P&Eディレクションズの選考を徹底解説!企業研究から対策まで
「戦略から実行まで一気通貫で関わり、クライアントの事業成長を本質的に支援したい」
「BCG出身者が設立した独立系戦略ファームで、裁量権を持って働きたい」
P&Eディレクションズ(p&e directions)は、戦略コンサルティング業界において、独自かつ強固なポジションを築いているプロフェッショナルファームです。BCG出身の社員複数名によって設立されたその出自から、論理的かつ本質的な戦略策定能力と、現場に深く入り込み成果を創出する「実行力」を兼ね備えているのが最大の特徴です。
しかし、その採用情報は限られており、「具体的にどんな事業を行っているのか?」「どのような人材が求められ、どんな選考が行われるのか?」といった疑問を持つ転職希望者や学生の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、戦略コンサルティング業界の転職・選考支援に精通した「Strategists」が、P&Eディレクションズの企業概要から、事業部門ごとの特徴、採用者のバックグラウンド、そして新卒・中途それぞれの詳細な選考プロセスと対策に至るまで、徹底的に解剖します。
この記事を読めば、P&Eディレクションズというファームの解像度が飛躍的に高まり、選考突破に向けた具体的なアクションプランを描けるようになるはずです。
1. P&Eディレクションズとは?BCGのDNAを持つ独立系戦略ファームの特徴
株式会社ピー・アンド・イー・ディレクションズ(P&E directions)は、2001年にBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)出身のメンバーによって設立された、日本発の独立系戦略コンサルティングファームです。社名の「P&E」が「Plan & Execution(計画と実行)」を意味するように、戦略立案(Plan)に留まらず、クライアント企業が現場で成果を出せるよう実行(Execution)までを一気通貫で支援することを最大の強みとしています。
P&Eディレクションズの3つの核心的特徴:
① 「戦略」と「実行」の融合による本質的な価値創造
多くの戦略ファームが「戦略提言」を主なサービスとする中、P&Eディレクションズは「絵に描いた餅」で終わらせないことを信条としています。クライアントの内部に入り込み、現場の社員と協働しながら課題を解決し、具体的な成果(売上向上、コスト削減、新規事業の成功など)にコミットします。このハンズオンでの支援スタイルは、クライアントから高い評価を得ると同時に、コンサルタントにとっては、自らの提案が現実のビジネスに与えるインパクトをダイレクトに実感できる、非常にやりがいのある環境と言えます。
② クライアントとの長期的なパートナーシップ
P&Eディレクションズは、短期的なプロジェクトベースの関係ではなく、クライアントと長期的なパートナーシップを築くことを重視しています。一つのプロジェクトが終わった後も、継続的にクライアントの成長を支援するケースが多く、時には数年単位で同じクライアントと伴走することもあります。これにより、業界や企業に対する深い知見を蓄積し、より質の高いコンサルティングを提供することが可能になっています。
③ 「人」を重視するプロフェッショナル集団
BCGのDNAを受け継ぎながらも、独立系ファームならではのフラットで自由な組織文化を有しています。個々のコンサルタントの自主性を尊重し、若手にも大きな裁量権が与えられます。また、少数精鋭の組織であるため、パートナーやマネージャーとの距離が近く、密なコミュニケーションを通じて直接指導を受けられる機会が豊富にあります。ファーム全体で人材を育成しようという意識が強く、個人の成長を長期的な視点でサポートする体制が整っています。
中途採用市場におけるP&Eディレクションズの魅力
特に事業会社や他業界からの転職を考える中途採用者にとって、P&Eディレクションズは以下のような魅力を持っています。
- 事業会社に近い感覚での経験: 理論だけでなく、現場での実行や成果創出に深く関わるため、将来的に事業会社の経営層を目指す方にとって、極めて実践的な経験を積むことができます。
- 明確なキャリアパス: 成果主義が徹底されており、パフォーマンス次第でスピーディーな昇進が可能です。また、コンサルティングスキルだけでなく、事業開発やマネジメントのスキルも磨かれます。
- 専門性の深化: 長期的なクライアントリレーションを通じて、特定の業界やテーマに関する深い専門知識を身につけることができます。
戦略立案のスキルを磨きつつ、事業家・経営者としての視座も養いたい、そんな志向性を持つ方にとって、P&Eディレクションズは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
2. P&Eディレクションズの採用者バックグラウンド分析:どのような人材を求めているのか?
P&Eディレクションズの選考を突破するためには、彼らがどのような人材を求めているのかを深く理解することが不可欠です。ここでは、公開されている情報を基に、採用者のバックグラウンドを定量・定性的に分析し、求められる人物像を明らかにします。
定量的分析:出身大学・前職業界から見る傾向
P&Eディレクションズは少数精鋭であり、採用者数自体は多くありませんが、そのバックグラウンドには一定の傾向が見られます。
【新卒採用:出身大学】
- トップ層の集中: 東京大学、京都大学、一橋大学、早稲田大学、慶應義塾大学といったトップクラスの大学出身者が大半を占めます。特に東京大学の出身者が際立って多いのが特徴です。
- 理系院生の存在感: 戦略コンサルティングファーム全般の傾向として、論理的思考力や分析能力に長けた理系大学院(修士・博士)出身者も一定数採用されています。
【中途採用:前職業界】
P&Eディレクションズの中途採用者は、非常に多様なバックグラウンドを持っていますが、大きく以下のカテゴリーに分類できます。
- 同業(コンサルティングファーム):
- BIG4(デロイト、PwC、EY、KPMG)のコンサルティング部門や、他の戦略ファーム、総合系ファームからの転職者が一定数存在します。より戦略の上流工程や、ハンズオンでの実行支援に関わりたいという動機が考えられます。
- 総合商社・専門商社:
- 事業投資やトレーディング、海外事業開発などで培ったビジネス経験や業界知見、プロジェクトマネジメント能力が評価されます。特に、大規模な事業を動かしてきた経験は、P&Eディレクションズの案件と親和性が高いと言えます。
- メーカー(製造業):
- 技術的な知見を持つエンジニア、事業企画、経営企画、海外営業などの経験者が対象となります。特に、P&Eディレクションズが得意とする製造業のオペレーション改善や新規事業開発において、現場感覚を持つ人材は重宝されます。
- 金融機関(投資銀行、PEファンド、銀行など):
- 財務分析、M&A、事業再生、企業価値評価などの専門スキルを持つ人材。特に、DD(デューデリジェンス)案件や事業再生案件などでその能力を発揮できます。
- 官公庁・公共機関:
- 政策立案や産業分析などの経験を持つ人材。P&Eディレクションズは公共セクターの案件も手掛けており、こうしたバックグラウンドも評価対象となります。
- メガベンチャー・スタートアップ:
- 事業をゼロからグロースさせた経験や、デジタル領域での知見を持つ人材。新規事業開発案件などで活躍が期待されます。
定性的分析:求められる人物像の核心
上記のバックグラウンド分析から、P&Eディレクションズが求める人物像の核心が見えてきます。
- ① 高いレベルの論理的思考力と知性(地頭の良さ)
これは全ての戦略ファームに共通する必須条件です。複雑な事象を構造的に捉え、本質的な課題を見抜き、論理的に解決策を導き出す能力が求められます。新卒採用における学歴フィルターの存在は、この基礎能力のポテンシャルを測る一つの指標となっていると考えられます。 - ② 「実行」への強いコミットメントと当事者意識
P&Eディレクションズの最大の特徴である「Plan & Execution」。単なる評論家ではなく、「自分がこの事業を動かすんだ」という強い当事者意識を持ち、泥臭い現場の仕事も厭わずに成果にコミットできる姿勢が極めて重要です。事業会社での実務経験や、自らプロジェクトをリードした経験を持つ中途採用者が多いのは、このためです。 - ③ 未知の領域に飛び込む知的好奇心と学習意欲
コンサルタントは、短期間で様々な業界やテーマのプロフェッショナルになる必要があります。特定の領域に固執せず、常に新しいことを学び、自分の能力を高め続けようとする知的好奇心と高い学習意欲は不可欠です。 - ④ 高いコミュニケーション能力と人間的魅力
クライアントの経営層から現場の担当者まで、多様な人々を巻き込み、信頼関係を築きながらプロジェクトを進める必要があります。相手の意見を尊重しつつ、自分の考えを論理的かつ説得力を持って伝えるコミュニケーション能力、そして「この人と一緒に働きたい」と思わせる人間的な魅力が求められます。 - ⑤ 精神的・身体的なタフネス
クライアントの期待に応え、高い品質のアウトプットを出し続けるためには、プレッシャーのかかる状況でもパフォーマンスを発揮できる精神的な強さと、それを支える身体的なタフさが求められます。
これらの要素は、後述する選考プロセス、特にケース面接や人物面接において重点的に評価されるポイントとなります。自分のこれまでの経験を棚卸しし、これらの要素と結びつけて語れるように準備しておくことが重要です。
3. P&Eディレクションズの事業部門紹介:ファームにおけるキャリアの可能性
P&Eディレクションズは、特定のインダストリー(業界)やファンクション(機能)で部門を厳密に分けているわけではありません。コンサルタントは多様な業界・テーマのプロジェクトにアサインされ、経験を積んでいくのが基本スタイルです。しかし、ファームとして得意とする領域や、近年注力しているテーマが存在します。これらを理解することは、入社後のキャリアをイメージし、面接での志望動機を語る上で非常に重要です。
ここでは、P&Eディレクションズが手掛ける代表的なサービス領域を3つに分類し、それぞれの特徴とプロジェクト事例を紹介します。
① 事業戦略・成長戦略立案(Strategy)
これは、戦略コンサルティングファームの根幹とも言える領域です。クライアント企業が持続的に成長するための方向性を定め、具体的な戦略を策定します。
- 具体的なテーマ:
- 全社成長戦略、中期経営計画策定
- 新規事業開発、市場参入戦略
- マーケティング戦略、営業改革
- M&A戦略、アライアンス戦略
- 海外進出戦略
- プロジェクト事例(例):
- 大手消費財メーカー: 国内市場が成熟する中、新たな収益の柱を創出するための新規事業アイデアを複数立案。市場性、自社とのシナジー、実現可能性を評価し、最も有望な領域(例:ヘルスケア、D2Cなど)への参入戦略と事業計画を策定。
- 部品メーカー: 主力事業の将来性に危機感を持ち、既存の技術アセットを転用可能な新しい市場を探索。自動車以外の領域(例:医療機器、航空宇宙)への参入可能性を評価し、具体的なターゲット企業や提携戦略を提言。
- この領域で得られる経験・スキル:
- 経営者視点での事業構造理解
- 市場分析、競合分析、財務分析といった経営戦略の基礎スキル
- ロジカルシンキング、仮説検証能力
- 新規事業をゼロから構想する力
② ハンズオンでの実行支援・事業変革(Execution)
P&Eディレクションズの最大の特徴とも言える領域です。策定した戦略を絵に描いた餅で終わらせず、クライアントの現場に入り込み、組織を動かし、具体的な成果を創出するまで伴走します。
- 具体的なテーマ:
- 事業再生、ターンアラウンド支援
- 業務プロセス改革(BPR)、コスト削減
- PMI(M&A後の統合プロセス)支援
- 組織改革、チェンジマネジメント
- サプライチェーン・マネジメント(SCM)改革
- プロジェクト事例(例):
- 業績不振の小売チェーン: 不採算店舗の整理、商品構成の見直し(SKU最適化)、在庫管理システムの導入、現場スタッフのオペレーション改善などを、クライアントの担当者とチームを組んで実行。数ヶ月で収益性のV字回復を実現。
- 大手製造業のM&A後: 買収した企業との組織・業務プロセスの統合を支援。両社のカルチャーの違いを乗り越え、新しい評価制度の導入や基幹システムの統合プロジェクトをマネジメントし、シナジーの最大化に貢献。
- この領域で得られる経験・スキル:
- プロジェクトマネジメント能力
- 現場を巻き込むリーダーシップとコミュニケーション能力
- 課題を具体的なアクションに落とし込む実行力
- 困難な状況を乗り越える胆力と交渉力
③ 事業投資・ベンチャー支援(Investment & Incubation)
コンサルティングに留まらず、自社の知見やネットワーク、場合によっては資金を提供し、クライアントや投資先の事業成長を支援する領域です。
- 具体的なテーマ:
- ベンチャー企業への出資および経営支援(ハンズオン)
- PEファンド向けのビジネス・デューデリジェンス(BDD)
- 大企業のカーブアウト(事業切り出し)支援
- プロジェクト事例(例):
- 有望な技術を持つスタートアップ: 将来性を見込んで出資すると同時に、P&Eディレクションズのコンサルタントが社外取締役や経営顧問として参画。事業計画の策定、大手企業とのアライアンス構築、資金調達などを支援し、企業の急成長を実現。
- PEファンドの投資検討: ファンドが検討している投資対象企業について、事業の成長性、市場の魅力度、競争環境、潜在的なリスクなどを詳細に分析(BDD)。投資判断の材料となる客観的な評価レポートを提供。
- この領域で得られる経験・スキル:
- 事業を評価する投資家としての視点
- 財務モデリング、企業価値評価(バリュエーション)のスキル
- ベンチャー経営に関する実践的な知見
P&Eディレクションズでは、コンサルタントはこれらの領域を横断しながらキャリアを積んでいきます。若手のうちは多様なプロジェクトを経験し、徐々に自分の専門性や興味関心のある領域を見つけていくことができます。面接では、これらの事業領域のどれに特に興味があるか、そして自分のこれまでの経験がどのように活かせるかを具体的に語れると、志望度の高さをアピールできるでしょう。
4. 【中途採用】P&Eディレクションズの選考プロセスと対策
P&Eディレクションズの中途採用は、即戦力としてのポテンシャルを厳しく見極める、非常に難易度の高い選考です。ここでは、一般的な選考フローと各段階での対策について詳しく解説します。
中途採用の選考フロー
選考フローは応募者の経歴や応募タイミングによって多少変動しますが、一般的には以下のステップで進みます。
- 書類選考(履歴書・職務経歴書)
- Webテスト / 筆記試験
- 面接(複数回:通常3〜4回)
- 1次〜最終面接を通じて、ケース面接と人物面接(ビヘイビア面接)が組み合わされて実施される。
- 内定
面接は、マネージャー、プリンシパル、パートナーといった上位職のコンサルタントが担当します。
各選考段階のポイントと対策
① 書類選考
単なる経歴の羅列ではなく、「なぜP&Eディレクションズなのか」「なぜコンサルタントなのか」「自身の経験がどう活かせるのか」を明確に示す必要があります。
- 職務経歴書のポイント:
- 実績の定量化: これまでの業務でどのような成果を出したのかを、具体的な数値(例:売上〇%向上、コスト〇円削減、リードタイム〇日短縮など)を用いて記述する。
- 思考力の提示: どのような課題に対し、どのように考え、どのように行動して成果に繋げたのか、その思考プロセスが伝わるように記述する。「課題→分析→施策→結果」の構造を意識する。
- P&Eとの親和性: 特に「戦略を実行に移した経験」や「部署を横断してプロジェクトを推進した経験」など、P&Eディレクションズの強みと親和性の高い経験を強調する。
- 志望動機書のポイント(必要な場合):
- Why P&E?: なぜ他の戦略ファームやコンサルティングファームではなく、P&Eディレクションズなのか。その理由を「戦略と実行の両輪」「ハンズオンでの価値創出」といったファームの特徴と、自身のキャリア志向を結びつけて具体的に語る。
- Why Consulting?: なぜ現職ではダメで、コンサルタントという職業を選ぶのか。その必然性を論理的に説明する。
② Webテスト / 筆記試験
ファームや時期によって内容は異なりますが、論理的思考力、数的処理能力、言語能力を測るテストが一般的です。
- 対策:
- TG-WEBやGAB、あるいはファーム独自のテスト形式など、様々な可能性があります。転職エージェントなどを通じて最新の情報を入手しましょう。
- 市販の対策本で問題形式に慣れ、スピーディーかつ正確に解く練習を積むことが基本です。特に非コンサル出身者は、ここで一定の準備をしておくことが望ましいです。
③ 面接(ケース面接・人物面接)
選考の核となる部分です。通常、1回の面接が60分程度で、その中でケース面接と人物面接の両方が行われます。
ケース面接
- 特徴: P&Eディレクションズのケース面接は、オーソドックスな「売上向上」や「利益改善」といったお題が多い傾向にありますが、議論の深さと思考の柔軟性が求められます。
- 評価ポイント:
- 構造化と論点設定: 問題をMECEかつ本質的な切り口で分解し、どこが議論すべき核心(論点)なのかを特定する能力。
- 仮説構築力: 分析に入る前に、質の高い仮説を立て、それを検証する形で議論を進める姿勢。
- ビジネスセンスと現実感: 机上の空論ではなく、実際のビジネス現場を想定した現実的な思考や施策を提示できるか。前職での経験を活かした洞察などができると高評価に繋がります。
- ディスカッション能力: 面接官との対話を通じて、思考を深め、より良い結論にたどり着こうとする姿勢。独りよがりにならず、相手の意見を的確に理解し、自分の考えに反映させる柔軟性。
- 対策:
- 思考の型を身につける: まずはStrategistsの教材などで、ケース面接の基本的な思考プロセス(前提確認→構造化→仮説構築→打ち手考案)を徹底的にマスターする。
- 実践演習を積む: 友人や転職エージェント、プロの対策塾などを活用し、数多くの模擬面接をこなす。重要なのは、解きっぱなしにせず、毎回必ずフィードバックを受け、自分の思考の癖や弱点を修正していくことです。
- 引き出しを増やす: 日頃からビジネスニュースや業界レポートに目を通し、様々な業界のビジネスモデルや成功事例・失敗事例をインプットしておく。
人物面接(ビヘイビア面接)
- 特徴: 志望動機や自己PRに加え、過去の経験を深く掘り下げる質問が中心です。「STARメソッド(Situation, Task, Action, Result)」を意識し、具体的に語ることが求められます。
- 頻出質問例:
- 「なぜコンサルタントを志望するのですか? なぜ今なのですか?」
- 「数あるファームの中で、なぜP&Eディレクションズなのですか?」
- 「これまでのキャリアで最も困難だった経験と、それをどう乗り越えたかを教えてください」
- 「リーダーシップを発揮した経験について教えてください」
- 「あなたの強みと、それをP&Eでどのように活かせますか?」
- 「逆に、あなたの弱みは何ですか?」
- 「P&Eに入社後のキャリアプランを教えてください」
- 対策:
- 自己分析と経験の棚卸し: これまでのキャリアを振り返り、P&Eディレクションズが求める人物像(当事者意識、実行力、思考力など)と合致するエピソードを複数準備する。
- 志望動機の一貫性: 「なぜコンサルか」「なぜP&Eか」「入社後何をしたいか」という一連のストーリーに、論理的な一貫性を持たせる。
- 逆質問の準備: ファームへの理解度や志望度の高さを示す絶好の機会です。「〇〇という事業領域について、最近のプロジェクトではどのような課題意識を持たれていますか?」など、企業研究に基づいた質の高い質問を複数用意しておきましょう。
中途採用では、ポテンシャルだけでなく「これまでの経験をコンサルタントとしてどう転換し、価値を発揮できるか」という視点が強く問われます。自身のキャリアを客観的に分析し、それを力強く語れるよう、万全の準備で臨みましょう。
5. 【新卒採用】P&Eディレクションズの選考プロセスと対策
P&Eディレクションズの新卒採用は、東大生をはじめとするトップ層の学生が応募する、極めて競争の激しい選考です。中途採用とは異なり、ポテンシャルが重視されますが、その分、思考力の深さや成長意欲を厳しく見られます。
新卒採用の選考フロー
新卒採用は、主に夏から秋にかけて行われる本選考が中心です。
- エントリーシート(ES)提出
- Webテスト / 筆記試験
- グループディスカッション(GD)(実施される場合あり)
- 面接(複数回:通常3〜4回)
- ケース面接と人物面接が中心。
- 内定
近年、インターンシップ選考は公式にはあまり大々的に行われていないようですが、選考プロセスの一環としてジョブ(課題解決型ワーク)が課される可能性は常にあります。最新の情報は、大学のキャリアセンターや就活サイト、説明会などで確認することが重要です。
各選考段階のポイントと対策
① エントリーシート(ES)
学生の論理的思考力や人柄の片鱗を見るための最初の関門です。
- 設問例(過去の傾向):
- 「学生時代に最も力を入れたこと(ガクチカ)」
- 「自己PR」
- 「P&Eディレクションズへの志望動機」
- 「特定の社会課題に対するあなたの考え」
- 対策:
- 結論ファーストと構造化: どの設問に対しても、まず結論(伝えたいメッセージ)を最初に書き、その後に具体的なエピソードや理由を構造的に記述します。
- 思考プロセスの可視化: ガクチカでは、単に「何をしたか」だけでなく、「なぜその課題に取り組んだのか」「どのような仮説を立て、どのように行動し、その結果どうなったか」「そこから何を学んだか」といった思考プロセスを明確に示します。
- P&Eとの接続: 志望動機では、ファームの特徴(戦略と実行、ハンズオン支援など)を正しく理解した上で、自身の経験や価値観、キャリアプランとどのように結びついているのかを具体的に語ります。テンプレート的な志望動機は避けましょう。
② Webテスト / 筆記試験
多くの学生が対策する部分であり、高得点を取ることが求められます。ここで落ちてしまうと面接に進むことすらできません。
- 形式: SPI、玉手箱、TG-WEBなど、年によって変更される可能性があります。
- 対策:
- 早期からの対策: 遅くとも大学3年生の春には対策を開始し、主要なテスト形式の問題集を繰り返し解きましょう。
- 高得点を目指す: 戦略ファームを志望する学生は総じてテストのスコアが高いため、ボーダーラインは非常に高いと想定すべきです。「9割正解」を目指すくらいの気持ちで取り組みましょう。
- 時間配分の練習: 本番同様に時間を計り、時間内に全問解ききる練習が不可欠です。
③ グループディスカッション(GD)
複数人の学生で与えられたテーマについて議論し、結論を発表する形式です。
- 評価ポイント:
- リーダーシップとフォロワーシップ: 議論を建設的にリードする力と、他者の意見を尊重し、議論の目的に貢献する力の両方が見られます。
- 論理的思考力: 感情論ではなく、事実や論理に基づいて意見を述べているか。
- 構造化能力: 議論が発散しないよう、論点を整理し、議論の枠組みを提示できるか。
- コミュニケーション能力: 自分の意見を分かりやすく伝え、他者の意見を正しく理解し、合意形成に貢献できるか。
- 対策:
- 役割を意識する: 必ずしもリーダーである必要はありません。タイムキーパー、書記、アイデアマン、論点整理役など、議論の状況に応じて自分にできる貢献は何かを常に考え、行動に移しましょう。
- クラッシャーにならない: 他者の意見を否定するだけの発言や、自分の意見を押し通そうとする態度は絶対に避けるべきです。
- 実践練習: 大学のキャリアセンターや就活サービスが主催するGD練習会に積極的に参加し、場慣れしておくことが重要です。
④ ケース面接
新卒採用においても、選考の最重要パートです。基本的な評価ポイントは中途採用と同じですが、より思考のポテンシャル(地頭の良さ)や学習意欲が重視されます。
- 過去問・出題例: P&Eディレクションズの過去問として、以下のようなテーマが知られています。(※これらはあくまで一例であり、毎年同じ問題が出るとは限りません)
- 市場規模推定(フェルミ推定):
- 「日本国内における〇〇の市場規模は?」
- 「〇〇にある自動販売機の数は?」
- 売上向上・利益改善:
- 「スーパーマーケットチェーンの売上向上施策」
- 「地方の温泉旅館の利益改善策」
- 新規事業立案:
- 「大手食品メーカーがヘルスケア事業に参入すべきか」
- 「鉄道会社のアセットを活用した新規事業を考えよ」
- 市場規模推定(フェルミ推定):
- 対策:
- 思考の基礎体力をつける: 中途採用と同様、Strategistsの教材などを活用し、ケース面接の基本的な考え方を徹底的に身体に染み込ませます。
- 模擬面接の繰り返し: ケース面接は、知識だけでは絶対に上達しません。とにかく場数を踏むことが最も重要です。優秀な友人や先輩、プロの講師と壁打ちを繰り返し、フィードバックをもらいながら自分の思考を磨き上げてください。
- 知的好奇心を示す: 面接官とのディスカッションを楽しむ姿勢を見せましょう。分からないことは素直に認め、新しい視点や知識を吸収しようとする前向きな態度は高く評価されます。面接を「評価される場」ではなく、「優秀なコンサルタントと議論できる貴重な学びの場」と捉えることが、良いパフォーマンスに繋がります。
新卒採用では、完成されたスキルよりも「将来大きく成長してくれそうだ」というポテンシャルを感じさせることが重要です。高い学習意欲と知的好奇心、そして何よりもコンサルタントという仕事に対する熱意を、選考のあらゆる場面でアピールしましょう。
6. まとめ:P&Eディレクションズ内定を掴むために
これまで、P&Eディレクションズのファームとしての特徴から、事業内容、採用者の傾向、そして新卒・中途それぞれの詳細な選考プロセスと対策について解説してきました。
P&Eディレクションズは、BCGのDNAを受け継ぐ高い戦略策定能力と、現場に深く入り込み成果を出す「実行力」を兼ね備えた、日本でもユニークなポジションを確立している戦略コンサルティングファームです。その選考は、候補者の本質的な思考力、当事者意識、そしてプロフェッショナルとしてのポテンシャルを厳しく見極める、非常に難易度の高いものと言えます。
内定を勝ち取るためには、付け焼き刃の知識やテクニックではなく、揺るぎない準備が必要です。最後に、P&Eディレクションズ内定を掴むために最も重要なポイントを3つに集約します。
① 「Plan & Execution」の本質を理解し、自己の経験と結びつける
P&Eディレクションズの魂とも言える「戦略と実行」。なぜ彼らがこの理念を掲げているのか、それがクライアントにどのような価値をもたらすのかを深く理解しましょう。そして、自身のこれまでの経験(学業、部活動、アルバイト、前職など)の中から、「単に計画するだけでなく、周囲を巻き込み、泥臭く行動して、具体的な成果を出した経験」を棚卸しし、それを自身の言葉で熱意をもって語れるように準備してください。この「実行力」や「当事者意識」こそが、あなたと他の候補者を分ける最大の差別化要因となり得ます。
② ケース面接における「思考の体力」と「対話力」を鍛え上げる
P&Eディレクションズの選考、特に複数回行われるケース面接は、まさに思考の総力戦です。
- 思考の体力: 複雑な課題に対して、構造化、仮説構築、分析、施策立案というプロセスを、粘り強く、深く、考え抜く力。
- 対話力: 面接官を単なる評価者ではなく、議論を深めるためのパートナーと捉え、建設的な対話を通じて、より良い結論へと共にたどり着く力。
これらの力は、一朝一夕には身につきません。Strategistsが提供するような質の高い教材で思考の型を学び、数多くの模擬面接を通じて実践を繰り返すことで、初めて血肉となります。「解ける」だけでなく、「議論できる」レベルを目指しましょう。
③ なぜ「P&Eディレクションズ」なのか、という問いへの明確な答えを持つ
「なぜ戦略コンサルなのか?」という問いに加え、「なぜMBBや他のファームではなく、P&Eディレクションズなのか?」という問いに対する、あなた自身の明確な答えを持つことが不可欠です。それは、ファームの理念への共感かもしれませんし、特定の事業領域への興味かもしれません。あるいは、そこで働く「人」の魅力かもしれません。
ホームページや説明会、社員訪問(可能であれば)などを通じて徹底的に企業研究を行い、「自分はP&Eディレクションズという場で、このように成長し、このように価値を発揮したい」という一貫したストーリーを構築してください。その熱意と論理性が、最終的に面接官の心を動かすでしょう。
P&Eディレクションズへの道は険しいですが、そこで得られる経験と成長は、あなたのキャリアにとって間違いなく計り知れない財産となります。この記事が、その挑戦への確かな一歩となることを心から願っています。
【ケース面接対策TV】おすすめ動画
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を習得することができる点です。
実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一才対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
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我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。
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「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。
②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。
我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある
と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
ケース対策は量よりも圧倒的に質です。
質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習で確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

復習にご活用いただけます
※現時点では、扱う問題によって資料が無い場合もございます。
初回体験を申し込む
ここまで読んでいただき、マンツーマン指導に興味を持っていただいた方は、まず初回メンタリングをお受けください。無理な勧誘等は一切ございません。お気軽に申し込みください。
模擬面接+FBはもちろん、参加特典としてMBB過去問を題材に
『再現性高くライバルに差をつけるアウトプットを出す方法』
を徹底解説したPDF資料をプレゼント!
単なる”模範解答例”ではなく、問題のポイントや次に活かせる学びをまとめています。
我々の初回メンタリングはありがちなサービス勧誘・営業の場ではなく
本プログラムの 『0講目』の扱いですから、
「これがStrategistsのクオリティか」とご実感いただける機会になることをお約束します。

