【総コン過去問研究】過去10年のデロイト(Deloitte)のケース面接過去問を分析し出題傾向を定量的に分析【MBB内定者による例題解説あり】

「デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)のケース面接って、どんな問題が出るの?」
「戦略ファームと何が違う? 対策方法も変わるの?」

BIG4の一角として、圧倒的な規模と総合力を誇るデロイト トーマツ コンサルティング(以下、デロイト)。戦略から実行まで一気通貫で支援するそのスタイルは、多くの就活生・転職者にとって魅力的な選択肢です。しかし、その選考、特にケース面接については、MBBなどの戦略ファームとは異なる特徴があり、特有の対策が求められます。

この記事では、MBB内定者が過去10年分のデロイトのケース面接過去問を徹底的に分析し、その出題傾向を明らかにします。さらに、典型的な例題を用いて、デロイトのケース面接で評価されるポイントや効果的な思考プロセス、解答のコツを具体的に解説します。

デロイトのケース面接は、単なる地頭の良さだけでなく、ビジネスへの理解、現実的な課題解決能力、そしてクライアントへの提供価値を意識した思考が問われます。この記事を読み進めることで、デロイトのケース面接に対する不安を解消し、自信を持って選考に臨むための具体的な指針を得られるでしょう。

それでは、まずデロイトというファームの全体像から理解を深めていきましょう。



【お知らせ】Strategistsを活用し戦コン内定を獲得した方のインタビューはこちら



1. デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)とは?ファームの特徴と魅力

デロイト トーマツ コンサルティング合同会社(Deloitte Tohmatsu Consulting LLC、以下DTC)は、世界最大級のプロフェッショナルサービスファームであるデロイト トウシュ トーマツ(Deloitte Touche Tohmatsu Limited、DTTL)のメンバーファームです。日本においては、監査、税務、法務、コンサルティング、ファイナンシャルアドバイザリーなど、多岐にわたる専門サービスを提供するデロイト トーマツ グループの一員として、コンサルティングサービスを担っています。

デロイト(DTC)の主な特徴と魅力:

  • 圧倒的な「総合力」と「グローバルネットワーク」:
    BIG4の一角として、世界150カ国以上に展開するデロイトの広範なネットワークと、監査・税務・法務といった他領域の専門家との連携が最大の強みです。これにより、クライアントのあらゆる経営課題に対して、戦略策定(Strategy)から実行(Execution)、そしてその後の定着化(Transformation)までを一気通貫で支援することが可能です。近年では、デジタル、サイバーセキュリティ、M&A、サステナビリティといった先端領域の専門性も急速に高めています。
  • 「インダストリー(業界)」×「オファリング(機能)」のマトリクス組織:
    デロイトは、特定の業界(例:金融、製造、消費財、官公庁など)に対する深い知見を持つ「インダストリー部門」と、特定の機能・テーマ(例:戦略、M&A、人事、SCM、テクノロジーなど)に関する専門性を持つ「オファリング(サービスライン)部門」がマトリクス状に連携し、クライアントに最適なチームを組成します。これにより、業界特有の課題と最新のソリューションの両面からアプローチが可能です。
  • 「実行支援」への強いコミットメント:
    戦略ファームが戦略策定に特化する傾向があるのに対し、デロイトは描いた戦略を「絵に描いた餅」で終わらせず、クライアントと共に汗をかきながら実行し、具体的な成果を出すことに強いこだわりを持っています。そのため、現場に入り込み、泥臭い業務改善やシステム導入、組織変革などを手掛けることも少なくありません。この「やり切る力」はクライアントから高く評価されています。
  • 多様な人材とキャリアパス:
    戦略コンサルタントだけでなく、ITコンサルタント、人事コンサルタント、サイエンティスト、デザイナーなど、多様なバックグラウンドを持つ専門家が在籍しています。これにより、学際的なアプローチが可能となり、キャリアパスもコンサルティングの専門性を深める道だけでなく、特定のインダストリーやテクノロジーの専門家、あるいはマネジメントへの道など、多岐にわたります。
  • 社会課題解決への貢献:
    民間企業だけでなく、政府機関や公的機関向けのコンサルティングも多く手掛けており、社会全体の課題解決にも積極的に取り組んでいます。サステナビリティや地域創生といったテーマにも注力しており、社会貢献意識の高い人材にとっては魅力的な環境と言えるでしょう。

これらの特徴は、デロイトのケース面接のお題や評価ポイントにも影響を与えます。単にシャープな戦略を立案する能力だけでなく、多様な視点を取り入れ、現実的な実行可能性を考慮し、クライアントや社会に具体的なインパクトをもたらすための「地に足のついた思考力」が求められる傾向にあります。

2. デロイトのケース面接:過去10年の出題傾向を徹底分析!

デロイトのケース面接でどのような問題が出され、何が問われるのか。その傾向を掴むことは、効果的な対策を行う上で不可欠です。ここでは、過去10年間(主に2014年~2023年)に実際に出題された、あるいはそれに類するとされるケース面接のお題を収集・分析し、その定量的な傾向と特徴を明らかにします。

(※注:過去問の情報は、就職・転職活動体験談や各種情報サイトから収集したものであり、網羅性や完全な正確性を保証するものではありません。あくまで傾向を把握するための参考としてください。)

定量データで見る出題テーマの変遷と頻出分野

過去問を分析すると、デロイトのケース面接における出題テーマには、いくつかの明確な傾向が見られます。

出題テーマ分類2014-2018年頃の割合(推定)2019-2023年頃の割合(推定)近年の特徴・キーワード
売上向上戦略約40%約30%既存事業の深掘り、新規顧客獲得、客単価向上、チャネル戦略、地方創生との連携
新規事業立案約20%約25%テクノロジー活用(AI, IoT, MaaS)、SDGs/サステナビリティ、社会課題解決型、既存アセット活用
業務改善/コスト削減約15%約10%オペレーション効率化、サプライチェーン最適化、間接材コスト削減
市場参入/海外展開約10%約10%新興国市場、国内企業の海外進出支援、グローバル競争戦略
社会課題/公共政策約10%約10%少子高齢化、地方創生、環境問題、働き方改革
その他(特殊お題)約5%約5%「〇〇とは何か?」(定義系)、「10年後の〇〇はどうなるか?」(未来予測系)など

分析から見える傾向と考察:

  1. 「売上向上」は依然として王道だが、多様化:
    どの時代においても「売上向上」はケース面接の中心的テーマです。しかし、近年は単なる既存事業の売上増だけでなく、地方の店舗や伝統産業の活性化、特定施設の集客増といった、より具体的なローカルな課題や、社会的な意義を含むお題が増えている印象です。これはデロイトが地域創生や公共案件にも力を入れていることの表れかもしれません。
  2. 「新規事業立案」の重要性増大、特にテクノロジーと社会課題文脈:
    「新規事業立案」は、割合としても増加傾向にあり、その内容も変化しています。特にDX(デジタルトランスフォーメーション)、AI、IoTといった最新テクノロジーを活用した新規事業や、SDGs、サステナビリティ、社会課題解決をテーマとした事業の提案を求めるお題が目立ちます。これは、デロイトがデジタル領域や社会課題解決型コンサルティングを強化していることと連動していると考えられます。
  3. 「業務改善/コスト削減」は安定して出題されるが、割合はやや低下:
    オペレーション効率化やコスト構造改革は、コンサルティングの基本的なテーマであり、引き続き出題されています。ただし、より戦略的、あるいはテクノロジーを活用した変革テーマの比重が高まっているため、相対的な割合はやや低下している可能性があります。
  4. 「フェルミ推定」の扱いは戦略ファームと異なる場合も:
    デロイトのケース面接では、MBBのように冒頭で必ずフェルミ推定が出題されるとは限りません。ケースの冒頭や途中で、市場規模や必要なリソースなどを簡易的に試算させる形で問われることはありますが、フェルミ推定単独で厳密な数値を長時間かけて算出させるタイプは比較的少ない傾向にあります。むしろ、概算でも良いので、ビジネス的な仮説を立てるための数的な根拠をスピーディーに示せるかが重視される印象です。

頻出する業界とビジネスモデル:

過去問で見られる頻出業界としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 小売・流通業: (例:百貨店、スーパー、コンビニ、アパレル、お土産屋)
  • サービス業: (例:鉄道、航空、ホテル、遊園地、フィットネスクラブ、教育)
  • 製造業: (例:自動車、電機、食品)
  • 公共セクター: (例:地方自治体、観光協会)

ビジネスモデルとしては、BtoCビジネスに関するお題が多く、特に店舗型ビジネスの売上向上や新規サービス開発が目立ちます。これは、多くの学生にとって身近で理解しやすく、具体的な打ち手を考えやすいためと考えられます。

戦略ファームとの違い:デロイト特有の論点とは?

MBBなどの戦略ファームと比較した場合、デロイトのケース面接では以下のような特有の論点が問われる、あるいは重視される傾向があります。

  1. 「実行可能性」と「具体的なアクションプラン」:
    戦略ファームが「What(何をすべきか)」や「Why(なぜそうするのか)」に重点を置くのに対し、デロイトは「How(どうやって実行するのか)」に対する具体的な道筋や、クライアントが直面しうる実行上の障壁(組織文化、システム、人材など)とその克服策まで踏み込んで考えることが求められます。
  2. 「多様なステークホルダー」への配慮:
    特に公共案件や大規模な変革プロジェクトでは、従業員、顧客、株主、地域社会、行政など、多様なステークホルダーの利害や期待をどのように調整し、合意形成を図るかという視点が重要になります。
  3. 「テクノロジー活用」の現実的な視点:
    単に「AIを導入する」といったアイデアだけでなく、どのようなデータをどう活用し、既存の業務プロセスにどう組み込み、どのような効果(定量的・定性的)が期待できるのか、といった具体的なテクノロジー活用のイメージが求められます。デロイトの強みであるテクノロジーコンサルティング部門との連携を意識した発想も有効かもしれません。
  4. 「チェンジマネジメント」の観点:
    新しい戦略やシステムを導入する際に、組織や従業員の抵抗をどのように乗り越え、変革を浸透させていくかという「チェンジマネジメント」の視点も、実行を重視するデロイトならではの論点と言えるでしょう。

3. デロイトのケース面接:評価ポイントと対策の方向性

過去の出題傾向を分析すると、デロイトのケース面接で面接官が何を見ているのか、どのような能力が評価されるのかがより明確になります。ここでは、デロイトのケース面接における主要な評価ポイントと、それらを踏まえた効果的な対策の方向性について解説します。

面接官が見ているのはココ!デロイトで評価される思考と行動

デロイトのケース面接では、単なる「頭の良さ」だけでなく、コンサルタントとしてクライアントに価値を提供し、プロジェクトを成功に導くための総合的な能力が評価されます。

  1. 論理的思考力と構造化能力(基本にして最重要):
    • 評価ポイント: 複雑な問題をMECE(モレなくダブりなく)かつ意味のある形で分解・整理し、本質的な課題構造を把握できるか。仮説を立て、情報を収集・分析し、論理的に一貫した結論を導き出せるか。
    • なぜ重要か: 全ての分析と提案の土台となる、コンサルタントの基本スキル。ここが弱いと、どんなに面白いアイデアも説得力を持ちません。
  2. 課題特定・問題解決能力(本質を見抜く力):
    • 評価ポイント: 表面的な事象にとらわれず、問題の根本原因や真の課題(イシュー)を特定できるか。特定した課題に対して、現実的かつ効果的な解決策を考案できるか。
    • なぜ重要か: クライアントが本当に解決すべき問題に焦点を当て、的確なアプローチを取ることが成果に繋がります。
  3. ビジネスへの理解と現実感覚(地に足のついた思考):
    • 評価ポイント: 企業経営や特定の業界、ビジネスモデルに関する基本的な理解があるか。提案する施策が、机上の空論ではなく、実際のビジネス現場で機能しうるかという現実感覚(実現可能性、コスト意識、現場への影響など)を持っているか。
    • なぜ重要か: デロイトは「実行」を重視するため、理想論だけでなく、現実的な制約の中で最大限の成果を出す視点が不可欠です。
  4. コミュニケーション能力とディスカッション力(対話を通じて価値を高める力):
    • 評価ポイント: 自分の考えを相手に分かりやすく、簡潔かつ論理的に伝えられるか。面接官の質問やフィードバックを的確に理解し、建設的な対話を通じて思考を深め、より良い結論に到達しようとする姿勢があるか。
    • なぜ重要か: コンサルティングはチームで行い、クライアントとの協働が不可欠。円滑なコミュニケーションと協調性はプロジェクト成功の鍵です。
  5. 知的好奇心と学習意欲(成長ポテンシャル):
    • 評価ポイント: 未知のテーマや新しい情報に対して、積極的に関心を持ち、理解しようと努めるか。面接を通じて何かを学び取ろうとする姿勢が見られるか。
    • なぜ重要か: コンサルタントは常に新しい課題に直面し、学び続けることが求められるため、成長ポテンシャルは重要な評価軸です。
  6. 実行への意識と当事者意識(デロイトらしさ):
    • 評価ポイント: 提案するだけでなく、それがどのように実行され、どのようなインパクトをもたらすのかまでイメージできているか。クライアントの課題を「自分事」として捉え、最後までやり遂げようとする熱意や責任感が感じられるか。
    • なぜ重要か: デロイトの「実行支援」という強みに合致する人材かを見極める上で重要なポイントです。

戦略ファーム対策だけでは不十分?デロイト向け対策の要点

MBBなどの戦略ファームのケース面接対策は、論理思考や仮説構築といった基礎的な思考力を鍛える上で非常に有効です。しかし、デロイトの選考を突破するためには、それに加えて以下の点を意識した対策が求められます。

  1. 「実行」を意識した思考の癖をつける:
    • どんなお題であっても、「その施策は本当に実行できるのか?」「誰が、いつ、どのように実行するのか?」「実行上のボトルネックは何か?」「成功したかどうかをどう測るのか?」といった問いを自問自答する習慣をつけましょう。
    • 施策提案の際には、具体的なアクションプランやKPI(重要業績評価指標)まで言及できると評価が高まります。
  2. 「ビジネスの現実」に対する理解を深める:
    • 特定の業界や企業に関するニュース、ビジネス書、業界レポートなどを読み込み、ビジネスモデルや最新動向、現場の課題感などに対する理解を深めましょう。
    • 身近な店舗やサービスについて、「なぜこの価格なのか?」「どうやって儲けているのか?」「もっと良くするにはどうすればいいか?」といった視点で日常的に考えることも有効です。
  3. 「テクノロジー」への感度を高める:
    • AI、IoT、ビッグデータ、クラウド、RPAなど、主要なテクノロジートレンドと、それらがビジネスにどのような影響を与えるのかを理解しておきましょう。
    • 「この課題に、あのテクノロジーを応用できないか?」といった発想ができると、提案の幅が広がります。
  4. 多様なケースパターンへの対応準備:
    • 売上向上や新規事業だけでなく、業務改善、コスト削減、組織改革、公共政策といった、より「実行」に近いテーマのケースにも触れておきましょう。
    • フレームワークに頼りすぎず、お題の本質に応じて柔軟に思考の枠組みを構築する練習が重要です。
  5. コミュニケーションの「質」を意識する:
    • 結論ファースト、論理的な説明はもちろんのこと、面接官との「対話」を意識し、相手の反応を見ながら説明の仕方を変えたり、質問を挟んだりする工夫も大切です。
    • 自信を持って、しかし謙虚な姿勢で、前向きにディスカッションに臨むことが好印象に繋がります。

デロイトのケース面接は、単なる思考力テストではなく、「将来、クライアントと共に課題を解決し、価値を生み出せるコンサルタントになれるか」というポテンシャルを見極める場です。テクニックだけでなく、ビジネスへの真摯な興味と、課題解決への熱意を持って臨むことが重要です。

4. 【ケース面接 例題解説】「大阪駅にあるお土産屋さんの売上向上施策」

ここからは、デロイトのケース面接で実際に出題された、あるいは類似する可能性のあるお題を基に、具体的な思考プロセスと解答例を解説します。

お題:JR大阪駅構内にある、あるお土産屋さんの売上を1年で1.2倍にするための施策を考えてください。(思考時間:10分、発表・ディスカッション:15分)


1. 前提設定、問題の背景の言語化(思考時間:〜1分)

まず、与えられた情報が少ないため、思考の土台となる前提を明確にします。面接官に確認しながら進めるのが理想ですが、ここでは自分で設定する形で進めます。

  • クライアントの特定:
    • JR大阪駅構内にある、独立系(個人経営または小規模チェーン)のお土産屋さんと仮定。大手企業(例:JR西日本系列)の直営店ではないとします。これにより、大規模な投資や他社との複雑な交渉が必要な施策は取りにくい、という制約を意識します。
  • 店舗の現状(仮定):
    • 取扱商品: 大阪の定番土産(お菓子、雑貨、食品など)が中心。特定のジャンルに特化しているわけではない、一般的な品揃え。
    • ターゲット顧客: 主に大阪を訪れる観光客(国内・インバウンド)、出張客。一部、地元客の日常利用(手土産など)もあるかもしれない。
    • 立地: JR大阪駅構内のため、人通りは非常に多いが、競合も多数存在する(駅ナカの他の土産店、百貨店、駅周辺の商業施設など)。
    • 店舗規模: 中規模程度(例:30-50坪程度)。極端に小さいわけでも、百貨店のように巨大なわけでもない。
    • 売上構成(推定): 売上の大部分が店舗での対面販売。オンライン販売は行っていないか、行っていてもごく小規模と仮定。
    • 課題(推定): ブームの終焉やコロナ禍の影響からの回復途上、オンラインシフトへの対応遅れ、近隣競合との差別化などが考えられる。人手不足やコスト増も課題かもしれない。
  • 「売上1.2倍」の目標:
    • 1年間で20%増。比較的チャレンジングだが、達成不可能な目標ではない。大きな構造改革よりも、既存リソースの最適化や新たな顧客接点の創出で達成を目指すイメージ。
  • スコープ:
    • 当該1店舗の売上向上に限定。
    • 1年間で実行可能、かつ効果が見込める施策。

面接官への確認・宣言(例):
「JR大阪駅構内にある、主に観光客や出張客をターゲットとした独立系のお土産屋さんと仮定し、1年間で売上を1.2倍にするための施策を考えます。現状は店舗での対面販売が中心で、オンライン販売は限定的とします。この前提で進めてよろしいでしょうか?」


2. 仮説創出のための業界・商材の特徴分析(思考時間:〜2分)

次に、お土産屋という業態と、大阪駅構内という立地、お土産という商材の特性を分析し、売上向上のための仮説の種を見つけます。

  • 業界特性(駅ナカ土産店):
    • 高い集客力: 駅構内という立地特性上、常に多くの人通りがあり、潜在顧客は多い。
    • 衝動買い・ついで買い需要: 電車の待ち時間や乗り換えの合間など、限られた時間で購入する顧客が多い。計画的な購買よりも、その場での発見や利便性が重視される。
    • 競合激化: 駅ナカには他の土産店やコンビニ、駅ビルには百貨店など、競合が多数存在する。差別化が難しい。
    • テナント料の高さ: 一般的に駅構内のテナント料は高いため、高い収益性が求められる。
  • 商材特性(お土産):
    • 地域性・限定性: 「大阪ならでは」「ここでしか買えない」といった要素が重要。
    • 多様なニーズ: 贈答用(会社、家族、友人)、自分用、バラマキ用など、目的や予算に応じて多様なニーズが存在。
    • 非日常性・記念品: 旅行や出張の思い出と結びつく商品。
    • パッケージデザイン: 見た目の魅力、持ち運びやすさも重要。
    • 試食・試飲の効果: 味を確かめられると購買に繋がりやすい。
  • 顧客(KBF – 購買決定要因):
    • 観光客: 大阪らしさ、話題性、SNS映え、限定品、手頃な価格、持ち運びやすさ。
    • 出張客: 職場へのバラマキ土産の定番品、日持ちの良さ、軽さ、買い忘れ対応。
    • 地元客(手土産など): 品質、少し気の利いたもの、季節感。

分析からの示唆(仮説の種):

  • 人通りが多いが、「素通り」されている可能性が高いのでは? → 店舗への誘引力強化が重要。
  • 限られた時間で購入する顧客が多いため、「選びやすさ」「買いやすさ」が鍵になるのでは? → 店内レイアウト、商品陳列、決済の効率化
  • 競合が多い中で、「この店で買う理由」が明確でないのでは? → 独自商品の開発、品揃えの差別化、体験価値の提供
  • 観光客と出張客ではニーズが異なる。それぞれのニーズに合わせた商品提案や訴求ができていないのでは? → ターゲット別アプローチの強化

3. 論点の構造化、◎⚪︎△×でのイシュー絞り込み(論拠含む)(思考時間:〜3分)

売上向上を「客数 × 客単価」で分解し、上記分析を踏まえ、1年間で1.2倍という目標達成のために最もインパクトがあり、かつ実行可能な論点を絞り込みます。

  • 客数増加
    • 新規顧客獲得 (◎):
      • 論拠: 駅構内という圧倒的な人流が最大のポテンシャル。現状、この人流を十分に取り込めていない(素通りされている)可能性が高い。店舗への誘引力(視認性、魅力的な店頭訴求)を高めることで、客数を大幅に増やせる見込みが最も大きい。これを最重要イシューとする。
    • 既存顧客の再来店頻度向上 (△):
      • 論拠: お土産の購買頻度は、旅行や出張の頻度に依存するため、店舗側の努力で「頻繁に」再来店させるのは難しい。また、独立系1店舗では広域からのリピーター獲得は限定的。ポイントカード等の施策は考えられるが、1年でのインパクトは新規獲得に劣ると判断。
  • 客単価向上
    • 商品単価の値上げ (×):
      • 論拠: 競合が多く価格比較されやすいため、単純な値上げは顧客離反リスクが高い。
    • 購入点数増加(クロスセル) (⚪︎):
      • 論拠: 「ついで買い」を誘発しやすい商材(例:飲み物、ちょっとしたお菓子、旅行雑貨)の導入や、セット販売、レジ横商品の強化により、購入点数を増やす余地はある。オペレーション負荷も比較的低い。
    • 高単価商品の導入/誘導(アップセル) (⚪︎):
      • 論拠: 贈答用や自分へのご褒美として、少し高価でも質の良いものや限定品を求めるニーズは存在する。そうした商品を魅力的に見せ、購入に繋げられれば単価向上に貢献する。ただし、品揃えのバランスが重要。

【絞り込み結果】
1年間の売上1.2倍達成のため、①新規顧客獲得(特に店舗への誘引力強化と入店率向上)を最重要イシュー(◎)とし、次いで②購入点数増加(クロスセル)③高単価商品の導入・誘導(アップセル)を重要イシュー(⚪︎)として取り組むべきと判断する。


4. 打ち手(思考時間:〜3分、残りはディスカッションで深掘り)

絞り込んだイシューに対する具体的な施策案。

  • 新規顧客獲得(◎)施策:
    1. 店頭魅力度向上(視認性・誘引力UP):
      • 目立つ看板・デジタルサイネージ導入: 大阪らしいデザインや、人気ランキング、限定商品情報をダイナミックに表示。通行人の目を引く。
      • 店頭での実演販売・試食強化: (例:焼きたてのお菓子、出来立てのたこ焼き風スナックなど)匂いやライブ感で五感を刺激し、立ち寄りを促進。
      • 季節やイベントに合わせた店頭装飾: (例:桜の季節、ハロウィン、クリスマスなど)変化を出し、飽きさせない。
    2. 入店しやすい雰囲気作り:
      • 店舗入口を広く、明るく、開放的に。商品が見やすく、手に取りやすいレイアウトに改善。
      • BGMや照明で親しみやすい空間を演出。
    3. 「大阪駅限定」商品の開発・強化:
      • 他では手に入らないオリジナル商品や、有名メーカーとのコラボ商品を開発し、「ここでしか買えない」価値を訴求。
    4. ターゲット別タイムリー訴求:
      • 朝夕の通勤・出張客向けには「手軽なバラマキ土産セット」「新幹線で食べられる軽食土産」などを店頭でアピール。
      • 週末や日中の観光客向けには「人気No.1土産」「SNS映えするお菓子」などを前面に出す。
  • 客単価向上(クロスセル・アップセル)(⚪︎)施策:
    1. レジ横戦略の強化:
      • 数百円程度の買いやすい価格帯の小分けお菓子や飲み物、旅行雑貨(例:エコバッグ、ウェットティッシュ)などを配置し、「ついで買い」を促進。
    2. セット販売・ギフト提案の強化:
      • 「人気土産詰め合わせセット」「贈答用おすすめセット」など、選びやすく、お得感のあるセット商品を提案。
      • ギフトラッピングサービスの充実、メッセージカードの提供。
    3. 高付加価値商品の導入と効果的な陳列:
      • 少し高価でも、素材や製法にこだわったプレミアム土産や、伝統工芸品などを一部導入。
      • 商品説明POPやストーリーテリングで価値を伝え、手に取りやすい場所に陳列。試食があれば効果大。

(ディスカッションで深掘りする可能性のあるポイント)

  • 施策の優先順位と実行ステップ
  • 各施策の具体的なKPIと効果測定方法
  • 競合との差別化ポイントのさらなる明確化
  • インバウンド顧客への対応(多言語対応、免税手続きなど)
  • オンラインチャネルとの連携(今回はスコープ外だが、中長期的視点として)

5. 学びの抽象化、今回の問題を通じて伝えたいこと

  • 駅ナカビジネスの本質: 高いトラフィックをいかに「自分のお店」に引き込み、短時間で購入に繋げるかが勝負。視認性、利便性、衝動性がキーワード。
  • お土産ビジネスのKBF: 「地域性」「限定性」「多様なニーズへの対応」「買いやすさ」が重要。単なるモノ売りではなく、思い出やコミュニケーションの媒体としての価値を提供。
  • 成熟市場での差別化: コモディティ化しやすい商材でも、ターゲット設定、商品開発、店頭演出、接客といった要素で独自の魅力を打ち出すことが可能。
  • 「実行」への意識: デロイトのケースでは特に、提案する施策が現実的に実行可能か、現場でどのような工夫が必要かまで踏み込んで考える姿勢が求められる。

6. 差がつくポイント、元面接官からのコメント

  • 前提設定の解像度と共感性: 面接官が「うん、確かにそういうお土産屋さんありそうだね」と思えるような、具体的でリアリティのある店舗像を設定できているか。なぜその前提を置いたのか、簡単な理由を添えられると良い。
  • 「大阪駅」という立地特性の深掘り: 単に「人が多い」だけでなく、「どのような人が(観光客、出張客、地元民)」「どのような目的で(お土産、手土産、自分用)」「どのような時間帯に」利用するのかを具体的にイメージし、施策に反映できているか。
  • 「1.2倍」という目標への意識: 提案する施策が、売上20%増という目標に対して、どの程度のインパクトが見込めるのか、感覚的でも良いので意識しているか。全ての施策が小粒すぎないか、あるいは過度に大掛かりすぎないか。
  • 打ち手の具体性と創造性: 「品揃えを良くする」ではなく、「大阪駅限定の〇〇メーカーとコラボした△△まんじゅうを開発し、店頭で実演販売する」のように、具体的で、かつ少しワクワクするようなアイデアが出せると評価が高い。
  • ディスカッションでの柔軟性と深掘り力: 面接官からの質問やフィードバックに対して、自分の考えを固執するのではなく、それをヒントにさらに思考を深めたり、別の角度からのアイデアを出したりできるか。「一緒に課題解決をしている」というスタンスが重要。
  • デロイトらしさの理解: 提案の中に、ほんの少しでも「実行」や「現場」を意識したコメント(例:「この施策は、現在の店舗スタッフ2名でも回せるオペレーションを考える必要がある」など)を入れられると、ファームの特性を理解しているアピールになる。

5. デロイト内定を掴むためのケース面接対策ロードマップ

デロイトのケース面接を突破し、内定を掴み取るためには、戦略的かつ継続的な対策が不可欠です。ここでは、MBB内定者が推奨する、デロイトに特化したケース面接対策のロードマップを提示します。

フェーズ1:基礎固め期(対策開始~1ヶ月程度)

この段階では、ケース面接に取り組むための土台となる思考力と知識を徹底的にインプットします。

  1. ケース面接の全体像理解と心構えの確立:
    • 推奨アクション: 本記事のような解説記事を読む、ケース面接対策本(例:「東大生が書いた問題を解く力を鍛えるケース問題ノート」など、基本的なもの)を一読する。
    • 目的: ケース面接とは何か、どのような能力が評価されるのか、どのような流れで進むのかといった全体像を掴む。特に、結論の正しさよりも思考プロセスが重視されること、面接官との対話が重要であることを強く意識する。
  2. 論理的思考力・構造化能力の基礎トレーニング:
    • 推奨アクション: ロジカルシンキングに関する書籍を読む、MECE(モレなくダブりなく)に物事を分解する練習(例:身の回りのものを分類する、問題の原因を列挙する)、簡単なフレームワーク(3C、4P、SWOTなど)の理解と使い方を学ぶ。
    • 目的: 複雑な情報を整理し、論理的に思考を組み立てるための基礎筋力を養う。
  3. フェルミ推定の基礎習得:
    • 推奨アクション: フェルミ推定の基本的な解き方(アプローチの選択、分解、数値設定、計算、検証)を学ぶ。頻出する数値(日本の人口、世帯数、国土面積など)を暗記する。簡単な例題で実際に手を動かして解いてみる。
    • 目的: 短時間で概算値を算出するスキルと、数値に対する感覚を養う。デロイトではフェルミ推定単独の出題は少ない傾向にあるが、ケースを解く上での数的思考の基礎となる。
  4. ビジネス知識のインプット開始:
    • 推奨アクション: 主要な業界(小売、製造、サービスなど)のビジネスモデルやトレンド、基本的な経営用語(売上、利益、コスト、KPIなど)について、ニュース記事やビジネス系YouTubeチャンネル、業界地図などを通じて幅広く触れる。
    • 目的: ケース面接で多様な業界のお題に対応できるよう、引き出しを増やす。

フェーズ2:実践・応用期(1ヶ月~3ヶ月程度)

基礎固めと並行して、実際にケース問題を解き、思考力を実践的なスキルへと昇華させていきます。

  1. 多様なケース問題への挑戦:
    • 推奨アクション: ケース面接対策本の問題、Web上の例題、過去問(本記事で解説するようなもの)など、様々なタイプ・テーマの問題に数多く取り組む。まずは時間を気にせず、じっくりと自分の頭で考え抜くことが重要。
    • 目的: 思考のパターンを増やし、どんなお題にも対応できる応用力を養う。
  2. 「実行」と「現実感」を意識した思考の癖づけ:
    • 推奨アクション: 戦略ファーム向けの対策本だけでなく、デロイトのコンサルタントが執筆した書籍や記事、デロイトの公開事例などを読み、「実行可能性」「現場感」「具体的なアクションプラン」を意識する訓練をする。
    • 目的: デロイトで評価される「地に足のついた思考」を身につける。
  3. テクノロジーへの感度向上:
    • 推奨アクション: DX、AI、IoTなどの最新テクノロジートレンドに関するニュースや解説記事を読み、それらがビジネスにどのような変革をもたらすのかを理解する。
    • 目的: テクノロジーを活用した施策提案の幅を広げる。
  4. 模擬面接の開始(早期から推奨):
    • 推奨アクション: 友人、先輩、就職・転職エージェント、ケース面接対策塾などを活用し、できるだけ早い段階から模擬面接を経験する。特に、客観的なフィードバックを得ることが重要。
    • 目的: 時間制限の中で思考し、それを他者に分かりやすく伝える練習をする。自分の思考の癖や弱点、コミュニケーション上の課題を発見し、改善する。

フェーズ3:面接直前期(面接1ヶ月前~直前)

これまでのインプットと実践で培った力を、本番で最大限発揮するための最終調整を行います。

  1. 過去問・類似問題の集中的な演習:
    • 推奨アクション: デロイトの過去問や、出題傾向が類似しているとされるファームの問題(例:アクセンチュアの戦略部門など)を集中的に解き、時間配分や思考の進め方を身体に染み込ませる。
    • 目的: デロイトのケース面接の「型」に慣れ、本番での時間的・精神的プレッシャーに対応できるようにする。
  2. 頻出テーマ・業界の知識再確認と深掘り:
    • 推奨アクション: 過去問分析で明らかになった頻出テーマ(売上向上、新規事業、DXなど)や業界(小売、サービスなど)について、関連知識や最新動向を再度確認し、自分なりの考察を深めておく。
    • 目的: ディスカッションで深掘りされた際に、表面的な知識だけでなく、独自の視点や深い洞察を示せるようにする。
  3. 「デロイトらしさ」の意識的インプット:
    • 推奨アクション: デロイトの企業ウェブサイト、採用ページ、社員インタビュー、公開されているプロジェクト事例などを読み込み、ファームの理念、強み、大切にしている価値観(例:「実行支援」「総合力」「社会課題解決」)を理解する。
    • 目的: ケース面接での受け答えや逆質問の際に、デロイトへの理解度や志望度の高さを示す。
  4. 模擬面接の頻度増加と質の向上:
    • 推奨アクション: より本番に近い形式(オンライン、時間厳守など)で模擬面接を行い、思考プロセスだけでなく、発表の仕方、ディスカッションの進め方、表情や声のトーンといった非言語的な側面まで含めてフィードバックをもらう。
    • 目的: 本番でのパフォーマンスを最大化するための最終調整。自信を持って臨める状態を作り上げる。
  5. 体調管理とメンタル調整:
    • 推奨アクション: 十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動を心がける。面接前はリラックスできる方法を見つけ、平常心を保つ。
    • 目的: ベストコンディションで本番に臨む。

このロードマップはあくまで一例です。ご自身の状況や対策にかけられる時間に合わせて、柔軟に調整してください。重要なのは、インプットとアウトプットのバランスを取りながら、継続的に思考力を鍛え、それを実践で試すサイクルを回し続けることです。

6. まとめ:デロイトで活躍するための第一歩

本記事では、デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)のファームとしての特徴から、過去10年のケース面接の出題傾向分析、具体的な評価ポイント、そして詳細な例題解説まで、デロイトのケース面接を突破するための情報を網羅的にお伝えしてきました。

デロイトのコンサルタントとして活躍し、高い報酬を得るためには、MBBなどの戦略ファームとはまた異なる、デロイトならではの価値観や求められる能力を理解し、それに応じた準備をすることが不可欠です。

デロイト内定を掴むために、改めて意識すべきポイント:

  1. 「実行」と「現実感」を伴う思考:
    デロイトは戦略を描くだけでなく、クライアントと共にそれを「実行」し、具体的な「成果」を出すことを重視します。ケース面接においても、提案する施策が本当に実現可能なのか、現場で機能するのかという地に足のついた視点を持つことが重要です。机上の空論ではなく、ビジネスの現実を踏まえた実践的な思考力を磨きましょう。
  2. 「総合力」と「多様な視点」の活用:
    デロイトの強みは、戦略、オペレーション、テクノロジー、人事など、多岐にわたる専門性と、グローバルネットワークを活かした「総合力」です。ケース面接においても、一つの視点に固執せず、多様な角度から問題を捉え、幅広い知見を動員して解決策を考案する姿勢が評価されます。テクノロジーの活用や、異なる専門分野との連携といった発想も積極的に取り入れましょう。
  3. 「クライアントへの提供価値」へのこだわり:
    コンサルタントの仕事は、クライアントに真の価値を提供して初めて意味を持ちます。ケース面接においても、「この提案は、クライアントにとって本当に価値があるのか?」「クライアントの課題解決にどう貢献できるのか?」という問いを常に持ち続けることが大切です。顧客視点に立ち、具体的なインパクトを意識した提案を心がけましょう。
  4. 「対話」を通じた思考の進化:
    デロイトのケース面接は、一方的なプレゼンテーションではなく、面接官との「対話」を通じて思考を深めていくプロセスです。自分の考えを分かりやすく伝えるコミュニケーション能力はもちろんのこと、相手の意見を真摯に受け止め、建設的な議論を通じて自らの思考を進化させる柔軟性が求められます。
  5. 揺るぎない「論理的思考力」と「構造化能力」:
    どのようなファームであれ、コンサルタントの根幹をなすのは論理的思考力と構造化能力です。複雑な情報を整理し、本質を見抜き、矛盾なく思考を組み立てる力は、デロイトのケース面接においても最も基本的な評価軸となります。日々のトレーニングを通じて、この基礎力を徹底的に鍛え上げましょう。

Strategistsが提供するデロイト対策支援:

私たちStrategistsは、デロイトを含むトップコンサルティングファームへの内定を目指す皆さんに対し、過去問分析に基づいた実践的な対策と、個々の強み・弱みに合わせたパーソナルな指導を提供しています。

  • デロイト特化のケース演習: 過去の出題傾向を踏まえたオリジナルケースや、実際の過去問をベースとした実践的な演習。
  • 「実行可能性」を意識した思考トレーニング: 戦略立案だけでなく、具体的なアクションプランや実行上の課題まで踏み込んだ思考訓練。
  • 現役コンサルタント・内定者による模擬面接: デロイトの評価ポイントを熟知した講師による、本番さながらの模擬面接と質の高いフィードバック。

最後に:挑戦の先に広がる未来

デロイト トーマツ コンサルティングは、多様な専門性とグローバルなネットワークを活かし、クライアントの複雑な経営課題の解決から社会全体の変革まで、幅広い領域で価値を提供しているファームです。そこで活躍するコンサルタントには、高い思考力だけでなく、実行力、共感力、そして社会への貢献意欲が求められます。

ケース面接は、その資質を試される最初の関門です。しかし、それは同時に、あなたが持つポテンシャルを最大限にアピールできる絶好の機会でもあります。

本記事で解説した内容が、皆さんのデロイトへの挑戦の一助となり、輝かしいキャリアへの第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。地道な努力と正しい対策を続ければ、必ず道は開けます。頑張ってください。

総合コンサルへの入社/転職を成功させるケース面接対策法

ここまで読んでくれたあなたは、

「ケース面接でライバルに差をつけたい!」
「絶対に総合コンサルに内定・転職したい」

という強い意欲がある方でしょう。

その意欲があるあなたは、
確実に総コン内定・転職のポテンシャルを持っています。

そんなあなただからこそ、
対策不十分で本番のケース面接に臨んで爆死してしまったり、
間違った方向に努力をして時間を無駄にしたりは
してほしくないと我々は考えています。

何事も、自己流には限界があります。

最短距離で内定レベルのケース力を習得し
ボーダーラインギリギリではなく面接官を唸らせるレベルのアウトプットを出し
入社後も活躍したいのであれば、
プロからケース面接の正しい考え方や知識
さらに、対策の仕方や選考の戦略を教わりましょう。

独学でもある程度のレベルには達するかもしれませんが
あなたの目標は
「一次面接を通過すれば良い」
「ケース面接っぽいことができるようになれば良い」

ではなく

「Big4やアクセンチュアといった総合ファームの合格ラインを堂々と超える
アウトプットが再現性高く出せるようになり
自信を持って面接に臨むことができること。
そして、内定を獲得することでしょう。」

プロからのアドバイスが不可欠です。

プロの指導は、やり方を教えるだけではなく
何が間違っていてどう改善すべきかを
的確に指摘し、あなたが気づいていない問題点を
明らかにしてくれます。

また我々のプログラムはマンツーマンのケース指導に加えて
フェルミ推定やケース面接の正しい思考法や
知っておかなければならない経営理論やビジネス知識を
網羅体系的にまとめた教科書を用意しており
受講生には必ずそれをみていただきます。

今なら、期間限定で無料で弊社の講師と1on1で話すことができるキャンペーンを行っております。

✅転職活動の悩みを相談したい
✅自分の今の実力を把握したい
✅ケース面接対策のプロに指導してもらいたい

といった方は以下のフォームから
初回メンタリング(60分/無料)
にぜひお越しくださいませ!

我々のマンツーマン指導プログラムについて

サービス開始の2022年以来、少数精鋭ではありながら、
総コン内定者を多数輩出、戦コンについても累計で受講生の内定率が約43% (新卒約45%/既卒約40%)、
(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
という驚異的な内定者輩出実績を誇る我々Strategistsが
多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したトップファーム面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。

我々のプログラムの最大の特長は、
ケース面接初心者苦手意識のある方であっても
再現性高く最短距離で最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。

実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一才対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
「初心者」ないし「初級」のお客様です。

再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由

最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。

スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。

結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」
なのではないか?ということでした。

そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。

プログラムの全体像はこちらです。

①正しく学ぶ

Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

画像

②反復練習で定着:課題ケース演習

厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

画像

③実践&現状把握:模擬ケース面接

専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

画像

メンタリングの質へのこだわり

皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。

『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。

我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある

と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。

ケース対策は量よりも圧倒的に質です。
質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

画像
扱った問題のポイントや解答例をまとめた資料をご共有。
復習にご活用いただけます
※現時点では、扱う問題によって資料が無い場合もございます。

初回体験を申し込む

ここまで読んでいただき、マンツーマン指導に興味を持っていただいた方は、まず初回メンタリングをお受けください無理な勧誘等は一切ございません。お気軽に申し込みください。

模擬面接+FBはもちろん、参加特典としてMBB過去問を題材に
『再現性高くライバルに差をつけるアウトプットを出す方法』
を徹底解説したPDF資料
をプレゼント!

単なる”模範解答例”ではなく、問題のポイントや次に活かせる学びをまとめています。

我々の初回メンタリングはありがちなサービス勧誘・営業の場ではなく
本プログラムの 『0講目』の扱いですから、
「これがStrategistsのクオリティか」とご実感いただける機会になることをお約束します。

画像
参加特典
タイトルとURLをコピーしました