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新興・ブティック系
戦略コンサルファーム6社 徹底解説

MBBだけが戦略コンサルではありません。近年、MBBやBig4出身のトップコンサルタントたちが「自分たちの理想のファーム」を掲げて独立し、新世代の戦略ファームを次々と設立しています。小規模ゆえの圧倒的な機動力、経営層との直接対話、そしてファウンディングメンバーとして参画できる稀少な機会。ここでは、注目すべき新興・ブティック系6社の年収・案件・カルチャーをリアルに解説します。

新興・ブティック系 6社 詳細解説

P&E Directions

攻めの戦略 × ハンズオン実行
創業者: 島田直樹氏(BCG出身) 設立: 2001年 規模: 約60名 本社: 東京 上場: 非上場

BCG出身の島田直樹氏が2001年に創業。「Planning & Execution」の名が示すとおり、戦略策定から実行支援まで一気通貫で手がける。特にM&A関連(デューデリジェンス、PMI)に強みを持ち、PEファンド案件も多い。

少数精鋭のため、若手でも経営層と直接やり取りしながら責任あるポジションを担える。「戦略だけ描いて終わり」ではなく、クライアントと共に汗をかくスタイルが特徴。

主な案件領域
  • 成長戦略・事業戦略の策定
  • M&A デューデリジェンス(DD)
  • PMI(Post Merger Integration)
  • PEファンド向け投資先バリューアップ
  • 新規事業開発・実行支援
アナリスト
450万〜
コンサルタント
700万〜
マネージャー
1,200万〜

業績連動のボーナス比率が高く、好業績時は上記を上回るケースもある。

残業時間・働き方

少数精鋭のブティック。案件にフルコミットする働き方で、ハンズオン比率が高い。

中途入社の目安

事業会社のM&A・事業開発経験者、コンサル経験者が多い。コンサルタント〜マネージャー入社が一般的。

卒業後のキャリア

事業会社の経営企画、スタートアップCxO、他コンサルファームへの転職が多い。

新興ファームは歴史が浅くアルムナイネットワークは発展途上。MBBやTier2と比べるとブランド力でのExit優位性は限定的な面がある。

知っておきたいポイント

M&A関連の案件比率が高く、テーマの偏りがある。マネージャー昇格前後で転職する人材が一定数おり、ジュニアメンバーへの負荷が高まるケースもある。

選考の流れと面接

選考の流れ
  • 書類 → Webテスト → 1次面接 → 2次以降
適性検査
  • Webテストがある
ケース面接
  • 1次はケースが出ず、経験を聞く面接だった例がある
ビヘイビア面接
  • 1次からマネージングディレクターが担当し、早い段階から少人数で見極められる
  • 手応えと合否が一致しなかった例がある
こんな人にフィット
  • 戦略だけでなく実行フェーズまで経験したい
  • PEファンド・M&A領域に興味がある
  • 少数精鋭の環境で早期に責任を持ちたい
  • 将来的にPEファンドやCxOポジションを目指す

FIELD MANAGEMENT STRATEGY(FMS)

日本一、人が育つ戦略ファーム
創業者: 並木裕太氏(McKinsey東京オフィス史上最年少パートナー) 設立: 2009年 規模: 約60名 月残業: 約70h 上場: 非上場

McKinsey東京オフィス史上最年少パートナーだった並木裕太氏が2009年に創業。IT実装やBPOは一切行わず、経営の核心に関わるピュアな戦略案件に集中。MBBと同じ土俵で戦略経験を積める、日本では稀有なブティックファーム。

Wharton「40 under 40」に選出された並木氏が直接指導する育成環境が最大の魅力。スポーツビジネスやエンターテインメント領域にも独自のポジションを持つ。

主な案件領域
  • 全社戦略・成長戦略(CEO直轄案件)
  • 新規事業開発・市場参入戦略
  • スポーツビジネス戦略(プロスポーツチーム、リーグ)
  • エンターテインメント・メディア戦略
  • M&A戦略・PMI
アナリスト
600万〜
コンサルタント
800万〜
マネージャー
1,500万〜
MD
2,500万〜
残業時間・働き方

MDが外資戦略出身のため、MBBに近い働き方が求められる。月70時間程度(推定)。

中途入社の目安

外資戦略ファーム出身者のフィット感が高い。エンタメ・スポーツ業界経験者も歓迎。

卒業後のキャリア

エンタメ・スポーツ業界の経営層、事業会社の戦略部門。

新興ファームは歴史が浅くアルムナイネットワークは発展途上。MBBやTier2と比べるとブランド力でのExit優位性は限定的な面がある。

ケース面接の出題傾向

業務用エアコン、サウナ、航空輸送など産業特化型のフェルミ推定+売上向上施策。「市場規模を2倍にする」など大胆な目標設定の出題が特徴。 ケース面接の過去問・例題データベースで問題を見る →

知っておきたいポイント

BtoC大企業やスポーツ・エンタメに強みがある反面、ポートフォリオに偏りがあるため、希望する業界のプロジェクトが存在しない可能性がある。

選考の流れと面接

選考の流れ
  • 書類 → 1次面接 → 2次面接 → オファー面談。年収の条件は、オファー面談で初めて示される
  • オファーの返事を、本命の他社の結果が出るまで待ってもらえた例がある
適性検査
  • テストを受けた記録がなく、書類のあとは面接に進んだ例ばかり
ケース面接
  • 1次・2次とも、フェルミ推定とケースが出る。例として、サウナ市場の規模を出し、3年で2倍にする施策を問われた
  • 考える時間は5〜12分と、ほかのファームよりやや長い。考える時間なしで議論に入る回もある
ビヘイビア面接
  • ケースと合わせて、職務経歴を聞かれる。当日に職務経歴書の有無を聞かれた例があるので、手元に用意しておく

実際に出たケース面接のお題

  • フェルミ業務用エアコンの年間市場規模を推定し、売上向上施策を考えよ。
  • フェルミ国内サウナの市場規模を推定し、3年間で市場規模を2倍にする施策を考えよ。
  • フェルミ航空輸送のうち国内線の売上を推定し、航空会社の売上向上施策を考えよ。
  • フェルミビニール傘の市場規模を推定し、3年間の売上向上施策を考えよ。
  • フェルミ日本における魚の消費量を推定し、消費量を増やすにはどうすべきか考えよ。

ほかのお題(全5問)はケース面接の過去問・例題データベースで見られます。

こんな人にフィット
  • ピュアな戦略コンサルティングを極めたい
  • トップコンサルタントから直接学びたい
  • スポーツ・エンタメ業界に戦略で関わりたい
  • MBBへのステップアップを視野に入れている

グロービング

JI型(事業参画型)コンサルティング
創業者: PwC/アクセンチュア出身メンバー 設立: 2021年 規模: 約280名 上場: 東証グロース(277A) 型: JI型(事業参画型)

PwCやアクセンチュア出身メンバーが2021年に設立。設立わずか4年で東証グロース市場にIPO(証券コード277A)を果たした急成長ファーム。従来のコンサルティングモデルとは一線を画す「JI型(事業参画型)」を標榜し、クライアント企業に深く入り込んで成果にコミットする。

コンサルタントが「助言者」ではなく「事業の当事者」として参画するスタイル。上場企業ならではの安定感と、スタートアップ的なスピード感を両立している。

主な案件領域
  • 事業参画型コンサルティング(JI型)
  • DX推進・デジタル戦略
  • 新規事業の立ち上げ・グロース支援
  • 経営改革・組織変革
  • M&A・PMI支援
コンサルタント
850万〜
マネージャー
1,500万〜
Sマネージャー
1,800万〜
パートナー
2,500万〜
残業時間・働き方

急成長フェーズにあり、組織の仕組みづくりと並行してプロジェクトを推進するスタイル。

中途入社の目安

PwC・アクセンチュア等の総合ファーム出身者が多い。DX経験者を積極採用。

卒業後のキャリア

DX領域の事業会社、テック企業への転身が想定される。

新興ファームは歴史が浅くアルムナイネットワークは発展途上。MBBやTier2と比べるとブランド力でのExit優位性は限定的な面がある。

知っておきたいポイント

比較的新しいファームのため、ブランド認知度や案件獲得力は老舗と比べると発展途上。組織拡大フェーズにあり、仕組みや制度が整備中の部分もある。

こんな人にフィット
  • 「助言」だけでなく事業の当事者として成果にコミットしたい
  • 上場企業の安定感とスタートアップの成長環境を両方求める
  • DX・デジタル領域で経験を積みたい
  • 将来的にCxOや起業を目指している

B&DX

BX(ビジネストランスフォーメーション)× DX 両輪
創業者: 安部慶喜氏(アビーム出身) 設立: 2021年 規模: 約56名 上場: 非上場 特徴: ベンダーフリー

アビーム出身の安部慶喜氏が2021年に設立。社名が示すとおり、BX(ビジネストランスフォーメーション)とDX(デジタルトランスフォーメーション)の両輪で企業変革を支援する。特定のITベンダーに依存しない「ベンダーフリー」のポジションが特徴。

戦略だけでなくデジタル実装まで一貫して手がけるため、コンサルタントとしての視座と技術的な実装力の両方が磨かれる。

主な案件領域
  • BX(ビジネスモデル変革)戦略策定
  • DX推進・IT戦略(ベンダーフリー)
  • 業務プロセス改革
  • データ活用・AI導入戦略
  • 組織変革・チェンジマネジメント
アナリスト
660万〜
コンサルタント
700万〜
マネージャー
1,300万〜
パートナー
2,500万〜
残業時間・働き方

DX案件中心のため、クライアント常駐の比率が高い。

中途入社の目安

IT/DXコンサル経験者、SIer出身者がフィットしやすい。

卒業後のキャリア

DX領域の事業会社やテック企業への転身が想定される。

新興ファームは歴史が浅くアルムナイネットワークは発展途上。MBBやTier2と比べるとブランド力でのExit優位性は限定的な面がある。

ケース面接の出題傾向

社会課題系(児童相談所、女性政治家)や価値観を問う抽象テーマ(「やりがい vs 収入」「対面 vs オンライン」)が出題される。論理的思考に加え、自分の価値観を構造的に説明する力が求められる。 ケース面接の過去問・例題データベースで問題を見る →

知っておきたいポイント

DX×コンサルという領域特化のため、デジタルに関心のない方には案件の幅が狭く感じる可能性がある。

選考の流れと面接

選考の流れ
  • 書類 → Webテスト → 人事 → シニアマネージャー → 役員 → 社長 の4回の面接
適性検査
  • 書類通過後に、TG-WEBのWebテストが案内される。受検の期限は案内から1週間
  • カメラ付きのパソコンで受け、一度始めると受け直せない
ケース面接
  • シニアマネージャーの面接で、ケース形式の議論が入ることがある
  • お題は業務改善やDXの推進が中心とされる。導入して終わりではなく、現場に定着させるところまで考える
ビヘイビア面接
  • 「なぜコンサルか」「なぜDXか」「なぜB&DXか」を、4回の面接で何度も深く聞かれる。話が一貫しているかを見られる
  • 最終の社長面接は、本気度と人柄の確認が中心

実際に出たケース面接のお題

  • 全社戦略大手複合機メーカーの売上減少理由を列挙し、向上施策を検討せよ。
  • 公共日本の女性政治家が少ない理由を構造的に述べよ。
  • 抽象収入が高くやりがいのない仕事か、収入が低くやりがいがある仕事、どちらがいいか。
  • 公共児童相談所の相談件数が増えている最たる理由を分析せよ。
  • 抽象対面とオンラインの授業どちらがいいか。

ほかのお題(全5問)はケース面接の過去問・例題データベースで見られます。

こんな人にフィット
  • 戦略もデジタルも両方経験したい
  • ベンダーに縛られず最適なソリューションを提案したい
  • BX×DXの領域で市場価値を高めたい
  • 少数精鋭のファームで裁量を持って働きたい

SHAPE Partners

B2C・エンタメ・スポーツ特化の戦略ブティック
創業者: 藤熊耕平氏(ATK/BCG出身) 設立: 2022年 規模: 約20名 上場: 非上場 拠点: 東京 + シンガポール

ATKマネージャー → BCGプリンシパルの藤熊耕平氏が2022年に創業。B2C・エンターテインメント・スポーツという差別化された領域で戦略コンサルティングを展開。2024年にはシンガポール拠点を開設し、アジア展開も始動。

約20名という創業フェーズだからこそ、ファウンディングメンバーとしてファームの文化やケイパビリティを一緒に作っていく稀少な経験が得られる。

主な案件領域
  • B2C企業の成長戦略・ブランド戦略
  • エンターテインメント事業の収益化戦略
  • スポーツビジネス(リーグ、チーム、スタジアム)
  • 消費者インサイトに基づくマーケティング戦略
  • アジア市場参入・クロスボーダー戦略
アナリスト
600万〜
マネージャー
1,200万〜
MD
2,500万〜
残業時間・働き方

少人数のため一人あたりの守備範囲が広い。スタートアップ的な働き方。

中途入社の目安

戦略ファーム経験者が中心。少人数のため紹介・リファラルでの採用が多い。

卒業後のキャリア

B2C・エンタメ・スポーツ業界の経営層への転身が想定される。

新興ファームは歴史が浅くアルムナイネットワークは発展途上。MBBやTier2と比べるとブランド力でのExit優位性は限定的な面がある。

知っておきたいポイント

少人数組織のため、特定のパートナーやプロジェクトへの依存度が高くなる傾向がある。安定性よりもスタートアップ的な環境を楽しめる方に向いている。

こんな人にフィット
  • B2C・エンタメ・スポーツ業界に戦略で関わりたい
  • ファームの立ち上げフェーズを経験したい
  • 将来的に海外(アジア)拠点でも働きたい
  • 少数精鋭で裁量を持ちながら急成長したい

pragmateches

MBBパートナー創業。コンサル × PE × AI
創業者: MBBパートナー出身メンバー 設立: 2023年 規模: 約60名 成長: 設立2期目で急拡大 上場: 非上場 事業軸: 4事業

MBBのパートナークラスが創業した2023年設立の新鋭ファーム。設立2期目で急拡大し、約60名の組織に成長。戦略コンサルティングに加え、PE(プライベートエクイティ)とAIを掛け合わせた独自のポジションを構築している。

4つの事業軸(戦略コンサル/PE投資/AI・テクノロジー/新規事業開発)を持ち、コンサルタントは複数の事業領域を横断的に経験できる。報酬水準はMBB同等以上を標榜。

4つの事業軸
  • 戦略コンサルティング — CEO直轄の全社戦略、成長戦略
  • PE投資 — 投資先のバリューアップ、ハンズオン支援
  • AI・テクノロジー — 生成AI活用、DX推進
  • 新規事業開発 — 自社プロダクト開発、JV設立支援
アソシエイト
650万〜
Sコンサル
1,200万〜
AMグ
1,850万〜
マネージャー
2,700万〜
Sマネージャー
3,800万〜

設立間もないファームのため、上記は現時点の報酬水準であり、中長期的な持続性は未検証。

残業時間・働き方

MBBパートナー出身者が率いるため、MBBに近い品質基準と稼働が求められる。

中途入社の目安

MBB/Tier2出身者をターゲットとした採用。高い報酬水準で経験者を引き付けている。

卒業後のキャリア

PE投資やAI事業など多様なキャリアパスが期待される。

新興ファームは歴史が浅くアルムナイネットワークは発展途上。MBBやTier2と比べるとブランド力でのExit優位性は限定的な面がある。

知っておきたいポイント

テクノロジー×戦略に特化しているため、テクノロジーへの関心が薄い方には不向き。少人数で歴史も浅いため、体系的な育成制度よりもOJT中心の環境。

こんな人にフィット
  • コンサル × PE × AI の交差点でキャリアを築きたい
  • MBB同等以上の報酬水準を求める
  • 急成長フェーズのファームで中核メンバーになりたい
  • 戦略だけでなく投資やAIプロダクトにも関わりたい

6社それぞれの魅力

それぞれの志向性に応じた魅力
  • P&E Directions — 「Planning & Execution」の名が示すとおり、戦略策定から実行まで一気通貫。M&A/DD領域の実績が豊富で、PEファンド案件を通じて経営の最前線に立てる
  • FMS — McKinsey東京オフィス史上最年少パートナーが直接指導する、ピュアな戦略コンサルティング環境。スポーツ・エンタメ領域でも独自のポジションを確立
  • グロービング — 設立4年でIPOを果たした急成長ファーム。「事業の当事者」として参画するJI型モデルで、上場企業の安定感とスタートアップの成長環境を両立
  • B&DX — BX(ビジネストランスフォーメーション)とDXの両輪で企業変革を支援。ベンダーフリーの立場から最適なソリューションを提案できる
  • SHAPE Partners — B2C・エンターテインメント・スポーツに特化した戦略ブティック。創業フェーズだからこそ、ファームの文化を一緒に作っていく稀少な経験が得られる
  • pragmateches — MBBパートナークラスが創業し、コンサル・PE・AIを掛け合わせた独自のポジション。設立2期目で急拡大を遂げ、4つの事業軸を横断的に経験できる
各ファームが強みを持つ領域
  • M&A・ハンズオン実行 — P&E:戦略策定から実行まで伴走、PEファンド案件に強み
  • ピュア戦略・CEO直轄案件 — FMS:IT実装やBPOは行わず、経営の核心に関わる戦略案件に集中
  • 事業参画型コンサルティング — グロービング:クライアント企業に深く入り込み成果にコミット
  • BX×DX・デジタル変革 — B&DX:戦略とデジタル実装の両方を一貫して提供
  • B2C・エンタメ・スポーツ — SHAPE:差別化された業界特化型の戦略コンサルティング
  • コンサル×PE×AI — pragmateches:投資・テクノロジーと戦略を融合した新モデル

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※ 掲載情報は2026年3月時点の公開情報・取材に基づきます。最新情報は各ファーム公式サイトをご確認ください。