを磨き、将来的に事業会社のCIO/CDOや経営企画部門へのキャリアも期待できる。

i-Consulting Div.(アイ-コンサルティングディビジョン)

i-Consulting Div.は、ディルバートの中でも特に最上流の戦略策定に特化した、少数精鋭の部隊です。IT領域に限定されず、全社戦略、事業戦略、新規事業立案など、より経営に近いテーマを扱います。

  • 主な業務内容:
    • 全社・事業戦略策定支援: 中期経営計画の策定、事業ポートフォリオの見直し、新規市場参入戦略の立案など。
    • 新規事業開発支援: 新しいビジネスモデルの構想、事業計画の策定、PoC(概念実証)の実行支援など。
    • DX戦略策定: 全社的なデジタルトランスフォーメーションのビジョン策定、ロードマップ作成。
  • 求められる人材像:
    • 戦略コンサルティングファームでの実務経験者。
    • 極めて高い論理的思考力、仮説構築力、構造化能力。
    • 経営者の視点で物事を捉え、示唆に富んだ提言ができる能力。
    • 強い知的好奇心と、曖昧な状況から価値を生み出す力。
  • キャリアパスの魅力:
    • 企業の未来を左右するような、最も重要度の高い経営課題に挑戦できる。
    • 戦略コンサルタントとして最高峰のスキルと経験を積むことができる。
    • ディルバート内の他の部門との連携をリードし、全社的な価値創出に貢献できる。

そのほかの専門組織(概要)

上記3部門のほか、ディルバートには特定のソリューションやテーマに特化した専門組織も存在します。これらはクライアントの個別具体的なニーズに応えるための重要な機能です。

  • SAP Div.: SAP導入・活用に関するコンサルティング。
  • Salesforce Div.: Salesforce導入・定着化に関するコンサルティング。
  • Digital Div.: デジタルマーケティングやUI/UX改善など、デジタルを活用した顧客接点の最適化支援。

これらの部門は、Tech Div.やConsulting Div.と密に連携しながら、クライアントに具体的なソリューションを提供しています。

3. 【採用分析】ディルバートはどんな人材を採用しているのか?

急成長を続けるディルバートは、どのようなバックグラウンドを持つ人材を求めているのでしょうか。公開されている情報や転職市場の動向から、採用者の傾向を分析します。これは、自身の経歴がディルバートでどのように評価されるかを考える上で重要な指針となります。

採用者バックグラウンドの定量分析

ディルバートの採用は、中途採用が中心ですが、近年は新卒採用にも力を入れています。

中途採用者の出身企業・業界分析

ディルバートの中途採用者は、非常に多様なバックグラウンドを持っていますが、大きく以下の3つのクラスターに分類できます。

  1. 大手コンサルティングファーム出身者:
    • 出身企業例: アクセンチュア、PwCコンサルティング、デロイト トーマツ コンサルティング、アビームコンサルティング、ベイカレント・コンサルティングなど。
    • 傾向: ディルバートの中核を担う層。特にアクセンチュア、ベイカレント出身者が多い印象です。彼らは即戦力として、IT戦略、業務改革、PMOといったプロジェクトをリードします。特に、Consulting Div.i-Consulting Div.では、コンサルティング経験が必須となるケースが多いです。
  2. 大手SIer・ITベンダー出身者:
    • 出身企業例: NTTデータ、野村総合研究所(NRI)、SCSK、富士通、NECなど。
    • 傾向: システム開発の上流工程(要件定義、基本設計)やプロジェクトマネジメントの経験を持つ人材。技術的な知見を活かし、Tech Div.Consulting Div.で活躍します。大規模なシステム開発プロジェクトを経験している点が評価されます。
  3. 事業会社(ユーザー企業)のIT部門・企画部門出身者:
    • 出身企業例: 大手金融機関(銀行、証券、保険)、大手製造業、大手通信キャリアなど。
    • 傾向: 特定の業界知識(ドメイン知識)と、ユーザーとしての課題意識を持つ人材。クライアントと同じ目線で課題を理解し、実効性の高い提案ができる点が強みとなります。Consulting Div.において、特定のインダストリーチームで専門性を発揮することが期待されます。

定量的な傾向として、アクセンチュアやベイカレントといった「ITに強い総合コンサルファーム」と、NTTデータやNRIのような「プライムSIer」からの転職者がボリュームゾーンを形成していると考えられます。

新卒採用者の出身大学分析

新卒採用では、学歴フィルターは公には存在しないものの、結果としてはいわゆる「GMARCH」以上の学歴を持つ学生が多くを占める傾向にあります。

  • 採用実績大学(一例):
    • 国公立大学: 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、大阪大学、神戸大学、横浜国立大学、筑波大学など。
    • 私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、同志社大学、立命館大学など。

文理比率は、ITコンサルティングという特性上、情報系や理工系の学生も多いですが、文系学生も多数採用されています。重要なのは学部ではなく、後述するコンサルタントとしてのポテンシャルです。

中途採用者に求められるスキルと経験

ディルバートの中途採用では、これまでの職務経験に応じて、以下のいずれか、または複数のスキル・経験が求められます。

  • コンサルティングスキル:
    • 論理的思考力、仮説検証能力
    • 課題分析、課題解決のフレームワーク知識
    • 資料作成能力(PowerPoint、Excel)
    • プロジェクトマネジメント経験(PM/PL/PMO)
  • ITスキル:
    • 特定の技術領域に関する専門知識(クラウド、AI、データ分析、SAP、Salesforceなど)
    • システム開発ライフサイクルの理解(要件定義、設計、開発、テスト)
    • ITアーキテクチャに関する知識
  • 業務・業界知識:
    • 特定の業界(金融、製造など)における深いドメイン知識
    • 特定の業務領域(会計、人事、SCMなど)に関する専門知識

若手(第二新卒層)であればポテンシャルも重視されますが、基本的に中途採用は即戦力採用です。自身のキャリアの棚卸しを行い、どの部門で、どのスキルを活かして貢献できるのかを明確に言語化できる必要があります。

新卒採用者に求められるポテンシャル

新卒採用では、現時点での専門スキルよりも、コンサルタントとしてのポテンシャルが重視されます。

  • 論理的思考能力: 物事を構造的に捉え、筋道立てて考えることができる力。グループディスカッションや面接での受け答えで評価されます。
  • 知的好奇心と学習意欲: ITやビジネスの新しいトレンドに対して常にアンテナを張り、主体的に学び続ける姿勢。
  • コミュニケーション能力: 自分の考えを分かりやすく伝える力と、相手の意見を正しく理解する力。
  • 主体性と成長意欲: 困難な課題に対しても粘り強く取り組み、自ら成長の機会を掴みに行こうとするマインドセット。
  • ITへの興味・関心: ITコンサルタントを目指す上で、テクノロジーが社会やビジネスをどう変えていくのか、という点に対する興味は最低限必要となります。

これらのポテンシャルは、学生時代の経験(学業、部活動、サークル、アルバイト、インターンなど)に関する質問を通じて評価されます。「何をやってきたか」という事実だけでなく、「その経験から何を学び、どのように考え、行動したか」を自分の言葉で語れることが重要です。

4. 【選考プロセスと対策】ディルバートの中途採用を徹底解剖

ここからは、ディルバートの中途採用における具体的な選考プロセスと、各ステップで成功するための対策ポイントについて解説します。中途採用は、あなたのこれまでの経験とスキルが、ディルバートが求める人材像とどれだけマッチしているかを評価する場です。

中途採用の選考フロー

ディルバートの中途採用は、一般的に以下のプロセスで進みます。応募するポジションや経験年数によって若干異なる場合がありますが、基本的な流れは共通しています。

書類選考 → 1次面接 → 2次面接 → 最終面接(→ 内定)

面接回数は2回〜3回が基本で、応募者の経歴や状況に応じて変動します。各面接は、現場のコンサルタント、マネージャー、そして最後に役員が担当することが多いです。

各選考ステップのポイントと対策

書類選考

最初の関門である書類選考では、職務経歴書と履歴書が評価の対象となります。ここで重要なのは、「ディルバートで活躍できる人材である」ことを客観的な事実とロジックで示すことです。

  • 職務経歴書のポイント:
    • STARメソッドを意識する: 各業務経験について、Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)を明確に記述します。特に、「なぜその課題に取り組んだのか」「具体的に何を、どのように工夫して行動したのか」「その結果、どのような定量的・定性的な成果が出たのか」を具体的に書きましょう。
    • 「コンサル適性」をアピール: 経験した業務の中から、論理的思考力、課題解決能力、プロジェクトマネジメント能力、クライアントとの折衝経験などが伝わるエピソードを重点的に記述します。
    • 「ITスキル・知識」の明記: 自身が持つITスキル(言語、クラウド、DB、各種ツール等)や、担当したシステムの概要、プロジェクトの規模(金額、人数、期間)などを具体的に記載し、専門性をアピールします。
    • 応募部門との親和性: 応募する部門(Tech Div., Consulting Div.など)の業務内容を理解し、自身の経験がその中でどのように活かせるのかを意識した構成にします。
  • 対策:
    • キャリアの棚卸し: これまでの経験を全て洗い出し、STARメソッドに沿って整理します。
    • 第三者の視点を入れる: 転職エージェントやキャリアコンサルタントに職務経歴書を見てもらい、客観的なフィードバックを受けることを強く推奨します。自分では気づかないアピールポイントや、分かりにくい表現を指摘してもらえます。
    • キーワードを盛り込む: 募集要項や部門紹介で使われているキーワード(例:DX推進、PMO、業務改革、AWS、Salesforceなど)を意識的に盛り込み、採用担当者の目に留まりやすくします。

面接(1次〜最終)

ディルバートの面接は、スキルや経験の確認と、人物面(カルチャーフィット)の評価を目的として行われます。

  • 面接全体のポイント:
    • 結論ファースト: 全ての質問に対して、まず結論から簡潔に答えることを徹底します。
    • 論理的な説明: 結論に至った理由や背景、具体的なエピソードを、構造的かつ論理的に説明します。
    • 「なぜディルバートか」の明確化: なぜ数あるITコンサルファームの中でディルバートを志望するのか、その理由を自身のキャリアプランと絡めて具体的に語れるように準備します。「人が主役」という理念への共感や、一気通貫のサービスモデルの魅力、特定のプロジェクトへの興味など、解像度の高い志望動機が求められます。
    • 逆質問の準備: 面接は企業側が候補者を評価する場であると同時に、候補者が企業を評価する場でもあります。逆質問を通じて、入社意欲の高さや企業理解の深さを示しましょう。事業の方向性、組織文化、人材育成、キャリアパスなど、質の高い質問を複数用意しておくことが重要です。
  • 面接段階別の特徴と対策:
    • 1次面接(現場担当者/マネージャークラス):
      • 評価ポイント: 職務経歴書の内容深掘り、保有スキル・経験の確認、基本的な論理的思考力・コミュニケーション能力。
      • 対策: 自身の職務経歴を、背景や自身の役割、工夫した点、成果まで含めて淀みなく説明できるように準備します。技術的な質問や、過去のプロジェクトにおける困難な状況をどう乗り越えたか、といった質問に備えましょう。
    • 2次面接(シニアマネージャー/ディレクタークラス):
      • 評価ポイント: コンサルタントとしてのポテンシャル、課題解決能力、より高い視座での思考力、カルチャーフィット。
      • 対策: 過去の経験から、自身の強みやコンサルタントとして貢献できる点を抽象化・一般化して語れるようにします。「もしあなたがこのプロジェクトのリーダーだったらどうしますか?」といった、思考力を問う質問や、簡単なケーススタディが出される可能性もあります。
    • 最終面接(役員クラス):
      • 評価ポイント: 最終的な入社意思の確認、キャリアに対する長期的な視点、ディルバートのカルチャーへのフィット感、人間的な魅力。
      • 対策: なぜディルバートでキャリアを築きたいのか、将来的にどのように貢献していきたいのか、という熱意とビジョンを自分の言葉で伝えます。リラックスして、自分らしさを出すことも大切です。

面接でよく聞かれる質問と過去問例

具体的な質問例を以下に挙げます。これらに対して、自分なりの回答を事前に準備しておきましょう。

  • 自己紹介・職務経歴に関する質問:
    • 「自己紹介と、これまでのご経歴を教えてください」
    • 「〇〇のプロジェクトで、あなたの具体的な役割と貢献について教えてください」
    • 「これまでのキャリアで最も成果を上げた経験は何ですか?」
    • 「最も困難だったプロジェクトと、それをどう乗り越えましたか?」
  • 志望動機に関する質問:
    • 「なぜコンサルタントを志望するのですか?」
    • 「なぜITコンサルタントなのですか?」
    • 「数あるファームの中で、なぜディルバートに興味を持ったのですか?」
    • 「ディルバートで実現したいことは何ですか?」
  • スキル・思考力に関する質問:
    • 「あなたの強みと弱みを教えてください」
    • 「ITコンサルタントに最も重要なスキルは何だと思いますか?」
    • (過去問例)「〇〇業界のDXを進める上での課題は何だと思いますか?」
    • (過去問例)「もし、クライアントから『最新のAI技術を使って何か新しいことをやりたい』と相談されたら、まず何をしますか?」

これらの質問に対し、その場で考え込むのではなく、構造的かつ論理的に回答できるかが、選考突破の鍵となります。

5. 【選考プロセスと対策】ディルバートの新卒採用を徹底解剖

次に、ディルバートの新卒採用における選考プロセスと対策について解説します。新卒採用では、現時点でのスキルよりも、コンサルタントとしてのポテンシャル、特に論理的思考力や成長意欲が重視されます。

新卒採用の選考フロー

ディルバートの新卒採用は、一般的に以下のプロセスで進みます。年度によって変更される可能性はありますが、基本的な構成は大きく変わりません。

エントリーシート(ES)提出 → Webテスト → 複数回の面接 (→ 内定)

特徴的なのは、他の多くのコンサルティングファームが実施するような、グループディスカッションやジョブ(インターンシップ)が必須ではない点です(ただし、サマーインターン等の選考ルートも別途存在する場合があります)。選考は主に個人面接を通じて行われ、学生一人ひとりのポテンシャルをじっくりと見極めるスタイルです。

各選考ステップのポイントと対策

エントリーシート(ES)

ディルバートのESは、自己PRや志望動機など、比較的オーソドックスな設問が多い傾向にあります。しかし、ここでの記述内容はその後の面接での質問のベースとなるため、戦略的に作成する必要があります。

  • 設問例:
    • 「自己PRをしてください」
    • 「学生時代に最も力を入れたことは何ですか(ガクチカ)」
    • 「ディルバートへの志望理由を教えてください」
  • ポイント:
    • 論理的・構造的な記述: ここでもSTARメソッド(Situation, Task, Action, Result)を意識し、自分の経験を論理的に説明します。「なぜその課題に取り組んだのか」「目標達成のために、どのような仮説を立て、何を考え、どう行動したのか」「その結果どうなったか、何を学んだか」という一連の流れを分かりやすく記述しましょう。
    • 「コンサル適性」を示す: 自身の経験と、コンサルタントに求められる資質(論理的思考力、課題解決能力、知的好奇心、粘り強さなど)を結びつけてアピールします。
    • 「なぜディルバートか」の具体性: 「成長したいから」という抽象的な理由だけでなく、「一気通貫でクライアントに関われる点」「『人が主役』の理念への共感」「〇〇という技術領域に強みを持ち、自身の研究と親和性がある点」など、企業研究に基づいた具体的な志望動機を述べることが重要です。

Webテスト

Webテストは、多くの企業で初期選考として用いられる、基礎的な能力を測るための試験です。

  • 形式: SPIや玉手箱といった、一般的な形式が採用されることが多いです。
  • 評価ポイント: 論理的思考能力、数的処理能力、言語能力といった基礎学力と、制限時間内に効率的に問題を処理する能力。
  • 対策:
    • 早期準備: コンサルティングファームの選考はボーダーラインが高い傾向にあるため、早めに市販の問題集などで対策を始めることが不可欠です。
    • 繰り返し解く: 苦手分野を特定し、繰り返し問題を解くことで、解答のスピードと精度を向上させます。
    • 模擬試験: 本番同様の時間制限を設けて、模擬試験を受けることで、時間配分の感覚を養いましょう。

面接

ディルバートの面接は、主に個人面接形式で複数回行われます。学生時代の経験について深掘りする「ビヘイビア面接」の要素と、思考力を試す「ケース面接」の要素が含まれます。

  • 面接全体のポイント:
    • ESの深掘りに備える: 面接はESに書かれた内容をベースに進みます。書いた内容について「なぜ?」「具体的には?」「他に方法はなかった?」といった深掘りの質問をされても、一貫性を持って論理的に答えられるように準備しておきましょう。
    • 逆質問の重要性: 中途採用と同様に、逆質問は志望度の高さと企業理解度を示す絶好の機会です。鋭い質問を用意し、面接官との対話を楽しむ姿勢を見せましょう。
    • 明るく、ハキハキと: 論理性はもちろん重要ですが、一緒に働きたいと思わせるような人柄やコミュニケーション能力も評価されています。自信を持って、明るく話すことを心がけましょう。
  • 過去問例と評価ポイント
    ディルバートの面接では、思考力を測るために、ミニケースのような質問がなされることがあります。これらは、本格的なケース面接とは異なり、数分で自分の考えをまとめて回答する形式が多いです。
    • 過去問例(思考力を問う質問):
      • 「日本の満員電車をなくすには、どうすればよいと思いますか?」
      • 「あなたにとって『良いリーダーシップ』とは何ですか?具体的な経験を交えて説明してください」
      • 「日本の飲食店の食品ロスを半分にするための施策を3つ挙げてください」
      • 「大学生の読書量を2倍にするには、どうすればよいですか?」
    • 評価ポイント:
      • 結論の正しさではない: これらの質問に唯一の正解はありません。面接官が見ているのは、「どのように課題を捉え(構造化)、どのような視点で考え、どれだけ論理的に説明できるか」という思考プロセスそのものです。
      • 構造化とMECE: 問題をいくつかの要素に分解して、モレなくダブりなく考えられているか。(例:満員電車問題なら、原因を「需要サイド(乗客数、時間帯の集中)」と「供給サイド(電車の本数、車両数)」に分けて考えるなど)
      • 仮説と論拠: 自分のアイデア(打ち手)に対して、「なぜそれが有効だと考えるのか」という自分なりの仮説と論拠を示せているか。
      • 多角的な視点: 一つの視点だけでなく、多様なステークホルダー(例:鉄道会社、利用者、企業、政府)の立場や、実現可能性、副作用なども考慮できていると評価が高まります。

これらの質問に対しては、日頃から社会課題や身の回りの事象に対して「なぜだろう?」「自分ならどう解決するだろう?」と考えるトレーニングを積んでおくことが、最大の対策となります。

6. まとめ:ディルバートへのキャリアを成功させるために

この記事では、急成長を遂げるITコンサルティングファーム、ディルバート(Dirbato)について、その企業としての特徴から、各部門の業務内容、そして中途・新卒それぞれの選考プロセスと対策まで、網羅的に解説してきました。

ディルバートのキャリアを目指す上での重要ポイント

  • 「人が主役」の理念と成長環境: ディルバートは、社員のキャリアと成長を第一に考える独自の文化を持っています。自身の希望を伝え、主体的にキャリアを築いていきたいと考える人材にとって、非常に魅力的な環境です。
  • 一気通貫のサービスモデル: IT戦略という最上流から、システムの開発・導入という実行フェーズまで、ワンストップでクライアントを支援できる体制は、コンサルタントとして幅広いスキルと経験を積む上で大きな強みとなります。
  • 多様な専門家集団: コンサルファーム、SIer、事業会社など、多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルと共に働くことで、自身の専門性を高め、視野を広げることができます。
  • 選考で見られるのは「思考力」と「主体性」: 中途採用では即戦力となるスキルと経験が、新卒採用では論理的思考力や成長意欲といったポテンシャルが重視されます。いずれの選考においても、「なぜディルバートなのか」を自分の言葉で語り、主体的に課題解決に取り組む姿勢を示すことが不可欠です。

最後に:挑戦への第一歩を

ディルバートは、伝統的な戦略ファームや大手総合ファームとは一線を画す、ユニークなポジショニングとカルチャーを持つ企業です。その急成長の背景には、テクノロジーで社会をシンプルにしたいという明確なビジョンと、社員一人ひとりの成長を信じる強い理念があります。

ITコンサルティングという領域で、クライアントのビジネスに深くコミットし、自らも圧倒的なスピードで成長したいと考える方にとって、ディルバートは最高の舞台の一つとなるでしょう。

この記事が、あなたの企業研究の一助となり、ディルバートへのキャリアという次なるステップを踏み出すきっかけとなれば幸いです。選考プロセスは決して簡単なものではありませんが、しっかりとした自己分析と企業理解、そして万全の準備をもって臨めば、必ず道は拓けます。

あなたの挑戦を心から応援しています。

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✅転職活動の悩みを相談したい
✅自分の今の実力を把握したい
✅ケース面接対策のプロに指導してもらいたい

といった方は以下のフォームから
初回メンタリング(60分/無料)
にぜひお越しくださいませ!

我々のマンツーマン指導プログラムについて

サービス開始の2022年以来、累計500名以上を指導し、
コンサル内定者を多数輩出、受講生の戦コン内定率(累計)約43% (新卒約45%/既卒約40%)、
2024年度に関しては卒業生16人のうち13人(82%)がトップ外資戦略コンサル(McK/BCG/Bain/KnY/S&/ADL/RB)の内定を獲得
通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
という驚異的な内定者輩出実績を誇る我々Strategistsが
多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したトップファーム面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。

我々のプログラムの最大の特長は、
ケース面接初心者苦手意識のある方であっても
再現性高く最短距離で最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。

実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一才対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
「初心者」ないし「初級」のお客様です。

再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由

最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。

スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。

結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」
なのではないか?ということでした。

そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。

プログラムの全体像はこちらです。

①正しく学ぶ

Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

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②反復練習で定着:課題ケース演習

厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

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③実践&現状把握:模擬ケース面接

専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

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メンタリングの質へのこだわり

皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。

『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。

我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある

と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。

ケース対策は量よりも圧倒的に質です。
質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

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扱った問題のポイントや解答例をまとめた資料をご共有。
復習にご活用いただけます
※現時点では、扱う問題によって資料が無い場合もございます。

初回体験を申し込む

ここまで読んでいただき、マンツーマン指導に興味を持っていただいた方は、まず初回メンタリングをお受けください無理な勧誘等は一切ございません。お気軽に申し込みください。

模擬面接+FBはもちろん、参加特典としてMBB過去問を題材に
『再現性高くライバルに差をつけるアウトプットを出す方法』
を徹底解説したPDF資料
をプレゼント!

単なる”模範解答例”ではなく、問題のポイントや次に活かせる学びをまとめています。

我々の初回メンタリングはありがちなサービス勧誘・営業の場ではなく
本プログラムの 『0講目』の扱いですから、
「これがStrategistsのクオリティか」とご実感いただける機会になることをお約束します。

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参加特典
大谷

新卒でMBB2社に内定。Strategists卒業生。通常半年から1年ほど対策期間を要する新卒の戦略コンサル就活において、たった3ヶ月で内定を獲得。「内定獲得の秘訣は対策の量ではなく、質である」という考えから、現在は質の高いコンテンツ作成や指導を行っている。

ケース面接対策塾Strategists
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