【MBB内定者が解説!】二次面接突破のコツ!応用系ケース面接に挑戦!戦コンステージ別対策シリーズ②

「戦略コンサルティングファームの一次面接は通過したけど、二次面接のケース面接はどんな対策をすればいいんだろう…」
「二次面接って、一次面接と何が違うの?難易度は上がるの?」

戦略コンサルへの転職・就職活動において、最初の関門である書類選考や一次面接(多くは人事面接や簡易的なケース)を突破し、二次面接に進んだ皆さん、本当におめでとうございます。しかし、本当の戦いはここからです。

二次面接では、多くの場合、より複雑で思考力が問われる「応用系」のケース面接が出題され、評価基準も格段に厳しくなります。

この記事では、実際にMBB(マッキンゼー、BCG、ベイン)の内定を獲得した筆者が、戦略コンサル二次面接のリアルな難易度と通過率、評価ポイントを徹底解説します。さらに、ベイン・アンド・カンパニーの過去問を題材に、フェルミ推定ケース面接(売上向上)の解き方を、具体的な思考プロセスと共に詳解。二次面接突破のための実践的な対策法と、Strategistsならではの「差がつくポイント」をお伝えします。

この記事を読めば、二次面接に対する不安が解消され、自信を持って本番に臨むための準備ができるはずです。

それではまず、二次面接がどのような位置づけなのか、そのリアルな姿から見ていきましょう。



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1. 戦略コンサル二次面接のリアル:難易度、通過率、一次面接との違い

戦略コンサルティングファームの選考プロセスにおいて、二次面接は非常に重要な意味を持ちます。多くの場合、ここからが本格的なケース面接の始まりであり、候補者の地頭の良さ、論理的思考力、コミュニケーション能力などが厳しく評価されます。

二次面接の難易度:

一次面接が主に人事担当者による適性確認や、比較的シンプルなケース(フェルミ推定のみ、あるいは簡単な構造化問題など)であることが多いのに対し、二次面接では、現場のコンサルタント(多くはマネージャー~プリンシパルクラス)が面接官を担当し、より複雑で多面的な思考を要するケースが出題される傾向にあります。

具体的には、

  • お題の抽象度が上がる: 「〇〇業界の課題は何か?」のように、より広いスコープで問題を捉え、自ら論点を設定する必要がある。
  • 複数の要素を同時に考慮する必要がある: 売上向上だけでなく、コスト、競合、外部環境の変化など、複数の変数を考慮しながら最適解を導き出す必要がある。
  • 定量的な分析(フェルミ推定)と定性的な考察(戦略立案)の連動性が求められる: 数値的な裏付けと、それを踏まえた戦略的な示唆の両方が重要になる。
  • ディスカッションの深掘りが鋭くなる: 面接官はあなたの思考の「なぜ?」を徹底的に問い、論理の矛盾や思考の浅さを指摘してきます。

これらの要素から、二次面接の難易度は一次面接と比較して格段に上がると言えるでしょう。

二次面接の通過率(一般的な傾向):

ファームや時期、応募者のレベルによって大きく変動しますが、一般的に二次面接の通過率は20%~40%程度と言われています。これは、一次面接の通過率(例:50%~70%程度)と比較すると、かなり絞り込まれることを意味します。

特にMBBのようなトップファームでは、二次面接以降でさらに候補者が厳選されるため、決して油断はできません。

一次面接との主な違い:

項目一次面接(一般的な傾向)二次面接(一般的な傾向)
面接官人事担当者、若手コンサルタントマネージャー、シニアマネージャー、プリンシパルなど、現場の中堅~ベテランコンサルタント
ケースのタイプフェルミ推定、シンプルな構造化問題、自己紹介・志望動機中心応用的なビジネスケース(売上向上、新規事業、市場参入など)、フェルミ推定からの深掘り、抽象度の高い問題
評価の重点コミュニケーション能力、基本的な論理思考力、カルチャーフィット高度な論理的思考力、仮説構築力、構造化能力、問題解決能力、ディスカッション能力、ストレス耐性
時間30分~45分程度45分~60分程度
深掘りの度合い比較的浅い非常に深い。「なぜ?」「具体的には?」「他に可能性は?」といった質問が繰り返される。

二次面接は、あなたが「コンサルタントとして実際にバリューを出せるか」を見極めるための、より実践的な評価の場であると認識することが重要です。付け焼き刃の知識やフレームワークの暗記だけでは通用せず、本質的な思考力と、それを的確に伝えるコミュニケーション能力が問われます。

2. 二次面接の傾向と評価ポイント:面接官は何を見ているのか?

二次面接では、面接官である現役コンサルタントが、あなたが将来的にクライアントに対して価値を提供できるポテンシャルを秘めているか、そして自社のカルチャーにフィットするかを多角的に評価します。一次面接よりも評価基準は厳しくなり、思考の深さ、幅、そしてスピードが求められます。

二次面接で特に見られる評価ポイント(Strategists的解釈):

Strategistsの長年の指導経験と内定者分析に基づくと、二次面接のケース面接では特に以下の点が重視される傾向にあります。

  1. 論理的思考力と構造化能力の「深さ」と「速さ」:
    • 本質的な論点の特定: 複雑な情報の中から、問題の核心は何か、本当に解決すべき課題は何かを迅速かつ的確に見抜く力。表層的な事象に惑わされず、根本原因に迫れるか。
    • MECEかつ戦略的な構造化: 問題をモレなくダブりなく分解するだけでなく、「なぜその切り口なのか」「その構造化によって何が明らかになるのか」といった戦略的な意図を持って構造化できるか。単なるフレームワークの適用ではなく、お題に応じたオーダーメイドの構造を提示できるか。
    • 思考のスピード: 限られた時間の中で、素早く情報を処理し、論理を組み立て、結論(あるいは質の高い仮説)に到達できるか。
  2. 仮説構築・検証サイクルの「質」と「回転数」:
    • 「筋の良い」初期仮説の提示: 前提や与えられた情報から、大胆かつ論理的な初期仮説を提示できるか。その仮説が、その後の分析や議論の方向性を決定づける重要な起点となる。
    • 効率的な検証プロセスの設計: 立てた仮説を検証するために、どのような情報が必要で、それをどのように分析・評価するかを具体的に説明できるか。
    • ディスカッションを通じた仮説進化: 面接官との対話や新たな情報提供を受けて、当初の仮説に固執することなく、柔軟に思考を修正・進化させ、より質の高い結論に導けるか。「思考の体力」とも言える。
  3. ビジネスセンスと「示唆」を生み出す力:
    • 業界・ビジネスモデルへの理解: 特定の業界知識が必須ではないものの、一般的なビジネスの仕組みや収益構造、競争要因などに対する基本的な理解があるか。
    • リアリティのある考察: 机上の空論ではなく、現実のビジネスシーンで起こりうる事象や、施策の実現可能性・影響度を考慮した考察ができるか。
    • 「So What?(だから何?)」への回答: 分析結果や事実から、クライアントにとってどのような意味があり、どのようなアクションに繋がるのか、具体的な「示唆」を引き出せるか。
  4. コミュニケーション能力とディスカッションの「推進力」:
    • 明快なデリバリー: 結論ファーストで、複雑な内容も分かりやすく、簡潔かつ論理的に説明できるか。声のトーン、話すスピード、アイコンタクトなども含めた総合的な伝達力。
    • 建設的な対話力: 面接官の質問の意図を正確に汲み取り、的確に応答できるか。指摘やフィードバックを前向きに受け止め、それを思考の糧にできるか。
    • 議論のオーナーシップ: 受け身にならず、自ら論点を提示したり、議論の方向性を提案したりするなど、主体的にディスカッションをリードしようとする姿勢。面接官を「思考のパートナー」として巻き込めるか。
  5. ストレス耐性と「知的好奇心」:
    • プレッシャー下での思考力維持: 厳しい深掘りや予期せぬ質問に対しても、冷静さを保ち、粘り強く思考を続けられるか。
    • 新しいことへの興味・関心: 未知のテーマやお題に対しても、臆することなく知的好奇心を持って取り組み、学ぶことを楽しむ姿勢があるか。BCGのようなファームでは特に、この「知的好奇心」が成長の原動力として重視される。

一次面接との違いを踏まえた対策のポイント:

  • 「思考の深掘り」への準備: 一次面接以上に、「なぜそう考えたのか?」「その根拠は何か?」「他にどのような選択肢があり、なぜそれを選ばなかったのか?」といった問いに対して、論理的に、かつ自信を持って答えられるように準備しておく必要があります。
  • 「仮説思考」の徹底: 常に複数の仮説を持ち、それを検証していくという思考プロセスを体に染み込ませることが重要です。与えられた情報から瞬時に複数の可能性を想起し、優先順位をつけて検証していく訓練をしましょう。
  • 「ディスカッション」を意識した練習: 単に一人でケースを解くだけでなく、他者(模擬面接官、友人など)と対話しながら思考を進める練習を積むことが極めて有効です。相手の反応を見ながら、自分の考えを伝え、議論を発展させる能力を磨きましょう。
  • 「ビジネスの引き出し」を増やす: 様々な業界のビジネスモデルや成功事例、失敗事例、最新のビジネストレンドなどに触れ、自分なりに「なぜそうなっているのか?」を考える習慣をつけることで、ケース面接での仮説の質や打ち手の幅が広がります。

二次面接は、あなたのコンサルタントとしての「素養」が試される場です。小手先のテクニックではなく、本質的な思考力とコミュニケーション能力を磨き上げることが、突破への最も確実な道となるでしょう。

3. 【フェルミ推定 例題解説】「新宿にある店舗型大型書店の年間売上推定」

ここからは、二次面接で出題される可能性のある応用的なケースを想定し、具体的な例題解説に移ります。まずは、多くのビジネスケースの前提となることが多いフェルミ推定です。トップ戦略ファームで出題された過去問に挑戦してみましょう・

お題:新宿にある店舗型大型書店の年間売上を推定してください。(制限時間:5分)

二次面接におけるフェルミ推定のポイント:

  • 一次面接よりも「ビジネス的な示唆」を意識: 単に数値を出すだけでなく、その数値が持つ意味合いや、その後のビジネスケースに繋がりうる視点(例:売上構成、顧客セグメントなど)を意識できると、より評価が高まります。
  • 構造の妥当性と説明力: 分解の切り口が論理的であり、かつ現実のビジネス実態に即しているか。なぜその構造を選んだのかを説明できることが重要です。
  • ディスカッションへの展開力: 推定後、面接官から「その売上の内訳はどうなっていますか?」「もし競合と比較するとどうですか?」といった深掘り質問が来ることを想定し、柔軟に対応できる準備をしておきましょう。

ステップ1:前提確認とアプローチ設定(思考時間:〜30秒)

まず、お題の曖昧な部分を明確にし、どのようなアプローチで推定するかを定めます。

  • 「新宿にある店舗型大型書店」の定義:
    • 店舗: 具体的な店舗名(例:紀伊國屋書店 新宿本店、ブックファースト 新宿店など)を1つ想定するか、あるいは「新宿駅周辺の典型的な大型書店」という一般的なイメージで捉えるか。今回は後者で進める。
    • 大型: 売場面積、蔵書数、フロア数などをある程度イメージする。(例:複数フロア、数十万冊規模)
    • 「店舗型」: オンライン売上は含まず、実店舗での売上のみを対象とする。
    • 「書店」: 主に書籍・雑誌の売上を対象とし、文房具や雑貨、カフェなどの併設事業の売上は、主要でなければ一旦除外するか、別途考慮するかを明確にする。今回は書籍・雑誌の売上を主とし、その他は補足的に触れる程度とする。
  • 「年間売上」の定義: 1年間の総販売額(小売価格ベース)。
  • アプローチの選択:
    1. 需要ベース(来店客起点):
      • 年間来店客数 × 平均購入率 × 平均客単価
    2. 供給ベース(店舗キャパシティ起点):
      • 売場面積 × 面積あたり売上
      • レジ数 × レジあたり処理能力 × 平均客単価
      • 在庫回転率から逆算(難易度高)
    今回は、来店客の動向をイメージしやすく、かつ売上構成要素に分解しやすい需要ベース(来店客起点)のアプローチを選択します。供給ベースも可能ですが、大型書店の「適切な売場面積あたり売上」や「レジあたり処理能力」の仮定はやや難しいと考えられます。

面接官への確認(例):
「今回の『新宿にある店舗型大型書店』とは、新宿駅周辺に立地する、複数フロアを持つ一般的な大型書店をイメージし、主に書籍・雑誌の年間小売販売額を推定するという理解でよろしいでしょうか? 推定のアプローチとしては、年間の来店客数を起点とし、購入率、平均客単価を掛け合わせる形で進めたいと思います。」

ステップ2:分解と構造化(思考時間:〜1分)

需要ベースのアプローチを、計算可能な要素に分解・構造化します。

年間売上 = ①年間来店客数 × ②購入率 × ③平均客単価

各要素をさらに具体的に考察します。

  • ① 年間来店客数:
    • 平日と休日で大きく異なりそう。曜日別の来店客数を考慮する。
    • 時間帯によっても変動するが、まずは1日あたりの平均来店客数で捉える。
    • 年間営業日数を考慮する。
    • 構造案: (平日1日あたり来店客数 × 平日営業日数) + (休日1日あたり来店客数 × 休日営業日数)
  • ② 購入率(来店客のうち、実際に何かを購入する人の割合):
    • 大型書店は立ち読み客も多い。目的買いの客と、ふらっと立ち寄る客で異なりそう。
    • 平均的な購入率を仮定する。
  • ③ 平均客単価:
    • 書籍(単行本、文庫、専門書)、雑誌で単価が異なる。
    • 複数冊購入する人もいる。
    • 平均的な購入冊数と平均書籍単価から算出するか、直接客単価を仮定する。

ステップ3:数値設定と計算(思考時間:〜2分30秒)

各要素に具体的な数値を、BCGの面接官が納得しやすいような「なぜそう考えたか」という短いロジックと共に設定します。

  • ① 年間来店客数:
    • 平日1日あたり来店客数: 新宿という立地を考慮し、通勤・通学者やビジネス客も多いと想定。大型書店なのでフロア数とフロア面積から考えると、1時間に数百人、1日(仮に12時間営業)で数千人規模か。仮に5,000人/日
    • 休日1日あたり来店客数: 平日よりも買い物客や遠方からの客が増えると想定。平日の1.5倍~2倍程度か。仮に8,000人/日
    • 年間営業日数: ほぼ年中無休と仮定し、約360日
    • 平日/休日日数: 週休2日とすると、平日約260日、休日約100日。
      • 年間来店客数 = (5,000人/日 × 260日) + (8,000人/日 × 100日)
      • = 1,300,000人 + 800,000人 = 2,100,000人(約210万人/年)
  • ② 購入率:
    • 大型書店は目的買い以外の人も多く、カフェ併設ならさらに滞在目的も多様化。
    • 仮に、来店客のうち3人に1人(約33%)が購入すると仮定。
  • ③ 平均客単価:
    • 文庫本(例:700円)、単行本(例:1,500円)、専門書(例:3,000円)、雑誌(例:1,000円)。
    • 複数冊購入する人もいるが、1冊のみの人も多い。
    • 平均購入冊数を1.2冊、平均書籍単価を1,500円とすると、1,800円。
    • 今回は、書籍・雑誌全体で見て、平均客単価を2,000円と仮定。(やや高めかもしれないが、新宿の大型書店で専門書や高単価な書籍も売れると想定)

計算実行:
年間売上 = 2,100,000人/年 × 1/3 × 2,000円/人
年間売上 = 700,000 × 2,000円/年
年間売上 = 1,400,000,000 円
年間売上 = 14億円

ステップ4:リアリティチェックと結論(思考時間:〜1分)

算出した「14億円」という数値の妥当性を検証します。

  • 売上規模の感覚:
    • 地方の比較的小さなスーパーの年間売上が数億円~十数億円程度。新宿の「大型」書店であれば、14億円は小さすぎないか?
  • パラメータの再検証:
    • 来店客数: 新宿駅の一日の乗降客数は300万人以上。そのうち、ほんのわずかな割合が大型書店に来店するだけでも、1日あたり1万人を超える可能性も十分にある。平日1万人、休日1.5万人とすると、年間約410万人。
    • 購入率: 3人に1人は妥当か?もう少し低いかもしれない(例:25%=1/4)。
    • 客単価: 大型書店に訪れる理由には品揃えの良さがありそうだということを考えると平均購入冊数はもう少し高そう。また、大型書店では本以外にも文房具(高級含む)や雑貨も販売していそう。以上のことから3,000円と再設定。

修正試算(例):
来店客数を平日1万人、休日1.5万人、購入率25%(1/4)、客単価3,000円とすると、
年間来店客数 = (10,000×260) + (15,000×100) = 260万 + 150万 = 410万人
年間売上 = 410万人 × 1/4 × 3,000円
年間売上 = 約100万人 × 3,000円 = 30億円

  • 他社の参考情報(もしあれば):
    • 例えば、大手書店チェーン全体の売上高や店舗数から、1店舗あたりの平均売上を概算し、比較することも有効(今回は情報なしと仮定)。

面接官への報告(例):
「はい、新宿にある店舗型大型書店の年間売上は、約30億円と推定しました。
算出の考え方としては、まず年間の総来店客数を推定し、そこに購入率と平均客単価を掛け合わせました。
年間来店客数は、平日1日あたり1万人、休日1日あたり1.5万人、年間営業日数を360日(平日260日、休日100日)と仮定し、約410万人としました。
来店客のうち購入に至る割合(購入率)を4人に1人(25%)、1人あたりの平均購入金額(客単価)を3,000円と仮定しました。
これらを掛け合わせ、410万人 × 0.25 × 3,000円で、およそ30億円と算出いたしました。
新宿という日本有数のターミナル駅に立地する大型書店であり、一定の集客力と高めの客単価が見込めることを考慮した数値となっております。」

二次面接におけるディスカッションポイント:

  • 「来店客数の設定根拠は? 新宿駅の乗降客数などを考慮しましたか?」
  • 「購入率25%はどのように考えましたか?他の業態と比較するとどうですか?」
  • 「この書店の売上構成(書籍、雑誌、その他)はどのようになっていると考えますか?」
  • 「この売上規模は、書店業界全体から見て大きいですか?小さいですか?」
  • 「この書店の収益性はどうなっていると考えますか?(コスト構造の概算など)」

これらの質問に対して、設定した仮定の背景や論理を説明しつつ、面接官との対話を通じて数値をブラッシュアップしたり、新たな視点を取り入れたりする姿勢が求められます。「なぜそのように考えたのか」を常に言語化できるように準備しておくことが、二次面接のフェルミ推定では特に重要です。

4. 【ケース面接 例題解説】「新宿にある店舗型大型書店の売上向上施策」

フェルミ推定で新宿の大型書店の現状の売上規模を把握したところで、次はその売上を向上させるための施策を考えるビジネスケースに移ります。二次面接では、より深い分析と、創造的かつ実現可能な打ち手が求められます。

お題:あなたは新宿にある店舗型大型書店のコンサルタントです。クライアントから「1年で売上を1.2倍にしたい」という相談を受けました。どのような売上向上施策を提案しますか?(思考時間:10分、その後ディスカッション)

1. 前提設定、問題の背景の言語化

  • クライアント: 新宿に店舗を構える大型書店(フェルミ推定でイメージした店舗と同様と仮定)。独立系かチェーン系かは不明だが、1店舗の売上向上に集中。
  • 目標: 1年間で売上を1.2倍にする。フェルミ推定で年間売上30億円と試算した場合、1.2倍は36億円。つまり、6億円の売上増を目指す。
  • 現状の課題(推定):
    • 出版不況、電子書籍の普及、オンライン書店の台頭により、店舗型書店の市場全体は縮小傾向。
    • 新宿という一等地故の高い家賃コスト。
    • 来店客の「ついで買い」減少、目的買いへのシフト。
    • 競合(他の大型書店、専門書店、ネット書店、さらには図書館やブックカフェなども広義の競合)との差別化。
  • クライアントの強み(推定):
    • 新宿という圧倒的な集客力のある立地。
    • 豊富な品揃え(大型書店ならでは)。
    • 専門知識を持つ書店員の存在(可能性)。
    • リアルな空間、実際に本を手に取れる体験。
  • 制約条件: 1年間という短期間での成果が求められる。大規模な改装や新規事業への多額投資は難しい可能性がある。

面接官への確認・宣言(例):
「ありがとうございます。クライアントは新宿に店舗を構える大型書店で、目標は1年後の売上1.2倍(フェルミ推定に基づくと約3億円の増収)と理解しました。現状、出版不況やオンライン書店の影響を受けつつも、新宿の集客力と豊富な品揃えが強みであると仮定します。この前提で、売上向上のための具体的な施策を検討いたします。」

2. 仮説創出のための業界・商材の特徴分析

  • 書店業界の特性:
    • 利益率が低い: 再販制度により価格競争は少ないが、仕入れ値が高く、粗利率が低いビジネスモデル。
    • 在庫リスク: 売れ残り書籍の在庫負担が大きい。
    • 万引きリスク: 書籍は万引きされやすい商材の一つ。
    • 情報提供機能: 書店は単なる販売場所ではなく、新たな本との出会いや情報収集の場としての役割も持つ。
    • 集客装置としての側面: 大型書店は商業施設全体の集客に貢献することもある。
  • 書籍・雑誌(商材)の特性:
    • 多様性: ジャンルが非常に幅広く、顧客の興味関心も多様。
    • 代替可能性: エンタメとしては他のメディア(動画、ゲーム等)と競合。情報収集としてはインターネットと競合。
    • 衝動買いと目的買い: 両方の購買パターンが存在。
    • ギフト需要: プレゼントとしての需要も一定数ある。
  • 顧客(KBF – 購買決定要因):
    • 品揃えの豊富さ、専門性
    • 探している本が見つかりやすいか(検索性、陳列)
    • 店舗の雰囲気、居心地の良さ(立ち読みしやすいか、カフェ併設など)
    • イベントやフェアの魅力
    • 書店員の専門性、レコメンド力
    • アクセスの良さ

3. 論点の構造化、◎⚪︎△×でのイシュー絞り込み(論拠含む)

売上向上を「客数 × 客単価」で分解し、1年という期間、新宿の大型書店という特性を踏まえ、最も効果的かつ実現可能な論点を絞り込む。

  • 客数増加
    • 新規顧客獲得 (⚪︎):
      • 論拠: 新宿は常に新しい人流があり、潜在的な新規顧客は多数存在する。しかし、大型書店としての基本的な集客は既に行っている可能性が高い。既存の集客チャネル(例:駅広告、Webサイト)の強化に加え、新たなターゲット層へのアプローチや、来店頻度の低い層の掘り起こしが鍵となる。ただし、1年で「大幅な」新規顧客増は難易度が高い可能性も考慮。
    • 既存顧客の再来店頻度向上 (◎):
      • 論拠: 一度来店した顧客、あるいは近隣のオフィスワーカーや学生など、比較的アプローチしやすい層の来店頻度を高めることは、新規獲得よりも効率的かつ短期的な成果に繋がりやすい。「書店に行く」という習慣をどう作るか、あるいは「目的」をどう提供するかが重要。これを最重要イシューとする。
  • 客単価向上
    • 購入冊数増加(クロスセル)(⚪︎):
      • 論拠: 目的の本以外にもう1冊、関連書籍や雑誌、あるいは文具・雑貨などを購入してもらう余地はある。陳列の工夫、レコメンド強化、セット販売などが考えられる。
    • 高単価商品の購入促進/商品単価の値上げ (△):
      • 論拠: 書籍自体の単価を上げるのは再販制度の観点から難しい。専門書や高価格帯の画集などの購入を促すことは可能だが、ターゲット層が限定される。文具や雑貨で高単価なものを扱う手もあるが、書店としてのコアから外れる。1年での売上1.2倍へのインパクトは限定的か。

【絞り込み結果】
1年間の売上向上戦略として、①既存顧客および潜在的リピーター(近隣勤務者・通学者など)の来店頻度向上を最重要イシュー(◎)と設定する。次いで、②新規顧客(特にこれまでリーチできていなかった層)の獲得と、③購入冊数増加による客単価向上を重要イシュー(⚪︎)として取り組むべきと判断する。

4. 打ち手

絞り込んだイシューに対する具体的な施策案。

  • 来店頻度向上(◎)施策:
    • イベント・セミナーの強化・多様化:
      • 作家のトークショー、サイン会だけでなく、ビジネスセミナー、読書会、子供向けワークショップ、地域の文化イベントなどを定期的に開催。「本を買う以外の目的」で来店する機会を創出。
      • 新宿という土地柄を活かし、近隣企業と連携したビジネスパーソン向けイベントや、専門学校と連携した学生向けイベントなども有効。
    • 会員制度・ポイントプログラムの導入/強化:
      • 購入金額に応じたポイント付与、ランクアップ特典、会員限定イベントへの招待など。CRM(顧客関係管理)を活用し、嗜好に合わせた情報発信やクーポン配布。
    • テーマ性のあるフェア・特集コーナーの充実:
      • 季節、話題の出来事、映画化作品、特定の趣味(例:旅、料理、アート)など、顧客の興味を惹くテーマで定期的にフェアを実施。関連書籍をまとめて陳列し、クロスセルも狙う。
      • 書店員のおすすめコーナーを充実させ、パーソナルなレコメンドを強化。
    • カフェスペースの魅力向上(もしあれば):
      • 単なる休憩スペースではなく、購入前の本を持ち込んで読めるようにする、Wi-Fiや電源を完備しコワーキングスペース的な利用を促すなど。カフェ限定メニューや書籍とのセット割引も検討。
  • 新規顧客獲得(⚪︎)施策:
    • ターゲティング広告・SNS活用:
      • 新宿区のオフィスワーカーや近隣大学の学生など、ターゲットを絞ったオンライン広告(ジオターゲティング広告など)。
      • InstagramやX(旧Twitter)で、イベント情報、新刊情報、書店員の日常などを発信し、親近感と興味を喚起。ハッシュタグキャンペーンやインフルエンサーとのコラボ。
    • 異業種連携:
      • 近隣の映画館、劇場、美術館などと連携し、相互送客を図る(例:映画の半券で書籍割引、書籍購入者に展示会割引券など)。
      • 企業の福利厚生としての書籍購入サポートや、オフィスへの出張販売なども検討。
    • 「書店体験」の提供:
      • 「一日書店員体験」「選書ツアー」など、本好きや書店に興味のある層に向けた体験型イベントを実施し、口コミを広げる。
  • 客単価向上(クロスセル)(⚪︎)施策:
    • レコメンド機能の強化:
      • POSデータや会員データを分析し、関連性の高い書籍や雑誌をレジ横や特設コーナーで提案。
      • アプリ会員向けにパーソナライズされたオンラインレコメンド。
    • ギフト需要の喚起:
      • ギフトに最適な書籍の提案コーナー設置、ラッピングサービスの充実、メッセージカードの販売。
      • 「〇〇な人へ贈る本」といったテーマでの選書提案。
    • 文具・雑貨の戦略的配置:
      • 書籍との関連性が高い文具(ブックカバー、しおり、高級筆記具など)や、ターゲット顧客のライフスタイルに合った雑貨(コーヒー、アロマ、アートグッズなど)を厳選して配置。書籍とのセット購入を促す。

5. 学びの抽象化、今回の問題を通じて伝えたいこと

  • リアルの価値の再定義: オンラインが主流となる中で、実店舗を持つことの意義は「モノを売る場所」から「体験を提供する場所」「コミュニティを形成する場所」へと変化している。書店もその例外ではない。
  • ターゲットの解像度: 「誰に」「何を」「どのように」提供するのか。ターゲット顧客のニーズや行動特性を深く理解することが、効果的な施策立案の出発点となる。
  • 既存アセットの最大活用: 新宿という立地、大型書店としての品揃え、そして「人」(書店員)というアセットを最大限に活かす施策を考えることが重要。
  • 短期施策と中長期視点のバランス: 1年で成果を出すためには即効性のある施策が必要だが、同時に持続的な成長に繋がる顧客との関係構築も意識する必要がある。

6. 差がつくポイント、元面接官からのコメント

  • 「新宿の大型書店」ならではの具体性: 単なる一般的な書店再生論ではなく、「新宿」という土地柄(ビジネス、学生、観光、エンタメなど多様な人流)と「大型書店」という特性(品揃え、空間、集客力)を掛け合わせた、ユニークかつ現実的な施策を提案できるか。
  • 課題の深掘りと論点の鋭さ: 「本が売れない」という表面的な課題だけでなく、「なぜ来店頻度が上がらないのか」「なぜ客単価が伸び悩むのか」といった根本原因を特定し、そこに直接アプローチする論点設定ができているか。
  • 施策の実現可能性とインパクトのバランス: 独創的なアイデアも重要だが、1年という期間、1店舗という制約の中で、実現可能で、かつ目標(売上1.2倍)達成に貢献しうるインパクトのある施策を優先順位をつけて提案できるか。
  • ディスカッションでの思考展開力: 面接官からの質問やフィードバックに対して、自分の考えを柔軟に修正・発展させ、より質の高い結論へと導くことができるか。例えば、「その施策のKPIは何ですか?」「他にどのようなリスクが考えられますか?」といった問いに的確に答えられるか。
  • 「書店への想い」と「ビジネス視点」の融合: 単に本が好きというだけでなく、書店をビジネスとして捉え、収益性や持続可能性を考慮した提案ができるか。同時に、書店が持つ文化的価値への理解や共感が示せると、より説得力が増す。

7. 二次面接突破のための効果的な対策法:応用力を鍛える

二次面接のケース面接は、一次面接に比べて格段に難易度が上がり、より実践的な思考力と応用力が求められます。付け焼き刃の知識やフレームワークの暗記だけでは太刀打ちできません。ここでは、二次面接を突破するために特に重要な対策法を、Strategistsの視点から解説します。

1. 「思考の型」の習得と「思考体力」の養成

  • 基本的な思考プロセスの徹底:
    Strategistsが提唱する「前提確認 → 仮説構築(3C分析、ビジネス特性分析、事例・施策ストック活用) → 構造化 → 論点設定 → 打ち手考案 → インパクト試算」という一連の思考プロセスを、体に染み込ませることが全ての基本です。この「型」を意識して繰り返し練習することで、どのようなお題にも安定して対応できる土台ができます。
  • 多様なケースへの挑戦:
    売上向上、利益改善、新規事業、市場規模推定だけでなく、公共系、抽象度の高いお題など、様々なパターンのケース問題に触れることが重要です。多様なケースに取り組むことで、思考の引き出しが増え、応用力が養われます。Strategistsの教材や動画講座は、これらの頻出パターンを網羅的にカバーしています。
  • 時間制限を意識した実践:
    二次面接は時間が限られています。普段の練習から常に時間を意識し、時間内に質の高いアウトプットを出す訓練をしましょう。最初は時間をかけて丁寧に思考し、徐々にスピードを上げていくのが効果的です。
  • 「なぜ?」を5回繰り返す思考の深掘り:
    表面的な分析や結論に満足せず、常に「なぜそうなるのか?」「その本質は何か?」と問いを重ねることで、思考の深さを鍛えます。トヨタ生産方式で有名な「なぜなぜ分析」は、ケース面接の思考を深める上でも非常に有効です。

2. 「仮説思考力」の徹底強化

二次面接では、初期仮説の質と、ディスカッションを通じて仮説を進化させる能力が特に重要になります。

  • 「筋の良い仮説」のパターン学習:
    良質なケース解説や内定者の思考プロセスを学ぶことで、「どのような情報から、どのような仮説が導き出せるのか」というパターンをストックします。ただし、丸暗記ではなく、その背景にあるロジックを理解することが重要です。
  • ゼロベースでの仮説構築練習:
    フレームワークに頼りすぎず、与えられた情報とお題の本質から、自分なりの独自の仮説を立てる練習をします。時には、常識を疑うような大胆な仮説も必要になります。
  • 仮説検証プロセスの明確化:
    立てた仮説を検証するために、どのような情報収集や分析が必要か、具体的なステップを考える訓練をします。「この仮説が正しければ、〇〇というデータが見られるはずだ」といった思考です。
  • ディスカッションにおける仮説修正のシミュレーション:
    面接官から反論や新たな情報が提示された場合に、どのように自分の仮説を見直し、議論を建設的に進めるかを事前にシミュレーションしておきます。

3. 「ビジネスの引き出し」の拡充と「構造化」の練習

応用的なケースに対応するためには、ある程度のビジネス知識と、それを整理・活用する能力が必要です。

  • 業界・ビジネストレンドのインプット:
    新聞(特に経済紙)、ビジネス雑誌、ニュースアプリ、業界レポートなどを通じて、主要な業界の動向、新しいビジネスモデル、注目企業、最新テクノロジーなどに関する知識を幅広くインプットします。
  • 成功・失敗事例の分析:
    様々な企業の成功事例や失敗事例を学び、その要因を自分なりに分析・構造化することで、ケース面接で応用できる「教訓」や「示唆」を引き出します。
  • フレームワークの戦略的活用:
    3C、4P、SWOT、バリューチェーン、ビジネスモデルキャンバスなどの基本的なフレームワークは理解しておきつつ、それらを「思考の整理ツール」として、お題に応じて柔軟に使いこなせるようにします。フレームワークに思考を縛られないことが重要です。
  • 多様な切り口での構造化練習:
    一つの問題を、時間軸、顧客セグメント、提供価値、バリューチェーンなど、様々な切り口で構造化する練習をします。これにより、多角的な視点と、お題に最適な構造を見抜く力が養われます。

4. 「伝える力」と「ディスカッション力」の向上

二次面接では、面接官との質の高いコミュニケーションが合否を大きく左右します。

  • 結論ファーストと論理的説明の徹底:
    常に「結論→根拠→具体例」の順で話すことを意識します。話の構造を明確にし、相手にストレスを与えない説明を心がけます。
  • 模擬面接の積極活用:
    最も効果的な対策です。経験豊富な面接官役(Strategists講師など)から、自分の思考プロセスやコミュニケーションの癖について客観的なフィードバックを受けることで、課題が明確になり、効率的に改善できます。
  • 「壁打ち」による思考整理:
    友人や先輩などにケースのお題を説明し、自分の考えを話してみる「壁打ち」も有効です。他者に説明する過程で、自分の思考が整理され、論理の穴に気づくことができます。
  • 深掘り質問への対応練習:
    模擬面接やケース解説を通じて、どのような深掘り質問が来るかを予測し、それに対する回答を事前に準備しておく練習をします。単に答えるだけでなく、それをきっかけに議論をさらに深められるかどうかがポイントです。

5. BCG(に限らず各ファーム)の「過去問」研究と「求める人物像」の理解

  • 過去問分析:
    実際に出題された過去問を分析することで、そのファームがどのようなテーマに関心があり、どのような思考プロセスを重視しているのか、傾向を掴むことができます。Strategistsでは、最新の過去問情報とその分析に基づいた指導を行っています。
  • 企業研究とカルチャーフィット:
    各ファームの歴史、理念、強み、得意な業界・テーマ、そして求める人物像(例:BCGであれば知的好奇心、創造性、チームワークなど)を深く理解しておくことは、ケース面接の方向性を定める上でも、ビヘイビア面接対策としても非常に重要です。なぜそのファームで働きたいのか、自分の強みがどう活かせるのかを明確に語れるように準備しましょう。

二次面接突破のためには、これらの対策をバランス良く、かつ継続的に行うことが不可欠です。Strategistsでは、個々の強みや課題に合わせた最適な対策プランを提供し、皆さんの挑戦を力強くサポートします。

8. まとめ:自信を持って二次面接へ

これまで、戦略コンサル二次面接のリアルな難易度、評価ポイント、そして具体的な過去問(例題)を用いたフェルミ推定とケース面接の解き方、さらには効果的な対策法について、Strategistsの知見を交えながら詳しく解説してきました。

二次面接は、間違いなく戦略コンサル選考における大きな山場です。一次面接を突破した実力者たちが集う中で、さらに一歩抜きん出るためには、小手先のテクニックだけでは通用しません。求められるのは、本質を見抜く深い思考力、それを支える論理と構造、そして相手に的確に伝え、建設的な議論を通じて思考を進化させるコミュニケーション能力です。

二次面接突破に向けた最終確認ポイント:

  • 「なぜ?」を常に問い続ける: 表面的な事象に満足せず、その背後にある構造や本質的な要因を常に探求する姿勢が重要です。
  • 仮説思考を習慣化する: 日常のあらゆる場面で「もし〇〇だとしたらどうなるか?」と仮説を立て、それを検証する思考のトレーニングを積み重ねましょう。
  • 構造化の引き出しを増やす: 多様なケースに触れ、様々な切り口で物事を整理する練習を通じて、お題に応じて最適な構造を瞬時に構築できる力を養いましょう。
  • ディスカッションを恐れず、楽しむ: ケース面接は面接官との「対話」であり「共同作業」です。相手の意見を尊重しつつ、自分の考えをぶつけ、共に思考を深めていくプロセスを楽しみましょう。BCGのようなファームは特に、この知的なキャッチボールを楽しめる人材を求めています。
  • 準備した「型」に固執しすぎない: 基本的な思考プロセスやフレームワークは重要ですが、それに縛られすぎると柔軟な思考ができなくなります。お題の本質を見極め、時には型を破る勇気も必要です。
  • 自信を持って臨む: 十分な準備を重ねてきたという自負が、本番での落ち着きとパフォーマンスに繋がります。面接官はあなたのポテンシャルを見抜こうとしています。堂々と、自分の言葉で思考を伝えましょう。

Strategistsと共に、二次面接突破、そしてその先のキャリアへ

Strategistsでは、単にケース面接の「解き方」を教えるだけでなく、戦略コンサルタントとして活躍するために不可欠な「思考のOS」をインストールすることを目指しています。

  • 本質を見抜く思考力: 複雑な問題を構造化し、核心的な論点を見抜き、筋の良い仮説を構築する力を徹底的に鍛えます。
  • 再現性の高い問題解決アプローチ: どのようなお題にも対応できる、普遍的かつ実践的な思考プロセスを伝授します。
  • 個々の強みを活かす指導: 一人ひとりの思考の癖や強み・弱みを把握し、最適な学習プランとフィードバックを提供します。
  • 最新の選考情報と過去問分析: MBB各社の最新の選考傾向や過去問を徹底的に分析し、的を射た対策を実現します。

二次面接は厳しい戦いですが、ここで求められる思考力やコミュニケーション能力は、戦略コンサルタントとしてだけでなく、将来どのようなキャリアを歩む上でも必ず役立つ普遍的なスキルです。

この記事が、皆さんの二次面接突破、そしてその先の輝かしいキャリア実現の一助となることを心から願っています。Strategistsは、皆さんの挑戦を全力でサポートします。ぜひ、一度ご相談ください。

頑張ってください!

戦略コンサルへの入社/転職を成功させるケース面接対策法

ここまで読んでくれたあなたは、

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その意欲があるあなたは、
確実に戦コン内定・転職のポテンシャルを持っています。

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間違った方向に努力をして時間を無駄にしたりは
してほしくないと我々は考えています。

何事も、自己流には限界があります。

最短距離で内定レベルのケース力を習得し
ボーダーラインギリギリではなく面接官を唸らせるレベルのアウトプットを出し
入社後も活躍したいのであれば、
プロからケース面接の正しい考え方や知識
さらに、対策の仕方や選考の戦略を教わりましょう。

独学でもある程度のレベルには達するかもしれませんが
あなたの目標は
「一次面接を通過すれば良い」
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ではなく

「トップ戦略ファームの合格ラインを堂々と超える
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プロからのアドバイスが不可欠です。

プロの指導は、やり方を教えるだけではなく
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我々のマンツーマン指導プログラムについて

サービス開始の2022年以来、少数精鋭ではありながら、
累計で受講生の戦コン内定率が約43% (新卒約45%/既卒約40%)
(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
という驚異的な内定者輩出実績を誇る我々Strategistsが
多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したMBB面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。

我々のプログラムの最大の特長は、
ケース面接初心者苦手意識のある方であっても
再現性高く最短距離で最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。

実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一才対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
「初心者」ないし「初級」のお客様です。

再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由

最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。

スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。

結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」
なのではないか?ということでした。

そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。

プログラムの全体像はこちらです。

①正しく学ぶ

Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

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②反復練習で定着:課題ケース演習

厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

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③実践&現状把握:模擬ケース面接

専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

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メンタリングの質へのこだわり

皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。

『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。

我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある

と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。

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