フェルミ推定対策

【初めてのフェルミ推定③/面積ベース編】戦コン内定者が基礎的な考え方とBCG過去問を徹底解説!

「戦略コンサルティングファームの選考で必ず出題される『フェルミ推定』って何? どうやって対策すればいいの?」

コンサル就活・転職を始めたばかりの方にとって、フェルミ推定は最初の大きな壁として立ちはだかるかもしれません。未知の数値を、論理的に、短時間で概算するこの問題形式は、地頭の良さだけでなく、思考の瞬発力や構造化能力を測る上で非常に有効とされ、多くのファームで重要視されています。

特にBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)のようなトップファームでは、このフェルミ推定で一定のレベルに達していることが、その後のビジネスケースに進むための「足切り」として機能することも少なくありません。

この記事では、ケース面接対策塾「Strategists」の知見に基づき、フェルミ推定の基本的な考え方から、「面積ベース」という特定のアプローチに焦点を当て、その見極め方、思考のポイント、よくある失敗、そしてBCGの過去問(例題)を用いた具体的な解答例までを徹底的に解説します。

この記事を読めば、

  • フェルミ推定の基礎が理解できる
  • 「面積ベース」で解くべき問題の見極め方がわかる
  • 具体的な思考プロセスと解答作成のコツが掴める
  • BCGのフェルミ推定で評価されるポイントがわかる

ようになり、自信を持って選考に臨むための一歩を踏み出せるはずです。

それでは、まずフェルミ推定の基本的な概念から確認していきましょう。



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1. フェルミ推定とは?なぜ戦略コンサルはこれを重視するのか?

フェルミ推定とは、実際に調査するのが難しい、あるいは不可能な数値を、いくつかの手がかりを基に論理的に推論し、短時間で概算する手法のことです。名前の由来は、物理学者のエンリコ・フェルミが、原子爆弾の威力を爆風で舞い上がった紙片の動きから概算したという逸話にちなんでいます。

戦略コンサルティングファームの選考でフェルミ推定が頻繁に出題されるのには、明確な理由があります。

  • 地頭の良さ・論理的思考力の測定:
    未知の課題に対して、情報を構造的に整理し、論理的な繋がりを見つけ出し、妥当な仮説を立てて結論を導き出す能力は、コンサルタントにとって最も基本的な素養です。フェルミ推定は、この一連の思考プロセスを短時間で評価するのに適しています。
  • 思考の瞬発力と柔軟性:
    限られた時間の中で、プレッシャーを感じながらも、素早く思考を組み立て、必要に応じてアプローチを修正していく能力が求められます。これは、実際のプロジェクトで日々直面する状況と似ています。
  • 構造化能力:
    複雑な問題を、より小さな、計算可能・推定可能な要素に分解していく能力は、あらゆる問題解決の基礎となります。フェルミ推定では、この「分解の巧みさ」が特に重要視されます。
  • 仮説構築力:
    各要素の数値を設定する際、「なぜその数値を置くのか」という仮説とその根拠が求められます。データがない中で、常識や一般的な知識、あるいは独自の洞察に基づいて、妥当な仮説を立てる力は、コンサルタントの価値の源泉です。
  • コミュニケーション能力(ディスカッション時):
    算出した結果だけでなく、その思考プロセスや仮定を、面接官に分かりやすく説明する能力も評価されます。面接官からの質問や指摘に対して、的確に応答し、議論を深められるかも見られています。
  • プロフェッショナリズム:
    時間内に必ず結論を出すというコミットメント、数値に対する責任感、プレッシャーの中でも冷静さを保つ姿勢なども、プロフェッショナルとして評価されるポイントです。

フェルミ推定は、単なる「計算問題」ではなく、コンサルタントに必要な多様な能力を測るための「思考の体力測定」のようなものだと理解しておきましょう。完璧な正解を出すことよりも、その思考プロセスと、そこから見えるポテンシャルが重視されるのです。

2. 【初心者必見】フェルミ推定の基本的な5つのアプローチ:面積ベースの位置づけ

フェルミ推定で数値を概算する際には、いくつか代表的なアプローチ(計算式の型)が存在します。Strategistsでは、これらを大きく以下の5つのパターンに分類しています。

  1. 需要ベース:
    • 考え方: 商品やサービスを「購入する側(需要側)」からアプローチする。
    • 計算式(例): 市場規模 = 対象人口 × 購入率 × 平均購入数/頻度 × 平均単価
    • 適したお題: 特定の消費財の市場規模(例:ミネラルウォーター、香水)、サービスの利用者数など、個人の消費行動が起点となるもの。マクロな市場規模を問われる場合に最も基本的なアプローチ。
  2. 供給ベース:
    • 考え方: 商品やサービスを「提供する側(供給側)」からアプローチする。
    • 計算式(例): 売上 = 総キャパシティ × 稼働率 × 単価 (総キャパシティ = 同時キャパシティ × 回転数)
    • 適したお題: 特定の店舗の売上(例:カラオケ店、ジム)、特定の施設の利用者数など、供給側の制約(席数、部屋数、機械の数など)が比較的明確で、ミクロな対象を推定する場合。
  3. 所有率・所有個数予想ベース:
    • 考え方: あるモノを「所有している」人の数や個数からアプローチする。
    • 計算式(例): 総数 = 対象母集団 × 所有率 × 平均所有個数
    • 適したお題: 特定の耐久財の国内総数(例:自動車、ピアノ)、特定のアイテムの所有者数など。
  4. 総需要を1ユニットの供給で割るベース:
    • 考え方: あるサービスやモノに対する全体の需要量を、1つの供給ユニットが処理できる量で割ることで、必要な供給ユニット数を推定する。
    • 計算式(例): 必要な施設数 = 総需要量 ÷ 1施設あたりの供給量/処理能力
    • 適したお題: 特定の施設の数(例:ゴルフ場、美容院)、特定の職業の人数など。
  5. 面積ベース:
    • 考え方: 特定のエリアに存在するモノの数を、そのエリアの面積と、単位面積あたりの存在密度から推定する。
    • 計算式(例): 総数 = 対象エリアの総面積 × 単位面積あたりの平均個数
    • 適したお題: 特定のエリアに存在する物理的なモノの数(例:電柱、ポスト、コンビニ、そして今回のテーマである「駅」)。特に、対象物が地理的に分散しており、個々の需要や供給から積み上げるのが難しい場合に有効です。

これら5つのアプローチは、お題の特性によって使い分けられます。時には複数のアプローチを組み合わせたり、検証のために別のアプローチで再計算したりすることもあります。

今回取り上げる「面積ベース」は、特に「ある地域内に、物理的に点在するモノの数を推定する」際に強力な武器となります。しかし、その適用にはいくつかの注意点があり、万能ではありません。

3. 「面積ベース」で見積もる!初心者が抑えるべき見極めのポイントと基本的な考え方

フェルミ推定の5つの基本アプローチの中でも、「面積ベース」は特定の種類のお題に対して非常に有効ですが、その適用を見誤ると大きく的外れな結果になったり、計算が煩雑になったりする可能性があります。

「面積ベース」が有効なケースの見極め方:

以下の条件に当てはまる場合、面積ベースでの推定を検討する価値があります。

  1. 推定対象が「物理的なモノ」で、特定の「エリア」に「点在」している:
    • 例:電柱、ポスト、コンビニ、自動販売機、街灯、そして今回のテーマである「駅」。
    • 逆に、市場規模(金額)や、特定の人の数、無形のサービスの利用者数などを推定するのには向きません。
  2. 対象エリアの「総面積」がある程度把握できる、または仮定しやすい:
    • 例:日本全国、東京都、渋谷区など。
    • エリアが限定的すぎたり、逆に広大すぎたり、あるいは地形が極端に複雑な場合は、他のアプローチの方が適切なこともあります。
  3. 単位面積あたりの「平均個数(密度)」を、何らかの根拠や常識に基づいて仮定しやすい:
    • 例えば、「都市部では1km²あたり〇個くらいありそう」「山間部ではほとんどないだろう」といった肌感覚や、他の類似のモノの密度からの類推が可能な場合。
    • この「密度」の仮定が、面積ベースのフェルミ推定の精度を左右する最も重要なポイントとなります。
  4. 他のアプローチ(需要ベースや供給ベース)では、要素の分解や数値設定が著しく困難な場合:
    • 例えば、「東京都の駅の数」を「東京都民の駅利用総数 ÷ 1駅あたりの平均利用者数」といった需要ベースで考えようとすると、分子も分母も推定が非常に難しくなります。このような場合に面積ベースが代替手段として有効になります。

面積ベースの基本的な考え方とステップ:

面積ベースでフェルミ推定を行う際の基本的な思考ステップは以下の通りです。

ステップ1:対象エリアの定義と総面積の把握(または仮定)

  • お題で指定されたエリア(例:「東京都」)を明確にします。
  • そのエリアの総面積を、既知の知識(例:東京都の面積は約2,200km²)から引用するか、分からなければ面接官に確認、あるいは常識的な範囲で仮定します(例:「一般的な政令指定都市の面積は〇〇km²くらいと仮定します」)。

ステップ2:エリアのセグメンテーション(必要に応じて)

  • 対象エリア内で、推定対象物の「密度」が大きく異なると予想される場合、エリアを複数のセグメントに分割します。
  • 例(東京都の駅の場合):
    * 都心部(例:山手線内側など): 駅の密度が非常に高い。
    * 市街地(例:23区のその他、多摩地区の中心部): 駅の密度は中程度。
    * 郊外・山間部(例:奥多摩など): 駅の密度は非常に低い、または存在しない。
  • このセグメンテーションの切り口と各セグメントの面積比率の設定が、推定の精度に大きく影響します。MECE(モレなくダブりなく)かつ、意味のある切り口(密度に差が出る切り口)で分けることが重要です。

ステップ3:各セグメントにおける単位面積あたりの平均個数(密度)の推定

  • 各セグメントごとに、1km²あたりに何個の対象物が存在するかを推定します。
  • 根拠の置き方の例:
    * 自身の経験・肌感覚: 「普段利用する都心部では、感覚として500m四方(0.25km²)に1つくらい駅があるから、1km²あたり4駅くらいかな?」
    * 代表的な地点からの類推: 「渋谷駅周辺のような超高密度エリアもあれば、少し離れると密度が下がることを考慮して、都心部の平均は…」
    * 他の指標との関連付け: 「このエリアの人口密度は〇〇人/km²で、1駅あたり〇〇人の乗降客がいると仮定すると…」 (これはやや高度で、時間があれば)
    * 上限・下限の設定: 「どんなに多くても1km²に10駅はないだろうし、どんなに少なくても0.1駅はあるだろうから、間を取って…」
  • 重要なのは、完璧な数値を出すことではなく、なぜその数値を置いたのか、論理的な根拠(たとえ簡易的でも)を示すことです。

ステップ4:各セグメントの個数を算出し、合計する

  • 各セグメントの個数 = セグメント面積 × 単位面積あたり平均個数
  • 算出した各セグメントの個数を合計して、対象エリア全体の総数を算出します。

ステップ5:リアリティチェックと結論の提示

  • 算出した総数が、常識的に考えて妥当な範囲かを確認します。(例:他の都道府県の駅の数との比較、主要路線の駅数を足し合わせるなどの簡易検証)
  • 大きなズレがなければ、算出した数値を結論として提示し、その算出過程(分解、仮定、計算)を論理的に説明します。

この基本的なステップを理解し、お題に応じて柔軟に調整していくことが、面積ベースのフェルミ推定を成功させる鍵となります。特に、セグメンテーションの巧みさと、各セグメントの密度設定の妥当性が、思考の質を示す上で重要になります。

4. 面積ベースで初心者が陥りやすい罠と、それを回避するためのコツ

面積ベースのフェルミ推定は強力なアプローチですが、いくつかの陥りやすい罠が存在します。これらを事前に認識し、対策を講じることで、より精度の高い、そして面接官に評価される推定が可能になります。

罠1:密度の仮定が雑すぎる・根拠が薄弱

  • よくある失敗: 「なんとなく都心は駅が多いから1km²あたり10駅、郊外は少ないから1駅」といった、根拠の曖昧な数値を置いてしまう。
  • なぜ問題か: フェルミ推定では、結論の数値そのものよりも、そこに至る論理的な思考プロセスと仮定の妥当性が評価されます。密度の仮定は、面積ベースにおける最重要パラメータであり、ここが雑だと全体の説得力が著しく低下します。
  • 回避のコツ:
    • セグメンテーションの活用: 前述の通り、密度が均一でない場合は、エリアを適切に分割し、各セグメントの特性に応じた密度を設定します。
    • 具体的なイメージを持つ: 「1km²」がどの程度の広さか(例:一辺1kmの正方形、東京ドーム約20個分)を具体的にイメージし、その中に推定対象物が何個くらい存在しそうか、日常の光景や地図を思い浮かべながら考えます。
    • 複数の視点からアプローチ: 例えば駅の密度を考える際、「駅から駅までの平均距離」を仮定し、そこから逆算して1km²あたりの駅数を推定する(例:平均駅間隔500mなら、1km四方に縦横2駅ずつで約4駅)といった、別の角度からのアプローチも検討してみる。
    • 極端なケースの排除: 「このエリアに、さすがにこれ以上はないだろう(上限)」「最低でもこれくらいはあるはずだ(下限)」という感覚を持ち、その範囲内で妥当な数値を設定する。
    • 比較対象を見つける: 推定対象と似たような分布をしている別のモノの密度を参考にできないか考える。(例:コンビニの密度は駅の密度と相関があるか?)

罠2:セグメンテーションの粒度が不適切

  • よくある失敗:
    • 分割が細かすぎて、各セグメントの面積比率や密度の設定が煩雑になり、時間切れになる。
    • 分割が大雑把すぎて、同じセグメント内でも密度が大きく異なり、平均値の妥当性が低くなる。
  • なぜ問題か: セグメンテーションは推定の精度を上げるための手段ですが、不適切な粒度では逆に推定を複雑にしたり、精度を下げたりする原因になります。
  • 回避のコツ:
    • 密度の「差」を意識する: 密度が明らかに異なると考えられる境界線で分割します。「都心/郊外」といった大きな区分から始め、必要に応じてさらに細分化するかを検討します。
    • 時間配分を考慮する: ケース面接の時間は限られています。あまりに多くのセグメントを設定すると、それぞれの数値設定や計算に時間がかかりすぎます。2~4程度のセグメントに収めるのが現実的です。
    • インパクトの大きいセグメントに注力する: 全体の数に大きく影響するであろうセグメント(例:面積が大きい、または密度が極端に高い/低いセグメント)の推定精度を優先的に高める。

罠3:計算ミス、特に桁の間違い

  • よくある失敗: 面積(km²)と長さ(km, m)の単位換算ミス、ゼロの数の数え間違いなど、基本的な計算ミス。
  • なぜ問題か: フェルミ推定は概算ですが、明らかな計算ミスは思考力の信頼性を損ないます。特に桁が大きくズレると、結論の妥当性が著しく低下します。
  • 回避のコツ:
    • 単位を常に意識する: 計算の各ステップで、扱っている数値の単位(km², 個/km², 個など)を明確に意識します。
    • キリの良い数字を使う: 前述の通り、パラメータ設定の段階で、計算しやすい数値を意識的に選択します。
    • 概算で当たりをつける: 例えば「100 × 200」なら「2万」と、大まかな桁感を先に掴んでから詳細な計算に入る。
    • 筆算・メモの活用: 暗算に頼らず、計算過程を紙に書き出しながら行うことで、ミスを発見しやすくなります。
    • 検算: 時間があれば、異なる方法で検算する(例:足し算と引き算、掛け算と割り算)。

罠4:「面積」でしか考えられない思考の硬直化

  • よくある失敗: お題が「〇〇の数」と出た瞬間に、他のアプローチを検討せず、すぐに面積ベースに飛びついてしまう。
  • なぜ問題か: 面積ベースが最適とは限らないお題もあります。より直接的で、仮定を置きやすい別のアプローチが存在する可能性を常に考慮すべきです。
  • 回避のコツ:
    • 複数のアプローチを想起する習慣: フェルミ推定の冒頭で、必ず複数のアプローチ(需要ベース、供給ベース、面積ベースなど)を頭の中でリストアップし、それぞれのメリット・デメリットを比較検討します。
    • 「なぜこのアプローチが最適か」を説明できるようにする: 面積ベースを選択した場合でも、「なぜ他のアプローチではなく、面積ベースを選んだのか」を簡潔に説明できる準備をしておくと、思考の深さを示すことができます。

これらの罠を意識し、それぞれの回避策を日頃の対策から実践することで、面積ベースのフェルミ推定の精度と説得力を高めることができるでしょう。

5. 【面積ベースフェルミ推定 例題解説】「東京都に存在する駅の数を推定せよ」(BCG過去問)

それでは、ここまでのポイントを踏まえ、BCGの過去問(例題)である「東京都に存在する駅の数」を面積ベースで推定してみましょう。(制限時間:5分を想定)

お題:東京都に存在する駅の数を推定してください。

ステップ1:前提確認とアプローチの最終決定(思考時間:〜30秒)

  • 「駅」の定義:
    • JR、私鉄、地下鉄、モノレール、新交通システム(ゆりかもめ等)など、旅客が乗降する全ての種類の駅を含む。
    • 路面電車の停留所は規模が小さく定義が曖昧なため、今回は除外する(あるいは、含める場合はその旨を明確にする)。
    • 同じ場所に複数の路線が乗り入れている場合(例:新宿駅のJR、小田急、京王など)は、1つの「駅」としてカウントするのか、路線ごとに別の「駅」としてカウントするのか。
      • → ここは重要な論点。一般的には、同一地点にあるものは1つの「駅(コンプレックス)」として捉えることが多いが、路線数を考慮するアプローチもあり得る。今回は、「利用者が一つのまとまりとして認識する場所」を1駅と定義し、同一地点の複数路線乗り入れは1駅としてカウントする方針とする。ただし、この定義は面接官とすり合わせるか、明確に宣言する必要がある。
  • 「東京都」の範囲:
    • 23区だけでなく、多摩地域、島嶼部も含む東京都全域。
  • アプローチの最終決定:
    • 前述の通り、駅のような地理的に分散する施設の数を推定するには「面積ベース」が適していると判断。
    • (代替案の検討)需要ベース(都民の総移動回数 ÷ 1駅あたり処理移動回数)は各パラメータの推定が困難。供給ベース(1路線あたり駅数 × 路線数)も、路線数の把握や平均駅数の妥当性確保が難しい。

面接官への確認(例):
「推定対象の『駅』は、JR、私鉄、地下鉄など全ての旅客駅を含み、同一地点に複数路線が乗り入れている場合は1駅としてカウントする、という理解でよろしいでしょうか?また、『東京都』は島嶼部も含む全域と考えます。アプローチとしては、東京都の面積をベースに、地域ごとの駅の密度を考慮して算出したいと思います。」

ステップ2:分解と構造化(エリアのセグメンテーション)(思考時間:〜1分)

東京都内で駅の密度が大きく異なると考えられるため、エリアをセグメント分けします。

  • セグメント1:23区
    • 駅の密度が非常に高いエリア。
  • セグメント2:多摩地域
    • 23区に比べると密度は低いが、市街地を中心に駅が存在するエリア。
  • セグメント3:島嶼部
    • 基本的に鉄道駅は存在しない(または極めて少ない)エリア。

次に、各セグメントの面積比率を概算します。

  • 東京都の総面積:約2,200km²
  • 23区の面積:約620km²(約30%)
  • 多摩地域の面積:約1,160km²(約50%)
  • 島嶼部の面積:約400km²(約20%) → 計算簡略化のため、今回は鉄道駅はほぼ無いとみなし、考慮から外すか、極小値とする。

構造:東京都の駅の総数 = (23区の面積 × 23区の駅密度) + (多摩地域の面積 × 多摩地域の駅密度)

ステップ3:各セグメントにおける単位面積あたりの平均個数(密度)の推定(思考時間:〜2分)

  • セグメント1:23区の駅密度
    • 23区内は非常に駅が多い。山手線の駅間隔が短いこと(例:1〜2km程度)、地下鉄が網の目のように走っていることを考慮。
    • 感覚として、1km²あたりに1〜2駅はありそう。ここでは、やや保守的に1.5駅/km²と仮定する。
      • (思考の補足)例えば、山手線1周約35kmで駅数が30駅。山手線内の面積は約63km²。単純計算で約0.5駅/km²だが、これは山手線上の駅のみ。内側や外側にも多数の私鉄・地下鉄駅があるため、これを3倍程度と見積もるのは妥当か。
  • セグメント2:多摩地域の駅密度
    • 23区ほどではないが、主要な市(八王子、立川、町田など)には複数の駅があり、それらを結ぶ路線が放射状・環状に存在する。
    • 23区の1/3程度の密度と仮定し、0.5駅/km²と仮定する。
      • (思考の補足)例えば、中央線沿線や京王線沿線などは駅が多いが、丘陵地帯や住宅地では駅間隔が広がる。

ステップ4:各セグメントの個数を算出し、合計する(思考時間:〜30秒)

  • 23区の駅数:
    • 620 km² × 1.5 駅/km² = 930駅
  • 多摩地域の駅数:
    • 1,160 km² × 0.5 駅/km² = 580駅
  • 東京都の駅の総数(推定):
    • 930駅 + 580駅 = 1,510駅

計算を簡単にするため、例えば23区の面積を600km²、多摩地域を1200km²などと丸めても良い。
その場合: (600 × 1.5) + (1200 × 0.5) = 900 + 600 = 1500駅。

ステップ5:リアリティチェックと結論の提示(思考時間:〜1分)

  • リアリティチェック:
    • 主要な鉄道路線(JR山手線、中央線、京王線、小田急線、東急東横線、東京メトロ各線など)の駅数を大まかに足し合わせるイメージを持つ。例えば、山手線だけで30駅。東京メトロは9路線で合計180駅程度。これにJRの他路線、私鉄各線を加えると、数百駅規模になるのは間違いない。1500駅という数字は、桁感が大きく外れてはいないかもしれない。
    • 日本の総駅数は約9,000駅と言われている。東京都が日本の人口・経済活動の大きなシェアを占めることを考えると、1500駅(約1/6)はあり得る範囲か。
  • 結論の提示(例):
    「東京都に存在する駅の数は、約1,500駅と推定しました。
    算出にあたり、まず東京都のエリアを駅の密度が異なると考えられる「23区」と「多摩地域」に分け、島嶼部は鉄道駅がほぼないと仮定し除外しました。
    東京都の総面積約2,200km²のうち、23区が約600km²、多摩地域が約1,200km²と概算しました。
    次に、23区内の駅密度を1km²あたり1.5駅、多摩地域の駅密度を1km²あたり0.5駅と仮定しました。これは、都心部の鉄道網の稠密さと、郊外の駅間隔を考慮したものです。
    これらを掛け合わせ、23区で900駅、多摩地域で600駅、合計で約1,500駅と算出いたしました。」

ディスカッションで深掘りされやすいポイント:

  • 「駅」の定義の妥当性: 「複数路線が乗り入れる巨大駅(例:新宿駅)も1駅とカウントするのは過小評価ではないか?」「貨物駅は含むのか?」など。
    • → 「旅客の利便性や流動を考える上では、乗り換え可能な一体のハブとして1駅と捉えるのが適切と考えました。貨物駅は今回の定義からは除外しています。」
  • セグメンテーションの妥当性: 「23区と多摩地域だけでなく、例えば『山手線内側』『23区その他』『市部』のように、より細かく分けた方が精度が上がるのではないか?」
    • → 「ご指摘の通り、より細かくセグメントすることで精度向上は期待できます。今回は5分という時間制約の中で、主要な密度の違いを捉えられる2区分といたしました。もし時間があれば、次に『山手線内側』をより高密度のセグメントとして切り出すことを考えます。」
  • 各セグメントの「駅密度」の根拠: 「1.5駅/km²という数字の具体的な根拠は?」
    • → 「例えば、山手線内の面積と駅数、あるいは主要な地下鉄路線の平均駅間隔(例:約1km)から、1km四方に約1駅が存在すると仮定し、地上路線や私鉄の存在を考慮して補正しました。」といった、より具体的な思考プロセスを示す。
  • 島嶼部を除外した影響: 「島嶼部にもモノレールなどがある可能性は考慮したか?」
    • → 「はい、例えば伊豆大島など一部の島には交通機関がある可能性は認識していますが、東京都全体の駅数に対するインパクトは比較的小さいと考え、今回は主要な鉄道網が存在する本土に絞って推定しました。」

BCGのケース面接では、こうした仮定の置き方や思考の柔軟性、ディスカッションを通じてより深い考察ができるかが評価されます。最初の推定値の精度そのものよりも、そのプロセスを重視しましょう。

6. 面積ベース以外の問題への応用と、さらなるステップアップのために

ここまで「面積ベース」のフェルミ推定について詳しく見てきましたが、このアプローチで培われる思考の要素は、他のパターンのフェルミ推定や、さらにはビジネスケース全体にも応用が可能です。

面積ベースの思考が他にどう活きるか?

  • セグメンテーション思考の重要性:
    面積ベースでは、対象エリアを密度に応じてセグメントに分割することが精度向上の鍵でした。この「全体を均一と見なさず、意味のある違いに着目して部分に分けて考える」というセグメンテーション思考は、あらゆる問題解決の基本です。
    • 市場規模推定(需要ベース): 顧客を年齢、性別、所得、趣味嗜好などでセグメントし、各セグメントの購入率や購入単価を推定する。
    • 売上向上策(ビジネスケース): ターゲット顧客を明確にセグメントし、それぞれのニーズに合った施策を考案する。
    • 新規事業立案(ビジネスケース): 参入市場を細分化し、最も魅力的なセグメント(ブルーオーシャン)を見つけ出す。
  • パラメータ設定における「仮説力」と「根拠の提示」:
    面積ベースで「1km²あたり〇〇個」と密度を仮定したように、他のアプローチでも様々なパラメータ(購入率、利用頻度、単価など)を設定する必要があります。その際に、なぜその数値を置いたのか、たとえ肌感覚であっても、その背景にある思考や常識的な判断基準を言語化する訓練は非常に重要です。
    • 「この商品のターゲット層は若年層であり、可処分所得が限られているため、単価は〇〇円程度と仮定します」
    • 「このサービスは日常生活に不可欠なものではないため、利用率は〇〇%程度とやや低めに見積もります」
      このように、仮説(数値)とその論理的な根拠をセットで提示する習慣は、ケース面接全体の説得力を高めます。
  • 構造化と分解のスキル:
    面積ベースでは、「総数 = 面積 × 密度」という基本構造から、エリアや密度をさらに分解していきました。このように、大きな問いを、計算可能・分析可能な小さな要素に分解していく「構造化」のスキルは、フェルミ推定だけでなく、ビジネスケースで課題の原因を特定したり、施策の全体像を整理したりする際にも不可欠です。

さらなるステップアップのために意識すべきこと:

  1. 複数のアプローチを常に持つ:
    面積ベースに限らず、どのようなお題に対しても、最初に複数のアプローチ(計算の型)を想起し、それぞれのメリット・デメリットを比較検討する習慣をつけましょう。これにより、思考の幅が広がり、より最適な解法を選択できるようになります。また、一つのアプローチで行き詰まった際の「次の一手」にもなります。
  2. リアリティチェックの精度向上:
    算出した数値の妥当性を検証する「リアリティチェック」は非常に重要です。
    • 比較対象のストックを増やす: 日頃から様々な市場規模、企業売上、人口統計などの数値を意識的にインプットし、「この業界なら大体これくらい」という肌感覚を養いましょう。
    • 異なる角度からの検証: 可能であれば、別のアプローチで簡易的に再計算してみる、あるいは構成要素の一部(例:トップ企業のシェア)から逆算してみるなど、複数の視点から検証することで、数値の信頼性が高まります。
  3. ディスカッションを意識した準備:
    フェルミ推定は、数値を出すだけで終わりではありません。面接官とのディスカッションを通じて、あなたの思考の深さや柔軟性が試されます。
    • 仮定の根拠を深掘りしておく: なぜそのセグメント分けなのか? なぜその密度なのか? より詳細な理由を説明できるように準備しておきましょう。
    • 代替案や改善案を用意しておく: 「もしこの仮定を変えたらどうなりますか?」「もっと精度を上げるにはどうすれば良いですか?」といった質問に備え、自分なりの考えを持っておくと、議論を建設的に進めることができます。
    • 思考プロセスを明確に説明する練習: 結論だけでなく、「どのように考え、なぜその結論に至ったのか」を論理的かつ簡潔に説明する練習を繰り返しましょう。
  4. 「お題の本質」を見抜く:
    フェルミ推定のお題は、単に数値を当てさせることだけが目的ではありません。時には、そのお題の背景にあるビジネス的な意味合いや、推定を通じて何を示唆したいのか(例:市場の成長性、競合との比較、事業のポテンシャルなど)を読み解くことも求められます。数値を出すことに囚われすぎず、「この推定から何が言えるのか?」という視点を持つことも重要です。

面積ベースはフェルミ推定の一つの道具に過ぎませんが、その使い方をマスターする過程で得られる思考の訓練は、あなたの問題解決能力全体を向上させるはずです。

7. まとめ:面積ベースを使いこなしてフェルミ推定を攻略!

本記事では、戦略コンサルティングファームの選考で頻出するフェルミ推定の中でも、特に「面積ベース」のアプローチに焦点を当て、その基本的な考え方、見極めのポイント、よくある失敗と対策、そしてBCGの過去問(例題)を用いた具体的な解法までを解説してきました。

本記事の重要ポイント振り返り:

  • フェルミ推定の本質: 単なる計算問題ではなく、論理的思考力、構造化能力、仮説構築力、コミュニケーション能力など、コンサルタントに必要な多様な能力を測る「思考の体力測定」である。
  • 5つの基本アプローチ: 需要ベース、供給ベース、所有率・所有個数予想ベース、総需要を1ユニットの供給で割るベース、そして今回のテーマである面積ベース。お題に応じて最適なアプローチを選択する。
  • 面積ベースの適用条件: 推定対象が「物理的なモノ」で特定の「エリア」に「点在」し、エリアの総面積と単位面積あたりの「密度」が仮定しやすい場合に有効。
  • 面積ベースの基本ステップ: ①対象エリア定義・総面積把握 → ②エリアのセグメンテーション → ③各セグメントの密度推定 → ④各セグメント個数算出・合計 → ⑤リアリティチェック・結論提示。
  • 陥りやすい罠と対策: 密度の仮定の雑さ、セグメンテーション粒度の不適切さ、計算ミス、思考の硬直化に注意し、それぞれの回避策を意識する。
  • BCG過去問(例題)「東京都の駅の数」: 面積ベースの具体的な適用例として、セグメンテーション(23区/多摩地域)、各密度の仮定、計算、リアリティチェックのプロセスを詳解。ディスカッションポイントも提示。
  • 思考の応用とステップアップ: 面積ベースで培われるセグメンテーション思考や仮説力は他のアプローチにも応用可能。複数のアプローチを持つこと、リアリティチェックの精度向上、ディスカッションを意識した準備がさらなる成長の鍵。

フェルミ推定対策で最も大切なこと

それは、「完璧な正解を求めるのではなく、論理的な思考プロセスを重視し、時間内に必ず何らかの結論を出すこと」です。そして、その過程で用いた仮定や分解の根拠を、面接官に分かりやすく説明できることが求められます。

BCGをはじめとする戦略コンサルティングファームは、あなたの「現在の知識量」よりも、「未知の課題に対してどのように頭を使い、どのように答えにたどり着こうとするか」という「思考のポテンシャル」を見ています。

今後の対策に向けて

  1. 様々な種類のお題に触れる: 面積ベースだけでなく、他のアプローチを用いる問題にも数多く取り組み、それぞれの思考パターンを身につけましょう。
  2. 時間を意識した練習: 実際の選考と同様に、制限時間を設けて解く練習を繰り返しましょう。
  3. 思考プロセスの言語化: 解き終わった後は、必ず自分の思考プロセスを言葉で説明する練習をしてください。可能であれば、他の人に聞いてもらい、フィードバックをもらうと効果的です。
  4. 日頃からの情報収集と「数字感」の涵養: 様々な市場規模や統計データに触れ、「大体これくらい」という肌感覚を養っておくと、仮定を置く際の助けになります。

フェルミ推定は、最初は難しく感じるかもしれませんが、正しいアプローチと十分な練習を積めば、必ず得意にすることができます。この記事が、あなたのフェルミ推定対策の一助となり、戦略コンサルタントへの道を開くきっかけとなれば幸いです。

頑張ってください!

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それについて考えるところから始まりました。

結論、我々が辿り着いた答えは
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②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
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さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。

プログラムの全体像はこちらです。

①正しく学ぶ

Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

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②反復練習で定着:課題ケース演習

厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

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③実践&現状把握:模擬ケース面接

専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

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メンタリングの質へのこだわり

皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。

『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。

我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
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と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。

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大谷

新卒でMBB2社に内定。Strategists卒業生。通常半年から1年ほど対策期間を要する新卒の戦略コンサル就活において、たった3ヶ月で内定を獲得。「内定獲得の秘訣は対策の量ではなく、質である」という考えから、現在は質の高いコンテンツ作成や指導を行っている。

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