「カーニーのケース面接は、他のMBBと何が違うのか」
「過去問を見ても対策の方針が立たない」
そのようなお悩みを持つ方に向けて、本記事ではカーニーの選考フロー・出題傾向・評価ポイントを整理したうえで、代表的なフェルミ推定例題「日本で1日に配られるビニール袋の枚数」からケース例題「袋を減らす施策」まで、思考の流れを一気通貫で解説します。
- 本番形式で模擬ケース面接を実施
- 現状のレベル・改善点をフィードバック
- 内定への戦略がわかる
※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
カーニーとはどのようなファームか
1926年、米国シカゴで設立されたカーニーは、世界40カ国以上・約60拠点にオフィスを構える戦略コンサルティングファームです。従業員は約5,300名規模とされます。日本オフィスは1972年に東京で開設され、アジア初拠点として長い歴史を持ちます。
2020年1月、それまでの「A.T. Kearney」というブランド名を「Kearney(カーニー)」へ刷新しました。現在も英語では「Kearney」、日本語ではカーニーと表記します。
カーニーのファーム特性:Tangible Results(実行・成果重視)
カーニーを語るうえで外せないのが、「Tangible Results(目に見える成果)」という価値観です。戦略提言にとどまらず、クライアントの実装フェーズまで伴走することを重視しており、面接でも「施策を本当に実行できるか」「現実の制約を踏まえているか」という視点で評価がなされます。
少数精鋭の体制を採るため、コンサルタント1人ひとりが担う役割の幅も広く、育成への投資が手厚いとされます。日本オフィスはグローバルのなかでもプレゼンスが高く、国内企業のプロジェクトを多く手がけています。
沿革の概要
カーニーの源流は、1926年にジェームズ・O・マッキンゼーがシカゴで立ち上げた会計・経営工学の事務所です。アンドリュー・トーマス(トム)・カーニーは、この事務所にパートナーとして参画しました。
1937年のマッキンゼー死去後、経営方針をめぐる対立から1939年に組織は3社へ分裂します。このうちの一つ「McKinsey, A.T. Kearney & Company」が、現在のカーニーの源流です。その後、社名は1947年に「A.T. Kearney and Company」、1972年に「A.T. Kearney」と変わり、2020年に「Kearney」へと刷新されました。
カーニーの選考フロー
カーニーの選考フローは、新卒と中途で構成が異なります。それぞれの特徴を押さえておくと、準備の優先順位が立てやすくなります。
新卒の選考フロー
新卒選考は「ES → 筆記試験 → ケース面接(1次) → ケース面接(2次) → ジョブ(4日間の実践選考) → 内定」という流れが一般的です。年間の採用人数は例年十数名規模とされており、少数精鋭の体制を象徴する数字です。
ジョブ(インターンシップ型の選考)への参加が、内定に向けて重要な位置づけとなっています。1次面接では比較的構造的なフェルミ推定・ケースが、2次面接では抽象的・議論的なテーマが出題される傾向があります。
中途の選考フロー
中途選考は「書類選考 → Webテスト(推理問題+英語スピーキング) → 1次ケース面接(約60分) → 最終(ケース+ビヘイビア各60分)」という構成とされます。
Webテストで推理問題に加えて英語スピーキング(Versantなど)が課される点は、カーニーの選考の特徴とされます。最終面接ではパートナークラスとのケース面接に加え、これまでの実績や価値観を問うビヘイビア面接が実施されます。
カーニー ケース面接の出題傾向と評価ポイント
カーニーのケース面接では、1次と2次で出題の性格が大きく変わります。傾向を知ることで、準備の方向性が定まります。
出題傾向:1次と2次の違い
1次面接では、フェルミ推定を含む構造的なケースが出題される傾向があります。「タピオカ店の日次売上」「シャープペンシルの市場規模」「1日に配られるビニール袋の枚数」といった、数値を分解・推計するタイプの問いが代表例です。
2次面接になると、より抽象的・議論的なテーマへと移行します。「ゲーム規制の是非」「グローバル化の定義」「プラットフォームが成立する要件」など、正解のない問いに対して自分の論点を構築・主張する力が問われます。
評価ポイント:論理性・実行可能性・対話力
カーニーのケース面接で評価される主な観点は以下の3点です。
- 論理性:問いの構造を正確に把握し、筋の通った分解・推論ができるか
- 実行可能性:施策が「実際に動かせるか」を現実の制約のなかで考えられているか
- 対話力:面接官との議論を通じて、意見を受け入れながら最後まで考え続けられるか
「Tangible Results」を重んじるカーニーでは、「なぜそう言えるのか」「本当に実行できるのか」と掘り下げる質問が多くなります。この点が、カーニーのケース面接の特徴です。
フェルミ推定例題解説:「日本で1日に新たに配られるビニール袋の枚数は?」
カーニーの1次面接で出題されたフェルミ推定例題です。制限時間は約5分。「企業間取引を除く」という前提のもとで、一般消費者への流通枚数を推計します。
STEP1:前提確認とアプローチ設定
まず「ビニール袋」の定義を確認しましょう。スーパーやコンビニのレジで渡されるポリ袋(プラスチック製買物袋)に絞ります。「新たに配られる」とは、消費者が受け取る枚数を指し、既存の在庫は含みません。「企業間除く」とあるため、卸・B2Bの流通は対象外です。
なお、レジ袋(プラスチック製買物袋)の有料化は2020年7月1日に全国一斉で開始されており、消費者が袋を断るケースが増えたことが前提に影響します。
アプローチは「人口 × 1人あたり買い物回数 × 袋の取得率」という需要側からの分解を選ぶとよいでしょう。購買行動を起点にするため、実態に近い推計が可能です。
STEP2:分解と構造化
ビニール袋が配られる場面を、コンビニとスーパーの2チャネルに絞りましょう。ドラッグストアや百貨店、飲食店のテイクアウト等は小さい補正として省略するか、最後の感度チェックに使います。
分解式は次のとおりです。
1日に配られる枚数 = 対象人口 × 1人あたり1日の買い物回数 × チャネル別の袋取得率 × 1回あたりの袋枚数
STEP3:数値設定と計算
以下はすべて解法例の仮定値です。実際の面接でも同様に、「仮に〜と置く」と断ってから計算に進みます。
- 日本の対象人口:約1.2億人(全人口を使用)
- 1人あたりの買い物回数:0.5回/日(2日に1回程度の買い物)
- 袋の取得率:コンビニで50%、スーパーで10%(有料化以降、スーパーは辞退が進んでいると仮定)。加重平均で20%
計算式:
1.2億人 × 0.5回/日 × 0.20 × 1枚 = 1,200万枚/日
STEP4:リアリティチェックと結論
最後に、1,200万枚/日という結果が妥当かを検証しましょう。
1枚あたりの単価を仮に3円と置くと、年間の流通額は約131億円となります(1,200万枚 × 365日 × 3円)。国内の袋関連市場の規模感としてあり得る水準です。
1人あたりで見ると、1日0.1枚(10日に1回)の受け取りという計算になります。買い物頻度と照らしても無理のない数値で、妥当性があると判断できます。
面接官から「有料化でどの程度変わるか?」と問われた場合は、「有料化前は取得率が高く1,500〜2,000万枚程度だった可能性がある。有料化後は取得率の下落を仮定して20%に設定したが、業態によって差があるため感度を確認すべき」と返すと議論が深まります。
フェルミ推定を体系的に対策したい方は、Strategistsが無料で公開しているフェルミ推定の教科書をご覧ください。
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※少数精鋭での運営のため、枠が埋まり次第締め切ります。
ケース例題解説:「日本で使われるビニール袋の数を減らすには?」
こちらは、フェルミ推定の発展・ディスカッション例題として、「1,200万枚/日の袋をどう減らすか」を問うケースです。目標設定から施策立案まで、政策・公共系ケースの考え方を練習できます。思考時間は約5分、ディスカッションは15〜20分程度の想定です。
STEP1:前提設定と目標の言語化
施策を考える前に、対象とする袋の範囲を先に決めておきましょう。「使われるビニール袋」は、先ほどのフェルミ推定と同じく消費者向けレジ袋(1,200万枚/日)とします。
目標はディスカッションを進めるために仮置きしましょう。「3年以内に30%削減(1,200万枚→840万枚/日)」という目標を設定したとします。主体は政府・自治体主導の公共政策として考えます。
STEP2:現状分析と論点の構造化
なぜビニール袋が使われ続けるのか。需要側と供給側に分けて構造を整理しましょう。
需要側(消費者)の要因としては、袋の価格を低く感じる(1〜5円程度では辞退のインセンティブが弱い)、エコバッグを持ち歩く習慣が定着しきっていない、という点が挙げられます。
供給側(小売・流通)の要因としては、袋を提供しない場合の顧客離れへの懸念、厚さや素材の基準を満たすと有料化の対象から外れる抜け穴(厚さ50μm以上の袋は有料化対象外)が挙げられます。
現行施策(2020年7月からの有料化)はすでに一定の効果を上げていますが、辞退率の上昇には限界があります。価格が低すぎること、また対象外品目の存在が施策効果を減じています。
STEP3:打ち手の考案
整理した論点をもとに、需要側と供給側それぞれで実行可能性の高い施策を出していきましょう。
需要側の施策は以下の方向が考えられます。
- 価格引き上げ(現行の3〜5円から30〜50円程度に引き上げ、辞退率を高める)
- エコバッグ普及促進(補助金・ポイント連動施策)
供給側の施策は以下の方向が考えられます。
- 対象外品目の見直し(厚さ基準の引き下げ、素材規制の強化)
- 提供量を自主報告・公開させる仕組みの導入(企業の行動変容を促す)
公共系ケースでは、「誰にとって実行可能か」「反発はどこから来るか」「誰を先に動かせば連鎖するか」というステークホルダー分析が評価されます。小売業界との調整コスト・消費者の受容性・法改正の難易度を踏まえ、優先順位をつけることが求められます。
STEP4:施策の優先順位と最終提言
施策を絞るには「効果の大きさ」と「実行可能性」の2軸で整理するのが有効です。
価格引き上げは需要減少への直接的な効果が高く、すでに有料化の枠組みがある点で実行可能性も比較的高いとみなせます。一方、対象外品目の見直しは法改正を要するため時間軸が長くなります。
短期的には価格引き上げを優先し、中期的に対象範囲の規制強化を組み合わせる、という段階的な提言がカーニーのファームカラーに沿った回答です。「なぜその順序か」を明示することが、実行まで見据えた思考の証になります。
STEP5:差がつくポイント
カーニーのケース面接で高く評価される回答は、「施策を列挙して終わる」のではなく、「実際に動かす主体・タイムライン・成功指標」まで言及するものです。
政策系のケースでは特に、「何を指標に30%削減を確認するか(袋の有料提供数の業種別集計など)」「誰が反発するか(小売業界か、消費者か)」を踏まえた提言の精度が問われます。フェルミ推定で置いた1,200万枚という数値を、ケースの目標設定に接続して使えるかどうかも、一貫した思考力を示すポイントです。
ケース面接を体系的に対策したい方は、Strategistsが無料で公開しているケース面接の教科書をご覧ください。
まとめ
カーニーのケース面接対策を進めるうえで、最初に押さえるべきことは「Tangible Results」という評価軸です。論理的に正しい回答を出すだけでなく、「本当に実行できるか」を問う姿勢でケースに向き合うことが求められます。
まずは本記事のフェルミ推定例題で分解の型を確認し、ケース例題でステークホルダーを踏まえた施策立案まで練習することをおすすめします。不足を感じたら、プロによる模擬ケース面接で早めに課題を特定することが近道です。
本記事のテーマを頭で理解しても、実際のケース面接で使いこなせるかどうかは別問題です。
「示唆が出せない」「分析が浅い」といった課題は独学では気づきにくく、放置すると本番まで改善されないまま終わることも少なくありません。
Strategistsでは、MBB内定者・出身者によるマンツーマンの模擬ケース面接指導を提供しています。
初回メンタリング(60分)は無料で受講可能です。
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我々のマンツーマン指導プログラムについて
2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了して転職活動を実施した方の戦略コンサル転職成功率は61%。そのうち8割が外資戦略ファームTier1・2(McK/BCG/Bain/Kearney/S&/ADL/RB)への転職を実現しています。(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
※戦略コンサル転職成功率61%は、2025年4月〜2026年3月の入塾者100名以上のうち、受講を修了し転職活動を実施した方を対象とした数値です(当社調べ)。
支援範囲は未経験からの転職からMUPまで幅広く、新卒向けの戦略コンサル特化就活塾においても業界トップレベルの実績を挙げています。
こうした実績を積み重ねてきた我々Strategistsが、多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したMBB面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。
我々のプログラムの最大の特長は、
・ケース面接初心者や苦手意識のある方であっても
・再現性高く、最短距離で、最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。
実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一切対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、我々のチームが最初に考えたのが「理想的な上達プロセス」についてでした。
スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったらどういうやり方をするのが正解なのだろうか?それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形でさまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら、実際の過去問を題材に試行してみる。あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが、このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。詳細なフィードバックをもらうことで現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん、内定レベルの解答例や思考のポイントなど、1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。
我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある
と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
ケース対策は量よりも圧倒的に質です。質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習で確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

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