「Big4のコンサルティングファームに興味があるけれど、KPMGコンサルティングってどんな会社?」
「KPMGコンサルティングにはどんな部門があって、それぞれどんな仕事をしているの?」
「選考の難易度や対策方法、過去問について詳しく知りたい!」
世界4大会計事務所(Big4)の一角を占めるKPMG。そのコンサルティング部門であるKPMGコンサルティングは、会計監査で培われた信頼性とグローバルネットワークを背景に、近年急速に存在感を増しています。
しかし、その規模の大きさや部門の多様さから、具体的な業務内容や各部門の特徴、選考の実態については、なかなか情報が得にくいと感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、実際にBig4コンサルティングファームの内定を獲得した筆者が、一次情報や綿密なリサーチに基づき、KPMGコンサルティングのファーム全体としての特徴から、主要な各部門の業務内容、選考情報、難易度、そして過去問の傾向までを徹底的に解説します。
KPMGコンサルティングへの転職・就職を目指す方はもちろん、コンサルティング業界に興味のある方にとっても、企業研究を深める上で非常に役立つ情報が満載です。最後までお読みいただければ、KPMGコンサルティングの全体像がクリアになり、自信を持って選考対策を進められるようになるでしょう。
それでは、まずKPMGコンサルティングのファーム全体としての特徴から見ていきましょう。
1. KPMGコンサルティングとは?ファーム全体の特徴と強み
KPMGコンサルティングは、ロンドンとアムステルダムに本拠を置く世界最大級のプロフェッショナルファームKPMGのメンバーファームであり、日本におけるコンサルティングサービスを担っています。KPMGジャパンの主要メンバーファームの一つとして、監査、税務、アドバイザリーサービスを提供する他のメンバーファームと緊密に連携し、クライアントに対して包括的なサービスを提供できる点が大きな特徴です。
KPMGコンサルティングの主な特徴と強み:
- グローバルネットワークとブランド力:
世界約140カ国以上に広がるKPMGのグローバルネットワークを活用し、最新の知見や海外事例を日本のクライアントに提供することができます。KPMGブランドが持つ高い信頼性と認知度は、特に大手企業やグローバル企業に対するアプローチにおいて大きな強みとなります。 - 「監査法人発」の信頼性と専門性:
KPMGが元々会計監査を祖業としていることから、財務・会計領域における高い専門性と、厳格なコンプライアンス意識、そしてクライアントからの厚い信頼が基盤にあります。これは、リスクコンサルティングやディールアドバイザリーといった領域で特に大きな強みを発揮します。 - 「総合ファーム」としての連携力:
監査、税務、法務、M&A、事業再生、テクノロジーなど、KPMGジャパン内の多様な専門家集団と連携することで、クライアントの複雑な経営課題に対して、戦略策定から実行、そしてその後のモニタリングやガバナンス体制構築まで、一気通貫で、かつ多角的な視点からソリューションを提供できる「総合力」が魅力です。特に、規制対応や大規模なシステム導入、グローバルな組織再編といった複雑なプロジェクトにおいて、この連携力が活かされます。 - 「Trusted Advisor」としてのクライアントリレーション:
KPMGは伝統的に、長期的な視点でクライアントに寄り添い、信頼されるアドバイザー(Trusted Advisor)としての役割を重視してきました。短期的な成果だけでなく、クライアントの持続的な成長と企業価値向上に貢献することを目指す姿勢は、多くの日本企業から支持されています。 - 近年の成長と注力領域:
近年、KPMGコンサルティングは特にデジタルトランスフォーメーション(DX)、サステナビリティ(ESG経営)、サイバーセキュリティ、データアナリティクスといった成長領域に注力し、積極的な人材採用とサービス開発を進めています。これらの領域では、従来の経営戦略コンサルティングに加え、テクノロジーやリスク管理の専門知識が融合した、より実践的なコンサルティングが求められています。 - カルチャーと働き方:
Big4系ファームに共通する特徴として、比較的穏やかで協調性を重んじるカルチャーがあると言われています。多様なバックグラウンドを持つ人材を受け入れ、チームワークを重視する傾向があります。働き方改革にも積極的に取り組んでおり、ワークライフバランスへの意識も高まっています。ただし、プロジェクトによっては依然として高いコミットメントが求められることも事実です。
これらの特徴は、KPMGコンサルティングが提供するサービス内容や、選考で求められる人物像にも影響を与えています。例えば、単独の戦略ファームと比較すると、より「実行可能性」や「関係各所との連携・調整能力」、そして「高い倫理観と誠実さ」といった点が重視される傾向にあるかもしれません。
2. KPMGコンサルティング 主要部門徹底解剖:業務内容・プロジェクト事例・求められるスキル
KPMGコンサルティングは、クライアントの多様な経営課題に対応するため、複数の専門領域を持つ部門で構成されています。ここでは、主要な部門を取り上げ、それぞれの業務内容、代表的なプロジェクト事例、そして求められるスキルセットについて解説します。
(注:部門構成や名称は組織改編により変更される可能性があるため、最新の情報はKPMGコンサルティングの公式サイト等でご確認ください。ここでは一般的な分類に基づき解説します。)
KPMGコンサルティングの主な部門構成:
- マネジメントコンサルティング (Management Consulting / MC)
- リスクコンサルティング (Risk Consulting / RC)
- ディールアドバイザリー (Deal Advisory / DA)
- その他専門ユニット(例:デジタル、サステナビリティ、業種別ユニット等)
2.1 マネジメントコンサルティング (MC) 部門
マネジメントコンサルティング部門は、企業の経営戦略策定から実行までを幅広く支援する、KPMGコンサルティングの中核を担う部門の一つです。クライアントの持続的な成長と企業価値向上を目指し、多岐にわたる経営課題の解決に取り組みます。
- 主な業務内容・サービス領域:
- 全社戦略・事業戦略策定: 市場分析、競合分析、自社分析に基づき、中長期的な経営ビジョンや事業ポートフォリオ戦略、成長戦略、新規事業戦略などを策定します。
- 組織変革・人事戦略: 経営戦略を実現するための組織構造の設計、人材育成、人事制度改革、チェンジマネジメントなどを支援します。
- オペレーション改革 (SCM、CRM、業務プロセス改善): サプライチェーンマネジメント(SCM)の最適化、カスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)の強化、バックオフィス業務の効率化(BPR)などを通じて、企業の生産性向上やコスト削減を支援します。
- マーケティング戦略・営業改革: 市場・顧客分析に基づいたマーケティング戦略の立案、営業プロセスの改善、チャネル戦略の最適化などを支援します。
- デジタルトランスフォーメーション (DX) 戦略: 最新のデジタル技術(AI、IoT、クラウド等)を活用し、ビジネスモデル変革や新たな顧客体験の創出を支援します。MC部門の中でもデジタル戦略に特化したチームが担当することが多いです。
- 代表的なプロジェクト事例(イメージ):
- 国内大手製造業の海外市場における成長戦略策定支援
- 金融機関のデジタルトランスフォーメーション推進と新規サービス開発支援
- 小売企業のオムニチャネル戦略構築と顧客体験向上支援
- ヘルスケア企業のM&A後の組織統合(PMI)および人事制度設計支援
- グローバル企業のサプライチェーン再構築とコスト削減プロジェクト
- 求められるスキル・人物像:
- 論理的思考力・問題解決能力: 複雑な課題を構造的に捉え、本質的な原因を特定し、実効性のある解決策を導き出す力。
- 仮説構築・検証力: 限られた情報から質の高い仮説を立て、データ分析やヒアリングを通じて検証していく力。
- 業界・業務知識: 特定の業界や業務領域に関する深い知見、あるいはそれを短期間でキャッチアップする能力。
- コミュニケーション能力: クライアントの経営層から現場担当者まで、様々な立場の人と円滑に意思疎通を図り、合意形成を導く力。プレゼンテーション能力も含む。
- プロジェクトマネジメント能力: プロジェクトの進捗管理、チームメンバーのマネジメント、リスク管理など、プロジェクトを円滑に推進する力。
- 知的好奇心・学習意欲: 新しい知識やスキルを積極的に学び、常に自己成長を追求する姿勢。
中途採用で求められるポイント:
事業会社での経営企画、事業企画、マーケティング、SCM等の実務経験者や、他コンサルティングファームでの戦略・業務改善プロジェクト経験者が主なターゲットとなります。特定の業界知識や、DXなどの専門スキルを持つ人材も歓迎されます。面接では、過去の実績やプロジェクト経験を通じて、上記スキルセットを具体的に示せるかが重要です。
2.2 リスクコンサルティング (RC) 部門
リスクコンサルティング部門は、企業経営を取り巻く様々なリスクを特定・評価し、それらに対する適切な管理体制の構築や対応策の導入を支援する部門です。企業の持続的な成長と価値向上を、リスクマネジメントの側面から支えます。KPMGが監査法人を母体とすることから、特に強みを持つ領域の一つです。
- 主な業務内容・サービス領域:
- 全社的リスクマネジメント (ERM) / 内部統制構築支援: 企業全体の視点からリスクを網羅的に洗い出し、優先順位付けを行い、リスク許容度に応じた管理体制(規程、プロセス、システム)の構築・高度化を支援します。J-SOX対応支援なども含みます。
- ガバナンス・コンプライアンス体制強化支援: 企業統治(コーポレートガバナンス)の強化、法令遵守(コンプライアンス)体制の整備、不正リスク管理、内部監査支援などを通じて、企業の健全な経営基盤構築をサポートします。
- サイバーセキュリティコンサルティング: サイバー攻撃のリスク評価、セキュリティ戦略の策定、CSIRT(Computer Security Incident Response Team)構築支援、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の導入・運用支援など、サイバーセキュリティに関する包括的なサービスを提供します。
- 事業継続計画 (BCP) / 危機管理体制構築支援: 自然災害、パンデミック、システム障害といった不測の事態発生時にも事業を継続し、早期復旧を図るためのBCP策定や訓練、危機管理コミュニケーション体制の構築などを支援します。
- 財務リスク管理支援: 金利変動リスク、為替変動リスク、信用リスクなどの財務リスクの評価とヘッジ戦略の策定、デリバティブ評価、ALM(Asset Liability Management)体制構築などを支援します。
- 規制対応支援: 各業界特有の規制(例:金融機関向けのバーゼル規制、製薬業界向けのGMPなど)への対応や、新たな規制導入に伴う影響分析、対応策の立案・実行を支援します。
- 代表的なプロジェクト事例(イメージ):
- グローバル製造業のERM体制構築とリスク評価プロセスの標準化支援
- 大手金融機関のサイバーセキュリティ態勢評価とインシデント対応計画策定
- 小売企業の個人情報保護法改正に伴うコンプライアンス体制見直し支援
- エネルギー企業の自然災害を想定したBCP策定と全社訓練の実施
- 製薬企業のグローバルコンプライアンスプログラム導入支援
- 求められるスキル・人物像:
- 論理的思考力・分析力: リスク事象の特定、発生可能性と影響度の評価、複雑な規制要件の理解など、論理的かつ緻密な分析力。
- 専門知識: 会計、財務、法律、IT、セキュリティ、各業界特有の規制など、担当領域に関する深い専門知識。あるいはそれを速やかに習得する能力。
- コミュニケーション能力: 経営層に対してリスクの重要性や対策の必要性を説得力をもって説明する力、また、監査部門や法務部門など社内関係者との円滑な連携を図る力。
- プロジェクトマネジメント能力: リスク対応策の導入プロジェクトを計画通りに推進する力。
- 誠実性・倫理観: 企業の不正防止や法令遵守に関わるため、高い倫理観と誠実さが求められる。
- 細部への注意力と網羅性: リスクの見落としが大きな問題に繋がるため、細部まで注意を払い、網羅的に検討する姿勢。
中途採用で求められるポイント:
監査法人出身の公認会計士、金融機関のリスク管理部門経験者、事業会社の内部監査・法務・コンプライアンス部門経験者、ITセキュリティコンサルタントなどが主なターゲットです。特定の規制(例:GDPR、金融規制)やフレームワーク(例:COSO、ISO27001)に関する知識・経験も重視されます。面接では、専門知識に加え、クライアントのリスクに対する感度や、それを踏まえた具体的な提言ができるかが評価されます。
2.3 ディールアドバイザリー (DA) 部門
ディールアドバイザリー部門は、企業のM&A(合併・買収)、事業再編、資本提携、事業再生といったトランザクション(ディール)の全プロセスにわたり、専門的なアドバイスと実行支援を提供する部門です。企業の成長戦略実現や事業ポートフォリオの最適化を、M&Aという手段を通じてサポートします。KPMGの監査・財務に関する知見が活きる領域です。
- 主な業務内容・サービス領域:
- M&A戦略策定支援: クライアントの経営戦略に基づき、M&Aの目的、ターゲット企業の選定基準、買収・売却戦略などを策定します。
- デューデリジェンス (DD): 買収対象企業の財務、税務、法務、事業、人事、ITなどの側面から詳細な調査・分析を行い、リスクや課題を洗い出し、買収価格や契約条件の交渉材料を提供します。
- フィナンシャルDD (FDD): 過去の財務諸表の分析、正常収益力や運転資本の分析、純資産の評価など。
- タックスDD: 税務リスクの洗い出し、タックスストラクチャリングの検討など。
- ビジネスDD/コマーシャルDD: 対象企業の事業環境、競争優位性、市場ポジション、成長性などを評価。
- バリュエーション(企業価値評価): DCF法、類似会社比較法、純資産法など様々な手法を用いて、対象企業の公正な価値を算定します。
- M&A実行支援・交渉支援: M&Aプロセスマネジメント、契約交渉のサポート、資金調達アドバイス、クロージング支援など、ディールの実行を円滑に進めるための支援を行います。
- ポスト・マージャー・インテグレーション (PMI): M&A成立後の統合計画策定(組織、業務プロセス、ITシステム等)、シナジー創出支援、統合プロセスの実行モニタリングなど、M&Aの成果を最大化するための支援を行います。
- 事業再生・再編支援: 業績不振企業の事業再生計画策定、不採算事業の売却・撤退支援、グループ内組織再編の実行などをサポートします。
- インフラ・PPP/PFIアドバイザリー: 公共施設やインフラプロジェクトにおける官民連携(PPP/PFI)の導入支援、事業性評価、資金調達アドバイスなどを提供します。
- 代表的なプロジェクト事例(イメージ):
- 国内大手電機メーカーによる海外IT企業買収におけるフィナンシャルデューデリジェンス及びバリュエーション業務
- プライベートエクイティファンドによる国内中堅消費財メーカーへの投資案件におけるビジネスデューデリジェンス
- 異業種企業同士の経営統合におけるPMI計画策定及び実行支援
- 業績不振に陥った地方製造業の事業再生計画策定及び金融機関交渉支援
- 自治体が進めるスタジアム・アリーナ整備プロジェクトにおけるPPP/PFI導入可能性調査
- 求められるスキル・人物像:
- 財務・会計知識: 財務諸表分析、企業価値評価、モデリングスキルなど、高度な財務・会計知識は必須。公認会計士資格保有者も多い。
- 分析力・論理的思考力: 大量の情報を整理・分析し、ディールの本質的な論点やリスクを特定し、論理的な結論を導き出す力。
- コミュニケーション能力・交渉力: クライアント経営層、買収対象企業、弁護士、金融機関など、多様な関係者と円滑にコミュニケーションを取り、時にはタフな交渉を遂行する力。
- プロジェクトマネジメント能力: 期限がタイトで情報も限られることが多いディールプロセスを、効率的かつ正確に管理・推進する力。
- プレッシャー耐性・タフネス: ディールは機密性が高く、短期間で膨大な作業量が求められるため、精神的・体力的なタフさが不可欠。
- 知的好奇心・業界知識: 様々な業界のM&Aに関わるため、幅広い業界知識や、新しいことを迅速に学ぶ意欲が求められる。
中途採用で求められるポイント:
監査法人での監査経験者(特にM&A関連業務経験者)、投資銀行のIBD部門経験者、PEファンド経験者、事業会社のM&A・経営企画部門経験者などが主なターゲットです。公認会計士、証券アナリスト、MBAなどの資格保有者も歓迎されます。面接では、M&Aや財務に関する専門知識の深さ、過去のディール経験、そして高いプレッシャーの中で成果を出せるプロフェッショナリズムが評価されます。
2.4 その他専門ユニット(例:デジタル、サステナビリティ、業種別ユニット等)
KPMGコンサルティングでは、上記の主要3部門に加え、特定のテーマや業種に特化した専門ユニットが存在し、各部門と連携しながら高度なコンサルティングサービスを提供しています。これらのユニットは、市場のニーズやトレンドに応じて新設・再編されることが多く、ファームの成長エンジンとしての役割も担っています。
ここでは代表的な専門ユニットの例と、その業務内容のイメージを紹介します。
- デジタルトランスフォーメーション (DX) ユニット:
- 主な業務内容: クライアント企業のDX戦略策定から実行までを一気通貫で支援します。AI、IoT、クラウド、RPA、データアナリティクスといった最新技術を活用し、新たなビジネスモデルの創出、業務プロセスの抜本的改革、顧客体験の向上などを推進します。MC部門の戦略チームと連携することもあれば、テクノロジー導入に特化した支援を行うこともあります。
- プロジェクト事例(イメージ):
- 大手小売企業のDX戦略策定とオムニチャネルプラットフォーム構築支援
- 製造業におけるスマートファクトリー構想策定とIoT導入支援
- 金融機関のAIを活用した与信審査モデル高度化プロジェクト
- 全社的なデータ活用基盤の構築とデータドリブン経営の推進支援
- 求められるスキル・人物像: 最新デジタル技術への深い理解とビジネスへの応用力、データ分析スキル、アジャイル開発等のプロジェクト推進能力、変革をリードするコミュニケーション能力。テクノロジーバックグラウンドを持つ人材や、事業会社でDX推進経験のある人材が求められます。
- サステナビリティ / ESG経営推進ユニット:
- 主な業務内容: 企業のESG(環境・社会・ガバナンス)課題への対応を支援し、サステナブルな成長戦略の策定と実行をサポートします。具体的には、TCFD提言対応、SBT(Science Based Targets)設定支援、サステナビリティレポート作成支援、ESG投資対応、人権デューデリジェンス、サーキュラーエコノミー導入支援など、多岐にわたるサービスを提供します。
- プロジェクト事例(イメージ):
- グローバル企業のTCFD提言に基づく気候変動リスク・機会分析と情報開示支援
- 食品メーカーのサプライチェーンにおける人権デューデリジェンス実施支援
- アパレル企業のサーキュラーエコノミー戦略策定とリサイクルシステム構築支援
- 機関投資家向けESG情報開示戦略の策定支援
- 求められるスキル・人物像: ESG各分野(環境、社会、ガバナンス)に関する専門知識、国際的なガイドラインや規制への理解、非財務情報分析能力、多様なステークホルダーとのコミュニケーション能力。環境コンサルタント、CSR部門経験者、金融機関でESG関連業務に携わった経験のある人材などが活躍しています。
- 業種別(インダストリー)ユニット:
- 主な業務内容: 金融、製造、自動車、ヘルスケア、パブリックセクターなど、特定の業種に特化したコンサルティングサービスを提供します。各業界のビジネスモデル、規制、トレンド、特有の課題などを深く理解した専門家が、戦略策定から業務改善、システム導入まで、その業界のクライアントに最適化されたソリューションを提供します。MC、RC、DA各部門のコンサルタントが、自身の専門インダストリーに所属する形で活動することが多いです。
- プロジェクト事例(イメージ):
- (金融)地域金融機関のデジタルバンキング戦略策定と顧客エンゲージメント向上支援
- (製造)自動車部品メーカーのCASE対応に向けた新規事業開発支援
- (ヘルスケア)製薬企業のDXを活用した研究開発プロセス効率化支援
- (パブリック)中央省庁の政策立案・実行支援、地方自治体のDX推進計画策定
- 求められるスキル・人物像: 特定業界における深い知見と実務経験、業界特有の課題解決能力、規制や最新技術動向へのキャッチアップ能力。事業会社でその業界の企画・戦略部門にいた人材や、同業の専門コンサルタントなどが求められます。
中途採用で求められるポイント(その他専門ユニット):
各ユニットの専門性に合致した実務経験や高度な専門知識が求められます。DXユニットであればITコンサルタントやデータサイエンティスト、サステナビリティユニットであればCSR/ESG関連の実務経験者や専門認証資格保有者などがターゲットとなります。業種別ユニットでは、その業界での深い経験と人脈が重視されます。面接では、専門知識の深さはもちろん、その専門性を活かしてクライアントの課題解決にどのように貢献できるかを具体的に語れる必要があります。
KPMGコンサルティングの部門構成は多岐にわたり、それぞれの部門が専門性を持ちつつも、互いに連携することで「総合ファーム」としての強みを発揮しています。自分の専門性やキャリア志向に合わせて、最適な部門を選択することが重要です。
3.【新卒・中途】 KPMGコンサルティング 部門別 選考の傾向と対策:難易度・過去問・評価ポイント
KPMGコンサルティングの選考は、新卒採用と中途採用でプロセスや評価ポイントが若干異なる場合があります。また、部門ごとにも求められる専門性や経験が違うため、ターゲットとする部門に合わせた対策が必要です。
ここでは、一般的な選考フローと、特にマネジメントコンサルティング(MC)、リスクコンサルティング(RC)、ディールアドバイザリー(DA)の主要3部門を中心に、選考の傾向、難易度、過去問の例、そして評価されるポイントについて解説します。
3.1 新卒採用と中途採用の選考プロセスの違い
- 新卒採用:
- 一般的に、エントリーシート(ES)→Webテスト→複数回の面接(グループディスカッションが含まれる場合もある)→ジョブ(部門による)→最終面接という流れが多いです。
- ポテンシャル採用の側面が強く、論理的思考力、コミュニケーション能力、学習意欲、KPMGのカルチャーへのフィット感などが重視されます。
- 部門別採用の場合と、初期配属は未定で入社後に決定される場合があります(ファームや年度によって異なる)。
- 中途採用:
- 書類選考(職務経歴書、履歴書)→複数回の面接(ケース面接、専門性・経験に関する面接、ビヘイビア面接)→最終面接という流れが一般的です。
- 即戦力採用が基本となり、これまでの職務経験、専門スキル、実績が厳しく評価されます。特に、KPMGが提供するサービス領域との親和性や、クライアントに提供できる具体的な価値が問われます。
- 応募部門が明確であり、その部門のニーズに合致した人材が求められます。
3.2 書類選考・Webテスト
- 書類選考(ES・職務経歴書):
- 新卒: なぜコンサルタントなのか、なぜKPMGなのか、学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)などを論理的かつ簡潔に記述する能力が求められます。KPMGの理念や行動指針(バリュー)への共感を盛り込むことも有効です。
- 中途: これまでの職務経歴でどのような課題に対し、どのように考え、行動し、どのような成果を上げたのかを具体的に記述します。応募する部門の業務内容と自身の経験・スキルを明確に関連付けることが重要です。数値で示せる実績があれば積極的にアピールしましょう。
- ポイント(共通): 結論ファースト、構造的な記述、具体的なエピソード、KPMGで何を成し遂げたいかという熱意。誤字脱字は厳禁。
- Webテスト:
- 内容: 玉手箱、GAB、TG-WEBなど、一般的な適性検査が用いられることが多いです。言語、計数、英語、性格検査などが含まれます。
- 難易度: Big4系ファームの中では標準的~やや高めと言われることもありますが、対策本で十分に対応可能です。
- 対策: 市販の問題集を繰り返し解き、時間配分に慣れることが重要です。特に計数問題は、素早く正確に処理する練習が不可欠です。
- 過去問情報(傾向): 特定の出題形式に偏るというよりは、幅広い基礎能力が問われます。
3.3 面接(ケース面接・ビヘイビア面接)のポイントと過去問例
面接は複数回行われ、回を重ねるごとに面接官の役職も上がっていきます。ケース面接とビヘイビア面接が組み合わせて実施されることが多いです。
ケース面接:
- KPMGの傾向:
- 戦略ファームのような超難解なケースや、極端なフェルミ推定は比較的少ない傾向にありますが、論理的思考力、構造化能力、ビジネスの基本的な理解はしっかりと見られます。
- 特にMC部門では、市場分析、売上向上、新規事業立案といった典型的なビジネスケースが多いです。
- RC部門では、特定のリスクシナリオ(例:情報漏洩、自然災害)への対応策や、内部統制強化策などがテーマになることがあります。
- DA部門では、M&Aのターゲット選定、事業の買収/売却判断、PMIの課題といった、ディールに関連するお題が出されることがあります。
- 「Why KPMG?」「なぜこの部門なのか?」といった志望動機と絡めて、KPMGのアセットや他部門との連携をどう活かせるか、といった視点も問われることがあります。
- ディスカッション重視: 一方的にプレゼンするのではなく、面接官との対話を通じて思考を深め、結論をブラッシュアップしていくプロセスが重視されます。
- 評価ポイント:
- 課題の正確な理解と前提設定: お題の背景や制約条件を正しく理解し、必要な前提を置けるか。
- 論理的な構造化: 問題をMECEな要素に分解し、議論の全体像を示せるか。
- 仮説構築力: データや情報が限られる中で、筋の良い仮説を立てられるか。
- 分析の深さと示唆: 表面的な分析に留まらず、本質的な原因や課題に迫る示唆を引き出せるか。
- 打ち手の具体性と実現性: 絵に描いた餅ではなく、クライアントが実行可能な具体的な打ち手を提案できるか。KPMGの強み(総合力、専門性)を活かした提案ができると尚良い。
- コミュニケーション能力: 思考プロセスを分かりやすく説明し、面接官の質問に的確に答えられるか。
- 過去問・例題(イメージ):
- MC部門:
- 「国内のある飲料メーカーの売上を3年で20%向上させる施策を考えてください」
- 「地方都市の観光客数を増加させるための戦略を立案してください」
- 「あるアパレル企業が新たにECチャネルを強化する際の課題と対応策は何ですか?」
- RC部門:
- 「ある製造業が海外進出する際に考慮すべきリスクとその対応策を挙げてください」
- 「近年増加するサイバー攻撃に対し、企業はどのようなセキュリティ対策を講じるべきですか?」
- 「内部不正を未然に防ぐための効果的な内部統制システムを提案してください」
- DA部門:
- 「ある食品メーカーが、成長戦略として同業他社を買収することを検討しています。どのような点に注意して買収候補を選定すべきですか?」
- 「不採算事業を抱える企業に対し、事業再生のための選択肢(売却、撤退、再建)とそれぞれのメリット・デメリットを説明してください」
- 「M&A後のPMI(統合プロセス)において、最も重要な成功要因は何だと思いますか?」
- フェルミ推定(ケース面接の冒頭や途中で出題されることも):
- 「日本国内の年間コーヒー消費量は?」
- 「渋谷駅の一日の乗降客数は?」
- 「あるコンビニエンスストア1店舗の1日の売上は?」
- MC部門:
ビヘイビア面接(人物面接):
- KPMGの傾向:
- 志望動機(なぜコンサルタントか、なぜKPMGか、なぜこの部門か)は深く掘り下げられます。KPMGのバリュー(Integrity, Excellence, Courage, Together, For Better)との親和性も意識すると良いでしょう。
- これまでの経験(学業、課外活動、職務経歴)について、STARメソッド(Situation, Task, Action, Result)などを用いて具体的に説明することが求められます。
- チームワーク、リーダーシップ、困難を乗り越えた経験、ストレス耐性など、コンサルタントとしての適性や人間性も評価されます。
- 中途採用の場合は、専門性や即戦力性を示す具体的なエピソードが重要です。
- 評価ポイント:
- 論理的な説明能力: 自分の経験や考えを、構造的かつ分かりやすく伝えられるか。
- 自己分析の深さ: 自身の強み・弱み、価値観を客観的に理解しているか。
- KPMGへの熱意と理解: なぜKPMGでなければならないのか、KPMGで何を成し遂げたいのかを具体的に語れるか。企業研究の深さ。
- コミュニケーション能力: 面接官との円滑な対話、質問への的確な応答。
- カルチャーフィット: KPMGの価値観や働き方に共感し、貢献できる人物か。
中途採用で特に見られる点(全般):
中途採用では、これまでのキャリアで培ってきた専門性や実績が、KPMGでどのように活かせるのか、そしてKPMGでどのようなキャリアを築いていきたいのか、という点がより具体的に問われます。応募する部門やポジションのニーズを的確に理解し、自身の経験をアピールすることが不可欠です。過去のプロジェクトで直面した困難や、それをどう乗り越えたかといった具体的なエピソードは、問題解決能力やストレス耐性を示す上で有効です。
3.4 ジョブ・インターンシップ(主に新卒採用)
部門によっては、選考プロセスの中に数日間のジョブ(グループワークや個人ワーク)やインターンシップが含まれることがあります。
- 内容: 実際のコンサルティングプロジェクトに近いテーマが与えられ、チームまたは個人で分析・考察し、最終的に提案を発表する形式が多いです。社員がメンターとしてサポートに入り、フィードバックを受ける機会もあります。
- 評価ポイント: ケース面接と同様の論理的思考力や問題解決能力に加え、チームワーク、コミュニケーション能力、プレッシャーの中でアウトプットを出す力、フィードバックを素直に受け止め改善する力などが評価されます。実際の働きぶりを間近で見られるため、カルチャーフィットも重要な判断材料となります。
- 対策: 積極的に議論に参加し、自分の意見を発信すること。チームメンバーと協力して質の高いアウトプットを目指すこと。社員からのフィードバックを真摯に受け止め、短期間での成長を示すこと。
KPMGコンサルティングの選考は、付け焼き刃の対策では通用しません。日頃から論理的に物事を考える習慣をつけ、企業・業界研究を深め、模擬面接などで実践的な練習を積むことが重要です。
4. KPMGコンサルティングで働く魅力とキャリアパス
KPMGコンサルティングは、Big4の一角としての安定した基盤とグローバルネットワーク、そして専門性の高い多様なサービスラインを持つことから、コンサルタントとして成長し、キャリアを築いていく上で多くの魅力を持っています。
KPMGコンサルティングで働く主な魅力:
- 多様な業界・テーマへの挑戦機会:
製造、金融、情報通信、ヘルスケア、パブリックセクターなど、幅広い業界のクライアントに対し、戦略策定からDX推進、リスク管理、M&A支援まで、多岐にわたるテーマのプロジェクトに関与する機会があります。これにより、コンサルタントとして多様な経験を積み、自身の専門性やキャリアの方向性を見極めていくことが可能です。 - 「総合ファーム」ならではの連携と専門性:
KPMGジャパン内の監査、税務、法務、アドバイザリーといった他のプロフェッショナルファームと緊密に連携することで、クライアントの複雑な課題に対して、より包括的で質の高いソリューションを提供できます。例えば、M&A案件ではDA部門が中心となりつつも、監査部門が財務DDを、税務部門がタックスストラクチャリングを、といった形で専門家が結集します。このような環境は、自身の専門性を深めると同時に、隣接領域の知識も習得できる貴重な機会となります。 - グローバルな環境とキャリアの可能性:
世界約140カ国に広がるKPMGのネットワークを活用し、グローバルなプロジェクトに参画したり、海外オフィスへの出向・赴任の機会を得られたりする可能性があります。語学力や異文化理解力を活かしたい、あるいはグローバルな視点でキャリアを築きたいと考える人材にとっては魅力的な環境です。 - 充実した研修制度と人材育成へのコミットメント:
KPMGは、プロフェッショナルファームとして人材育成に非常に力を入れています。新入社員向けの基礎研修から、各専門領域のスキルアップ研修、リーダーシップ研修まで、階層別・専門分野別に充実したトレーニングプログラムが用意されています。また、OJT(On-the-Job Training)やメンター制度を通じて、日々の業務の中で先輩社員から手厚い指導やフィードバックを受けながら成長できる環境が整っています。 - 社会貢献への意識とサステナビリティへの取り組み:
近年、KPMGはファーム全体としてサステナビリティ(ESG)への取り組みを強化しており、クライアントのESG経営支援だけでなく、自社としても社会貢献活動や環境負荷低減に積極的に取り組んでいます。社会的な課題解決に関心が高い人材にとっては、やりがいを感じられるポイントの一つです。 - 比較的安定した基盤とワークライフバランスへの配慮:
一部のブティック系戦略ファームと比較すると、Big4の一角としての安定した事業基盤があります。また、近年は働き方改革にも注力しており、プロジェクトの状況にもよりますが、以前に比べてワークライフバランスへの配慮も進んできていると言われています。もちろん、コンサルティング業務特有の繁忙期は存在しますが、有給休暇の取得推奨や長時間労働の抑制といった取り組みが見られます。
KPMGコンサルティングにおけるキャリアパス(イメージ):
KPMGコンサルティングでは、一般的に以下のような役職(タイトル)を経てキャリアアップしていきます。
- アナリスト / コンサルタント: プロジェクトのメンバーとして、情報収集、データ分析、資料作成、クライアントへのヒアリングなどを担当。先輩コンサルタントの指導のもと、コンサルタントとしての基礎スキルを習得します。
- シニアコンサルタント: 特定の業務領域やプロジェクトのパートで主導的な役割を担い、後輩の指導も行います。クライアントとの直接的なコミュニケーションも増えてきます。
- マネージャー: プロジェクト全体の計画立案、進捗管理、品質管理、チームマネジメント、クライアントとの主要な折衝など、プロジェクトのデリバリー責任者としての役割を担います。
- シニアマネージャー: 複数のプロジェクトを統括したり、より大規模で複雑なプロジェクトの責任者を務めたりします。また、新規クライアントの開拓や提案活動にも積極的に関与します。
- パートナー / プリンシパル: ファームの経営層として、特定インダストリーやサービスラインの責任者となり、事業開発、クライアントリレーションの統括、人材育成、ファーム全体のブランド価値向上などに貢献します。
中途採用者のキャリアパス:
中途採用の場合、これまでの経験やスキルに応じて、上記のいずれかのタイトルからスタートします。即戦力として特定の専門領域で活躍することが期待される一方、KPMGのカルチャーやプロジェクトの進め方を早期にキャッチアップし、早期にリーダーシップを発揮していくことが求められます。KPMG内での昇進・昇格はもちろんのこと、KPMGでの経験を活かして、将来的には事業会社の経営幹部、専門分野での独立、PEファンドなど、多様なキャリアを選択する道も開かれています。特に、KPMGが持つ幅広いクライアント基盤やグローバルネットワークは、その後のキャリア展開においても大きなアドバンテージとなり得ます。
KPMGコンサルティングは、安定した基盤の上で、多様な経験を積み、専門性を高め、グローバルに活躍したいと考える人材にとって、非常に魅力的なキャリアの選択肢と言えるでしょう。
5. まとめ:KPMGコンサルティング内定を掴むために
これまで、KPMGコンサルティングのファームとしての特徴、主要部門の業務内容、選考の傾向と対策、そして働く魅力とキャリアパスについて詳しく解説してきました。
最後に、KPMGコンサルティングの内定を掴み取るために、これまでの内容を踏まえた総括的なアドバイスをまとめます。
KPMGコンサルティングが求める人物像:
選考対策を進める上で、まずはKPMGコンサルティングがどのような人材を求めているのかを再認識することが重要です。
- 高い論理的思考力と問題解決能力: これは全てのコンサルティングファームに共通して求められる基本的な素養です。
- 知的好奇心と学習意欲: 多様な業界・テーマのプロジェクトにアサインされるため、新しいことを積極的に学び、自身の知識・スキルをアップデートし続ける姿勢が不可欠です。
- コミュニケーション能力と協調性: クライアントやチームメンバーと円滑なコミュニケーションを取り、信頼関係を構築し、チームとして成果を出す能力。KPMGは特に「Together」というバリューを掲げており、協調性は重視されるポイントです。
- 当事者意識とプロフェッショナリズム: クライアントの課題を自らの課題として捉え、最後まで責任を持ってやり遂げる高いプロ意識とコミットメント。
- 誠実性と高い倫理観: 「Integrity」をバリューの一つに掲げるKPMGでは、特に重視される資質です。監査法人を母体に持つファームとしての信頼性を損なわない行動が求められます。
- KPMGのバリューへの共感: 「Integrity(誠実性)」「Excellence(卓越性)」「Courage(勇気)」「Together(協調)」「For Better(より良い社会のために)」といったKPMGの掲げるバリューに共感し、それを体現できる人材。
内定獲得に向けた具体的なアクションプラン:
- 徹底的な自己分析:
- なぜコンサルタントなのか? なぜKPMGコンサルティングなのか? なぜその部門なのか? を深く掘り下げ、自分の言葉で語れるように準備します。
- これまでの経験(学業、職務経歴、課外活動など)を棚卸しし、KPMGが求める人物像やスキルセット(論理的思考力、問題解決能力、リーダーシップ、チームワークなど)に合致するエピソードを具体的に整理しておきましょう。STARメソッドなどを活用すると効果的です。
- 企業・業界研究の深化:
- KPMGコンサルティングの公式サイト、ニュースリリース、社員インタビュー、各種メディア記事などを読み込み、事業内容、強み、企業文化、最新の取り組みなどを深く理解します。
- 応募する部門のサービス内容や最近のプロジェクト事例については、特に重点的にリサーチしましょう。
- コンサルティング業界全体の動向や、競合ファームとの違いについても理解を深めておくと、面接での議論に厚みが増します。
- 筆記試験・Webテスト対策:
- 市販の問題集や模擬テストを活用し、出題形式に慣れ、時間内に正確に解答する練習を繰り返します。苦手分野があれば集中的に対策しましょう。
- ケース面接対策:
- 思考の「型」の習得: 論理的思考、構造化、仮説構築といった基本的な思考のフレームワークを身につけます。Strategistsの教材なども有効活用してください。
- 多様なテーマへの対応力強化: 売上向上、市場規模推定、新規事業立案、業務改善、リスク管理など、様々なパターンのケース問題に取り組み、思考の引き出しを増やします。
- ディスカッション練習: 模擬面接などを通じて、自分の考えを分かりやすく伝え、面接官と建設的な議論を行う練習を積みます。フィードバックを積極的に求め、改善に繋げましょう。
- KPMGらしさの意識: 可能であれば、KPMGの強み(総合力、グローバルネットワーク、特定分野の専門性など)を活かした提案や、KPMGのバリューに通じるような思考・スタンスを示すことを意識してみましょう。
- ビヘイビア面接対策:
- 自己分析に基づき、想定される質問(志望動機、自己PR、強み・弱み、過去の経験など)に対する回答を準備し、論理的かつ具体的に話せるように練習します。
- 逆質問は、企業理解の深さや入社意欲を示す絶好の機会です。事前にしっかりと準備しておきましょう。
- 情報収集とネットワーキング:
- OB/OG訪問や説明会、インターンシップなどに積極的に参加し、社員の方から直接話を聞くことで、企業文化や働き方についての理解を深めます。
- 転職エージェントを活用する場合、KPMGコンサルティングに強いエージェントを選び、最新の選考情報や部門ごとのニーズなどを入手するのも有効です。
中途採用を目指す方へ:即戦力としてのアピール
中途採用の場合は、上記に加え、これまでの職務経験で培ってきた専門性や実績が、KPMGコンサルティングでどのように活かせるのか、そして入社後すぐにどのような貢献ができるのかを具体的に示すことが極めて重要です。応募する部門のニーズを的確に捉え、自身のスキルセットとのマッチングを効果的にアピールしましょう。
最後に:自信を持って挑戦を
KPMGコンサルティングへの道のりは決して容易ではありませんが、しっかりとした準備と対策を行えば、必ず道は拓けます。重要なのは、表面的な知識やテクニックだけでなく、物事の本質を捉えようとする思考力、新しいことを学び続ける知的好奇心、そして何よりも「クライアントのために、より良い社会のために貢献したい」という強い意志です。
この記事が、皆さんのKPMGコンサルティングへの挑戦の一助となれば幸いです。自信を持って、選考に臨んでください。
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再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。
スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。
②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
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