企業研究

NTTデータ経営研究所の選考プロセスと各部門の業務内容を徹底解説!企業研究シリーズ

NTTグループのシンクタンク兼コンサルティングファームとして、社会課題の解決から企業の経営戦略立案、DX推進まで、幅広い領域で独自の存在感を放つNTTデータ経営研究所。

「NTTデータ経営研究所のコンサルタントは、他のファームと何が違うの?」
「官公庁向けの政策調査と民間企業向けのコンサル、両方経験できる?」
「選考プロセスや難易度、どんな対策をすればいい?」

この記事では、社会課題解決や情報通信技術(ICT)を活用したコンサルティングに興味を持つ方々へ向けて、NTTデータ経営研究所という企業の強みやカルチャー、部門ごとの具体的な業務内容、そして気になる選考の傾向と対策までを、転職支援のプロの視点から徹底的に解説します。

この記事を最後まで読めば、NTTデータ経営研究所の全体像を深く理解し、自身のキャリアプランと照らし合わせながら、自信を持って選考に臨むための準備を整えることができるでしょう。



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1. NTTデータ経営研究所の企業研究:会社としての特徴と強み

まず、NTTデータ経営研究所がどのような企業であり、他のシンクタンクやコンサルティングファームと何が違うのか、その独自のポジションと特徴を解説します。

NTTデータ経営研究所とは?

株式会社NTTデータ経営研究所は、1991年に設立された、NTTデータグループのコンサルティングファームです。「情報未来の創造」をミッションに掲げ、官公庁向けの政策調査・提言(シンクタンク機能)と、民間企業向けの経営・ITコンサルティング(コンサルティングファーム機能)の両輪で事業を展開しています。

NTTグループが持つ情報通信技術(ICT)への深い知見と、社会インフラを支える企業グループとしての信頼性をバックボーンに、クライアントの課題解決と社会の発展に貢献しています。

NTTデータ経営研究所の主要な事業領域

同社のコンサルティングサービスは、大きく分けて3つの事業部で構成されています。

事業部名主なコンサルティング領域
社会・産業基盤事業本部官公庁・自治体向け: 政策立案支援、社会課題解決(防災、医療、教育、環境など)、デジタル・ガバメント推進、地域活性化など。
民間企業向け: 金融、製造、通信、エネルギーといった社会インフラを担う業界への戦略・事業コンサルティング。
事業戦略事業本部民間企業向け: 全社戦略・事業戦略の策定、新規事業開発、マーケティング戦略、M&A戦略、グローバル戦略、DX戦略の立案・実行支援など。
情報戦略事業本部民間企業・官公庁向け: IT戦略・企画構想、情報セキュリティ、データ利活用、先端技術(AI, IoTなど)の活用支援、システム改革のPMOなど。

他社との違い:NTTデータ経営研究所ならではの3つの強み

他のコンサルティングファームやシンクタンクと比較した際の、NTTデータ経営研究所の独自性と競争優位性は、以下の3点に集約されます。

  1. 「シンクタンク」と「コンサルティング」の融合
    官公庁向けの政策立案支援で培ったマクロな社会動向への洞察力(シンクタンク機能)と、民間企業の経営課題を解決する具体的な戦略・実行支援能力(コンサルティング機能)を併せ持つことが最大の強みです。これにより、社会全体の大きなトレンドを踏まえた上で、個別企業の戦略を立案するといった、ダイナミックなコンサルティングが可能になります。
  2. NTTグループの技術力とアセット活用
    NTT研究所が開発する最先端のICTや、NTTデータが持つ大規模システム構築のノウハウ、そしてグループ全体の顧客基盤といった、他社にはない強力なアセットを活用できる点が大きな差別化要因です。机上の空論ではない、技術的な実現可能性に裏打ちされたDX戦略や新規事業の提案を得意とします。
  3. 「社会課題解決」への強いコミットメント
    企業の利益追求だけでなく、「より良い社会の実現」を真剣に目指すカルチャーが根付いています。サステナビリティ、ウェルビーイング、地域創生、防災といった社会性の高いテーマに関するプロジェクトが豊富にあり、コンサルタントとして社会に直接貢献したいという志向を持つ人材にとって、非常に魅力的な環境です。

2. NTTデータ経営研究所の採用者バックグラウンド分析:大学・企業・業界動向

NTTデータ経営研究所には、その事業領域の広さから、極めて多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが集まっています。ここでは、採用者の出身大学や前職の業界・企業を分析し、求められる人材像を探ります。

採用者の出身大学(新卒)

新卒採用では、国内外のトップクラスの大学・大学院から、地頭の良さに加え、特定の分野への強い知的好奇心を持つ学生を採用しています。

  • 主な採用実績大学(順不同):
    • 国公立大学: 東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、東北大学、大阪大学など、旧帝大をはじめとするトップ国立大学の出身者が多数を占めます。
    • 私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学など、トップ私立大学からの採用も豊富です。
    • 大学院修了者の多さ: シンクタンクとしての側面も持つため、修士課程・博士課程を修了した学生の割合が他のコンサルティングファームと比較して高いのが特徴です。特定領域の研究経験が評価されることがあります。
  • 学部・専攻の傾向:
    • 経済、経営、商学といったビジネス系はもちろんのこと、情報科学、理工学、農学、医学、法学、公共政策、社会学など、文理を問わず非常に幅広い専攻の出身者が活躍しています。
    • これは、同社が扱うテーマが社会・産業基盤から先端技術、経営戦略まで多岐にわたるためです。自身の研究テーマと親和性の高い部門・領域を見つけやすいとも言えます。

採用者の出身企業・業界(中途)

中途採用では、即戦力としての専門性と経験が重視されます。コンサルティング業界だけでなく、官公庁や事業会社など、多様なフィールドからの転職者が集まっています。

出身業界

  • コンサルティングファーム/シンクタンク: 戦略系、総合系、IT系、他のシンクタンクからの転職者が多数。より社会課題解決に近い領域や、NTTグループのアセットを活用したコンサルティングに魅力を感じるケースが多いです。
  • 官公庁・政府系機関: 中央省庁(総務省、経済産業省、国土交通省など)や地方自治体、政府系金融機関、国際機関などで政策立案や調査研究に携わっていた経験者。
  • IT・通信業界: NTTグループ各社はもちろん、大手SIer、通信キャリア、ITベンダーなどで、技術開発、事業企画、ソリューション営業などに従事していた人材。
  • 金融機関: 銀行、証券、保険会社などで、法人営業、調査部、経営企画、システム企画などを経験した人材。
  • メーカー: 大手製造業で、経営企画、事業開発、研究開発(R&D)、生産管理などの経験を持つ人材。

出身企業(例)

親和性の高い業界出身企業(例)親和性の高いスキル・経験
コンサル/シンクタンク野村総合研究所, 三菱総合研究所, アクセンチュア, アビーム政策調査・提言、IT戦略・DXコンサルティング、業務改革(BPR)
官公庁経済産業省, 総務省, 日本政策投資銀行政策立案、産業調査、規制対応、官民連携(PPP/PFI)
IT/通信NTTデータ, NTTドコモ, NEC, 富士通, 日立製作所システム企画・開発、先端技術の研究開発、ITソリューション営業
金融/メーカー三菱UFJ銀行, トヨタ自動車, 武田薬品工業経営企画、事業戦略、R&Dマネジメント、業界に関する深い知見

この分析から、NTTデータ経営研究所は「特定の専門領域(政策、産業、技術、経営など)における深い知見」と、それを「論理的に思考し、課題解決に繋げるコンサルティング能力」を併せ持つ人材を求めていることがわかります。自身の専門性と社会や企業への貢献意欲をどう結びつけるかが、選考突破の鍵となります。


3. NTTデータ経営研究所の部門別解説:コンサルティング業務の全貌

NTTデータ経営研究所のコンサルティングは、大きく3つの事業本部から構成されており、それぞれが異なるミッションと専門性を持っています。ここでは、各事業本部の具体的な業務内容やプロジェクト事例、キャリアパスについて解説します。

社会・産業基盤事業本部:政策提言と社会課題解決のプロフェッショナル

官公庁や社会インフラを担う企業をクライアントとし、マクロな視点から社会・産業の変革をリードする、シンクタンク機能とコンサルティング機能が融合した部門です。

  • 主なコンサルティング領域:
    • 政策立案・調査研究: 国や自治体の政策(デジタル田園都市国家構想、GX/DX、防災・減災、ヘルスケアDXなど)に関する調査、分析、提言を行います。
    • 社会課題解決: 環境・エネルギー、医療・介護、教育、地域創生といった社会課題に対し、ICTを活用した新たなソリューションやビジネスモデルを構想・実証します。
    • インダストリーコンサルティング: 金融、通信、電力・ガスといった重要インフラ産業の企業に対し、規制動向を踏まえた事業戦略や新規事業開発を支援します。
  • プロジェクト事例:
    • 総務省向け「ローカル5Gの普及・高度化に関する調査研究」
    • 地方自治体における「スマートシティ構想の策定および推進支援」
    • 大手金融機関の「サステナブルファイナンス戦略立案コンサルティング」
  • キャリアパス:
    特定の政策分野や社会課題領域(例:エネルギー、ヘルスケア)の第一人者としてのキャリアを築くことができます。官公庁への出向や、事業会社の渉外・企画部門、国際機関などへのキャリアも広がります。

事業戦略事業本部:企業の成長をドライブする戦略パートナー

民間企業を主なクライアントとし、全社戦略から事業戦略、マーケティング戦略まで、企業の持続的な成長を支援する戦略コンサルティング部門です。

  • 主なコンサルティング領域:
    • 中長期経営計画・事業戦略策定: 市場分析、競合分析、自社分析に基づき、クライアントの中長期的な成長戦略を策定します。
    • 新規事業開発: 新規市場への参入戦略、新たなビジネスモデルの構想、アライアンス戦略などを支援します。NTTグループのアセットを活用した提案も特徴です。
    • マーケティング・営業改革: 顧客データ分析に基づくマーケティング戦略の高度化、営業プロセスの改革、プライシング戦略などを支援します。
    • M&A・グローバル戦略: M&A戦略の立案やPMI支援、海外市場への進出戦略策定などをサポートします。
  • プロジェクト事例:
    • 大手製造業のDXを活用した新規サービス事業立案
    • 小売業における顧客体験(CX)向上とデジタルマーケティング戦略の策定
  • キャリアパス:
    多様な業界の経営課題に触れることで、戦略コンサルタントとしての普遍的な問題解決能力が磨かれます。事業会社の経営企画や事業開発部門、PEファンド、スタートアップの経営幹部など、幅広いキャリアが可能です。

情報戦略事業本部:テクノロジーで変革をリードするITコンサルタント

企業のIT戦略策定から先端技術の活用まで、テクノロジーを起点とした経営課題の解決を専門とするITコンサルティング部門です。

  • 主なコンサルティング領域:
    • IT戦略・企画構想: 経営戦略と連動したIT中長期計画の策定、ITガバナンスの強化、システム全体のグランドデザインなどを描きます。
    • 先端技術活用支援: AI、IoT、ブロックチェーンといった最新技術のビジネス活用可能性を評価し、実証実験(PoC)から実装までを支援します。
    • データ利活用・アナリティクス: データ分析基盤の構築、データサイエンティストと連携した高度なデータ分析、データドリブンな意思決定プロセスの導入を支援します。
    • 情報セキュリティ・リスク管理: サイバーセキュリティ戦略の策定、セキュリティアセスメント、インシデント対応体制の構築などを支援します。
  • プロジェクト事例:
    • 金融機関における全社データ利活用基盤のグランドデザイン策定
    • 製造業の工場におけるIoTを活用した生産性向上プロジェクト
  • キャリアパス:
    技術と経営の両方を理解するITコンサルタントとしての専門性を高めることができます。事業会社のCIO/CDO(最高情報責任者/最高デジタル責任者)や、ITベンチャーのCTOといったキャリアパスが考えられます。

これらの事業本部はプロジェクトに応じて密に連携し、例えば「金融機関のDX戦略」といったテーマでは、3事業本部のコンサルタントがそれぞれの専門性を持ち寄ってチームを組成します。

4. NTTデータ経営研究所の中途採用:選考プロセスと難易度、対策を解説

NTTデータ経営研究所の中途採用は、各部門の専門領域で即戦力となるプロフェッショナル人材を求めており、通年で採用活動を行っています。ここでは、中途採用の選考プロセス、難易度、そして突破の鍵となる対策について詳しく解説します。

NTTデータ経営研究所 中途採用の全体的な難易度

難易度は「中」です。特にコンサルタント職では、応募する部門の専門領域における深い知見や実績に加え、高い論理的思考力とコミュニケーション能力が求められます。

  • 難易度:
    • 専門性: 官公庁での政策立案経験、特定業界での事業企画経験、先端ICTに関する技術知見など、各部門で求められる専門性が明確。
    • 複合スキル: 例えば、社会・産業基盤事業本部では政策理解とビジネス視点、情報戦略事業本部では技術知見と経営視点といった、複合的なスキルセットが要求される。
    • カルチャーフィット: 知的好奇心、社会貢献への意欲、チームで協働する姿勢といった、同社のカルチャーに合うかも重視される。

NTTデータ経営研究所の一般的な中途選考プロセス

選考プロセスは応募する部門やポジションによって異なりますが、一般的には以下の流れで進みます。

書類選考 → 1次面接 → 2次面接(+小論文・ケース面接) → 最終面接

  • 書類選考:
    • 職務経歴書と履歴書を提出。これまでの経験が、応募部門のコンサルティング領域とどのように合致するかを具体的に示すことが極めて重要です。「何をやってきたか」だけでなく、その経験を通じて得た「独自の視点」や「問題意識」をアピールできると評価が高まります。
  • 1次面接:
    • 形式: 現場のマネージャーやシニアコンサルタントとの面接(オンラインが多い)。
    • 内容: 職務経歴の深掘りが中心。特に、これまでの業務で「どのような課題意識を持ち」「どのように考え、行動し」「どのような成果を出したか」を論理的に説明する能力が問われます。志望動機やキャリアプランについても確認されます。
  • 2次面接(+小論文・ケース面接):
    • 形式: 部門長や役員クラスとの面接。
    • 内容:
      • 小論文: 事前にテーマが与えられ、それに対する自身の考えをまとめる形式。テーマは応募部門に関連する社会課題や事業戦略に関するものが多く、専門性と論理的思考力が試されます。
      • ケース面接/ディスカッション: 面接官から提示されたお題(ビジネスケース)に対して、その場で思考し、ディスカッション形式で回答します。結論の質だけでなく、課題を構造化し、議論を建設的に進めるプロセスが評価されます。
  • 最終面接:
    • 形式: 役員や社長との面接。
    • 内容: これまでの面接内容の確認に加え、キャリアに対する価値観、入社意欲、人柄など、カルチャーフィットの最終確認が行われます。

中途採用の過去問・例題(小論文・ケース面接)

選考の中核となる小論文やケース面接では、応募部門の専門領域に直結したテーマが出題されます。

  • 過去問・例題の傾向:
    • 小論文テーマ:
      • 「日本のDXが遅れている本質的な原因と、その解決策について論ぜよ」
      • 「2050年のカーボンニュートラル実現に向け、エネルギー業界が取り組むべき変革とは何か」
      • 「あなたが考える次世代の金融サービスの姿について述べよ」
    • ケース面接お題:
      • 「ある地方自治体の人口減少に歯止めをかけるための施策を考えよ」
      • 「大手通信キャリアが、法人向けに5Gを活用した新規事業を立案する際のポイントは何か」
      • 「クライアントである製造業の工場において、AIを活用して生産性を向上させるための具体的な施策を提案せよ」
  • 対策のポイント:
    • 情報収集と自身の意見構築: 応募する部門に関連する最新の政策動向、技術トレンド、業界ニュースを常にインプットし、それに対する自分なりの意見や問題意識を醸成しておく。
    • 構造化ライティング/シンキング: 小論文では主張・根拠・具体例を明確にした構造で記述する訓練、ケース面接では思考を構造化して話す訓練が不可欠。
    • NTTグループのアセット活用視点: 提案する施策の中に、NTTグループの技術やリソースをどう活用できるか、という視点を盛り込むと独自性を出せます。

福利厚生・待遇・評価制度

  • 待遇(年収):
    • 国内コンサルティングファームの中ではトップクラスの報酬水準です。外資系戦略ファームと比較するとベース給与はやや低い場合もありますが、安定性や福利厚生を含めたトータルパッケージでは遜色ありません。
  • 福利厚生・働き方:
    • NTTグループに準じた手厚い福利厚生(住宅補助、財形貯蓄、人間ドックなど)が魅力です。
    • ワークライフバランスへの意識が高く、全社平均の残業時間は同業他社と比較して少ない傾向にあります。リモートワークやフレックスタイム制度も活用されており、柔軟な働き方が可能です。
    • 育児や介護と両立しながら働く社員も多く、長期的にキャリアを築きやすい環境です。
  • 評価制度:
    • 年功序列ではなく、個人の専門性やパフォーマンス、プロジェクトへの貢献度に基づいた評価制度が運用されています。
    • 目標設定と定期的なフィードバック面談を通じて、キャリア形成を支援する仕組みが整っています。

5. NTTデータ経営研究所の新卒採用:選考フローと対策を具体的に解説

NTTデータ経営研究所の新卒採用は、未来の社会と企業を担うコンサルタントのポテンシャルを持つ人材を発掘するためのプロセスです。採用人数は決して多くなく、毎年レベルの高い学生からの応募が殺到します。

NTTデータ経営研究所 新卒採用の全体的な難易度

難易度は「中」です。外資系戦略ファームや他の大手シンクタンクと併願する学生が多く、論理的思考力はもちろん、特定の社会課題や産業への深い興味・問題意識が求められます。

  • 難易度:
    • 採用人数の少なさ: 毎年30〜40名程度の採用であり、狭き門です。
    • 応募者のレベル: 国内外のトップ大学・大学院から、高い思考力と専門性を持つ学生が多数応募します。
    • 選考の独自性: 複数回の面接に加え、職種によってはケース面接や専門性を問うディスカッションが含まれ、総合的な能力が評価されます。

NTTデータ経営研究所の一般的な新卒選考フロー

新卒採用は、主に「経営コンサルタント/ITコンサルタント」「コンサルタント(公共分野)」といった職種で募集されますが、基本的な選考フローは共通しています。

エントリーシート → Webテスト → 複数回の面接(グループディスカッション、ケース面接含む)→ 最終面接

  • エントリーシート(ES):
    • 内容: ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)、自己PR、志望動機に加え、「関心のある社会課題やビジネステーマ」について記述を求める設問が特徴的です。
    • ポイント: なぜコンサルタントなのか、なぜNTTデータ経営研究所なのかを明確にすることが基本です。それに加え、自分が関心を持つテーマ(例:脱炭素、地域創生、ヘルスケアDXなど)について、現状の課題や自分なりの考察を論理的に記述できるかが重要です。自身の問題意識と会社の方向性の一致をアピールしましょう。
    • 過去の設問例:
      • 「あなたが最も関心を持っている社会課題は何ですか。その理由と解決に向けた考えを教えてください。(600字)」
      • 「学生時代に、チームで困難な目標に挑戦した経験について教えてください。(400字)」
  • Webテスト:
    • 形式: SPI3(テストセンター)が主流です。
    • ポイント: トップ企業の中でも高いボーダーラインが設定されていると想定されます。早期からの計画的な対策が必須です。
  • 1次・2次面接:
    • 形式: 若手〜中堅のコンサルタントとの個人面接やグループディスカッションが行われます。
    • 内容:
      • 個人面接: ESの内容の深掘りが中心。「なぜその社会課題に関心があるのか?」など、思考の深さや人柄を問われます。
      • グループディスカッション: 4〜6名で、社会課題やビジネストレンドに関するテーマについて議論します。論理的思考力や協調性、リーダーシップが評価されます。
      • ケース面接: 2次面接以降で課されることがあります。「〇〇市場の市場規模を推定し、今後の成長戦略を考えよ」といったお題に対し、構造的に思考し、面接官とディスカッションする能力が問われます。
    • 過去問・例題(GD/ケース):
      • 「日本の労働生産性を向上させるための施策を考えよ」
      • 「フェイクニュース問題に対し、プラットフォーマーが取るべき対策とは」
      • 「ある地方鉄道会社の赤字路線を再生するための戦略を立案せよ」
  • 最終面接:
    • 形式: 役員クラスとの個人面接。
    • 内容: これまでの面接の評価を踏まえ、最終的な入社意思、キャリアビジョン、カルチャーフィットが見られます。
    • ポイント: 「この学生は将来、社会やクライアントに大きな価値を提供できるプロフェッショナルになれるか」という視点で評価されます。自信と誠実さを持って、自分の言葉でビジョンを語りましょう。

6. まとめ:NTTデータ経営研究所は「社会と企業の未来を構想する」プロへの道

本記事では、NTTデータ経営研究所について、その独自のポジショニングから、各部門の業務、そして詳細な選考対策までを網羅的に解説してきました。

NTTデータ経営研究所の要点まとめ

  • 独自性: シンクタンク(政策提言)コンサルティング(戦略・実行支援)の機能を併せ持つ、ユニークなファーム。
  • 強み: NTTグループの技術力・アセットを背景とした、実現可能性の高いDX・IT戦略と、社会課題解決への強いコミットメント。
  • キャリア: 社会・産業・企業というマクロからミクロまでの幅広い課題に挑戦し、公共性とビジネスの両方の視点を備えた稀有なプロフェッショナルとして成長できる。
  • 選考: 高い論理的思考力に加え、社会や産業、技術に対する深い知的好奇心と問題意識が問われる。

NTTデータ経営研究所は、単なる企業の利益追求に留まらず、テクノロジーと知恵を駆使してより良い社会の未来を構想し、その実現に貢献したいという高い志を持つ人材にとって、最高の挑戦の場と言えるでしょう。この記事が、あなたのキャリアを考える上での一助となれば幸いです。

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「初心者」ないし「初級」のお客様です。

再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由

最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。

スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。

結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」
なのではないか?ということでした。

そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。

プログラムの全体像はこちらです。

①正しく学ぶ

Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

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②反復練習で定着:課題ケース演習

厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

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③実践&現状把握:模擬ケース面接

専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

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メンタリングの質へのこだわり

皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。

『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。

我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
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と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。

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ケース面接対策塾Strategists
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