【Big4内定者が解説】EYコンサルティングの各部門の業務内容を徹底解説!総コン企業研究シリーズ④

「BIG4のコンサルティングファームに興味があるけれど、EYコンサルティング(EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社)ってどんな会社?」
「部門がたくさんあるみたいだけど、それぞれ何をしているの?自分に合う部門はどこだろう?」
「EYコンサルの選考って、どんな対策が必要なの?」

世界4大プロフェッショナルファーム(BIG4)の一角を成すEY。そのコンサルティング部門であるEYストラテジー・アンド・コンサルティング(以下、EYコンサル)は、幅広い業界のクライアントに対し、戦略策定から実行支援、デジタルトランスフォーメーション(DX)まで、多岐にわたるコンサルティングサービスを提供しています。

しかし、その組織構造は多岐にわたり、各部門の業務内容や特徴、求められる人物像、そして選考の難易度や対策方法は一見すると複雑に感じるかもしれません。

この記事では、実際にBIG4のコンサルティングファームに内定を獲得した筆者が、綿密な企業分析と選考情報の収集に基づき、EYコンサルのファーム全体としての特徴から、主要な各部門の具体的な業務内容、そして気になる選考情報と対策のポイントまで、どこよりも詳しく、解像度高く解説していきます。

新卒の方はもちろん、中途採用を目指す方にとっても役立つ一次情報や、過去の選考で出題された情報(過去問・例題の傾向)も盛り込みながら、EYコンサルへの理解を深め、万全の体制で選考に臨むための羅針盤となることを目指します。

それでは、まずはEYコンサルティングというファームの全体像から見ていきましょう。



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1. EYコンサルティング(EYSC)とは?ファーム全体の特徴と強み

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EYSC)は、アーンスト・アンド・ヤング(Ernst & Young)の日本におけるメンバーファームであり、BIG4の一角としてグローバルに展開するプロフェッショナルサービスファームです。

EY全体のパーパス:「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」

このパーパスは、EYのあらゆる活動の根幹にあり、クライアントサービスを通じて、経済社会の持続的な成長と発展に貢献することを目指しています。EYコンサルもこの理念に基づき、単なる利益追求だけでなく、社会全体の変革を見据えたコンサルティングを提供している点が大きな特徴です。

EYコンサルの主な特徴と強み:

  • グローバルネットワークと知見の活用:
    世界約150カ国以上に展開するEYの広範なネットワークと、各地域・各インダストリーの専門家の知見を最大限に活用できる点が最大の強みです。グローバル共通のメソドロジーやツール、成功事例を共有し、クロスボーダー案件にも強みを発揮します。近年では、海外のEYメンバーファームとの連携プロジェクトも増加しており、グローバルなキャリアを志向する人材にとっては魅力的な環境です。
  • 多様な専門性と総合力:
    戦略策定(ストラテジー)、業務改善(オペレーション)、組織・人事改革(ピープル)、テクノロジー導入(IT)、M&A・事業再生(トランザクション)など、企業の経営課題に対して「川上から川下まで」一気通貫で支援できる総合力が強みです。監査法人を母体とするため、会計・財務・リスク管理といった領域の専門性も高く、これらを組み合わせた複合的なコンサルティングが可能です。
  • 「トランスフォーメーション・リアライズド(変革の実現)」へのコミットメント:
    EYコンサルは、戦略を策定するだけでなく、その戦略がクライアントの組織に深く浸透し、具体的な成果として「実現」されるまで伴走することを重視しています。絵に描いた餅で終わらせない、実行支援・定着化支援に力を入れている点が、クライアントから高く評価されています。
  • セクター(インダストリー)フォーカスと専門性:
    金融、製造、自動車、消費財、ヘルスケア、パブリックセクターなど、主要な産業分野ごとに専門チームを擁し、各業界特有の課題や最新動向に対する深い知見を有しています。これにより、より具体的で実効性の高いコンサルティングを提供しています。
  • 人を中心としたカルチャーとダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の推進:
    EYは「人」を最も重要な財産と捉え、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍できるインクルーシブな環境づくりに注力しています。研修制度の充実、キャリアパスの多様性、柔軟な働き方の推進など、社員の成長とウェルビーイングをサポートする施策が豊富です。特にD&Iの取り組みはグローバルで高く評価されており、女性活躍推進やLGBTQ+支援などにも積極的です。
  • 「Long-term Value(長期的価値)」の追求:
    短期的な利益だけでなく、クライアントの持続的な成長と社会全体の長期的価値向上に貢献することを目指しています。サステナビリティ経営やESG投資に関するコンサルティングにも力を入れています。

これらの特徴は、EYコンサルのプロジェクトの進め方や、社員に求められるマインドセット、そして選考における評価ポイントにも繋がってきます。単なる分析力や論理的思考力だけでなく、多様な専門家と協働する力、クライアントの変革を実現まで導く実行力、そして社会全体の発展に貢献しようとする高い志が求められると言えるでしょう。

2. EYコンサルの主要部門を徹底解剖!業務内容・特徴・求められる人物像

EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)は、クライアントの多様な経営課題に対応するため、専門性に応じた複数の部門(コンピテンシーと呼ばれることもあります)で構成されています。ここでは主要な部門を取り上げ、それぞれの業務内容、特徴、そして求められる人物像について、新卒・中途双方の視点を交えながら解説します。

※EYSCの組織構造や部門名称は変更される可能性があるため、最新情報は必ずEYの公式採用ページ等でご確認ください。ここでは、一般的なコンサルティングファームの部門分類やEYの強みを踏まえた解説を行います。


A. ストラテジー・アンド・トランザクション(SaT)

  • 業務内容:
    • ストラテジー(戦略): 全社戦略、事業戦略、成長戦略、新規事業戦略、海外進出戦略、マーケティング戦略、デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略などの策定支援。市場分析、競合分析、自社分析に基づき、クライアントが持続的に成長するための方向性を示します。MBBなどの戦略ファームと競合する領域であり、論理的思考力、仮説構築力、分析力が極めて高度に求められます。
    • トランザクション(M&A・事業再生): M&A戦略の策定、デューデリジェンス(財務、ビジネス、オペレーション等)、PMI(M&A後の統合支援)、カーブアウト(事業切り出し)、事業再生・再編支援など。M&Aライフサイクルの各フェーズにおいて、戦略的・財務的アドバイスを提供し、企業価値向上を支援します。監査法人系の強みを活かし、財務DDや会計・税務の知見も連携して提供できる点が特徴です。
  • 特徴:
    • EYSCの中でも、特に経営層に近いレベルでの意思決定支援に関わることが多い部門です。
    • 戦略案件では、市場の大きなトレンドや破壊的イノベーションを捉え、クライアントのビジネスモデル変革を促すようなダイナミックな提案が求められます。
    • トランザクション案件では、財務・会計知識に加え、短期間で対象企業の価値やリスクを評価し、ディールを成功に導くスピード感と専門性が求められます。
    • グローバル案件(クロスボーダーM&A、海外市場参入戦略など)の比率も高い傾向にあります。
    • 中途採用では、戦略ファーム出身者、投資銀行出身者、事業会社の経営企画・M&A担当者などがターゲットとなります。業界知見や特定の戦略テーマ(例:DX、サステナビリティ)での専門性も重視されます。
  • 求められる人物像:
    • 極めて高い論理的思考力、分析力、仮説構築力。
    • 知的好奇心が旺盛で、新しいことや複雑なことを理解し、構造化する能力。
    • 高いコミュニケーション能力(特に経営層との対話力)。
    • プレッシャー耐性、タフネス。
    • (トランザクション領域では)財務・会計に関する一定の知識や関心。

B. ビジネスコンサルティング(BC)

  • 業務内容:
    • 業務プロセス改革(BPR): サプライチェーンマネジメント(SCM)、生産管理、販売・マーケティングプロセス、研究開発プロセスなどの業務効率化、コスト削減、高度化支援。
    • 組織・人事改革: 組織構造の最適化、人事制度設計、人材育成、チェンジマネジメント支援など。
    • 財務・経理改革(CFOアジェンダ): 決算早期化、管理会計高度化、IFRS導入支援、内部統制構築支援など。
    • カスタマーエクスペリエンス(CX)向上支援: 顧客接点の最適化、デジタルマーケティング戦略、CRM導入支援など。
    • リスクマネジメント・コンプライアンス強化支援: リスク評価、内部監査支援、不正対策支援など。
  • 特徴:
    • 戦略が「What(何をすべきか)」を描くのに対し、BCは「How(どう実現するか)」を具体化し、クライアントの業務に深く入り込んで変革を推進する役割を担います。
    • SaT部門が策定した戦略を実行可能なオペレーションレベルに落とし込むプロジェクトや、特定の業務領域の専門性を活かした改善提案など、案件の幅が広いです。
    • テクノロジーコンサルティング(TC)部門と連携し、ITシステム導入を伴う業務改革プロジェクトも多数手がけます。
    • クライアントの現場担当者とのコミュニケーションや、変革への抵抗を乗り越えるためのチェンジマネジメントのスキルも重要になります。
    • 中途採用では、同業他社(BIG4、総合系ファーム)のBCコンサルタント、事業会社の企画・業務改善担当者、特定業務領域(例:SCM、人事、財務)の専門家などがターゲットとなります。
  • 求められる人物像:
    • 論理的思考力に加え、現場志向・実行志向が強いこと。
    • 特定の業務領域やインダストリーに関する知見・関心。
    • 高いコミュニケーション能力(特に現場とのリレーション構築力、多様な関係者の合意形成力)。
    • 粘り強さ、最後までやり遂げる力。
    • プロジェクトマネジメントスキル(進捗管理、課題管理など)。

C. テクノロジーコンサルティング(TC)

  • 業務内容:
    • IT戦略・ガバナンス: クライアントの経営戦略・事業戦略と整合したIT戦略の策定、IT投資計画の最適化、ITガバナンス体制の構築支援。
    • デジタルトランスフォーメーション(DX)推進: AI、IoT、クラウド、RPA、ブロックチェーン等の先端技術を活用したビジネスモデル変革、業務効率化、新規サービス開発支援。
    • 基幹システム導入・刷新(ERP等): SAP、Oracle等のERPパッケージ導入支援、レガシーシステムのモダナイゼーション、クラウド移行支援。
    • サイバーセキュリティ・情報セキュリティ: セキュリティ戦略策定、リスク評価、インシデント対応体制構築、セキュリティソリューション導入支援。
    • データアナリティクス・データ活用支援: データ収集・分析基盤構築、データドリブンな意思決定支援、データサイエンティスト育成支援。
  • 特徴:
    • 企業のあらゆる活動においてテクノロジーの重要性が増す中、TC部門の役割はますます拡大しています。
    • 単なるシステム導入に留まらず、テクノロジーをいかにビジネス価値に転換するかという視点が強く求められます。
    • SaT部門やBC部門と密接に連携し、戦略策定から業務改革、システム導入までを一気通貫で支援するプロジェクトが多いです。
    • 特定のテクノロジー(例:SAP、Salesforce、AWS、Azure)に関する深い専門知識を持つコンサルタントと、より上流のIT戦略やDX構想を描くコンサルタントが協働します。
    • 技術トレンドの変化が速いため、常に新しい技術を学習し続ける意欲が必要です。
    • 中途採用では、SIer出身のSE・PM、ITコンサルタント、事業会社のIT部門担当者、特定のテクノロジー領域の専門家などがターゲットとなります。クラウド、AI、セキュリティなどの先端領域の経験者は特に需要が高いです。
  • 求められる人物像:
    • テクノロジーに対する強い興味・関心、新しい技術を学ぶ意欲。
    • 論理的思考力、問題解決能力。
    • ITとビジネスを繋げて考えることができる能力。
    • 高いコミュニケーション能力(技術者と非技術者の橋渡しなど)。
    • プロジェクトマネジメントスキル(特にシステム導入プロジェクトの経験)。

D. ピープル・アドバイザリー・サービス(PAS)

  • 業務内容:
    • 組織変革・チェンジマネジメント: M&A後の組織統合、事業再編に伴う組織設計、企業文化変革、デジタルトランスフォーメーションにおける従業員の意識・行動変革支援。
    • 人事制度設計・運用支援: 評価制度、報酬制度、等級制度、タレントマネジメントシステムの構築・導入支援。
    • 人材育成・リーダーシップ開発: 次世代リーダー育成プログラム、スキル研修、キャリア開発支援。
    • HRテクノロジー導入支援: HRIS(人事情報システム)、タレントマネジメントシステム等の選定・導入・活用支援。
    • グローバル人事: 海外赴任者制度設計、グローバルタレントマネジメント、クロスカルチャーコミュニケーション研修。
    • ウェルビーイング・働き方改革支援: 従業員のエンゲージメント向上、健康経営、ダイバーシティ&インクルージョン推進。
  • 特徴:
    • 企業の最も重要な経営資源である「人」と「組織」の課題解決に特化した部門です。
    • 経営戦略や事業戦略の実現には、それを支える組織・人事戦略が不可欠であり、SaT部門やBC部門との連携も多いです。
    • M&Aや事業再編、DXといった大きな変革プロジェクトにおいて、「人」の側面からの成功を支援する役割が重要になります。
    • 単に制度を設計するだけでなく、それが組織に浸透し、従業員の行動変容を促すためのチェンジマネジメントの知見が求められます。
    • 労働関連法規や心理学、行動経済学など、多岐にわたる知識が必要となる場合があります。
    • 中途採用では、人事コンサルタント、事業会社の人事担当者(特に制度企画、人材開発、組織開発経験者)、組織心理学等の専門家などがターゲットとなります。HRテクノロジーに関する知見も歓迎されます。
  • 求められる人物像:
    • 「人」や「組織」に対する深い洞察力と共感力。
    • 論理的思考力、課題発見・解決能力。
    • 高いコミュニケーション能力(特に傾聴力、ファシリテーション能力、多様な価値観を持つ人々との合意形成力)。
    • 変革に対する情熱と、人を動かすリーダーシップ。
    • 客観性と倫理観。

その他注目部門やインダストリーカットの解説

上記以外にも、EYコンサルには特定のインダストリー(例:金融、パブリック、ヘルスケアなど)に特化したチームや、特定のソリューション(例:サステナビリティ、サプライチェーン、サイバーセキュリティ)を専門とするチームが存在します。

  • インダストリー部門: 各業界特有の課題や規制、ビジネス慣行を深く理解し、専門性の高いコンサルティングを提供します。その業界での実務経験者や深い知見を持つ人材が求められます。
  • ソリューション部門: 特定の経営課題や技術トレンドに対して、横断的にソリューションを提供します。例えば、サステナビリティ部門ではESG戦略策定や情報開示支援、サプライチェーン部門ではグローバルSCM改革やリスク管理支援などを行います。

中途採用におけるポイント:

中途採用では、即戦力としての活躍が期待されるため、これまでの職務経験や専門性が重視されます。

  • コンサル経験者: 前職でのプロジェクト経験、得意とするインダストリーやソリューション領域、役職などが考慮されます。
  • 事業会社出身者: 特定の業界や業務領域における深い専門知識、実務経験、課題解決経験、プロジェクト推進経験などが評価されます。特に、DX推進、新規事業開発、海外事業展開などの経験は有利に働くことがあります。
  • 専門スキル: データサイエンス、サイバーセキュリティ、特定のIT製品(SAP等)に関する高度な専門スキルを持つ人材も求められています。

EYコンサルは非常に多様なバックグラウンドを持つ人材が集まる組織です。自身の強みやキャリアプランと照らし合わせ、最適な部門やポジションを見つけることが重要です。

3. 【新卒・中途】部門別 選考情報と難易度分析:過去問・例題傾向と対策のポイント

EYコンサルティング(EYSC)への入社を目指す上で、選考プロセスと各段階での対策を理解することは不可欠です。ここでは、新卒採用と中途採用の一般的な選考フロー、部門ごとの難易度感、そして面接(特にケース面接)での評価ポイントや過去の出題傾向について解説します。


A. 新卒採用の選考フローと特徴

EYSCの新卒採用は、一般的に以下のステップで進められます。ファームや部門、年度によって若干の違いがあるため、最新の募集要項を必ず確認してください。

  1. エントリーシート(ES)提出・Webテスト受検:
    • ES: 志望動機、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)、自己PRなどが主な設問。EYのパーパス「Building a better working world」への共感や、コンサルタントとしての適性(論理的思考力、知的好奇心、成長意欲など)をアピールすることが重要です。具体的なエピソードを交え、構造的に記述することを心がけましょう。部門別採用の場合、なぜその部門を志望するのか、その部門で何を成し遂げたいのかを明確に示す必要があります。
    • Webテスト: 玉手箱やTG-WEB形式の能力検査(言語、計数、英語など)、性格検査が一般的です。ボーダーラインは低くはないため、十分な対策が必要です。特に計数問題は時間との戦いになるため、問題集を繰り返し解き、時間内に正確に処理する訓練が不可欠です。
  2. グループディスカッション(GD) / 録画選考など:
    • ファームや部門によっては、個人面接の前にGDや録画形式の動画面接が実施されることがあります。
    • GD: 数名のグループで与えられたテーマについて議論し、結論を発表する形式。論理的思考力、コミュニケーション能力、協調性、リーダーシップなどが評価されます。自分の意見を明確に述べつつ、他者の意見を尊重し、建設的な議論をリードする姿勢が重要です。
    • 録画選考: 事前に提示された質問に対して、回答を録画して提出する形式。簡潔かつ分かりやすく、自信を持って話す練習が必要です。
  3. 個人面接(複数回):
    • 通常2〜4回程度の個人面接が実施されます。面接官は、現場のコンサルタント(コンサルタント〜マネージャー)、シニアマネージャー、パートナーと、選考が進むにつれて役職が上がっていくのが一般的です。
    • 面接内容:
      • ビヘイビア面接: ESの内容深掘り、志望動機、自己PR、学生時代の経験、キャリアプラン、逆質問など。コンサルタントとしての適性やカルチャーフィットが見られます。一貫性のある回答と、EYで活躍したいという熱意を伝えることが重要です。
      • ケース面接: 戦略コンサルティングファームと同様に、ケース面接が選考の大きなウェイトを占めます。お題は、売上向上、利益改善、新規事業立案、市場規模推定(フェルミ推定)など多岐にわたります。
  4. ジョブ / インターンシップ:
    • 部門や選考ルートによっては、最終面接の前に数日間のジョブ(課題解決型のワークショップ)やインターンシップが実施されることがあります。実際のプロジェクトに近い形で課題に取り組み、最終日に成果を発表する形式が一般的です。
    • ケース面接以上に、チームワーク、プレッシャー耐性、思考体力、アウトプットの質など、総合的な能力が評価されます。積極的に議論に参加し、チームに貢献する姿勢が求められます。
  5. 最終面接:
    • パートナーまたは役員クラスの面接官による最終確認。志望度の高さ、カルチャーフィット、長期的な成長ポテンシャルなどが見られます。最後まで気を抜かず、EYで働きたいという強い意志を伝えましょう。

B. 中途採用の選考プロセスと留意点

中途採用の選考プロセスは、応募者の経験やポジションによって異なりますが、一般的には以下の流れで進みます。

  1. 書類選考: 職務経歴書、履歴書、(場合によっては)英文レジュメを提出。これまでの実績、専門性、コンサルタントとしてのポテンシャルが評価されます。具体的な成果を定量的に示し、応募する部門・ポジションとの親和性をアピールすることが重要です。
  2. 個人面接(複数回):
    • 通常2〜4回程度。部門のマネージャー、シニアマネージャー、パートナーが面接官を務めます。
    • 面接内容:
      • 職務経歴・スキル確認: これまでの経験や実績、専門スキルについて深掘りされます。
      • ケース面接: 新卒同様、ケース面接が課される場合が多いです。特に即戦力性が求められるため、思考のスピードとアウトプットの質がより厳しく評価されます。前職の業界知識や業務経験を活かせるお題が出されることもあります。
      • 志望動機・キャリアプラン: なぜEYコンサルなのか、これまでの経験をどう活かし、今後どのようなキャリアを築きたいのかを明確に語る必要があります。
      • カルチャーフィット: EYのカルチャーやバリューへの共感が確認されます。

中途採用における留意点:

  • 即戦力性のアピール: これまでの経験で培った専門性やスキルが、EYコンサルのどの領域で、どのように貢献できるのかを具体的に示す必要があります。
  • 「なぜコンサルなのか」「なぜEYなのか」の明確化: 事業会社や他のファームではなく、EYコンサルを選ぶ理由を論理的に説明できるように準備しておくことが重要です。
  • リファラル(社員紹介)の活用: もしEYコンサルに知人がいれば、リファラルでの応募も有効な手段となり得ます。書類選考が有利になったり、選考プロセスに関するアドバイスを受けられたりする場合があります。

C. 各部門で求められるスキルセットと面接での評価ポイント

EYSCの選考では、全社共通で求められる基本的なコンサルタントとしての資質(論理的思考力、コミュニケーション能力など)に加え、部門ごとに特有のスキルセットや志向性が評価されます。

  • ストラテジー・アンド・トランザクション(SaT):
    • 求められるスキル: 高度な論理的思考力、仮説構築力、分析力、構造化能力、知的好奇心、抽象化能力。M&A領域では財務・会計知識も。
    • 評価ポイント: 「地頭の良さ」「戦略的思考のポテンシャル」が最も重視されます。複雑な情報を短時間で整理し、本質的な論点を見抜き、創造的かつ論理的な打ち手を導き出せるか。知的好奇心旺盛で、新しいことを学ぶ意欲が高いことも重要です。
  • ビジネスコンサルティング(BC):
    • 求められるスキル: 論理的思考力、課題解決能力、コミュニケーション能力(特に現場巻き込み力)、プロジェクトマネジメント能力、特定業務・業界知識。
    • 評価ポイント: 「実行力」「クライアント志向」。戦略を具体的なオペレーションに落とし込み、現場を巻き込んで変革を推進できるか。クライアントの課題に真摯に向き合い、最後までやり遂げる粘り強さ。
  • テクノロジーコンサルティング(TC):
    • 求められるスキル: テクノロジーへの強い関心、論理的思考力、ITとビジネスの架け橋となる能力、プロジェクトマネジメント能力。
    • 評価ポイント: 「テクノロジーへの情熱」「ビジネスインパクト創出への意識」。最新技術トレンドを追い、それを活用してクライアントのビジネス課題をどう解決できるかを考えられるか。技術論だけでなく、ビジネスの視点を持っているか。
  • ピープル・アドバイザリー・サービス(PAS):
    • 求められるスキル: 「人」と「組織」への深い洞察力、論理的思考力、コミュニケーション能力(特に傾聴力、共感力、ファシリテーション能力)、変革推進力。
    • 評価ポイント: 「人への共感力」「変革への熱意」。クライアント企業の従業員の立場に立って課題を理解し、組織全体の変革を粘り強くサポートできるか。多様な価値観を受け入れ、合意形成を導けるか。

一次情報・定量的な傾向分析の重要性:

これらの情報は、筆者自身の経験や複数の内定者・現役コンサルタントへのヒアリング、公表されている採用情報などを基にしていますが、最も重要なのは最新の一次情報を自ら収集し、分析することです。

  • 企業説明会・OB/OG訪問: 直接社員から話を聞くことで、部門の雰囲気や業務内容、求める人物像に関する解像度を高めることができます。
  • 公式採用ページ・SNS: 最新の募集情報、社員インタビュー、イベント情報などをチェックしましょう。
  • 転職エージェント: 中途採用の場合、エージェントが持つ非公開求人や選考対策情報は非常に有用です。

これらの情報を総合的に分析し、自分自身の強みや志向と照らし合わせることで、効果的な選考対策が可能になります。

D. ケース面接・フェルミ推定の出題傾向(部門による違いはあるか?)

EYコンサルティング(EYSC)の選考において、ケース面接とフェルミ推定は避けて通れない重要な関門です。ここでは、その出題傾向と対策のポイントについて、部門による違いも意識しながら解説します。

全社的な傾向:

  • ケース面接の重視度: 戦略コンサルティングファームほどではないものの、BIG4の中では比較的ケース面接の比重が高いと言われています。特にSaT部門では、より思考の深さや戦略的視点が問われます。
  • フェルミ推定の出題: ケース面接の冒頭や、独立した問題として出題されることがあります。基本的な推定能力は必須です。
  • ディスカッション重視: 一方的に解答を発表する形式よりも、面接官とのディスカッションを通じて思考を深めていくプロセスが重視される傾向にあります。「なぜそう考えたのか?」という問いに対して、論理的に説明し、建設的な対話ができるかが鍵となります。
  • 現実的なお題: 奇抜な問題よりも、実際のビジネスシーンであり得るようなお題(特定の業界の売上向上、新規事業の検討など)が多い傾向にあります。
  • 結論とプロセス: 最終的な結論のユニークさ以上に、そこに至るまでの論理的な思考プロセス、構造化の仕方、仮説の質が評価されます。

部門別の出題傾向と対策ポイント(推定含む):

EYSCのケース面接では、応募している部門の専門性に関連するお題が出題されることもありますが、多くの場合、ビジネス全般に関する思考力を問うオーソドックスな問題が出されます。ただし、面接官のバックグラウンドや部門の特性によって、深掘りのポイントや評価の力点が変わることがあります。

  • ストラテジー・アンド・トランザクション(SaT):
    • 出題傾向:
      • 戦略系ケース: 「〇〇社の成長戦略を立案せよ」「〇〇市場への新規参入の是非を検討せよ」など、全社レベルの戦略策定や事業ポートフォリオに関する問題が多い。
      • M&A関連ケース: 「〇〇社を買収すべきか評価せよ」「M&A後のPMIプランを策定せよ」など。
      • フェルミ推定: 市場規模推定に加え、「〇〇の潜在的な価値は?」といった抽象的な価値評価を求めるものも。
    • 評価ポイント: 高度な構造化能力、論点思考、仮説構築力、分析の深さ、ビジネス全体を俯瞰する視点。M&A関連では財務的な視点も。
    • 対策: 戦略系の王道ケース(売上向上、利益改善、新規事業、市場参入)のフレームワークを習得し、多様なお題で応用できるように練習する。財務諸表の基本的な読み方やM&Aプロセスの概要も理解しておくと有利。「なぜその戦略なのか?」を常に意識し、複数の選択肢を比較検討する姿勢が重要。
  • ビジネスコンサルティング(BC):
    • 出題傾向:
      • 業務改善系ケース: 「〇〇社の△△業務プロセスの課題を特定し、改善策を提案せよ」「サプライチェーンの効率化策を検討せよ」など。
      • 組織・人事系ケース: (PASと重複する部分もあるが)「組織再編後の新しい組織体制を設計せよ」「従業員のモチベーション向上のための施策は?」など。
      • フェルミ推定: 特定業務の処理時間やコスト、改善効果などを推定させる問題も。
    • 評価ポイント: 問題の特定能力、具体的な解決策への落とし込み、実現可能性の考慮、現場への影響の洞察。
    • 対策: バリューチェーン分析や業務フロー分析などのフレームワークを活用し、課題を具体的に特定する練習を行う。「誰が、何を、いつ、どのように」実行するのか、具体的なアクションプランまで踏み込んで考えられると良い。クライアントの「痛み」に共感し、実行可能な解決策を提示する姿勢が重要。
  • テクノロジーコンサルティング(TC):
    • 出題傾向:
      • IT戦略・DX系ケース: 「〇〇社のDX戦略を策定し、具体的なテクノロジー活用案を提案せよ」「レガシーシステム刷新のロードマップを検討せよ」など。
      • 特定のテクノロジー活用ケース: 「AIを活用して〇〇業界の課題を解決するアイデアは?」「クラウド移行のメリット・デメリットと推進方法は?」など。
      • フェルミ推定: システム導入・運用コスト、DXによる経済効果などを推定させる問題。
    • 評価ポイント: テクノロジーへの理解と関心、ビジネス課題とITソリューションを結びつける能力、新しい技術トレンドへのキャッチアップ力。
    • 対策: 最新のテクノロジートレンド(AI、IoT、クラウド、ブロックチェーン、サイバーセキュリティ等)の概要と、それがビジネスにどのようなインパクトを与えるかを理解しておく。単なる技術論に終始せず、それがどのようにクライアントのビジネス価値向上に繋がるかを説明できるようにする。
  • ピープル・アドバイザリー・サービス(PAS):
    • 出題傾向:
      • 組織・人事課題解決ケース: 「従業員エンゲージメントを高めるにはどうすればよいか」「M&A後の人事制度統合のポイントは?」など。
      • チェンジマネジメント系ケース: 「新しいシステム導入に対する現場の抵抗をどのように乗り越えるか」など。
      • フェルミ推定: 研修効果の測定、離職率低下による経済効果などを推定させる問題も。
    • 評価ポイント: 「人」と「組織」に対する洞察力、共感力、コミュニケーション能力、変革を推進する力。
    • 対策: 組織行動論やモチベーション理論などの基本的な知識があると役立つ場合も。「なぜ人はそのように行動するのか?」という人間心理への理解を深め、データだけでなく感情面にも配慮した解決策を考えることが重要。

過去問・例題の傾向と対策:

EYSCの選考で過去に出題された具体的なお題(またはそれに類似する例題)としては、以下のようなものが挙げられます。ただし、これらはあくまで一例であり、毎年同じ問題が出るとは限りません。重要なのは、これらのお題を通じて「どのような思考力が見られているのか」を理解することです。

  • フェルミ推定例題:
    • 「日本国内の年間コーヒー消費量は?」
    • 「渋谷駅の1日の乗降客数は?」
    • 「日本全国にある自動販売機の数は?」
    • 対策: 上記の基本的なフェルミ推定の解き方に沿って、多様なテーマで練習する。数字の桁感を養うことも重要。
  • ケース面接例題:
    • 「ある地方の遊園地の入場者数を増やすには?」
    • 「都心にある書店の売上を向上させるには?」
    • 「アパレルメーカーがサステナビリティ戦略を強化するにはどうすればよいか?」
    • 「日本の食品ロスを削減するための施策を考えよ」
    • 「ある製造業の企業が、新規にヘルスケア市場に参入すべきか?」
  • 対策:
    • 課題の明確化: 何を解決すべきか?目標は何か?
    • 現状分析: 3C分析(市場・顧客、競合、自社)、バリューチェーン分析、SWOT分析などを活用し、課題の原因や構造を明らかにする。
    • 論点の特定: 分析結果から、最も解決すべき本質的な課題(論点)を絞り込む。
    • 仮説構築: 論点に対する解決策の仮説を複数考え、それぞれのメリット・デメリットを比較検討する。
    • 打ち手の具体化: 最も有効と思われる仮説を選び、具体的なアクションプランに落とし込む。「誰が、何を、いつまでに、どのように」行うのかを明確にする。
    • インパクト・リスク評価: 提案する打ち手の効果(定量的・定性的)と、実行に伴うリスクを考慮する。

重要なのは「思考のプロセス」と「ディスカッション」:

繰り返しになりますが、EYSCのケース面接では、完璧な答えを出すことよりも、論理的に考え、構造化し、面接官と建設的なディスカッションをしながら思考を深めていくプロセスが重視されます。

  • 考えを声に出す: 黙り込まず、自分が何を考えているのかを適宜口に出し、面接官に思考の過程を伝える。
  • 質問を恐れない: 分からないことや前提を確認したいことは、積極的に質問する。
  • フィードバックを活かす: 面接官からの指摘やアドバイスは、自分の思考を深めるチャンスと捉え、柔軟に取り入れる。
  • 時間配分を意識する: 限られた時間の中で、分析、仮説構築、打ち手の検討をバランス良く行う。

これらのポイントを意識して対策を進めることで、EYコンサルのケース面接突破に近づけるはずです。

4. EYコンサル内定を掴むための総括とアクションプラン

これまで、EYストラテジー・アンド・コンサルティング(EYSC)のファーム全体の特徴、主要部門の業務内容と求められる人物像、そして選考情報と対策について詳しく解説してきました。最後に、EYコンサルの内定を掴むための総括と、具体的なアクションプランを提示します。

EYコンサル内定獲得のための5つのキーポイント

  1. 「Building a better working world」への共感と自分なりの解釈を持つ:
    EYのパーパスを深く理解し、それに対して自分がどのように共感し、コンサルタントとしてどのように貢献したいのかを具体的に語れるようにすることが重要です。単に「社会貢献したい」というだけでなく、EYが目指す「より良い社会」とは何か、その中で自分はどのような役割を果たせるのか、自分自身の言葉で語れるように準備しましょう。
  2. 論理的思考力と構造化能力を徹底的に鍛える:
    これは全てのコンサルティングファームに共通する必須能力ですが、EYSCにおいてもケース面接やGD、書類作成など、あらゆる場面でその基礎能力が問われます。
    • アクション: ロジカルシンキングに関する書籍を読む、ケース問題集を解く、日常の事象を構造化して考えるトレーニングを行う。Strategistsのような専門塾で思考の「型」と「深め方」を学ぶのも有効です。
  3. コミュニケーション能力と「巻き込み力」を磨く:
    EYSCは多様な専門家との協働や、クライアントの現場に入り込んだ実行支援を重視しています。そのため、自分の考えを分かりやすく伝える力はもちろん、相手の意見を深く理解し、多様な関係者を巻き込んでプロジェクトを推進する能力が求められます。
    • アクション: グループワークやディベート、プレゼンテーションの機会を積極的に活用する。相手に「伝わる」話し方、資料作成スキルを意識する。OB/OG訪問や模擬面接で、対話を通じて思考を深める練習をする。
  4. 応募部門への深い理解と志望理由の明確化:
    EYSCは部門別採用の傾向が強いため、「なぜこの部門なのか」「この部門で何を成し遂げたいのか」を具体的に、かつ熱意を持って語れることが重要です。各部門の業務内容、最近のプロジェクト事例、求められる専門性などを事前に徹底的にリサーチしましょう。
    • アクション: EYSCの採用ウェブサイト、社員インタビュー記事、業界ニュース、部門に関連する専門書籍などを読み込む。可能であれば、その部門の社員に直接話を聞く機会を持つ。自分の経験や強みが、その部門でどのように活かせるのかを具体的に紐づける。
  5. 最新トレンドへのキャッチアップと知的好奇心:
    特にDX、サステナビリティ、AIなどの先端領域は、EYSCが力を入れている分野です。これらの最新トレンドに関する基本的な知識や、それがビジネスや社会にどのような影響を与えるかについての自分なりの考察を持っておくことが望ましいです。知的好奇心旺盛で、常に新しいことを学び続ける姿勢も評価されます。
    • アクション: 日経新聞やビジネス系ニュースサイト、専門メディアなどで最新情報を収集する習慣をつける。興味のある分野については、関連書籍を読んだり、セミナーに参加したりする。

具体的なアクションプラン(選考段階別)

  • 準備初期〜ES・Webテスト段階:
    • 自己分析(強み・弱み、価値観、キャリアプラン)とEYSCの企業研究(パーパス、バリュー、部門研究)を徹底的に行う。
    • ロジカルシンキング、クリティカルシンキングの基礎を固める。
    • Webテスト対策(問題集の反復、時間計測)。
    • ESは、具体的なエピソードを交え、EYのパーパスや求める人物像と自身の経験・想いを結びつけて記述する練習。第三者からの添削も有効。
  • GD・グループワーク段階:
    • 様々なテーマでのGD練習(オンライン模擬GDなど)。
    • 役割(ファシリテーター、書記、タイムキーパー、アイデアマンなど)を意識しつつ、チーム全体の成果に貢献する立ち回りを練習する。
    • 結論だけでなく、議論のプロセスや合意形成の仕方も重要。
  • ケース面接対策段階:
    • フェルミ推定の基本的な解法パターンを習得し、多様なお題で練習。時間内に必ず数値を出す訓練。
    • ケース面接の基本的なフレームワーク(3C、売上分解など)を理解し、お題に応じて応用できるようにする。
    • Strategistsの教材や動画講座を活用し、思考プロセスや仮説構築の「型」を学ぶ。
    • 模擬面接を数多くこなし、面接官役からのフィードバックを通じて思考の深め方、伝え方、ディスカッションの進め方を改善する。特に「なぜ?」という深掘りへの対応力を磨く。
    • 応募部門に関連しそうな業界ニュースやビジネストレンドをインプットしておく。
  • ジョブ・インターンシップ段階:
    • 思考体力、プレッシャー耐性を鍛える。
    • チームメンバーと積極的にコミュニケーションを取り、協調性を発揮する。
    • 与えられた課題に対して、当事者意識を持って粘り強く取り組む。
    • アウトプットの質にこだわり、プロフェッショナルとしての意識を持つ。
  • 最終面接段階:
    • 改めて志望動機、キャリアプラン、EYSCで成し遂げたいことを整理する。
    • これまでの選考で得たフィードバックや気づきを活かし、成長した姿を見せる。
    • 「なぜEYSCでなければならないのか」という熱意を自分の言葉で伝える。
    • 逆質問では、入社後のキャリアやファームの方向性など、深い関心を示す質問をする。

最後に:自信を持って挑戦を!

EYコンサルティングは、グローバルなネットワークと多様な専門性を持ち、社会の変革に貢献できる非常に魅力的なファームです。その選考は決して簡単ではありませんが、正しい方向性で、十分な準備を重ねれば、必ず道は拓けます。

この記事で解説したEYSCの特徴、各部門の業務内容、そして選考対策のポイントを参考に、ぜひ自信を持って選考に臨んでください。特に、ケース面接は練習量と思考の質が結果に直結します。

あなたの挑戦が実を結び、EYコンサルタントとして活躍されることを心から応援しています。

総合コンサルへの入社/転職を成功させるケース面接対策法

ここまで読んでくれたあなたは、

「ケース面接でライバルに差をつけたい!」
「絶対に総合コンサルに内定・転職したい」

という強い意欲がある方でしょう。

その意欲があるあなたは、
確実に総コン内定・転職のポテンシャルを持っています。

そんなあなただからこそ、
対策不十分で本番のケース面接に臨んで爆死してしまったり、
間違った方向に努力をして時間を無駄にしたりは
してほしくないと我々は考えています。

何事も、自己流には限界があります。

最短距離で内定レベルのケース力を習得し
ボーダーラインギリギリではなく面接官を唸らせるレベルのアウトプットを出し
入社後も活躍したいのであれば、
プロからケース面接の正しい考え方や知識
さらに、対策の仕方や選考の戦略を教わりましょう。

独学でもある程度のレベルには達するかもしれませんが
あなたの目標は
「一次面接を通過すれば良い」
「ケース面接っぽいことができるようになれば良い」

ではなく

「Big4やアクセンチュアといった総合ファームの合格ラインを堂々と超える
アウトプットが再現性高く出せるようになり
自信を持って面接に臨むことができること。
そして、内定を獲得することでしょう。」

プロからのアドバイスが不可欠です。

プロの指導は、やり方を教えるだけではなく
何が間違っていてどう改善すべきかを
的確に指摘し、あなたが気づいていない問題点を
明らかにしてくれます。

また我々のプログラムはマンツーマンのケース指導に加えて
フェルミ推定やケース面接の正しい思考法や
知っておかなければならない経営理論やビジネス知識を
網羅体系的にまとめた教科書を用意しており
受講生には必ずそれをみていただきます。

今なら、期間限定で無料で弊社の講師と1on1で話すことができるキャンペーンを行っております。

✅転職活動の悩みを相談したい
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初回メンタリング(60分/無料)
にぜひお越しくださいませ!

我々のマンツーマン指導プログラムについて

サービス開始の2022年以来、少数精鋭ではありながら、
総コン内定者を多数輩出、戦コンについても累計で受講生の内定率が約43% (新卒約45%/既卒約40%)、
(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
という驚異的な内定者輩出実績を誇る我々Strategistsが
多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したトップファーム面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。

我々のプログラムの最大の特長は、
ケース面接初心者苦手意識のある方であっても
再現性高く最短距離で最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。

実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一才対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
「初心者」ないし「初級」のお客様です。

再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由

最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。

スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。

結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」
なのではないか?ということでした。

そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。

プログラムの全体像はこちらです。

①正しく学ぶ

Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

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②反復練習で定着:課題ケース演習

厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

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③実践&現状把握:模擬ケース面接

専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

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メンタリングの質へのこだわり

皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。

『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。

我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある

と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。

ケース対策は量よりも圧倒的に質です。
質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

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扱った問題のポイントや解答例をまとめた資料をご共有。
復習にご活用いただけます
※現時点では、扱う問題によって資料が無い場合もございます。

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ここまで読んでいただき、マンツーマン指導に興味を持っていただいた方は、まず初回メンタリングをお受けください無理な勧誘等は一切ございません。お気軽に申し込みください。

模擬面接+FBはもちろん、参加特典としてMBB過去問を題材に
『再現性高くライバルに差をつけるアウトプットを出す方法』
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単なる”模範解答例”ではなく、問題のポイントや次に活かせる学びをまとめています。

我々の初回メンタリングはありがちなサービス勧誘・営業の場ではなく
本プログラムの 『0講目』の扱いですから、
「これがStrategistsのクオリティか」とご実感いただける機会になることをお約束します。

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