野村総合研究所（NRI）の選考プロセスと各部門の業務内容を徹底解説！企業研究シリーズ

日本初の民間シンクタンクとして誕生し、現在ではコンサルティングとITソリューションを両輪に、社会と企業の変革をリードする野村総合研究所（NRI）。その圧倒的なブランド力と事業規模から、コンサルティング業界やIT業界を目指す求職者にとって常に高い人気を誇ります。

「NRIのコンサルタントは、他のファームと何が違う？」
「経営コンサルとITソリューション、両方のキャリアパスがある？」
「選考プロセスや難易度、具体的な対策を知りたい」

この記事では、社会や企業の未来を構想し、その実現までを担いたいと考える方々へ向けて、NRIという企業の強みやカルチャー、部門ごとの具体的な業務内容、そして気になる選考の傾向と対策までを、転職支援のプロの視点から徹底的に解説します。

この記事を最後まで読めば、NRIの全体像を深く理解し、自身のキャリアプランと照らし合わせながら、自信を持って選考に臨むための準備を整えることができるでしょう。

1. 野村総合研究所（NRI）の企業研究：会社としての特徴と強み

まず、NRIがどのような企業であり、他のシンクタンクやコンサルティングファーム、SIerと何が違うのか、その独自のポジションと特徴を解説します。

野村総合研究所（NRI）とは？

株式会社野村総合研究所（NRI）は、1965年に日本初の本格的な民間シンクタンクとして設立されました。「未来社会創発企業」を理念に掲げ、「ナビゲーション（未来予測・政策提言）」から「ソリューション（コンサルティング・ITソリューション）」までを一貫して提供するユニークなビジネスモデルを展開しています。

金融・証券業界に強固な基盤を持ちつつ、現在では製造、流通、公共など幅広い分野のクライアントに対し、社会・産業の動向調査から企業の経営課題解決、そして大規模なシステム構築・運用までを手掛ける、日本最大級のプロフェッショナルサービスファームです。

NRIの主要な事業領域

NRIの事業は、大きく「コンサルティング」と「金融ITソリューション」「産業ITソリューション」「IT基盤サービス」の4つのセグメントで構成されています。

セグメント名	主なサービス内容
コンサルティング	経営戦略、事業戦略、政策研究・提言、DXコンサルティング、サステナビリティ/ESG、人事・組織など。
金融ITソリューション	証券、資産運用、銀行、保険などの金融機関向けに、勘定系・市場系システムなどの大規模なITソリューションを提供。
産業ITソリューション	流通、製造、サービス、公共などの非金融分野の企業・団体向けに、業務システムやDXソリューションを提供。
IT基盤サービス	データセンターの運用、クラウドサービスの提供、情報セキュリティ対策など、企業のITインフラを支えるサービス。

他社との違い：NRIならではの3つの強み

他のコンサルティングファームやSIerと比較した際の、NRIの独自性と競争優位性は、以下の3点に集約されます。

1. 「未来予測」から「社会実装」までの一気通貫サービス
   NRIの最大の強みは、「リサーチ（未来予測・政策提言）」→「コンサルティング（戦略策定）」→「ITソリューション（システム開発・実装）」というバリューチェーンを、一社で完結できることです。マクロな社会動向を予測するシンクタンク機能と、具体的な経営戦略を立案するコンサルティング機能、そしてそれをテクノロジーで実現するSIer機能が有機的に連携することで、絵に描いた餅で終わらない、実効性の高い変革をクライアントと社会に提供できます。
2. 金融・資本市場への深い洞察力と強固な顧客基盤
   野村證券の調査部をルーツに持つことから、金融・資本市場に関する調査・分析能力は他の追随を許しません。また、証券・資産運用業界向けのITソリューションでは圧倒的なシェアを誇り、日本の金融インフラを支える存在です。この金融領域における深い専門性と強固な顧客基盤が、NRI全体の信頼性と安定性を支えています。
3. 「産・官・学」にまたがる広範なネットワーク
   長年の実績を通じて、民間企業（産）、中央省庁・地方自治体（官）、大学・研究機関（学）にまたがる広範なネットワークを構築しています。これにより、最新の技術動向や政策動向をいち早くキャッチし、産官学連携のプロジェクトを組成するなど、個社や一業界の枠を超えたダイナミックな価値創造を推進することが可能です。

2. 野村総合研究所（NRI）の採用者バックグラウンド分析

NRIには、その事業領域の広さとアカデミックなカルチャーから、多様な専門性と高い知的好奇心を持つ人材が集結しています。ここでは、採用者の出身大学や前職の業界・企業を分析し、求められる人材像を探ります。

採用者の出身大学（新卒）

新卒採用では、国内外のトップクラスの大学・大学院から、論理的思考力と専門分野への深い探究心を持つ学生を厳選して採用しています。

• 主な採用実績大学（順不同）:
  • 国公立大学: 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、大阪大学、東北大学など、旧帝大をはじめとするトップ国立大学の出身者が多数を占めます。
  • 私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学が中心で、上智大学、東京理科大学などからも採用実績があります。
  • 大学院修了者の比率: コンサルティング部門では、修士課程・博士課程で特定領域の研究を深めた学生の割合が高いのが特徴です。ITソリューション部門でも情報科学系の院卒者が多く活躍しています。
• 学部・専攻の傾向:
  • コンサルティング部門: 経済、経営、法律、公共政策といった社会科学系に加え、情報、理工、物理、数学といった理系専攻まで、文理を問わず非常に幅広い分野の出身者がいます。
  • ITソリューション部門: 情報科学、コンピュータサイエンス、理工学系の学部・大学院出身者が中心ですが、文系出身者でもITへの強い関心とポテンシャルがあれば採用されるケースもあります。
  • 共通して、地頭の良さ、知的好奇心、そして社会や企業が抱える課題への強い問題意識が求められます。

採用者の出身企業・業界（中途）

中途採用では、即戦力としての専門性と経験が重視されます。コンサルティング業界、IT業界、金融業界、官公庁など、多様なフィールドからの転職者が集まっています。

出身業界

• コンサルティングファーム/シンクタンク: 他の戦略系、総合系、IT系ファームやシンクタンクからの転職者が多数。NRIの持つ事業規模の大きさや、戦略から実行まで一貫して関与できる点に魅力を感じるケースが多いです。
• IT・ソフトウェア業界: 大手SIer、外資系ITベンダー、ソフトウェア企業などで、プロジェクトマネージャー、ITアーキテクト、プリセールスなどを経験した人材。
• 金融機関: 銀行、証券、保険会社などで、経営企画、市場調査、リスク管理、システム企画などを経験した人材。特に金融ITソリューション部門との親和性が高いです。
• 官公庁・政府系機関: 中央省庁や地方自治体で政策立案や産業振興に携わっていた経験者。コンサルティング部門（公共領域）で即戦力となります。
• 事業会社: 大手メーカー、商社などで、経営企画、事業開発、研究開発（R&D）、マーケティングなどの経験を積んだ人材。

出身企業（例）

親和性の高い業界	出身企業（例）	親和性の高いスキル・経験
コンサル/シンクタンク	アクセンチュア, アビーム, IBM, 三菱総合研究所	経営・ITコンサルティング、政策調査、プロジェクトマネジメント
IT/ソフトウェア	NTTデータ, 日立製作所, NEC, SAP, Microsoft, AWS	大規模システム開発PM、ITアーキテクチャ設計、クラウドソリューション提案
金融	三菱UFJ銀行, SMBC, 大和証券, 日本生命	経営企画、金融システム企画、経済・産業調査、リスク管理
官公庁	経済産業省, 総務省, 金融庁	政策立案、産業調査、規制対応

この分析から、NRIは「コンサルティング能力」「IT・デジタルの知見」「特定の産業・政策領域の専門性」のいずれか、あるいは複数を高いレベルで有する人材を求めていることがわかります。自身の専門性と、NRIの広範な事業領域との接点を明確に示すことが、選考突破の鍵となります。

3. 野村総合研究所（NRI）の部門別解説：コンサルティングとITソリューションの全貌

NRIの強みは、「コンサルティング」と「ITソリューション」が両輪となってクライアントの課題解決を支援する点にあります。ここでは、求職者の関心が高いこれらの領域について、具体的な業務内容やキャリアパスを解説します。

注意： NRIは頻繁に組織改編を行うため、部門名は変更される可能性があります。ここでは主要な機能に着目して説明します。

コンサルティング部門：未来を構想する戦略・政策のプロフェッショナル

企業の経営戦略から官公庁の政策立案まで、幅広いテーマを扱うNRIの頭脳集団です。

• 主なコンサルティング領域:
  • 経営コンサルティング:
    • 戦略: 中長期経営計画、事業戦略、新規事業開発、M&A戦略、グローバル戦略などを策定します。
    • 業務改革/DX: 全社的なデジタルトランスフォーメーション（DX）の構想策定、サプライチェーンやマーケティングといった特定領域の業務改革を支援します。
    • 組織・人事: 人的資本経営、サステナビリティ/ESG戦略の策定と実行を支援します。
  • 政策研究・提言（シンクタンク機能）:
    • 経済、社会、環境、科学技術といったマクロなテーマについて調査・研究を行い、政府や自治体に対して政策提言を行います。
• プロジェクト事例:
  • 大手製造業における全社DXビジョン策定とロードマップ策定支援
  • 通信キャリアの次世代ネットワークを活用した新規事業開発コンサルティング
  • 政府機関向け「カーボンニュートラル社会の実現に向けた政策シミュレーション」
• キャリアパス:
  多様な業界の経営課題や社会課題に触れることで、高度な問題解決能力と専門性が身につきます。将来的には、特定領域の第一人者として社内でキャリアを積む道に加え、事業会社の経営企画部門や、官公庁、国際機関、スタートアップの経営幹部など、幅広いキャリア選択が可能です。

ITソリューション部門（金融IT/産業IT）：変革を実現するテクノロジーのプロフェッショナル

コンサルティング部門が描いた戦略や構想を、具体的なITシステムとして社会に実装する役割を担います。日本最大級のSIer（システムインテグレーター）としての側面も持ち、大規模かつミッションクリティカルなシステムの構築・運用に強みがあります。

• 主な職種と業務内容:
  • アプリケーションエンジニア:
    • 顧客の業務要件をヒアリングし、それを満たすアプリケーションの設計、開発、テスト、導入を行います。金融機関の勘定系システムや、企業の生産管理システムなど、社会インフラを支える大規模システムの開発に携わる機会が豊富です。
  • テクニカルエンジニア（ITアーキテクト）:
    • システムの基盤となるインフラ（サーバー、ネットワーク、クラウド）の設計・構築を担当します。クラウド技術（AWS, Azureなど）やセキュリティに関する高度な専門性が求められます。
  • プロジェクトマネージャー:
    • システム開発プロジェクト全体の責任者として、進捗、品質、コスト、要員を管理し、プロジェクトを成功に導きます。大規模プロジェクトをリードする高度なマネジメント能力が身につきます。
• プロジェクト事例:
  • 大手証券会社の次世代オンライントレーディングシステムの構築
  • 大手小売業の全国店舗とECサイトを統合する顧客データ基盤（CDP）の構築
  • 自治体向けの行政サービスを電子化するプラットフォームの開発・運用
• キャリアパス:
  技術的な専門性を深め、特定分野（クラウド、AI、セキュリティなど）のアーキテクトやスペシャリストを目指す道と、プロジェクトマネージャーとして大規模案件を率いるマネジメントの道の両方があります。コンサルティング部門と連携する機会も多く、ビジネスとテクノロジーの両方を理解する人材として成長できます。

NRIでは、これらの「コンサルティング」と「ITソリューション」が密に連携することで、戦略の構想から実現までを一気通貫で支援するという独自の価値を提供しています。

4. 野村総合研究所（NRI）の中途採用：選考プロセスと難易度、対策を解説

NRIの中途採用は、各部門の専門領域で即戦力となるプロフェッショナル人材を対象としており、通年で多様なポジションの採用を行っています。

NRI中途採用の全体的な難易度

難易度は「高い」です。シンクタンク・コンサルティング・ITソリューションという幅広い事業領域で、それぞれの分野における高い専門性と実績が求められます。

• 難易度が高い理由:
  • 専門性: コンサルティング部門では特定業界への深い知見や戦略立案経験、ITソリューション部門では大規模プロジェクトのマネジメント経験や特定技術領域のスキルが求められる。
  • 論理的思考力: 職種を問わず、コンサルティングファームとして高いレベルの論理的思考力、課題解決能力は必須。
  • カルチャーフィット: 「未来社会創発」という理念への共感、知的好奇心、チームで協働する姿勢などが重視される。

NRIの一般的な中途選考プロセス

選考プロセスは応募する部門や職種によって大きく異なりますが、一般的には以下の流れで進みます。

書類選考 → Webテスト/筆記試験 → 複数回の面接（2〜4回、ケース面接・専門性確認含む） → 最終面接

• 書類選考:
  • 職務経歴書と履歴書を提出。これまでのキャリアで培った専門性と、NRIのどの領域で、どのように貢献できるかを具体的に示すことが極めて重要です。プロジェクト実績や成果は定量的に記述しましょう。
• Webテスト/筆記試験:
  • 職種によりSPIや玉手箱、あるいは専門性を問う独自の筆記試験が課される場合があります。事前の情報収集と対策が不可欠です。
• 1次・2次面接:
  • 形式: 現場のマネージャーや部長クラスとの面接。オンラインと対面の両方が考えられます。
  • 内容:
    • ビヘイビア面接: 職務経歴の深掘りが中心。「なぜ転職するのか」「なぜNRIなのか」を論理的に説明することが求められます。
    • ケース面接/専門ディスカッション: コンサルティング部門ではケース面接が、ITソリューション部門では技術的な課題に関するディスカッションが行われることが多いです。思考力と専門性の両面が評価されます。
• 最終面接:
  • 形式: 役員クラスとの面接。
  • 内容: これまでの評価の確認に加え、キャリア観、人間性、カルチャーフィットの最終的な見極めが行われます。

中途採用の過去問・例題（ケース面接）

NRIのケース面接は、同社の事業領域に関連した、社会・産業・技術に関するテーマが特徴です。

• 過去問・例題の傾向:
  • 「日本の物流業界が抱える『2024年問題』に対し、ある大手運送会社が取るべき戦略とは？」
  • 「地方自治体が抱える人口減少問題に対し、DXを活用して解決策を提案せよ」
  • 「ある金融機関が、若年層向けの新たなデジタルサービスを立ち上げたい。事業計画を策定せよ」
  • 「製造業のサプライチェーンにおいて、AIを活用して効率化できる領域と具体的な施策を考えよ」
• 対策のポイント:
  • 幅広い情報収集: 応募する領域に関連する最新のニュースや政策動向、技術トレンドをインプットし、自分なりの課題認識を醸成しておく。
  • 思考の構造化: どのようなお題に対しても、まずは問題を構造的に分解し、論点を整理する癖をつける。
  • NRIの視点: NRIの強みである「未来予測（ナビゲーション）」と「ITソリューション（社会実装）」の視点を回答に盛り込むと、独自性をアピールできます。

福利厚生・待遇・評価制度

• 待遇（年収）:
  • 国内のコンサルティングファームやSIerの中ではトップクラスの報酬水準です。外資系戦略ファームと比較すると見劣りする場合がありますが、後述する福利厚生を含めたトータルパッケージは非常に魅力的です。
• 福利厚生・働き方:
  • 手厚い福利厚生はNRIの大きな特徴です。住宅関連手当、家族手当、充実した研修制度、カフェテリアプラン（選択型福利厚生制度）など、日系大手企業の良さを備えています。
  • ワークライフバランスへの意識も高く、プロジェクトの繁閑はありますが、全社的に残業時間の抑制に取り組んでいます。リモートワークも浸透しており、柔軟な働き方が可能です。
• 評価制度:
  • 年功序列ではなく、個人の専門性やパフォーマンス、プロジェクトへの貢献度を総合的に評価する制度です。
  • 年次の目標設定と評価面談を通じて、キャリアパスについて上長とすり合わせる機会が設けられており、長期的な視点でのキャリア形成が可能です。

5. 野村総合研究所（NRI）の新卒採用：選考フローと対策を具体的に解説

野村総合研究所（NRI）の新卒採用は、将来の社会と企業をリードする高いポテンシャルを持つ人材を発掘するためのプロセスであり、毎年トップクラスの学生から絶大な人気を誇ります。

NRI新卒採用の全体的な難易度

難易度は「高い」です。国内シンクタンク最高峰のブランド力、高待遇、安定性から、外資系コンサルティングファームと並行して応募する学生が非常に多く、極めて高い競争率となります。

• 難易度:
  • 人気度: 就職活動生の人気企業ランキングでは常に上位に位置し、応募者が殺到します。
  • 応募者のレベル: 国内外のトップ大学・大学院から、高い論理的思考力と専門性を持つ学生が多数応募します。
  • 選考の複合性: ES、Webテスト、複数回の面接（リクルーター面談、ケース面接、最終面接）など、多段階の選考で総合的に評価されます。

NRIの一般的な新卒選考フロー

新卒採用は、大きく「経営コンサルタント」「ITソリューション（AE/TE）」「リサーチ（研究員）」などの職種別採用を行っています。ここでは、特に応募者の多い「経営コンサルタント」の選考フローを中心に解説します。

エントリーシート → Webテスト → 複数回のリクルーター面談 → ケース面接 → 最終面接

• エントリーシート（ES）:
  • 内容: ガクチカ（学生時代に力を入れたこと）、自己PR、志望動機に加え、「NRIで成し遂げたいこと」など、キャリアビジョンを問う設問が特徴です。
  • ポイント: なぜNRIなのかを、同社の強み（未来予測から社会実装まで）と自身の経験・興味を結びつけて具体的に記述することが重要です。自身の問題意識や知的好奇心の高さをアピールしましょう。
• Webテスト:
  • 形式: 玉手箱形式が主流です。
  • ポイント: トップ企業の中でも最上位クラスのボーダーラインが設定されていると想定されます。満点を狙うつもりで、徹底的な対策が不可欠です。
• リクルーター面談（複数回）:
  • 形式: 若手〜中堅のコンサルタントとの1対1の個人面談。
  • 内容: ESの内容の深掘り、逆質問が中心。学生の思考力や人柄、カルチャーフィットを見極める場です。事実上の1次・2次面接と捉えるべきです。
  • ポイント: 逆質問の質が非常に重要です。事前にNRIのビジネスや最近のプロジェクトについて深く調べ、鋭い質問を準備していくことで、高い志望度と知的好奇心を示すことができます。
• ケース面接:
  • 形式: マネージャークラスのコンサルタントとの個人面接。
  • 内容: NRIの事業領域に関連するビジネスケースが出題されます。
  • 評価ポイント: 論理的思考力、構造化能力、仮説構築力、そして面接官とのディスカッションを通じて思考を深める能力が評価されます。
  • 過去問・例題（テーマ）:
    • 「ある地方銀行の売上向上施策を考えよ」
    • 「日本の食品ロスを削減するためにはどうすればよいか」
    • 「あるアパレルメーカーのEC売上を3年で2倍にする戦略を立案せよ」
• 最終面接:
  • 形式: 役員クラスとの個人面接。
  • 内容: 最終的な入社意思の確認、キャリアプラン、ストレス耐性など、人間性を深く見る質問が中心です。
  • ポイント: 「NRIで未来を創りたい」という強い意志と覚悟を、自信を持って自分の言葉で伝えきることが重要です。

6. まとめ：NRIは「未来社会創発」をリードするプロフェッショナルへの道

本記事では、野村総合研究所（NRI）について、その独自のビジネスモデルから、各部門の業務、そして詳細な選考対策までを網羅的に解説してきました。

野村総合研究所（NRI）の要点まとめ

• 独自性: 「リサーチ（未来予測）」×「コンサルティング」×「ITソリューション」を三位一体で提供する、他に類を見ないビジネスモデル。
• 強み: 金融領域における圧倒的な実績と、産官学にまたがる広範なネットワーク。
• キャリア: 社会・産業のマクロな視点と、企業のミクロな課題解決、そしてテクノロジーによる実装まで、幅広い経験を積むことで、市場価値の高いプロフェッショナルへと成長できる。
• 選考: 高い論理的思考力に加え、未来や社会に対する強い問題意識と知的好奇心が問われる。

NRIは、知的な探究心と社会貢献への強い意欲を持ち、構想から実現までを一気通貫で成し遂げたいと考える人材にとって、最高の挑戦の舞台を提供しています。この記事が、あなたのキャリアを考える上での一助となれば幸いです。