「キャリアアップを目指して、戦略コンサルティングファーム、特にMBB(マッキンゼー、BCG、ベイン)への転職を考えているけれど、選考プロセスや対策方法がわからず不安…」
「中途採用の場合、新卒と比べて選考内容に違いはあるの?」
「ケース面接が重要とは聞くけれど、具体的にどんな問題が出て、どう評価されるのだろうか?」
こうした疑問や不安を抱える中途採用候補者の皆さまに向けて、この記事では、数多くのMBB転職成功者を支援してきた専門家が、MBBの中途採用選考の全貌、特に最重要関門であるケース面接について、具体的な例題を交えながら徹底的に解説します。
この記事を読めば、MBBの選考プロセス、評価基準、そしてケース面接で求められる思考法が明確になり、自信を持って選考に臨むための具体的な道筋が見えてくるはずです。
この記事のサマリー(ポイント)
- MBB中途選考の鍵は「ケース面接」: 書類選考、複数回の面接(ケース面接、ビヘイビア面接)が一般的。特にケース面接の出来が合否を大きく左右する。
- ケース面接は「地頭×ビジネス基礎体力×コミュニケーション」: 中途採用では、即戦力としてのポテンシャルが問われるため、論理的思考力に加え、これまでの経験で培われたビジネス理解や課題解決能力、そして円滑なコミュニケーション能力が総合的に評価される。
- 出題傾向はオーソドックスだが深掘りが鋭い: フェルミ推定や売上向上・利益改善といった典型的なお題が多いが、分析の深さ、思考の構造化、打ち手の具体性・実現可能性、そしてプレッシャー下での対応力が厳しく見られる。
- ビヘイビア面接も重要: 「なぜ戦略コンサルか」「なぜMBBか」「これまでの経験をどう活かせるか」といった問いに対し、一貫性のあるストーリーで、強い熱意と適性を示す必要がある。
- フェルミ推定例題: 「レンタカーの市場規模」
- ケース面接例題: 「あるレンタカー会社の利益減少要因の網羅的な特定」
本記事では、これらのポイントを深掘りし、具体的な対策法まで踏み込んで解説していきます。
1. MBB中途採用の選考内容:ケース面接の圧倒的重要性
MBBの中途採用選考は、ファームや応募するポジション、個人のバックグラウンドによって多少の違いはありますが、一般的に以下のプロセスで進められます。
一般的な選考フロー
- 書類選考(レジュメ・職務経歴書、カバーレター/エッセイ)
- 筆記試験/オンラインテスト(実施される場合)
- 面接(通常2〜4回程度)
- ケース面接:ほぼ全ての面接回で実施される。
- ビヘイビア面接(行動特性面接): ケース面接と同時に、あるいは別枠で実施される。
- (場合によっては)最終面接 / オファー面談
この中で、合否に最も大きな影響を与えるのが「ケース面接」であることは間違いありません。
なぜ中途採用でケース面接がこれほど重視されるのか?
- 即戦力としての思考力の見極め: 中途採用者は、入社後早期にプロジェクトで価値を発揮することが期待されます。ケース面接は、コンサルタントのコア業務である「課題設定→仮説構築→分析→解決策提示」という一連のプロセスを、実際のビジネスシーンに近い形でシミュレーションし、応募者の思考体力、問題解決能力、そしてポテンシャルを直接的に評価する最適な手段です。
- 過去の経験だけでは測れない「地頭」: 職務経歴書では、過去の「実績」は分かりますが、それが再現性のある「能力」によるものなのか、あるいは環境要因や偶然によるものなのかを判断するのは困難です。ケース面接は、未知の課題に対して、論理的に、構造的に、そして創造的に思考を展開できるかという、いわゆる「地頭の良さ」を測る上で非常に有効です。
- カルチャーフィットの確認: ケース面接中のディスカッションの進め方、プレッシャーへの対応、フィードバックへの反応などを通じて、応募者がファームのカルチャーにフィットするかどうかも見極められます。
もちろん、書類選考でこれまでのご経験や実績が評価されなければ面接には進めませんし、ビヘイビア面接でコンサルタントとしての適性や人間性が評価されなければ内定には至りません。しかし、ケース面接でのパフォーマンスが基準に達していなければ、他の要素がどれだけ優れていても、次のステップに進むことは極めて難しいのが現実です。
「自分は事業会社で成果を出してきたから、ケース面接は少し練習すれば大丈夫だろう」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、事業会社での経験と、ケース面接で求められる特殊な思考様式・コミュニケーションスタイルは必ずしも一致しません。戦略コンサル特有の「考え方」「話し方」を理解し、徹底的に対策を練ることが、MBB転職成功の絶対条件と言えるでしょう。
2. MBBケース面接の出題傾向:中途採用はオーソドックスながら深掘りが鍵
MBBのケース面接で出題されるお題は多岐にわたりますが、中途採用においては、新卒採用と比較して、より「現実のビジネス課題に近い、オーソドックスなテーマ」が多く見られる傾向があります。これは、中途採用者に対して、これまでの実務経験で培われたビジネス理解や課題解決能力、そして即戦力としてのポテンシャルを測りたいというファーム側の意図が反映されていると考えられます。
中途採用で頻出するケース面接のテーマ
- フェルミ推定(市場規模推定、数量推定など):
- お題例:
- 「日本国内のレンタカー市場の年間市場規模は?」
- 「東京都内にある信号機の数は?」
- 「1年間で消費されるコーヒー豆の量は?」
- 特徴: ケース面接の冒頭や、独立した問題として出題されることが多い。短時間(多くは5分〜10分程度)で、論理的な思考プロセスと概算能力を測る。結論(数値)を出すことが最優先。
- 中途採用でのポイント: 単に数値を出すだけでなく、その数値の背景にあるビジネス構造やトレンドに対する理解、仮定の妥当性、そして面接官との建設的なディスカッションを通じて数値をブラッシュアップしていく姿勢が求められます。過去の経験から得た業界知識をさりげなく盛り込めるとなお良いでしょう。
- お題例:
- 売上向上 / 利益改善:
- お題例:
- 「あるアパレルメーカーの売上を3年で2倍にするには?」
- 「赤字が続く地方の遊園地の利益を改善するには?」
- 「あるレンタカー会社の利益が落ちている。要因を網羅的に挙げよ。」(今回の例題)
- 特徴: 最もオーソドックスかつ頻出のテーマ。ビジネスの基本である売上・利益構造を理解し、課題を特定、具体的な打ち手を考案する能力が問われる。
- 中途採用でのポイント: 過去の職務経験で類似の課題に取り組んだ経験があれば、その際の具体的なアクションやそこから得た学びを、思考プロセスや打ち手に反映させることが期待されます。抽象的なアイデアだけでなく、実行可能性やKPI(重要業績評価指標)まで踏み込んだ議論ができると評価が高まります。
- お題例:
- 新規事業立案 / 新市場参入:
- お題例:
- 「ある食品メーカーが健康志向食品市場に参入すべきか?その際の戦略は?」
- 「既存の顧客基盤を活用して、新たな収益源となる事業を立案せよ。」
- 特徴: 市場の魅力度評価、自社の強み・弱みの分析、ビジネスモデル構築、リスク評価など、多角的な視点と創造性が求められる。
- 中途採用でのポイント: これまでの経験で培った業界知識や事業開発経験が活かせるテーマです。単なるアイデア出しに留まらず、事業計画の骨子(ターゲット、提供価値、収益モデル、必要なリソースなど)を具体的に描けるかがポイント。市場調査や競合分析の視点も重要です。
- お題例:
- その他(業界特有の課題、公共・社会課題など):
- お題例:
- 「ある製薬会社のブロックバスター薬特許切れ問題にどう対応すべきか?」
- 「日本のフードロス問題を解決するには?」
- 特徴: 特定の業界知識が求められる場合や、より複雑なステークホルダー分析が必要となる場合がある。
- 中途採用でのポイント: 応募している業界や自身の専門性と関連性の高いお題が出されることもあります。その際は、深い業界理解と、これまでの経験に基づく実践的な洞察を示すことが期待されます。仮に専門外であっても、論理的思考力とキャッチアップ能力で対応できることを示すのが重要です。
- お題例:
BCGのケース面接における傾向(中途採用)
MBBの中でも、BCGのケース面接(中途採用)には以下のような傾向が見られることがあります。
- 「Why So?(それはなぜ?)」の徹底的な深掘り: あなたの分析、仮説、打ち手の背景にある「論理」と「根拠」を、執拗なまでに深掘りしてきます。表面的な理解や安易な結論は通用しません。常に「なぜそう言えるのか?」「他に考えられることはないか?」と自問自答する思考の深さが求められます。
- 構造化と論点整理の重視: 複雑な情報を整理し、本質的な論点に絞り込む「構造化能力」が特に重視されます。議論が発散しそうになった際に、的確に論点を整理し、議論の方向性を示すことができれば高く評価されます。
- ディスカッションによる「共創」: 面接官は、あなたが一方的にプレゼンテーションするのを聞いているのではなく、対話を通じてあなたの思考プロセスを理解し、共に結論を導き出そうとします。面接官を「壁打ち相手」として活用し、積極的に質問したり、フィードバックを求めたりする姿勢が好まれます。
- 「自分なりの示唆」の有無: 単にフレームワークに当てはめて分析するだけでなく、そこからあなた自身のユニークな視点や、ビジネスの本質を突くような「示唆」を引き出せているかが評価されます。中途採用では、これまでの経験に基づく実践的な示唆が期待されることもあります。
総じて、MBBの中途ケース面接は、新卒以上に「思考の深さ」「ビジネス理解のリアリティ」「結論へのコミットメント」が求められると言えるでしょう。付け焼き刃の対策ではなく、日頃からビジネスの事象に対して「なぜ?」「だから何?」「もし自分ならどうするか?」と考える習慣を身につけることが、遠回りのようで最も効果的な対策となります。
3. 各選考ファネルでどれくらいの人が通過するのか?
MBBの中途採用は非常に狭き門であり、各選考段階で多くの候補者がふるい落とされます。具体的な通過率はファームや時期、ポジションによって大きく異なりますが、一般的なイメージとして各ファネルの通過率と、候補者がどのような点で評価され、あるいは見送られるのかを解説します。
一般的な選考ファネルと通過イメージ
あくまで一般的な目安であり、特に中途採用は応募者のバックグラウンドが多様なため、一概には言えないことをご留意ください。
- 書類選考:
- 通過イメージ: 応募者全体の10%~30%程度と言われることもありますが、エージェント経由か自己応募か、ターゲットとする経験・スキルセットを持っているかによって大きく変動します。
- 見送られる主な理由:
- 経験・スキルのミスマッチ: 募集ポジションが求める経験やスキルセットと、応募者の職務経歴が合致していない。
- 論理的記述能力の不足: 職務経歴書や志望動機が構造的でなく、何が言いたいのか不明瞭。
- 成果・インパクトの不明確さ: これまでの業務でどのような成果を出し、組織にどのようなインパクトを与えたのかが具体的に記述されていない。
- コンサル適性の不足: 知的好奇心、成長意欲、問題解決への意欲などが感じられない。
- 誤字脱字・体裁の不備: 基本的なビジネス文書作成能力への懸念。
- 筆記試験 / オンラインテスト(実施される場合):
- 通過イメージ: 受験者の30%~50%程度と言われることがありますが、ファームやテストの種類によって基準は異なります。
- 見送られる主な理由:
- 基礎能力不足: 数的処理能力、言語能力、論理的思考力のいずれかが基準に達していない。
- 時間管理の失敗: 時間内に全ての問題を解ききれず、正答率が低い。
- 対策不足: 問題形式に慣れておらず、本来の力を発揮できない。
- 1次面接(ケース面接+ビヘイビア面接):
- 通過イメージ: 面接参加者の30%~50%程度。ここから本格的な絞り込みが始まります。
- 見送られる主な理由(ケース面接):
- 思考プロセスの欠如: 論理的な思考の流れを示せない、構造化できない。
- 仮説構築力の不足: 筋の良い仮説を立てられない、あるいは仮説に基づいた議論ができない。
- コミュニケーション能力の不足: 自分の考えを分かりやすく伝えられない、面接官の質問の意図を理解できない。
- 時間管理の失敗: 時間内に結論や施策に至らない。
- 見送られる主な理由(ビヘイビア面接):
- 志望動機や自己PRに説得力がない。
- コンサルタントとしての適性(知的好奇心、成長意欲、ストレス耐性など)に疑問符がつく。
- カルチャーフィットへの懸念。
- 2次面接以降(通常、複数回のケース面接が中心):
- 通過イメージ: 各回の面接で、30%~50%程度が次のステップに進むイメージ。回数を重ねるごとに、より高いレベルの思考力、コミュニケーション能力、そしてファームへのフィット感が求められます。
- 見送られる主な理由:
- 思考の深さ・幅の限界: 1次面接は突破できても、より複雑なお題や鋭い深掘りに対して、思考の限界が見えてしまう。
- プレッシャー耐性の不足: 厳しい指摘や難しい質問に対して、冷静に対応できず、思考が停止してしまう。
- コンサルタントとしての伸びしろ: 現時点での能力だけでなく、将来的にパートナーレベルまで成長できるポテンシャルがあるかどうかも見られる。
- ファームごとの評価基準とのミスマッチ: 論理性を重視するファーム、創造性を重視するファームなど、各社のカラーに合わないと判断される。
- 最終面接(パートナー面接):
- 通過イメージ: ここまで来れば内定は近いですが、油断は禁物。50%~80%程度と言われることもありますが、最終確認の意味合いが強い場合と、実質的な最終選考の場合があります。
- 見送られる主な理由:
- カルチャーフィットの最終確認: スキル面では問題なくても、ファームの価値観や働き方に合わないと判断される。
- 入社意欲の確認: 本当にこのファームで働きたいのか、その熱意が見られない。
- 一貫性の欠如: これまでの面接での発言と矛盾する点が見られる。
- 重大な懸念事項の発覚: (稀ですが)過去の経歴や発言内容に虚偽や重大な問題が見つかる。
重要な注意点:
- 倍率は気にしすぎない: 上記はあくまで一般的な傾向であり、個々の候補者のスキルや経験、そしてその時々の採用ニーズによって大きく変動します。倍率を気にするよりも、自分自身の能力を高め、万全の準備をすることに集中しましょう。
- 各ファーム・ポジションごとの違い: MBB各社で選考基準や重視するポイントは異なりますし、コンサルタント職か専門職かによっても評価軸は変わってきます。応募するファームやポジションの特性をよく理解し、対策を練ることが重要です。
- 「なぜ落ちたのか」を振り返る: もし選考で見送りとなった場合、どの段階で、どのような点が評価されなかったのかを客観的に振り返り、次の機会に活かすことが大切です。エージェント経由であれば、フィードバックをもらえることもあります。
MBBの中途採用は確かに厳しい道のりですが、各ファネルで求められることを理解し、適切な対策を講じることで、突破の可能性は十分にあります。特に、ケース面接対策に十分な時間を割き、思考体力とコミュニケーション能力を徹底的に鍛え上げることが、内定獲得への最短ルートと言えるでしょう。
4. ビヘイビア面接や英語面接はあるか? そのポイントは?
MBBの中途採用選考において、ケース面接と並んで重要な位置を占めるのが「ビヘイビア面接(行動特性面接)」です。また、グローバルファームであるMBBでは「英語面接」の有無やその内容も気になるところでしょう。ここでは、それぞれの面接のポイントを解説します。
ビヘイビア面接:過去・現在・未来の一貫性とコンサル適性が鍵
ビヘイビア面接は、応募者の過去の経験や行動特性、価値観、モチベーションなどを深掘りし、コンサルタントとしての適性やカルチャーフィットを見極めることを目的としています。ケース面接が「思考力」を測るものだとすれば、ビヘイビア面接は「人間性」や「ポテンシャル」を測るものと言えるでしょう。
- 聞かれること(代表的な質問例):
- 自己紹介・職務経歴: これまでのキャリアの概要と、特筆すべき実績。
- 志望動機:
- なぜ戦略コンサルタントなのか?(Why Consulting?)
- なぜMBBなのか?(Why MBB?)
- なぜこのファームなのか?(Why This Firm?)
- 強み・弱み:
- あなたの強みは何ですか?それをコンサルタントとしてどう活かせますか?
- あなたの弱みは何ですか?それをどう克服しようとしていますか?
- 過去の経験に基づく質問(STARメソッドを意識):
- これまでの仕事で最も困難だった経験と、それをどう乗り越えましたか?
- リーダーシップを発揮した経験について教えてください。
- チームで何かを成し遂げた経験はありますか?その中でのあなたの役割は?
- 意見の対立があった際、どのように対処しましたか?
- 新しい環境や未知の課題に挑戦した経験はありますか?
- キャリアプラン:
- 5年後、10年後、どのようなコンサルタントになっていたいですか?
- コンサルティングファームで何を実現したいですか?
- 長期的なキャリアゴールは何ですか?
- 逆質問: 面接官に質問はありますか?
- 評価ポイント(中途採用で特に重視される点):
- 一貫性のあるストーリー: 過去の経験(Past)が、現在のコンサルタントへの志望(Present)に繋がり、将来のキャリアビジョン(Future)と論理的に結びついているか。
- コンサルタントとしての適性:
- 知的好奇心・学習意欲: 新しいことへの興味関心、継続的な学びの姿勢。
- 問題解決への情熱: 困難な課題に対して、粘り強く、主体的に取り組む力。
- オーナーシップ・責任感: 自分の仕事に責任を持ち、最後までやり遂げる力。
- コミュニケーション能力・協調性: 多様なバックグラウンドを持つ人々と円滑に協働できるか。
- ストレス耐性・タフネス: プレッシャーの高い環境でもパフォーマンスを発揮できるか。
- ファームへの理解と熱意: なぜ他のファームではなく、このファームで働きたいのか、その理由が具体的で説得力があるか。
- 自己理解の深さ: 自身の強み・弱みを客観的に把握し、それを今後の成長にどう繋げようとしているか。
- プロフェッショナリズム: 高い倫理観、クライアント志向。
- 対策のポイント:
- 自己分析の徹底: これまでのキャリアを棚卸しし、どのような経験から何を学び、それがコンサルタントという仕事にどう繋がるのかを深く掘り下げる。
- 「Why Consulting?」「Why This Firm?」の明確化: 表面的な理由ではなく、自身の価値観やキャリアゴールと結びついた、パーソナルな理由を言語化する。
- STARメソッドでのエピソード準備: Situation(状況)、Task(課題)、Action(行動)、Result(結果)のフレームワークで、具体的なエピソードを複数準備しておく。特に、困難を乗り越えた経験、リーダーシップを発揮した経験、チームワークを発揮した経験は頻出。
- キャリアプランの具体化: 短期的・中期的な目標だけでなく、長期的な視点でのキャリアイメージを持つ。
- 逆質問の準備: ファームの戦略、カルチャー、人材育成、働き方など、本当に知りたいことをリストアップしておく。鋭い質問は、知的好奇心やファームへの関心の高さを示す機会にもなる。
- 模擬面接での練習: 準備した内容を、実際に声に出して、分かりやすく、熱意を持って伝えられるように練習する。
英語面接:ファーム・ポジションにより対応は異なる
MBBはグローバルファームであり、英語力はコンサルタントにとって重要なスキルの一つです。しかし、中途採用の選考段階でどの程度の英語力が求められるかは、ファームや応募するポジション、さらには面接官によっても異なります。
- 近年の傾向:
- ケース面接・ビヘイビア面接が日本語で行われるケースが多い: 以前は一部の面接が英語で行われることもありましたが、最近では、特に日本人候補者の場合、選考の初期~中盤の面接は日本語で行われることが増えている印象です。これは、まず母国語で思考力や適性をしっかり見極めたいというファーム側の意図があると考えられます。
- 英語力の確認方法:
- レジュメ上の記載: 職務経歴書に英語での業務経験やTOEIC/TOEFLのスコアを記載することで、一定の英語力はアピールできます。
- 面接中の簡単な英語での質疑応答: ビヘイビア面接の最後に「少し英語で話してみましょうか?」と振られるケースや、特定の質問だけ英語で回答を求められるケースがあります。
- 別途英語テスト: ファームによっては、Verbalテスト(英語での読解・論理テスト)や、英語でのグループディスカッション、プレゼンテーションなどが選考プロセスに含まれることがあります(ただし、これはコンサルタント職の中途採用では稀になってきています)。
- 入社後のキャッチアップを期待: 選考段階では流暢な英語力を必須とせず、入社後に語学研修を提供したり、OJTでキャッチアップすることを前提とするファームも増えています。
- 求められる英語力のレベル(入社後を見据えて):
- リーディング・ライティング: 海外のレポートやリサーチ資料の読解、英語での資料作成(スライド、Eメール)は日常的に発生します。
- リスニング・スピーキング: グローバルプロジェクトへの参加、海外オフィスのメンバーとのコミュニケーション、海外クライアントとの会議など、高いレベルのリスニング・スピーキング能力が求められる場面が増えています。
- 対策のポイント:
- 正直に現在のレベルを伝える: 選考中に無理に英語力を誇張する必要はありません。現在のレベルと、入社後にキャッチアップする意欲を示すことが重要です。
- 基本的な自己紹介・志望動機は英語でも準備: もし英語での質疑応答があった場合に備え、基本的な内容は英語でも簡潔に話せるように準備しておくと安心です。
- 継続的な英語学習: 選考対策としてだけでなく、入社後を見据えて、日頃からビジネス英語の学習を継続することが最も重要です。オンライン英会話、英語ニュースの購読、海外ドラマの視聴などが有効です。
- ファームやポジションごとの情報収集: 応募するファームやポジションがどの程度の英語力を重視しているか、事前にエージェントやOB/OG訪問などを通じて情報収集しておきましょう。
結論として、ビヘイビア面接はケース面接と並んで極めて重要であり、徹底的な自己分析とストーリー構築が求められます。一方、英語面接が課されるケースは減ってきているものの、入社後を見据えた英語力の向上は不可欠と言えるでしょう。
5. ケース問題 例題解説(MBB面接官からのポイント解説含む)
ここからは、MBBの中途採用ケース面接で出題されうる具体的な例題を用いて、思考プロセスと解答のポイントを解説します。今回は、フェルミ推定と、その結果を踏まえたビジネスケースという、典型的な組み合わせ問題を取り上げます。
【例題】
Part 1: フェルミ推定(思考時間:5分)
「日本国内におけるレンタカーの年間市場規模(金額ベース)を推定してください。」
Part 2: ビジネスケース(思考時間:15-20分 ディスカッション形式)
「あるレンタカー会社(業界中堅、全国展開)の社長から、『最近、当社の利益が落ち込んでいる』という相談を受けました。あなたはコンサルタントとして、この利益減少の要因を網羅的に挙げてください。また、特に重要と思われる要因を特定し、その理由を説明してください。」
Part 1: フェルミ推定「レンタカーの国内年間市場規模」
MBB面接官からのポイント解説(フェルミ推定):
- 結論志向と時間管理: 5分という短い時間で必ず数値を出す。完璧な分解や精度よりも、時間内に論理的に概算するプロセスが重要。
- アプローチの明確化: どのような考え方(需要側か供給側か、など)で市場規模を捉えるのか、最初に宣言すること。
- 構造化と数値の妥当性: 分解した要素がMECEであり、設定した数値に違和感がないか。各数値の根拠を簡潔に説明できるか。
- BCGらしさ: 可能であれば、単なる足し算だけでなく、少し工夫のあるセグメンテーション(例:利用目的別、平日/休日など)や、市場トレンドへの言及があると、思考の幅広さを示せる。
思考プロセスと解答例:
ステップ1:前提確認とアプローチ設定(~30秒)
- 「レンタカー市場」の定義: 個人および法人が利用する、時間または日数単位で自動車を賃借するサービス。カーシェアリング、カーリースとは区別する。
- 「市場規模」の定義: 年間の総レンタル料金(消費者が支払う金額ベース)。
- アプローチ: 需要側アプローチで、「年間延べ利用者数 × 1利用あたり平均利用日数 × 1日あたり平均料金」で算出する。もしくは、「保有車両台数 × 1台あたり年間稼働日数 × 1日あたり平均料金」という供給側も考えられるが、稼働率や保有台数の仮定が難しいため、需要側を選択。
ステップ2:分解と構造化(~1分)
市場規模 = ①年間延べ利用者数 × ②平均利用期間 × ③1日あたり平均料金
各要素をさらに分解する。
- ① 年間延べ利用者数:
- 個人利用と法人利用に大別。
- 個人利用 = 免許保有者数 × レンタカー利用率 × 年間平均利用回数
- 法人利用 = 企業数 × レンタカー利用企業割合 × 1社あたり年間平均利用台数・回数
- 今回は時間制約から、個人利用に絞って推定し、最後に法人利用分を一定割合で上乗せする形で簡略化も可。
- ② 平均利用期間:
- 日帰り、1泊2日、2泊3日など。平均値を仮定。
- ③ 1日あたり平均料金:
- 車種(コンパクト、セダン、ワゴン、商用車など)や時期(通常期、繁忙期)で変動。平均値を仮定。
ステップ3:数値設定と計算(~2分30秒)
(個人利用に絞った場合の例)
- 日本の免許保有者数: 約8,000万人 (概算)
- レンタカー利用率(年に1回以上利用する人の割合):
- 都市部在住者で車非保有層、旅行者、一時的な荷物運搬ニーズなど。
- 仮に10%と設定 → 8,000万人 × 10% = 800万人
- 年間平均利用回数(利用者1人あたり):
- 旅行シーズンや帰省時など。年に3回と仮定。→ 年間延べ個人利用者数 = 800万人 × 3回 = 2,400万回(延べ利用件数)
- 時間があれば、セグメンテーションを利用してより精緻に示してもいいでしょう。
- 平均利用期間:
- 日帰り~2泊3日程度が多いと想定。平均1.5日/回と仮定。
- 1日あたり平均料金:
- 車種(コンパクト、セダン、ワゴン、商用車など)や時期(通常期、繁忙期)で変動。保険料込み。
(※他移動手段との比較から、ここでは仮に平均20,000円/日と設定。実際の面接では、この数値の妥当性についても議論が必要になります。) - 平均20,000円/日と仮定。
- 車種(コンパクト、セダン、ワゴン、商用車など)や時期(通常期、繁忙期)で変動。保険料込み。
計算:
市場規模(個人) = 2,400万回 × 1.5日/回 × 20,000円/日
= 3,600万 × 2万
= 7200億(万×万=億の桁計算を利用)
- 法人利用分の考慮:
- 個人市場に対して、例えば20%程度と仮定。(市場調査データがあればベストだが、面接では肌感覚でOK)
- 法人市場規模 = 2400億円 × 20% = 1440億円
- 合計市場規模:
- 7200億円 + 1440億円 = 約8640億円
ステップ4:リアリティチェックと結論(~1分)
- 「約9000億円」という規模感。カーシェア市場(数百億円規模)よりは大きく、国内旅行市場(数十兆円規模)の一部と考えると、桁感が大きく外れてはいないか。
- トップ企業の売上(例:トヨタレンタカー、タイムズカーレンタルなど、年間数千億円規模)から逆算したシェアと比較してみる(もし知識があれば)。
結論例:
「日本国内のレンタカーの年間市場規模は、約1.5兆円と推定しました。
内訳としましては、まず個人利用について、免許保有者約8,000万人のうち10%が年に平均3回、1回あたり平均1.5日間、1日平均20,000円で利用すると仮定し、約7200億円と算出しました。
これに加え、法人利用分を個人市場の約20%と仮定し、約1400億円。これらを合計し、約8600億円と推定いたしました。」
Part 2: ビジネスケース「あるレンタカー会社の利益減少要因」
MBB面接官からのポイント解説(ビジネスケース):
- 構造化と網羅性: 利益減少要因を、MECEかつ本質的な切り口で分解できているか。思いつきの列挙ではなく、体系的に整理することが重要。
- 「なぜ今?」の視点: 最近利益が落ちている、という点から、外部環境の変化や競争環境の変化など、最近起きたであろう変化に着目できているか。
- 仮説の深掘り: 特定の要因を「重要」とする場合、その理由・背景をどれだけ深く、多角的に説明できるか。
- 中途らしさ: これまでのビジネス経験で得た知見(業界知識、コスト構造の理解、顧客インサイトなど)を、分析や仮説に活かせているか。
思考プロセスと解答例:
ステップ1:前提確認(ディスカッション冒頭)
- 「利益」の定義: 営業利益か、経常利益か、など。今回は営業利益と仮定。
- 「最近」の期間: 具体的にいつからいつにかけての減少か(例:過去1年、過去3年)。
- 会社の概要: 業界中堅、全国展開。特定エリアに強みがあるか、ターゲット顧客層、保有車種の構成、主な収益源(個人/法人比率など)を確認。
- 市場全体の動向: レンタカー市場全体は成長しているのか、縮小しているのか、あるいは横ばいか。
ステップ2:利益減少要因の構造化と網羅的な洗い出し
利益 = 売上 - コスト の基本構造から分解。
- A. 売上減少
- 客数減少
- 新規顧客獲得の鈍化
- 市場全体の縮小・停滞: (例:景気後退、代替交通手段の普及)
- 競争激化によるシェア低下:
- 競合他社(大手、格安、地域特化型)の攻勢
- 新規参入(カーシェア、個人間カーシェアなど)の影響
- 自社の魅力低下:
- ブランドイメージの悪化
- マーケティング・広告戦略の失敗
- 店舗網の見劣り(立地、数)
- Webサイト/アプリの使い勝手の悪さ、予約システムの不備
- 既存顧客の離反・利用頻度低下
- 顧客満足度の低下:
- 車両品質の低下(古い、汚い、整備不良)
- 接客サービスの質の低下
- 価格設定への不満(競合比で割高、不明瞭な料金体系)
- 店舗の利便性低下(待ち時間、手続きの煩雑さ)
- 顧客ニーズの変化への未対応: (例:エコカー志向、カーシェアへのシフト)
- 顧客満足度の低下:
- 新規顧客獲得の鈍化
- 客単価減少
- 平均利用期間の短縮
- 平均利用料金の低下
- 値下げ競争への追随
- 高単価車種の不振 / 低単価車種へのシフト
- オプション利用率の低下(保険、チャイルドシートなど)
- 割引キャンペーンの多用
- 客数減少
- B. コスト増加
- 変動費増加
- 車両関連コスト:
- 燃料費の高騰
- 車両のメンテナンス・修理費の増加(車両の老朽化)
- 人件費(パート・アルバイトなど): 最低賃金上昇、採用難による時給アップ
- 車両関連コスト:
- 固定費増加
- 車両購入・リース費: 車両価格の上昇、金利上昇
- 店舗関連コスト:
- 地代家賃の上昇
- 水道光熱費の高騰
- システム投資(予約システム、車両管理システムなど)
- 人件費(正社員): 給与水準の上昇、採用・教育コスト
- 広告宣伝費: 競争激化による出稿増
- その他: 保険料、税金など
- 変動費増加
ステップ3:特に重要と思われる要因の特定とその理由(ディスカッション)
網羅的に洗い出した要因の中から、特に今回の「業界中堅、全国展開」のレンタカー会社の「最近」の利益減少に繋がりやすい、インパクトの大きな要因をいくつか特定し、その理由を説明する。
- 仮説1:競争激化(特に格安レンタカーやカーシェアリング)による客数減少および値下げ圧力
- 理由: 近年、LCCのような格安ビジネスモデルがレンタカー業界にも波及。また、都市部を中心にカーシェアリングが普及し、短時間・短距離利用の顧客層が奪われている可能性。「中堅」企業は、大手ほどのブランド力や規模の経済がなく、格安業者との価格競争にも巻き込まれやすい。結果として、客数を維持するために値下げを余儀なくされ、客単価も下落しているのではないか。
- 仮説2:車両関連コスト(燃料費、車両価格)の高騰
- 理由: 最近の原油価格高騰は燃料費を直撃。また、半導体不足や原材料費高騰により新車価格も上昇しており、車両の仕入れコストやリース料が増加している可能性。これらを価格に転嫁できなければ、利益率は大きく悪化する。
- 仮説3:自社のDX(デジタルトランスフォーメーション)の遅れによる顧客体験の悪化と非効率なオペレーション
- 理由: 予約システムの使い勝手が悪い、アプリがない、オンラインでの手続きが煩雑などの場合、顧客はより利便性の高い競合(特にOTAやカーシェア)に流れやすい。また、社内システムが古く、車両管理や配車計画、人員配置などが非効率になっている場合、無駄なコストが発生し、顧客満足度も低下する可能性がある。「中堅」企業は、大手ほどシステム投資に資金を割けないケースも考えられる。
ディスカッションの進め方:
面接官は、これらの要因に対して「それはなぜそう言えるのですか?」「具体的にはどういうことですか?」「もしそうだとしたら、どうしますか?」といった質問を投げかけてきます。
- 「なぜ」を深掘り: 各要因の背景にある構造やメカニズムを説明する。
- 具体例を挙げる: 可能であれば、自分の経験や見聞きした事例を交える。
- 定量的な視点: 「どの程度のインパクトがありそうか?」といった数値感を意識する。
- 打ち手への示唆: 要因分析に留まらず、「だとすれば、このような対策が考えられますね」と、解決の方向性まで示唆できると良い。
ケース面接は、面接官との「知的なキャッチボール」です。自分の考えを明確に伝えつつ、相手の意見も聞きながら、共に問題の本質に迫っていく姿勢が求められます。
以上が、レンタカーを題材としたフェルミ推定とビジネスケースの解説例です。実際の面接では、これらをベースにさらに深いディスカッションが展開されます。
6. BCGケース面接突破のための効果的な対策法
BCGのケース面接を突破し、戦略コンサルタントとしてのキャリアを掴むためには、一朝一夕の対策では不十分です。本質的な思考力と、BCGが重視する能力を意識した、戦略的かつ継続的な準備が不可欠です。ここでは、Strategistsが推奨する効果的な対策法をご紹介します。
1. 基礎となる「思考の型」の習得と実践
まず、ケース面接で求められる基本的な思考法やフレームワークを理解し、それを使いこなせるようになることが全ての土台となります。
- 構造化思考(ロジカルシンキング)の徹底:
- MECE(モレなくダブりなく)な分解、ロジックツリーの構築といった基本的なスキルを、様々な問題を通じて訓練します。
- Strategistsの教科書や動画講座では、この構造化思考を、単なる知識ではなく「実践できるスキル」として身につけるためのノウハウが凝縮されています。
- 仮説思考の習慣化:
- 常に「おそらくこうではないか?」という仮説を持ち、それを検証するという思考プロセスを意識的に繰り返します。
- 日常生活の出来事に対しても、「なぜ?」「だから何?」「もし自分ならどうする?」と問いを立て、仮説を考える癖をつけることが有効です。
- 主要フレームワークの理解と「本質的な」活用:
- 3C分析、バリューチェーン、SWOT分析、4P、AIDMAなど、基本的なビジネスフレームワークは理解しておきましょう。
- 重要なのは、フレームワークを暗記して当てはめることではなく、それぞれのフレームワークが「何を明らかにするための道具なのか」という本質を理解し、お題に応じて適切に使い分ける、あるいは組み合わせて応用する力です。BCGは特に、フレームワーク依存の思考停止を嫌う傾向があります。
2. 「BCGらしさ」を意識した対策
BCGのケース面接では、論理性に加えて「知的好奇心」「創造性」「思考の深さ」「ディスカッション力」が重視されます。これらを意識した対策が重要です。
- 「なぜ?」の5回繰り返し:
ある事象や分析結果に対して、「なぜそうなるのか?」という問いを最低5回は繰り返すことで、表面的な理解から本質的な原因や構造へと思考を深める練習をします。これはBCGの面接官が好む深掘りスタイルへの対応力を養います。 - 多様な視点からのアプローチ:
一つの問題に対して、複数の異なる切り口や視点からアプローチしてみる訓練をします。これにより、思考の幅が広がり、より創造的なアイデアや本質的な論点を見つけ出す力が養われます。 - 「自分なりの示唆」を出す訓練:
分析結果から、教科書的な結論ではなく、「だから何が言えるのか?」「そこから導き出される独自のインサイトは何か?」を常に考える癖をつけます。中途採用であれば、これまでの実務経験で得た知見をスパイスとして加えることも有効です。 - ディスカッション前提の思考:
ケースを解く際は、常に「これを面接官にどう説明するか?」「どこを深掘りされそうか?」「どのような反論が考えられるか?」といった、対話を前提とした思考を心がけます。
3. 質の高いケース演習とフィードバック
知識や思考法をインプットするだけでは不十分です。実際にケース問題を解き、質の高いフィードバックを受けることで、実践的なスキルが磨かれます。
- 多様なパターンの問題演習:
- 売上向上、利益改善、市場規模推定、新規事業立案、公共系など、様々なタイプのケース問題に取り組みましょう。
- Strategistsの過去問解説や例題は、BCGを含むMBBの出題傾向を分析し、質の高い学びが得られるように設計されています。
- 時間を意識した実践:
本番同様の制限時間を設定し、プレッシャーの中で思考を整理し、結論を出す練習を繰り返します。 - 模擬面接の活用:
- 最も効果的な対策の一つです。経験豊富な面接官役(現役コンサルタント、内定者、対策塾講師など)から、自分の思考プロセスやコミュニケーションの課題について、客観的かつ具体的なフィードバックを受けることができます。
- Strategistsでは、元MBB面接官を含むプロフェッショナル講師が、BCGの評価基準に沿った質の高い模擬面接とフィードバックを提供しています。
- 振り返りの徹底:
ケース演習や模擬面接の後は、必ず「何ができて、何ができなかったのか」「どこを改善すればよかったのか」「面接官のフィードバックから何を学ぶべきか」を徹底的に振り返り、次の対策に活かします。
4. ビジネス知識・時事問題への感度向上
中途採用では、これまでの経験で培われたビジネス知識に加え、幅広い業界や最新のビジネストレンドに対する理解も求められます。
- 日経新聞、ビジネス系ニュースサイトの購読:
世の中の動きや主要企業の動向を日々インプットし、それに対して自分なりの意見や仮説を持つ習慣をつけましょう。 - 興味のある業界・企業の深掘り:
自分が応募するインダストリープラクティスや、過去の職務経験と関連の深い業界については、より深く構造や課題を理解しておくと、ケース面接で具体的な話ができるようになります。 - ビジネス書の活用:
戦略論、マーケティング、ファイナンス、組織論など、ビジネスの基礎となる知識を体系的に学ぶことも有効です。
5. コミュニケーション能力の向上
どれだけ優れた思考力があっても、それを相手に分かりやすく伝え、建設的な議論ができなければ評価には繋がりません。
- 結論ファーストと論理的な説明:
まず結論を述べ、その後に理由や根拠を構造的に説明する練習をします。PREP法(Point, Reason, Example, Point)などを意識すると良いでしょう。 - 傾聴力と的確な応答:
面接官の質問の意図を正確に汲み取り、ズレなく的確に答える訓練をします。 - ポジティブなディスカッション姿勢:
面接官の指摘やフィードバックを前向きに受け止め、それをヒントに思考を深め、より良い結論に共にたどり着こうとする姿勢を示します。 - 声のトーン、表情、ジェスチャー:
自信があり、かつコミュニケーションを楽しんでいる印象を与えることも重要です。模擬面接を録画して客観的に確認するのも有効です。
BCGのケース面接対策は、一朝一夕に完成するものではありません。しかし、正しい方向性で、継続的に、そして戦略的に取り組むことで、必ず道は拓けます。Strategistsは、あなたのBCG内定獲得に向けた挑戦を、専門的な知見と個別最適化された指導で力強くサポートします。
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我々のマンツーマン指導プログラムについて
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実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一才対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。
スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。
②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。
我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある
と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
ケース対策は量よりも圧倒的に質です。
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