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元BCG面接官が監修

フェルミ推定の対策

解き方とコツを、市場規模の例題で身につける

フェルミ推定の解き方を対談形式で解説するStrategistsの講師(講座「フェルミ推定完全攻略」の収録風景)
当社オフィスで収録した講座を記事化したものです。

執筆:Strategists 講師チーム / 監修:斉藤(元BCG面接官)/ 2026年10月27日

フェルミ推定の対策は、人口×割合×単価のような基本の立式を覚えただけでは、面接で差がつきません。解き方の手順を知ったうえで、数字の置き方まで詰めるのが対策の本番です。この記事では、市販の風邪薬・転職エージェント・スターバックス・スカイツリーの例題を使って、内定者と同じやり方で数字を置くコツを、ユーザー数・購入頻度・供給ベースの基準の3つに分けて解説します。

この記事の要点

  1. ユーザー数は、立式の前に「誰が、どんな場面で使うのか」を想像してから置く。分解に根拠が生まれ、割合に納得感が出る
  2. 購入頻度の「耐用年数で割る」は暗記で使わない。15年分の市場規模を15で割っていると分かれば、結婚や転職のようなお題にも使える
  3. 供給ベースは席数に決め打ちしない。お客さん全員が通り、数を置きやすい場所を基準に選ぶ

基礎編

フェルミ推定で見られていること

フェルミ推定は、手元にデータがなくても、仮定と論理でおおよその数値を導く考え方です。基礎を学習済みの方は、応用編まで飛ばしてかまいません。

出題の傾向

フェルミ推定は、ほとんどのコンサルティングファームで出題されます。昔の書籍には「いろいろなものの数が出る」と書かれていますが、最近の傾向は市場規模や売上の推定がほとんどです。ピアノの調律師の人数やマンホールの数のような、ビジネスにつながりにくいお題が単独で出ることは珍しく、多くはケース面接とセットで、ビジネスケースの一部として出ます。

ケース面接がより深い思考力や仮説の鋭さを見るのに対して、フェルミ推定は最低限の思考力と計算力を確かめるテストです。ここで落とされることもあるので、まずはフェルミ推定で確実に合格点を取り、気持ちよくケースに進めるようにしておきます。

フェルミ推定で見られる4つの力

  1. 1論点構造化力売上や市場規模を、どう計算すれば出せるか。式を立てる力
  2. 2計算力億円・兆円といった桁の大きな計算を、時間内に終えられるか
  3. 3要領の良さ細部にこだわりすぎず、大事なところに時間を使えるか
  4. 4コミュニケーション力立式と数字の根拠を、面接官に分かりやすく説明できるか

計算が速くない人も、対策すれば大丈夫です。たとえば4000×300と言われると一瞬戸惑いますが、4000を0.4万と置き直せば、0.4万×300=120万とすぐに出ます。小学生の計算ができれば、あとは慣れです。

一番の失敗は「自爆」

ライバルとの差を考える前に、自爆する人が多いことを知っておいてください。いい答えを出そうとしすぎて、時間が来ても計算が終わっていない。コンビニ1店舗の売上を求めるお題で、何百億円という数字を出してしまう。こうなると、面接官には「この人は大丈夫かな」と思われます。

防ぐコツは、精度より先に、まず大枠の数字を出すことです。講座では「アジャイルな計算」と呼んでいます。

考える時間が5分なら

  1. 最初の30秒式を立てる
  2. 2〜3分数字を仮に置き、ひとまず答えを出す
  3. 残りの時間深掘りできる所の根拠を詰めて、精度を上げる
NG細かい変数をもれなく入れようとして、手が止まる。時間ぴったりに完璧な答えを出そうとする

需要ベースと供給ベース

市場規模や売上の推定は、大きく2つの立て方に分かれます。

立て方向いているお題式の始まり
需要ベース日本全体の〇〇業界の市場規模のような、マクロな推定人口から始めることが多い
供給ベースある駅のスターバックスの売上のような、特定の1店舗の推定席数のような、店のキャパシティから始める

これはあくまで原則で、実際はお題ごとに考える必要があります。応用編で詳しく扱います。そして需要ベースの多くは「ユーザー数×利用頻度×単価」に分けられます。商材によっては価格が大きくばらつくこともありますが、深掘りの余地が大きいのはユーザー数と利用頻度です。どんな人が、どれくらい、どういう用途で使っているのか。この解像度が、答えの差になります。

よくある立式と、差がつく立式

基礎の最後に、「市販の風邪薬の市場規模を推定せよ」というお題で、2つの答え方を比べてみます。

お題:市販の風邪薬の市場規模を推定せよ

よくある立式教科書どおりに分解して、数字を置く

  1. 日本の人口1.2億人
  2. 風邪薬を買う人の割合60%
  3. 1年で買う個数1個
  4. 1箱の値段1,000円

= 720億円

足りない所「風邪薬を買う人」に、病院でもらう人まで入っている。60%にも根拠がない

差がつく立式「市販」の一語から、使う人を想像して分ける

子どもと高齢者は病院に行きやすく、重症化しても病院に行く。市販薬を買うのは、それ以外の年代で、特に忙しい人では

「風邪薬を買う人の割合」を、根拠を置ける4つに分ける

1 − 風邪をひかない割合風邪をひいた人だけが飲む
10〜60代の割合子どもと高齢者は自己負担が少なく、病院に行きやすい
軽症で済む割合重症化すると病院に行く
薬を飲むと判断する割合風邪をひいても、薬を飲まずに済ませる人は買わない

上の答えも、計算の手順は間違っていません。違いは、数字を置く前にどれだけ考えたかです。下の答えは、「市販」という一語から使う人を想像し、もともと1つだった「買う人の割合」を、根拠を置ける因数に分けています。

応用編では、こうした差がつく3つの場所「ユーザー数」「購入頻度」「供給ベースの基準」を順に解説します。

応用編 1

ユーザー数:立式の前に、使う人をイメージする

初めて学ぶ人ほど、需要ベースの立式で「利用する人の割合」をなんとなく置いてしまいます。客数×客単価のように分解し始める前に、誰が、いつ、どんな状況で使うのかを具体的に想像してください。そうすると、利用率を納得感のある形で置けるようになります。

例題:市販の風邪薬の市場規模

基礎編の最後の比較で取り上げたお題です。講師が実際に、どう消費者をイメージしたかを順に追います。

市販の風邪薬を買う人をイメージする

  1. 当たり前を書き出す風邪薬は、風邪をひいたときに飲む。ひいていないのに買う人は、基本的にいない
  2. 入手方法で分ける病院で処方してもらうか、市販薬を買うか。では、それぞれどんな人なのか
  3. 病院に行きやすい人自己負担が少ない子どもや高齢者。重症化のリスクも高く、早めにかかることが大事
  4. 病院に行く場面引き始めは市販薬でどうにかなると考え、重症化してから病院に行く人が多い
  5. 病院に行きにくい人病院は待ち時間が長い。忙しい社会人は、重くても行きにくい
  6. 見えてきたこと子どもと高齢者以外の年代、なかでも忙しい人が、市販薬を買う可能性が高い

これを踏まえて立式し直すと、次のようになります。

市販の風邪薬の市場規模を分解する

  • 市場規模
    • 人口
    • 市販の風邪薬を買う人の割合
      • 1 − 風邪をひかない割合
      • 10〜60代の割合
      • 軽症で済む割合
      • 薬を飲むと判断する割合
    • 1年で買う箱数
      • 年間の風邪の回数
      • 1回に飲む錠剤の数
      • ÷ 1シートの錠剤の数
      • ÷ 1箱のシートの数
    • 1箱の単価
  • 市場規模
    • 人口
    • 市販の風邪薬を買う人の割合
      • 1 − 風邪をひかない割合
      • 10〜60代の割合
      • 軽症で済む割合
      • 薬を飲むと判断する割合
    • 1年で買う箱数
      • 年間の風邪の回数
      • 1回に飲む錠剤の数
      • ÷ 1シートの錠剤の数
      • ÷ 1箱のシートの数
    • 1箱の単価

赤い因数は、消費者をイメージしたことで出てきたものです。「市販の風邪薬を買う割合」をなんとなく50%と置くのではなく、1つずつ根拠を持って置けます。

問題文の一語に意味がある

このお題では、「市販」の2文字に気づけるかが分かれ目でした。メンタリングをしていても、見逃す人は多くいます。仮に気づいても、市販を選ぶ割合をなんとなく50%と置いてしまえば、納得感の薄い答えになります。

佐藤(Strategists講師)

講師佐藤

問題文の細かい単語に注目しないと得られない示唆は、見落とされがちです。問題文を単語ごとに見て、意味は何だったかを確かめるだけで、見落としは減っていきます。面接官があえて置いた言葉には、必ず意味があります。

ほかのお題でも、使う人を広げてみる

消費者のイメージが効くお題は、風邪薬のほかにもたくさんあります。講座で挙がった3つを並べます。

お題まず思いつく使う人立ち止まると見えてくる使う人
モンスターエナジーの年間売上エナジードリンクが好きな人目を覚ますために飲む人。テスト前の大学生、夜に眠れないトラックドライバー、医師や激務の人
炭酸水の市場規模ダイエット中で、空腹を紛らわせたい人ハイボールを作るときの割材。飲食店が仕入れるB2Bの用途
紙おむつの市場規模0〜2歳の赤ちゃん。トイレトレーニングで使う量が減っていく介護用おむつを使う高齢者。毎日使う人から、外出するときだけの人まで段階がある
佐藤(Strategists講師)

講師佐藤

炭酸水と聞くと、ダイエットのために買う人を思い浮かべると思います。でも意外と、ハイボールの割材として飲食店で使う人も多いはずです。お酒をあまり飲まない人には想像しにくいので、ここは抜けやすい。本当にそのユースケースで全てなのか、一歩立ち止まって考えるのが大事です。

紙おむつのお題で赤ちゃんだけに絞ると、面接官の意図に沿わなかったり、視野が狭い人だと見られたりするおそれがあります。立式を作り始める前に、いったん手を止めて考えてください。

効きにくいお題もある

ミネラルウォーターのように特徴の少ない商材は、みんなが飲むので、世代や切り口で分けても差が出にくく、消費者をイメージしても大きな効果がないこともあります。それでも、毎回立ち止まって考えることはおすすめです。何もなければ、それでかまいません。商材の特性が分かれば、その後に続く「トップシェアの企業の売上を推定しよう」のような問いにもつながります。

応用編 2

購入頻度:「耐用年数で割る」を暗記で済ませない

購入頻度は「耐用年数の逆数」と覚えている人が多いと思います。ただ、暗記しただけでは、見慣れないお題が出たときに使えません。なぜ割るのかを理解しておけば、一見関係のなさそうなお題にも同じ考え方を当てはめられます。

なお講座では、「耐用年数」より「買い替え頻度」と呼ぶことをすすめています。壊れたときだけでなく、引っ越しで部屋の広さが変わったときや、暮らし方が変わったときにも買い替えるからです。

冷蔵庫の「÷15」は何をしているか

家庭用冷蔵庫の年間市場規模を、買い替え頻度を15年として求めると、次の式になります。

家庭用冷蔵庫の年間市場規模

世帯数×保有率×保有台数×単価÷15買い替え頻度(年)

もし15で割らなかったらどうなるでしょうか。5,000万世帯×保有率100%×8万円で終わると、すべての世帯が毎年冷蔵庫を1台買っている計算になってしまいます。

15で割る意味は、向こう15年間の市場規模を考えると分かります。今年買った世帯は、この先15年は買いません。来年買う世帯も同じです。3年目に買う世帯は、1年目と2年目には買っていません。

割らない式は「15年分」、15で割ると「1年分」

15年間の市場規模世帯数 × 保有率 × 保有台数 × 単価

今年の市場規模= 15年間の市場規模 ÷ 15

今年買った世帯は、この先15年は買いません。来年買う世帯も同じです。買い替えの時期が世帯ごとにばらけていれば、毎年およそ15分の1の世帯が買うので、15年分を15で割れば1年分になります。

この前提が成り立つのは、冷蔵庫がずっと昔からある製品で、買い替えの時期が世帯ごとにばらけているからです。「確率的に分布するから割ってよい」と説明されてピンとこなかった人は、この15年分の見方で捉えてください。

結婚式は「結婚式を買う」と考える

「今年、結婚式を挙げる人数を求めよ」というお題は、冷蔵庫とはまったく違う問題に聞こえて、うろたえる人がいます。ですが本質は同じです。結婚式を挙げることを、結婚式を「買う」と捉えてみてください。結婚式は一生に一度なので、買い替え頻度は80年に1回くらいと置けます。

今年、結婚式を挙げる人数

人口×結婚する人の割合×結婚する回数再婚などで複数回の人もいる÷80人生の年数

厳密には、世代ごとの人口の差や結婚のトレンドの変化も考える必要があります。それでも、結婚するタイミングが全人口でばらけていると仮定すれば、80で割ってかまいません。

例題:転職エージェントの年間市場規模

冷蔵庫と結婚式の考え方を使う問題です。メンタリングでも苦戦する人が多い難問なので、先に5分ほど考えてみてください。

大枠は「転職する人数×エージェントの利用率×年収×エージェントの手数料率」です。ここまではできてほしいところで、差がつくのは転職する人数の置き方です。転職も、結婚と同じライフイベントと捉えます。

転職エージェントの年間市場規模を分解する

  • 市場規模
    • 転職する人数
      • 人口
      • 就業する割合
      • 人生で1回でも転職する割合
      • 転職する回数
      • ÷ 寿命
    • エージェントの利用率
    • 年収
    • 手数料率
  • 市場規模
    • 転職する人数
      • 人口
      • 就業する割合
      • 人生で1回でも転職する割合
      • 転職する回数
      • ÷ 寿命
    • エージェントの利用率
    • 年収
    • 手数料率

結婚式の式の「結婚する人の割合」を「転職する割合」に、「結婚する回数」を「転職する回数」に置き換えた形です。人口を社会人の人口にして、社会人として働く年数で割っても、本質は同じです。

耐用年数という考え方は、モノの買い替えに限りません。結婚や転職のように一見当てはまらないお題でも、考え方を広げれば同じように推定できます。

応用編 3

供給ベース:席数ではなく、全員が通る場所を基準にする

全員が通る場所 その先は人による

供給ベースで売上を求めるときは、席数から構造化することが多いと思います。ラーメン店1店舗の売上なら「席数×稼働率×回転数×単価」でうまくいきます。ただ、この式がそのまま使えないお題もあります。

そこで私たちがすすめているのは、お客さん全員が通る場所を探し、その中で精度よく数を置けそうな場所を選ぶ方法です。2つの例題で見ていきます。

席数の罠:都心のスターバックス1店舗

都心のスターバックス1店舗の年間売上を、まずは席数で構造化してみます。

席数で分解すると

席数×稼働率×回転数×営業時間×客単価
抜けるものテイクアウトのお客さんは席を使わない。この式で出るのは、席を使うお客さんの売上だけ

全体の売上を出すには、テイクアウトの比率のような数字を掛けるしかなくなり、精度が落ちます。よくあるミスです。そこで、お客さんの動きを追ってみます。

スターバックスのお客さんの動き

入口 レジ 受け取りカウンター 全員が通る レジで注文 モバイルオーダー レジに寄らない 席で飲む 持ち帰る
  1. 入口から入る何人通ったかは置きにくい
    全員が通る
  2. 注文するレジで頼む人と、モバイルオーダーの人がいる
    人による
  3. 受け取りカウンターでドリンクをもらう作れる杯数に上限があり、売上を決めている
    全員が通る
  4. 席で飲む、または持ち帰る席を使うのは一部のお客さんだけ
    人による

全員が通るのは、入口と受け取りカウンターの2つだけです。入口は、誰が何人通ったかを置きにくい。一方の受け取りカウンターは、ドリンクを作る量に限りがあり、店の売上がそこで制約されていると分かります。そこで、カウンターを基準に構造化します。

受け取りカウンターを基準に分解すると

1時間に作れるドリンク数バリスタの数 × 1人が作れる杯数×営業時間×平均の客単価

お客さんは全員ドリンクを頼むという仮定に立ちますが、レジでもモバイルオーダーでも、席でも持ち帰りでも、すべてのお客さんが入った式になります。

佐藤(Strategists講師)

講師佐藤

バリスタを基準にするのも、1つの正解です。絶対にこうでなければいけない、というものはありません。なぜその方法を選んだのか、なぜ今回はバリスタなのか、逆になぜ席数なのか。そこを説明できて論理が通っていれば、正解は1つではないんです。

実際の面接でも、まず自分で仮の答えとしてスタンスを取り、面接官とすり合わせていきます。指摘に納得できれば、柔軟に考えを変えればかまいません。大前提として、自分の言うことには根拠を持っておく必要があります。

席がないお題:東京スカイツリーの年間売上

席数という基準すらないお題です。前提として、ソラマチなど周辺の売上は含めず、入場料の売上に絞ります。特定の施設のミクロな推定なので、供給ベースを第一の選択にします。ここでも、お客さんの動きから全員が通る場所を探します。

スカイツリーのお客さんの動き

上の展望台行く人だけ 低い展望台全員が通る 1基目のエレベーター全員が乗る・今回の基準 2基目のエレベーター行く人だけ 入口
  1. チケットを買うウェブで予約する人と、現地で買う人がいる
    人による
  2. 入口からエレベーターホールへ何人通るかは置きにくい
    全員が通る
  3. 1基目のエレベーターに乗る今回の基準にする
    全員が通る
  4. 低い方の展望台人によってはお土産を買う
    全員が通る
  5. さらに上の展望台へもう1つのエレベーターに乗る人だけが行く
    人による

全員が通るのは、入口、1基目のエレベーター、低い方の展望台の3つです。入口は置きにくいので外すとして、迷うのは展望台とエレベーターです。

展望台のキャパシティは、意外と考えにくいものです。床いっぱいに人を詰めるのが最大なのか、景色を見たい人が窓際に並べる数が最大なのか、定義が難しい。どの時間帯にどれくらい埋まっているかも推定しにくくなります。そこで今回は、エレベーターを起点に推定します。少なくとも展望台を使うより、精度よく求められます。

村西(Strategists講師)

講師村西

供給ベースで大切なのは、席と決めてかかるのではなく、どこを基準に置くかを自分で考えることです。そのために、お客さんが全員通るところはどこか、精度がよくなるのはどれかを考えてください。

フェルミ推定でよくある質問

フェルミ推定の計算が遅いのですが、対策できますか
できます。4000×300のような桁の大きな計算は、4000を0.4万と置き直せば、0.4万×300=120万とすぐに出ます。小学生の計算ができれば、あとは慣れです。まずは時間内に答えを出すことを優先し、細かいところは残りの時間で詰めます。
割合や頻度の数字に、どうやって根拠を持たせればいいですか
数字を置く前に、使う人と使い方を想像します。市販の風邪薬なら、子どもと高齢者は病院に行きやすいと考えることで、「買う人の割合」を年代や症状の重さに分けて置けます。頻度は耐用年数を暗記で使わず、何年分を何年で割っているのかを理解して使います。ユーザー数と購入頻度の章で詳しく解説しています。
需要ベースと供給ベースは、どう使い分ければいいですか
日本全体の市場規模のようなマクロな推定は需要ベース、特定の1店舗の売上のようなミクロな推定は供給ベースが原則です。供給ベースでは席数に決め打ちせず、お客さん全員が通り、数を置きやすい場所を基準に選びます。詳しくは供給ベースの章で解説しています。

動画で見る

この記事のもとになった講座の動画です。講師の掛け合いで、例題の考え方をより詳しく話しています。章ごとの位置からも再生できます。

  1. 1:45フェルミ推定の基礎
  2. 5:15アジャイルな計算
  3. 8:20ユーザー数:消費者イメージ(市販の風邪薬)
  4. 14:29ほかのお題の消費者イメージ
  5. 18:21購入頻度:冷蔵庫と結婚式
  6. 23:31例題:転職エージェント
  7. 25:31供給ベース:スターバックス
  8. 30:09例題:東京スカイツリー

まとめ:フェルミ推定のコツ

フェルミ推定で差がつくのは、計算の手順ではなく、数字の置き方です。ユーザー数は使う人を想像してから置き、購入頻度は割る意味を理解して使い、供給ベースは全員が通る場所から基準を選ぶ。どれも、自分が置いた数字に根拠を持たせるための考え方です。

ここで紹介したのは、代表的な解き方の一例です。唯一の答えではなく、取り組み方や考え方は人それぞれあってかまいません。大事なのは、なぜそう置いたのかを自分の言葉で説明できることです。

監修

斉藤(元BCG面接官)

斉藤元BCG面接官・Strategists講師

ボストン コンサルティング グループで面接官としてケース面接を担当。Strategistsでは講師として、本記事の内容を監修。

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本ページは、Strategistsの講座動画「フェルミ推定完全攻略」(2026年7月公開)をもとに再構成しています。