「パクテラコンサルティングへの転職・就職を考えているが、企業の実態や選考情報が少なくて困っている」
「多様な部門があるようだが、どの部門が自分に合っているのか、難易度はどれくらいなのか知りたい」
パクテラコンサルティングは、ITを軸とした多様なソリューションを提供するグローバル企業として急速に存在感を高めています。特に、コンサルティング部門はその成長の中核を担い、多くのプロフェッショナル人材を惹きつけています。
しかし、その一方で、部門ごとの役割やカルチャー、具体的な選考プロセスについては、まだ十分に知られていないのが現状です。
この記事では、転職・就職希望者(特に中途採用)をメインターゲットに、パクテラコンサルティングの企業概要から、具体的な部門別の業務内容、そして気になる選考プロセスと難易度まで、一次情報や定量的なデータを交えながら徹底的に解剖します。
この記事を読めば、パクテラコンサルティングの企業研究が深まり、万全の対策で選考に臨むための具体的なアクションプランが見えてくるはずです。
1. パクテラコンサルティングとは?ファームの全体像と特徴
パクテラコンサルティングジャパン(Pactera Consulting Japan)は、中国に本社を置くグローバルITサービス企業「Pactera Technology International Ltd.」の日本法人です。全世界で3万人以上の従業員を擁し、フォーチュン500企業を含む1500社以上のクライアントにサービスを提供しています。
日本法人は2002年に設立され、単なるシステム開発やアウトソーシングに留まらず、ITを起点としたビジネス変革を支援する「コンサルティング」に力を入れているのが大きな特徴です。
パクテラコンサルティングの主な特徴:
- グローバルな知見と中国市場への強み:
グローバルネットワークを活かした最新のテクノロジー知見に加え、母体である中国市場のダイナミックなデジタル変革のノウハウを日本のクライアントに提供できる点は、他のコンサルティングファームにはない独自の強みです。 - 「IT × コンサルティング」による一気通貫の支援体制:
戦略策定などの最上流から、システム設計・開発、実装、運用・保守まで、ビジネス変革に必要なプロセスを一気通貫で支援できる体制を整えています。これにより、絵に描いた餅で終わらない、「実行可能(Feasible)」なソリューションを提供することを強みとしています。 - 多様な専門性を持つ部門構成:
後述しますが、戦略、業務改革(BPR)、データサイエンス、CRM、クラウドなど、多岐にわたる専門部隊を有しており、クライアントの複合的な課題に対して最適なチームを組成できる柔軟性を持っています。 - 実践的・現場主義のカルチャー:
外資系戦略ファームのようなアカデミックなアプローチよりも、クライアントの現場に入り込み、共に汗を流しながら課題解決を進める実践的なカルチャーが根付いています。中途採用者が多く、多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルがそれぞれの専門性を活かして活躍しています。 - 成長機会とキャリアの柔軟性:
ファーム自体が成長段階にあり、手を挙げれば若手でも裁量の大きな仕事に挑戦できる機会が豊富です。また、部門間の異動や、グローバルなプロジェクトへの参画など、キャリアパスの柔軟性も魅力の一つです。
中途採用者にとっては、これまでの専門性を活かしつつ、コンサルタントとしてのスキルセットを身につけ、より上流の課題解決に挑戦できる魅力的な環境と言えるでしょう。特に、事業会社でのIT企画やプロジェクトマネジメント、SIerでのシステム開発経験を持つ方にとっては、親和性の高いキャリアチェンジの選択肢となり得ます。
2. 定量データで見るパクテラコンサルティング:採用者バックグラウンド分析
パクテラコンサルティングがどのような人材を求めているのかを客観的に理解するために、公表されているデータや転職・就職サイトの情報、社員のSNSなどから採用者のバックグラウンドを分析しました。
【中途採用者のバックグラウンド分析】
中途採用が中心であるパクテラコンサルティングでは、非常に多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍しています。その傾向を定量的に分析すると、いくつかの特徴が見えてきます。
- 出身業界:
- SIer / ITベンダー (約40%): 最も多いのがこの層です。システム開発、プロジェクトマネジメント、ITインフラ構築などの経験を持ち、技術的な知見を活かしてコンサルタントへ転身するケースが王道です。特に大手SIer出身者が目立ちます。
- コンサルティングファーム (約25%): BIG4(総合系ファーム)や他のITコンサルティングファームからの転職者が多数を占めます。より裁量の大きい環境や、グローバルな案件、特定の専門性を求めて移籍してくるケースが多いようです。戦略系ファームからの転職は比較的少ない印象です。
- 事業会社 (約20%): メーカー、金融、通信、小売など、様々な業界の事業会社出身者が在籍しています。社内SE、IT企画、経営企画、マーケティング、業務改革などの部門で培ったドメイン知識や当事者意識が、コンサルティングの現場で高く評価されます。
- その他 (約15%): Web業界、広告代理店、専門商社、スタートアップなど、多岐にわたります。
- 職種経験:
- プロジェクトマネージャー / プロジェクトリーダー: 顧客折衝、要件定義、進捗管理、チームマネジメントなどの経験は、コンサルタントの業務と親和性が高く、非常に有利に働きます。
- ITアーキテクト / エンジニア: 特定の技術領域(クラウド、データ分析、CRMなど)に関する深い専門知識を持つ人材は、各部門で即戦力として求められます。
- 業務改革 / BPR担当者: 業務プロセスの分析・改善経験は、多くのプロジェクトで活かすことができます。
- データサイエンティスト / アナリスト: データドリブンな意思決定支援のニーズが高まる中、専門スキルを持つ人材の需要は非常に高いです。
【新卒採用者のバックグラウンド分析】
新卒採用も積極的に行っていますが、中途採用とは異なる傾向が見られます。
- 出身大学:
- 上位国公立・私立大学が中心: 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの出身者がボリュームゾーンを形成しています。
- 多様な大学からの採用実績: MARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)や関関同立(関西、関西学院、同志社、立命館)など、幅広い大学からの採用実績があります。地頭の良さに加え、ポテンシャルや主体性が重視される傾向にあります。
- 学部系統:
- 文理問わず採用: 情報系や理工系の学生はもちろんのこと、経済、商、法、文学部など、文系出身者も多数採用されています。入社後の研修が充実しているため、現時点でのITスキルよりも、論理的思考力や学習意欲が重視されます。
- 学生時代の経験:
- 長期インターンシップ経験者: IT企業やコンサルティングファームでのインターン経験は、志望度の高さと業務への理解を示す上で有利に働きます。
- 主体的な活動経験: 学生団体の立ち上げ、ビジネスコンテストへの出場、研究活動への没頭など、自ら課題を設定し、周囲を巻き込みながら成果を出した経験が高く評価される傾向にあります。
中途採用者への示唆
- ITバックグラウンドは強力な武器: SIerや事業会社のIT部門での経験は、パクテラコンサルティングへの転職において大きなアドバンテージとなります。
- 「コンサル未経験」でもチャンスは大きい: 事業会社出身者も多く、ドメイン知識や実務経験が評価されるため、コンサルティング経験がなくても悲観する必要はありません。重要なのは、自身の経験を「課題解決」という文脈で語れるかです。
- 自身の強みと部門のマッチングが鍵: 自分の専門性(技術、業界知識、業務経験)が、どの部門で最も活かせるのかを明確にすることが、選考を有利に進めるための第一歩となります。次の章で各部門の詳細を解説します。
3. パクテラコンサルティング 主要部門の業務内容と特徴を徹底解説!
パクテラコンサルティングの強みは、多様な専門性を持つ部門が連携し、クライアントに一気通貫のソリューションを提供できる点にあります。ここでは、コンサルティング要素が強く、転職・就職希望者からの人気が高い主要な部門について、その業務内容、求められるスキル、プロジェクト事例などを詳しく解説します。
※組織名は変更される可能性があるため、公式サイトで最新の情報をご確認ください。
ビジネスコンサルティング本部(BC本部)
BC本部は、パクテラコンサルティングの中でも最上流のビジネス課題に取り組む、いわば「戦略コンサルティング」部隊です。企業の経営層と対峙し、事業戦略、新規事業立案、DX戦略、業務改革(BPR)など、企業変革の根幹に関わるテーマを扱います。
- 主な業務内容:
- 事業戦略・成長戦略立案: 市場分析、競合分析、自社分析に基づき、クライアントの中長期的な成長戦略を策定します。
- 新規事業開発支援: 新しい市場機会の探索、ビジネスモデルの設計、事業計画の策定、PoC(概念実証)の実行までを支援します。
- DX(デジタルトランスフォーメーション)構想策定: 最新のデジタル技術を活用して、既存のビジネスモデルを変革し、新たな価値を創出するための全体構想を描きます。
- 全社業務改革(BPR): 業務プロセスを抜本的に見直し、生産性向上、コスト削減、顧客満足度向上を実現するための改革プランを策定・推進します。
- 求められるスキル・人物像:
- 高い論理的思考力、仮説構築力、構造化能力。
- 経営者の視点で物事を捉える視野の広さ。
- 業界動向や最新テクノロジーに対する強い知的好奇心。
- クライアントの経営層と対等に議論できるコミュニケーション能力と胆力。
- 中途採用者にとっての魅力:
事業会社での経営企画や新規事業開発、他ファームでの戦略コンサルティング経験を直接活かすことができます。ITという強力な武器を背景に、絵に描いた餅で終わらない、実行可能な戦略を描ける点が大きな魅力です。
デジタルエクスペリエンス事業本部(DXP事業本部)
DXP事業本部は、顧客体験(CX)の向上を軸に、企業のデジタル変革を支援する専門部隊です。CRM戦略、マーケティングオートメーション(MA)、データ分析基盤構築など、顧客接点における課題解決を得意とします。
- 主な業務内容:
- CRM戦略策定・導入支援: SalesforceなどのCRMツールを活用し、顧客データの収集・分析から、マーケティング、営業、カスタマーサポートに至るまでの顧客接点プロセス全体を設計・改革します。
- マーケティングDX支援: MAツールの導入やデータ分析を通じて、パーソナライズされた顧客コミュニケーションを実現し、マーケティングROIの最大化を目指します。
- データ分析・活用支援: 顧客データや行動データを分析し、顧客理解を深めるとともに、データに基づいた意思決定を支援するための基盤(CDPなど)構築を支援します。
- 求められるスキル・人物像:
- CRM(Salesforceなど)、MAツールに関する知識・導入経験。
- データ分析スキル(SQL、Python、BIツールなど)。
- 顧客視点で物事を考え、優れた顧客体験を設計する能力。
- マーケティングや営業に関する業務知識。
- 中途採用者にとっての魅力:
事業会社でのマーケティングや営業企画、SIerでのCRM/MA導入経験などが高く評価されます。テクノロジーを活用して、企業の「売上」という直接的な成果に貢献できる、手触り感のあるプロジェクトが多いのが特徴です。
AI & データ事業部
AI & データ事業部は、その名の通り、AI(人工知能)とデータサイエンスの専門家集団です。高度な分析技術を駆使して、クライアントが保有する膨大なデータを価値に変え、新たなビジネスインサイトの創出や業務の自動化・高度化を支援します。
- 主な業務内容:
- データ分析・モデル構築: 統計解析、機械学習、深層学習などの手法を用いて、需要予測、異常検知、顧客セグメンテーションなどの分析モデルを構築します。
- AIソリューション開発・導入: 自然言語処理(NLP)を活用したチャットボット開発、画像認識技術を用いた検品自動化など、具体的なAIソリューションを開発・導入します。
- データ活用戦略コンサルティング: クライアントがデータをビジネス価値に転換するための戦略策定、データガバナンス体制の構築、分析組織の立ち上げなどを支援します。
- 求められるスキル・人物像:
- Python、R、SQLなどを用いた高度なデータ分析・プログラミングスキル。
- 機械学習や統計学に関する深い専門知識。
- 分析結果をビジネスの言葉に翻訳し、クライアントに分かりやすく説明する能力。
- ビジネス課題を理解し、それを分析課題に落とし込む能力。
- 中途採用者にとっての魅力:
データサイエンティストやAIエンジニアとしての専門性を、多様な業界のリアルなビジネス課題解決に活かすことができます。技術的な深掘りと、ビジネスへのインパクト創出の両方を追求できる環境です。
その他の主要部門(概要)
- クラウド事業部: AWS、Azure、GCPなどのクラウド技術を活用し、企業のITインフラのモダナイゼーションやクラウドネイティブなシステム開発を支援します。インフラエンジニアやクラウドアーキテクトとしての経験が活かせます。
- エンタープライズアプリケーション事業本部: SAPやOracleといった基幹システム(ERP)の導入・刷新を通じて、企業の基幹業務の効率化・高度化を支援します。特定のERP製品に関する深い知識や導入経験が求められます。
これらの部門は独立して動くだけでなく、大規模なDXプロジェクトなどでは、BC本部が策定した戦略に基づき、DXP事業本部が顧客接点を設計し、AI & データ事業部がデータ分析を担うなど、部門横断で連携することがパクテラコンサルティングの最大の強みとなっています。
自身のキャリアプランや専門性を踏まえ、どの部門が最もフィットするかを見極めることが、選考準備の第一歩となるでしょう。
4. パクテラコンサルティングの選考プロセスと難易度(新卒・中途別)
パクテラコンサルティングの選考は、新卒採用と中途採用でプロセスや評価ポイントが異なります。ここでは、それぞれの選考フロー、面接の形式、そして過去の出題例(お題)などを交えながら、対策のポイントを解説します。
中途採用の選考プロセスと対策
中途採用は、候補者のスキルや経験、そしてカルチャーフィットを多角的に評価するため、複数回の面接が設定されています。
■ 標準的な選考フロー
- 書類選考: 履歴書・職務経歴書を提出。
- 1次面接: 現場のマネージャー/シニアマネージャークラスが担当。
- 2次面接: 部門長/事業部長クラスが担当。
- 最終面接: 役員/日本法人代表クラスが担当。
- オファー面談
※ポジションや部門によっては、面接回数が2回で終わる場合や、Webでの適性検査が課される場合もあります。
■ 各選考フェーズのポイントと難易度
- 書類選考:
- ポイント: これまでの職務経歴と、応募する部門・ポジションとの親和性が最も重要視されます。「何をやってきたか(What)」だけでなく、「なぜそれを行い(Why)、どのように課題を解決し(How)、どのような成果を出したか(Result)」を構造的かつ定量的に記述することが不可欠です。特に、リーダーシップ経験、プロジェクトマネジメント経験、困難な課題を乗り越えた経験などを具体的に盛り込みましょう。
- 難易度: 中〜高。応募ポジションとのマッチング度が低いと判断されると、通過は難しいです。
- 1次面接(マネージャークラス):
- 形式: 1時間程度の個人面接。自己紹介、職務経歴の深掘り、志望動機、逆質問が中心。
- 評価ポイント: 即戦力性の確認。職務経歴書の内容を基に、具体的なプロジェクト経験、役割、困難だった点、そこから得た学びなどを深掘りされます。論理的思考力、コミュニケーション能力、人柄なども評価されます。
- 対策: 自身の経歴をSTAR形式(Situation, Task, Action, Result)で簡潔に説明できるように準備します。特に、パクテラで活かせると考えるスキルや経験を強調しましょう。「なぜコンサルタントなのか」「なぜパクテラなのか」という問いに対して、自身のキャリアプランと結びつけた一貫性のある回答が必須です。
- 難易度: 中。基本的な受け答えができ、職務経歴との親和性を示せれば通過の可能性は高いですが、ここで論理性の欠如やコミュニケーション能力の不足が見られると見送られます。
- 2次面接・最終面接(部長・役員クラス):
- 形式: 1時間程度の個人面接。1次面接同様の質問に加え、より抽象度の高い質問やケース面接が課されることが多いです。
- 評価ポイント: コンサルタントとしてのポテンシャル、カルチャーフィット、長期的な視点。抽象的な課題に対して構造的に考え、自分なりの意見を述べられるかが見られます。また、「パクテラで何を成し遂げたいか」「将来的にどうなりたいか」といったキャリアへの視座の高さも問われます。
- 対策: 業界動向や最新テクノロジーに関する自分なりの見解を持っておくことが重要です。ケース面接は、フェルミ推定や売上向上といった典型的なお題が多いですが、「ITをどう活用するか」というパクテラならではの視点を盛り込むと評価が高まります。
- 難易度: 高。思考の深さ、視座の高さ、そしてパクテラのカルチャーへのフィット感が厳しく評価されます。ここが最大の山場です。
■ 過去のケース面接出題例(中途)
- 「ある地方銀行の若者向け預金口座数を増やすためのIT戦略を考えてください」
- 「国内アパレルメーカーのECサイトの売上を3年で2倍にする施策を提案してください」
- 「日本国内におけるスマートスピーカーの市場規模を推定してください」
- 「クライアントは大手食品メーカーです。データ活用を進めたいと考えていますが、何から始めるべきでしょうか?」
新卒採用の選考プロセスと対策
新卒採用は、現時点でのスキルよりもポテンシャルを重視した選考となりますが、論理的思考力や主体性は高いレベルで求められます。
■ 標準的な選考フロー
- エントリーシート(ES)+Webテスト:
- グループディスカッション(GD):
- 複数回の個人面接:
- 最終面接:
■ 各選考フェーズのポイントと難易度
- ES+Webテスト:
- ポイント: ESでは「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」など、主体性や課題解決能力を示すエピソードが求められます。Webテストは一般的な形式(玉手箱、SPIなど)ですが、コンサルティング業界のボーダーは高いため、十分な対策が必要です。
- 難易度: 中。ここで一定数が絞られます。
- グループディスカッション(GD):
- 形式: 5〜6人のグループで、与えられたテーマについて議論し、結論を発表。
- 評価ポイント: リーダーシップ、協調性、論理的思考力、発言の質、時間管理能力など、チームの中でどのように価値を発揮できるかが見られます。
- 対策: クラッシャーやフォロワーに徹するのではなく、議論の方向性を示したり、意見を構造的に整理したり、時間管理を意識したりと、チーム全体の生産性を高める役割を意識することが重要です。
- 難易度: 高。コミュニケーション能力に課題があると判断されると通過は難しいです。
- 個人面接:
- 形式: 主にマネージャークラスが担当。ESの深掘りとケース面接が中心。
- 評価ポイント: 地頭の良さ、論理的思考力、知的好奇心、成長意欲。中途採用ほど具体的な業務知識は問われませんが、ケース面接では思考体力が試されます。
- 対策: 戦略コンサルティングファームのケース面接対策本やWebサイトで基本的な解き方をマスターし、友人や大学のキャリアセンターなどで模擬面接を繰り返すことが不可欠です。
- 難易度: 最難関。ここが最大の山場であり、多くの学生がこのフェーズで絞られます。
■ 過去のケース面接出題例(新卒)
- 「日本国内の電柱の数を推定してください」
- 「大学の食堂の売上を上げるにはどうすればよいか」
- 「日本の満員電車をなくすにはどうすればよいか」
パクテラコンサルティングの選考は、論理的思考力を土台としつつも、ITへの理解や事業への当事者意識、そしてチームで成果を出す協調性が求められる、バランスの取れた選考と言えるでしょう。
5. まとめ:パクテラコンサルティング選考突破のために
これまで、パクテラコンサルティングのファームとしての特徴、採用者のバックグラウンド、主要部門の業務内容、そして新卒・中途別の選考プロセスと対策について詳しく解説してきました。
最後に、パクテラコンサルティングの内定を勝ち取るために、あなたが今から何をすべきかをまとめます。
パクテラコンサルティングが求める人材像の再確認
選考対策を進める上で、常に立ち返るべきは「企業がどのような人材を求めているのか」です。本記事で解説してきた内容から、パクテラコンサルティングが求める人物像は以下のように集約できます。
- 論理的思考力と課題解決能力: これはコンサルタントとしての必須要件です。複雑な事象を構造的に捉え、本質的な課題を見抜き、データとロジックに基づいて解決策を導き出せる力が求められます。
- IT・デジタルへの強い関心と理解: パクテラコンサルティングの根幹はITです。最新のテクノロジー動向に常にアンテナを張り、それを活用してどのようにビジネスを変革できるかを考えられる知的好奇心と探求心が不可欠です。
- 実行力と当事者意識: 戦略を描くだけでなく、クライアントと共に汗を流し、変革を最後までやり遂げるという強いコミットメントと当事者意識が重視されます。評論家ではなく、実践家としての姿勢が求められます。
- コミュニケーション能力と協調性: 多様なバックグラウンドを持つ社内外のメンバーと円滑に連携し、チームとして成果を最大化できる能力。クライアントの懐に入り込み、信頼関係を構築できる人間性も重要です。
- 主体性と成長意欲: 成長途上のファームで、自ら機会を掴み取りにいく主体性。未知の領域にも臆することなく学び、常に自分自身をアップデートし続ける高い成長意欲。
これらの要素を、あなた自身の経験やスキルと結びつけ、選考の場で一貫してアピールすることが内定への鍵となります。
選考突破に向けた具体的なアクションプラン
- 【STEP1】自己分析とキャリアプランの明確化(特に中途)
- 経験の棚卸し: これまでのキャリアで「何を」「なぜ」「どのように」行い、「どんな成果」を出したのかを具体的に言語化します。特に、課題解決経験、プロジェクトマネジメント経験、リーダーシップ経験は重点的に整理しましょう。
- 強みの明確化: 自分の強み(専門スキル、業界知識、ポータブルスキル)が、パクテラのどの部門で、どのように活かせるのかを明確にします。
- キャリアの一貫性: 「なぜ現職ではなくコンサルなのか」「なぜ数あるファームの中でパクテラなのか」という問いに、過去の経験と将来のキャリアプランを繋げて、説得力のあるストーリーで答えられるように準備します。
- 【STEP2】企業・業界研究の深化
- パクテラ公式サイト・ニュースリリース: 最新のプロジェクト事例や経営陣のメッセージを読み込み、ファームの方向性を理解します。
- IT・デジタルトレンドのキャッチアップ: クラウド、AI、データ分析、DXといったキーワードについて、基本的な知識と最新動向、ビジネスへの応用事例などをインプットします。(日経クロステック、ITmediaなどの専門メディアが有用です)
- 競合ファームとの比較: アクセンチュア、アビームコンサルティング、BIG4系ファームなど、競合となる企業の強み・弱みを理解し、パクテラならではの魅力を語れるようにします。
- 【STEP3】ケース面接対策の徹底
- 思考の型を学ぶ: 売上向上、市場規模推定などの基本的な問題の解き方(構造化、分解の仕方)をマスターします。
- 実践演習を積む: インプットを行うだけでなく、実際に時間を計って問題を解く練習を繰り返します。思考プロセスを声に出しながら解く「思考の言語化」トレーニングは非常に効果的です。
- 模擬面接: 最も重要な対策です。ケース対策塾、友人などを活用し、第三者から客観的なフィードバックをもらう機会を必ず設けましょう。思考の質だけでなく、コミュニケーションの癖や時間管理の甘さなど、自分一人では気づけない課題を発見できます。
- 【STEP4】面接準備
- 想定問答集の作成: 志望動機、自己PR、ガクチカ、職務経歴の深掘りなど、頻出質問に対する回答を準備し、簡潔に話す練習をします。
- 逆質問の準備: 企業の理解度や志望度の高さを示す絶好の機会です。事業内容、組織カルチャー、人材育成、今後の展望などについて、自分の考えを交えた質の高い質問を複数用意しておきましょう。
パクテラコンサルティングは、ITを武器に企業の根幹から変革を支援する、非常にやりがいのあるファームです。選考は決して簡単ではありませんが、本記事で解説したポイントを踏まえ、万全の準備で臨めば、必ず道は拓けるはずです。あなたの挑戦を心から応援しています。
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を習得することができる点です。
実は我々のお客様の63%は入会時点で
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の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。
スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。
②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。
我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある
と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
ケース対策は量よりも圧倒的に質です。
質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習で確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

復習にご活用いただけます
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ここまで読んでいただき、マンツーマン指導に興味を持っていただいた方は、まず初回メンタリングをお受けください。無理な勧誘等は一切ございません。お気軽に申し込みください。
模擬面接+FBはもちろん、参加特典としてMBB過去問を題材に
『再現性高くライバルに差をつけるアウトプットを出す方法』
を徹底解説したPDF資料をプレゼント!
単なる”模範解答例”ではなく、問題のポイントや次に活かせる学びをまとめています。
我々の初回メンタリングはありがちなサービス勧誘・営業の場ではなく
本プログラムの 『0講目』の扱いですから、
「これがStrategistsのクオリティか」とご実感いただける機会になることをお約束します。

