「ケース面接って、売上向上とか市場規模推定だけじゃないの?」
「『プロフェッショナルとは何か』みたいな抽象的なお題、どう考えればいいんだろう…」
戦略コンサルティングファーム、特にBCG(ボストン・コンサルティング・グループ)などのトップファームでは、時に「抽象系ケース」と呼ばれる、定義やスコープが曖昧で、一見すると捉えどころのない問題が出題されることがあります。
通常のビジネスケースとは異なるアプローチが求められるため、対策に苦慮する方も多いのではないでしょうか。
この記事は、「はじめてのケース面接」シリーズの第5弾「抽象ケース編」です。戦略コンサル内定者が、抽象系ケースの基本的な考え方から、BCGの過去問(例題:「プロフェッショナルとは何か」)を用いた具体的な思考プロセス、そして高評価を得るためのポイントまで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。
この記事を読めば、抽象的なお題に対する苦手意識がなくなり、どんな問題にも対応できる思考の「型」と自信が身につくはずです。
それでは、まず抽象系ケースとは何か、その特徴から見ていきましょう。
1. 抽象系ケース面接とは?その特徴と面接官が見ているポイント
抽象系ケース面接とは、特定のビジネス課題(例:売上向上、市場規模推定)ではなく、概念的なテーマや定義、思考実験的な問いに対して、受験者の思考力や価値観を問う形式の面接です。
抽象系ケースの主な特徴:
- 明確な「正解」がない: ビジネスケース以上に、唯一絶対の答えが存在しないことが多いです。
- 定義づけが極めて重要: お題に含まれる言葉(例:「幸せとは何か」「新しい税金とは」)の定義を、面接官とすり合わせる、あるいは自ら設定することが議論の出発点となります。
- 思考の自由度が高い: 決まったフレームワークが適用しにくく、多角的な視点から自由に発想し、それを論理的に構造化する能力が求められます。
- 地頭の良さ・思考の深さが試される: 表面的な知識ではなく、物事の本質を捉え、深く掘り下げて考える力が問われます。
- 価値観や人間性が垣間見える: どのような定義をし、どのような要素を重視するかによって、受験者の価値観や人間性がにじみ出やすいです。
面接官が見ているポイント(通常のケース面接との共通点・相違点):
抽象系ケースであっても、面接官が見ている基本的な評価ポイントは通常のビジネスケースと共通しています。
- 論理的思考力: 思考プロセスに矛盾がなく、筋道が通っているか。
- 構造化能力: 複雑な概念を、MECE(モレなくダブりなく)かつ意味のある切り口で整理できるか。
- 仮説構築力(広義): 自分なりの考えや「仮の答え」を設定し、それを深掘りできるか。
- コミュニケーション能力: 自分の考えを分かりやすく伝え、面接官と建設的な対話ができるか。
- 知的好奇心・思考体力: 難解な問いに対しても、面白がって粘り強く考え抜く姿勢があるか。
これらに加え、抽象系ケース特有の評価ポイントとして以下が挙げられます。
- 定義力・概念化能力: 曖昧な言葉や概念を、具体的かつ多角的に定義し、議論の土台を構築できるか。
- 思考の幅と深さ: 一つの視点に固執せず、多様な角度から物事を捉え、本質に迫る深い考察ができるか。
- 発想の柔軟性と独創性(あれば尚良し): 既存の枠にとらわれないユニークな視点やアイデアを提示できるか。ただし、突飛すぎたり論理性を欠いたりするのはNG。
- 価値観・人間性のフィット: ファームのカルチャーや求める人物像と、受験者の価値観や考え方が合致しているか(特にBCGなどでは重視される傾向)。
通常のビジネスケースが「HOW(どうやって解決するか)」を問う側面が強いのに対し、抽象系ケースは「WHAT(それは何か)」「WHY(なぜそう言えるのか)」を深く掘り下げることを求める側面が強いと言えるでしょう。
2. 抽象系ケースの基本的な考え方:定義づけと構造化の重要性
抽象的なお題に対して、闇雲に思考を巡らせても、まとまりのない散漫な議論に終始してしまいます。通常のビジネスケースと同様に、ここでも論理的な思考プロセスが不可欠です。特に抽象系ケースにおいては、以下の2つのステップが議論の質を大きく左右します。
ステップ1:お題の「定義づけ」とスコープ設定
これが抽象系ケースに取り組む上での絶対的な出発点です。お題に含まれるキーワードや概念が何を指すのか、どのような範囲で考えるのかを明確にしなければ、議論は空中戦となり、面接官との認識もズレてしまいます。
- キーワードの多角的定義: お題の中心となるキーワード(例:「プロフェッショナル」「幸せ」「リーダーシップ」)に対して、辞書的な意味だけでなく、どのような側面・文脈で使われる言葉なのかを多角的に考えます。
- 例:「プロフェッショナル」とは?
- 特定の専門分野で高い知識・スキルを持つ人?
- 成果に対して強いコミットメントを持つ人?
- 高い倫理観を持つ人?
- 対価を得て仕事をする人?
- 常に学び続ける姿勢を持つ人?
- 例:「プロフェッショナル」とは?
- スコープ(範囲)の明確化: どの範囲でその概念を考えるのかを限定します。
- 例:「プロフェッショナルとは何か」を考える際、
- 対象とするのは職業人全般か、特定の職種か?
- 個人の資質の話か、組織としてのあり方の話か?
- 時代や文化によって変わるものか、普遍的なものか?
- 例:「プロフェッショナルとは何か」を考える際、
- 面接官とのすり合わせ: 自分なりに定義やスコープの仮説を持った上で、「本日は〇〇という文脈における△△について議論したいと思いますが、よろしいでしょうか?」といった形で面接官と認識を合わせます。面接官から特定の指示があれば、それに従います。
- 注意点: 面接官が意図的に曖昧なまま進めさせようとする場合もあります。その場合は、複数の解釈があり得ることを示した上で、最も重要と思われる定義・スコープで議論を進める旨を伝えましょう。
ステップ2:「構造化」による論点の整理と深掘り
定義づけとスコープ設定ができたら、次はその概念を構成する要素を構造的に分解・整理し、議論の論点を明確にします。
- MECEな切り口の模索: 定義した概念を、モレなくダブりのない(MECE)切り口で分解します。抽象的なテーマであるため、最初から完璧なMECEを目指すのは難しいですが、意識することが重要です。
- 例:「プロフェッショナル」を構成する要素は?
- 能力軸: 専門知識、スキル、問題解決能力、遂行能力…
- マインド軸: 責任感、倫理観、成長意欲、顧客志向…
- 行動軸: 結果へのコミット、自己研鑽、チームワーク、他者への貢献…
- 時間軸: プロフェッショナルになるまでの過程、プロフェッショナルであり続けるための努力…
- 対比軸: アマチュアとの違い、専門家とプロフェッショナルの違い…
- 例:「プロフェッショナル」を構成する要素は?
- フレームワークの活用(慎重に): 3C分析やSWOT分析のようなビジネスフレームワークが直接的に適用できる場面は少ないですが、思考を整理するための補助線として、より汎用的なフレームワーク(例:時間軸、ステークホルダー、メリット/デメリット、原因/結果など)を活用することは有効です。
- 注意点: 抽象系ケースで安易にビジネスフレームワークに当てはめようとすると、思考が浅いと見なされるリスクがあります。あくまで「お題の本質」に沿った構造化を心がけましょう。
- 具体例との往復: 構造化した各要素について、具体的な事例や人物像を想起することで、議論に深みと説得力を持たせます。逆に、具体例から共通する要素を抽出して構造化することも有効です。
- 例:「プロフェッショナルな行動」とは?
- スポーツ選手Aの〇〇という行動
- 医師Bの△△という判断
- エンジニアCの□□という姿勢
→ これらの共通点は何か?
- 例:「プロフェッショナルな行動」とは?
- 論点の優先順位付け(必要であれば):
構造化した要素が多岐にわたる場合、時間内に全てを深掘りするのは不可能です。その中で、「最も本質的と思われる論点は何か」「特に議論を深めたいポイントはどこか」といった観点から、議論の焦点を絞ることも時には必要です。
抽象系ケースで思考停止しないために
- 「自分の言葉」で考える: どこかで聞いたような受け売りの言葉ではなく、自分自身の経験や価値観と照らし合わせながら考えることが、オリジナリティのある深い考察に繋がります。
- 「なぜ?」を繰り返す: 表面的な理解に留まらず、常に「なぜそう言えるのか?」「その背景には何があるのか?」と問いを深掘りしていく姿勢が重要です。
- 多様な視点を持つ: 経済学、心理学、歴史、哲学など、様々な学問分野の視点を取り入れたり、異なる立場の人(例:顧客、従業員、経営者、社会)の視点から考えてみたりすることで、思考の幅が広がります。
- 面接官との対話を恐れない: 抽象系ケースは、面接官との対話を通じて思考を深めていく側面が強いです。自分の考えを積極的に発信し、面接官からのフィードバックを柔軟に受け入れ、議論を発展させていくことが求められます。
これらの基本的な考え方を意識することで、どんな抽象的なお題に対しても、論理的かつ構造的にアプローチし、質の高いアウトプットを生み出すことができるようになります。
3. 抽象系ケースが頻出のファームと対策
抽象系ケースは、特定のファームで頻出するというよりは、面接官の個性や、選考のフェーズ(特に最終面接に近い段階)によって出題されることが多い傾向にあります。しかし、ファームのカルチャーとして、特定の思考様式や価値観を重視する場合、その確認のために抽象的な問いが用いられることがあります。
抽象系ケースが出やすいとされるファームと、その背景(推測):
- BCG(ボストン・コンサルティング・グループ):
- 背景: BCGは「知的好奇心」「創造性」「テーラーメイドな解決策」を重視するカルチャーがあります。抽象的な問いを通じて、受験者が既存の枠にとらわれず、自分自身の頭で本質を考え抜く力や、ユニークな視点を持っているかを見極めようとしている可能性があります。また、答えのない問いに対して、思考プロセスそのものを楽しむ姿勢や、ディスカッションを通じて考えを深めていく協調性も見ていると考えられます。
- 対策の方向性: 論理性に加えて、発想の幅広さや、自分なりの価値観・考えを明確に持つことが重要。完璧な答えよりも、どのように考え、どのように議論を発展させられるかが問われます。
- マッキンゼー・アンド・カンパニー:
- 背景: マッキンゼーは「構造化思考」と「論理の徹底性」を極めて重視します。抽象的なお題であっても、それをいかにMECEかつ本質的な構造に分解し、クリアな論理で説明できるかという地頭の良さを試していると考えられます。「〇〇とは何か」といった定義型の問いは、まさに構造化能力と思考の深さを測るのに適しています。
- 対策の方向性: 定義の明確さ、構造の切れ味、論理の一貫性が特に重要。結論に至るまでの思考プロセスを、一分の隙もなく説明できるように準備する必要があります。
- 一部の日系ファームやブティックファーム:
- 背景: ファーム独自の価値観や哲学への共感を重視する場合や、特定の思考様式(例:リベラルアーツ的な素養、社会課題への意識)を持つ人材を求める場合に、抽象的な問いが用いられることがあります。
- 対策の方向性: 事前にファームの理念や創設者の考え方などを理解しておくと、問いの意図を汲み取りやすくなるかもしれません。ただし、過度な忖度は禁物です。
ただし、上記はあくまで一般的な傾向であり、どのファームでも出題される可能性はあります。 特に、以下のような状況では抽象的な問いが選ばれることがあります。
- 選考フェーズが進んだ段階(二次面接以降、特に最終面接):
基本的なケース対応力は既に評価済みと判断され、より思考の深さや人間性、価値観、カルチャーフィットなどを見極めるために出題される。 - ビジネスケースで行き詰まった場合の「変化球」として:
受験者が特定のフレームワークに固執したり、思考が浅い場合に、あえて抽象的な問いを投げかけることで、地頭の柔軟性や本質的な思考力を試す。 - 面接官の個性や関心:
面接官自身がそのような問いを好む場合や、受験者の経歴や発言から特定のテーマに関心を持った場合。
抽象系ケースへの具体的な対策:
- 「定義力」を鍛える:
- 日常的に目にする言葉(例:「イノベーション」「グローバル化」「リーダーシップ」)に対して、「自分ならどう定義するか?」「その定義にはどのような要素が含まれるべきか?」を考える癖をつける。
- 類義語や対義語を意識し、言葉のニュアンスやスコープを明確にする訓練をする。
- 「構造化思考」の応用:
- ビジネスケースで用いる構造化の考え方(MECE、ロジックツリーなど)を、抽象的な概念にも応用してみる。
- 様々な切り口(時間軸、空間軸、構成要素、原因と結果、メリットとデメリット、理想と現実など)で物事を分解・整理する練習をする。
- 「具体と抽象の往復運動」を意識する:
- 抽象的な概念を考える際には、必ず具体的な事例やエピソードと結びつけて考える。
- 逆に、具体的な事象から共通する本質的な要素を抽出し、抽象化・概念化する訓練をする。
- 多様な知識・教養を身につける:
- ビジネス書だけでなく、歴史、哲学、心理学、社会学、科学など、幅広い分野の本を読んだり、ニュースに触れたりすることで、思考の引き出しを増やす。
- 様々な価値観や視点に触れることが、多角的な思考に繋がる。
- 「自分の言葉」で語る練習:
- どんなお題に対しても、借り物の言葉ではなく、自分自身の経験や考えに基づいて意見を述べる練習をする。
- 模擬面接などで、自分の考えを論理的かつ分かりやすく伝える訓練を積む。
- 過去問・例題への取り組み:
- 実際に出題された、あるいは出題されそうな抽象系ケースのお題(本記事の例題含む)に対して、自分なりに思考を深め、解答を準備してみる。
- その際、結論だけでなく、なぜそう考えたのか、どのような思考プロセスを辿ったのかを明確に言語化できるようにする。
抽象系ケースは「対策のしようがない」と感じるかもしれませんが、基本的な思考の型やアプローチは存在します。日頃から本質を考える訓練を積み重ねることが、最も効果的な対策と言えるでしょう。
4. 抽象系ケースでよくある失敗とその回避策
抽象系ケースは思考の自由度が高い反面、明確な道筋が見えにくいため、受験者が陥りやすい失敗パターンもいくつか存在します。ここでは、代表的な失敗例とその回避策を解説します。これらのポイントを意識することで、面接官に「おっ」と思わせる、質の高いアウトプットに繋げることができるでしょう。
失敗例1:定義づけが曖昧なまま議論を進めてしまう
- 状況: お題に含まれるキーワードの定義を明確にしないまま、あるいは面接官との認識をすり合わせないまま、自分の解釈だけで議論を展開してしまう。
- なぜ問題か:
- 面接官との間で議論の前提が共有されず、話が噛み合わない。
- 思考の土台がグラグラなため、論理展開が不安定になりやすい。
- 「慎重さがない」「論点を整理する能力が低い」という印象を与えかねない。
- 回避策:
- 必ず面接の冒頭で、お題の中心となるキーワードについて、自分なりの解釈や定義を提示し、面接官に確認・合意を得る。「本日は〇〇を△△と定義した上で議論を進めたいと思いますが、よろしいでしょうか?」のように。
- 複数の解釈が可能な場合は、どのスコープで話すのかを明確にする。
- もし面接官から定義に関する指示があれば、それに従う。
失敗例2:思考が発散したまま収束しない
- 状況: 様々なアイデアや論点を思いつくものの、それらを整理・構造化できず、結局何が言いたいのか分からないまま時間切れになってしまう。
- なぜ問題か:
- 思考の整理能力や構造化能力の欠如を露呈する。
- 結論や主張が不明確で、面接官に何も伝わらない。
- 時間管理能力の低さもマイナス評価に繋がる。
- 回避策:
- 思考時間(5分程度)の最初の段階で、話の骨子(アウトライン)と結論の方向性を大まかにでも設定する。
- 洗い出した論点やアイデアを、何らかの構造(例:構成要素別、メリット・デメリット、時間軸など)に沿って整理する。
- 全ての論点を網羅しようとせず、最も重要だと思われるポイントに絞って深掘りする勇気も必要。
- 発表の最後には、必ず自分なりの結論や主張を明確に述べる。
失敗例3:一般論や表面的な話に終始してしまう
- 状況: どこかで聞いたような無難な意見や、誰でも思いつくような表面的な考察に留まり、深みのある議論に発展しない。
- なぜ問題か:
- 「自分の頭で考えていない」「思考が浅い」という印象を与える。
- コンサルタントに求められる洞察力や付加価値を示せない。
- 知的好奇心や探求心の欠如と捉えられる可能性もある。
- 回避策:
- 常に「なぜ?(Why So?)」「だから何?(So What?)」と自問自答し、思考を深掘りする。
- 具体的な事例や自分自身の経験と結びつけて考えることで、議論にリアリティと独自性を持たせる。
- 多角的な視点(例:歴史的経緯、社会的背景、心理的要因、経済的影響など)から考察する。
- 敢えて常識を疑ってみる、別の角度から光を当ててみるといった批判的思考も有効。
失敗例4:フレームワークの不適切な適用・丸暗記の露呈
- 状況: 抽象的なお題に対して、無理やりビジネスフレームワーク(3C、SWOTなど)を当てはめようとしたり、準備してきた定型的な回答をそのまま述べようとしたりする。
- なぜ問題か:
- 思考停止、応用力の欠如と見なされる。
- お題の本質からズレた、的外れな議論になりやすい。
- 面接官は「自分の頭で考えているか」を見ているため、丸暗記はすぐに見抜かれる。
- 回避策:
- フレームワークはあくまで思考を整理するための道具であり、万能ではないことを理解する。
- お題の本質に合わせて、ゼロベースで思考の構造を組み立てることを基本とする。
- フレームワークを使う場合でも、なぜそのフレームワークが有効なのか、その理由を説明できるようにする。
- 準備してきた知識や考え方は、あくまで「引き出し」の一つとして活用し、その場でのお題に合わせて柔軟に再構築する。
失敗例5:面接官との対話を無視した一方的なプレゼンテーション
- 状況: 準備してきた内容を一方的に話し続け、面接官の反応を伺ったり、質問を促したりする姿勢が見られない。
- なぜ問題か:
- コミュニケーション能力の低さ、協調性の欠如と見なされる。
- ケース面接は「対話を通じて思考を深める場」であるという本質を理解していない。
- 面接官がフィードバックやヒントを出す機会を奪ってしまう。
- 回避策:
- 発表は簡潔に、結論ファーストで行う。
- 適度な間を取り、面接官の表情や反応を観察する。
- 「ここまでで何かご質問はございますか?」「この点について、もう少し深掘りしてもよろしいでしょうか?」など、対話を促す言葉を挟む。
- 面接官からの質問やコメントには、真摯に耳を傾け、的確に回答する。それは思考を進化させる絶好の機会。
これらの失敗パターンを事前に認識し、対策を意識することで、抽象系ケース面接における評価を格段に高めることができるでしょう。
5. 【例題解説】BCG過去問「プロフェッショナルとは何か」
ここからは、BCGのケース面接で実際に出題されたと言われる抽象的なお題「プロフェッショナルとは何か」を例に、具体的な思考プロセスと解答の方向性を解説していきます。
お題:プロフェッショナルとは何か、あなたの考えを述べてください。(制限時間:思考5分、発表・ディスカッション15~20分程度を想定)
ケース解説の注意点(再掲):
本解説は、Strategistsの指導方針に基づき、以下の構成で進めます。
- 前提設定、問題の背景の言語化
- 「プロフェッショナル」の多角的定義と要素分解(仮説創出のための業界・商材の特徴分析に相当)
- 論点の構造化とイシューの絞り込み(議論の方向性)
- 具体的な事例や思考実験による肉付け(打ち手に相当)
- 学びの抽象化、今回の問題を通じて伝えたいこと
- 差がつくポイント、元面接官からのコメント
1. 前提設定、問題の背景の言語化(思考開始~1分)
まず、この問いがどのような文脈でなされているのか、何を答えることが期待されているのかを考えます。
- なぜこの問いか?(面接官の意図の推察)
- BCGが求めるコンサルタント像と、受験者の「プロフェッショナル観」が合致しているかを見たい。
- 曖昧な概念を自分なりに定義し、構造化し、論理的に説明する能力を見たい。
- 受験者の価値観、仕事観、人間性を見たい。
- 単なる知識ではなく、「自分の頭で考え抜く力」を見たい。
- 「プロフェッショナル」という言葉の多義性: 「プロフェッショナル」は、文脈によって様々な意味合いで使われます。
- 職業としてそれを行っている人(⇔アマチュア)
- 高度な専門知識・スキルを持つ人(⇔素人)
- 高い職業倫理を持つ人
- 成果に対して責任を持つ人
- 特定の分野で卓越した成果を出す人
- 議論のスコープ設定(自分なりの仮置きと面接官への確認):
今回は、「ビジネスにおけるプロフェッショナル」、特に「戦略コンサルタントとして求められるプロフェッショナリズム」に焦点を当てて議論を進めたい、と考えることができます。なぜなら、これはBCGの選考であり、面接官もその文脈での回答を期待している可能性が高いからです。
面接官への確認(例):
「『プロフェッショナルとは何か』という非常に普遍的で深い問いですね。本日は、特にビジネスの文脈、とりわけ我々が目指す戦略コンサルタントにとっての『プロフェッショナル』とは何か、という観点で私の考えを述べさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか?」
(面接官が「一般的な意味で広く考えてください」と言えば、スコープを広げます。)
2. 「プロフェッショナル」の多角的定義と要素分解(思考1分~3分)
スコープを設定したら、その中で「プロフェッショナル」を構成するであろう要素を多角的に洗い出し、自分なりの定義を試みます。これが本質的な仮説構築のステップです。
- ブレインストーミング(キーワード出し):
プロフェッショナルと聞いて思いつく言葉、関連する概念を自由に列挙します。
例:専門性、スキル、知識、成果、責任、倫理観、コミットメント、自己研鑽、顧客志向、成長、対価、信頼、再現性、期待を超える、自律性、当事者意識、リーダーシップ、フォロワーシップ、チームワーク… - グルーピングと構造化の試み: 洗い出したキーワードを、いくつかの軸や観点でグルーピングし、構造化を試みます。
- 軸1:能力・スキル面(CAN)
- 深い専門知識と高度なスキル
- 問題解決能力、分析力、構想力
- 実行力、遂行能力
- 軸2:マインド・スタンス面(WILL/MUST)
- 高い目標設定と成果への執着(コミットメント)
- 強い責任感と当事者意識
- 高い倫理観と規律
- 常に学び続ける姿勢(自己研鑽)
- 顧客(あるいは対象)への貢献意欲
- 軸3:行動・成果面(DO/ACHIEVE)
- 期待される成果を継続的に出す(再現性)
- 期待を超える価値を提供する
- 周囲を巻き込み、チームとして成果を最大化する
- 軸1:能力・スキル面(CAN)
- 自分なりの「プロフェッショナル」の定義(仮説): これらの要素を踏まえ、自分なりの定義を構築します。一言で表現できるコアな定義と、それを補足するいくつかの重要な要素という形で整理すると分かりやすいでしょう。
- 仮説例1(コア定義):「特定の領域において、期待される役割を理解し、それ以上の価値を継続的に創出し、対価を得る人」
- 仮説例2(補足要素): そのためには、「①高度な専門性とスキル」「②成果に対する強いコミットメントと責任感」「③高い倫理観と自己規律」が不可欠である。
3. 論点の構造化とイシューの絞り込み(議論の方向性)(思考3分~4分)
定義した「プロフェッショナル」像について、どの側面を特に深掘りして議論したいか、話の構成を考えます。
- 議論の骨子(発表の流れ):
- 結論(自分なりの定義): まず、自分が考えるプロフェッショナルの定義を明確に提示する。
- 定義に至った背景・理由: なぜそのように定義したのか、重要な要素は何かを説明する。
- 具体例・エピソード(あれば): 自分の経験や見聞きした事例を交え、定義を肉付けする。
- プロフェッショナルであり続けるための要件(発展): 一度プロフェッショナルと認められても、それを維持・向上させるためには何が必要か。
- 自分が目指すプロフェッショナル像(自己PRにも繋げる): 戦略コンサルタントとして、どのようなプロフェッショナルを目指したいか。
- イシューの絞り込み(特に深掘りしたい論点): 上記の骨子の中で、特に自分が強調したい、あるいは面接官と議論を深めたいポイントを意識します。
- ◎(最重要): プロフェッショナルの「核となる定義」とその「構成要素」を論理的かつ多角的に提示すること。
- ⚪︎(重要): なぜそれらの要素が重要なのか、具体的な事例や対比(アマチュアとの違いなど)を交えて説明すること。
- ⚪︎(重要): 自分が目指すプロフェッショナル像を語ることで、自己の価値観やコンサル適性をアピールすること。
この段階で、発表の構成メモを作成しておくと、スムーズに説明できます。
4. 具体的な事例や思考実験による肉付け(発表・ディスカッション段階で展開)
定義や構成要素を説明する際に、具体的な事例や思考実験を用いることで、より説得力が増し、議論が深まります。これは主に発表後のディスカッションで展開されることが多いですが、思考段階である程度準備しておくと良いでしょう。
- 対比による明確化:
- 「プロフェッショナル」と「アマチュア」の違いは何か?
- 「専門家(エキスパート)」と「プロフェッショナル」の違いは何か?(例:専門知識だけでなく、成果へのコミットメントや倫理観が伴うか)
- 具体的な職業例:
- 医師、弁護士、スポーツ選手、経営者など、一般的にプロフェッショナルとされる職業を例に挙げ、その共通項や特徴的な要素を抽出する。
- 逆に、プロフェッショナルとは言えない行動やスタンスの例を挙げる。
- 思考実験:
- 「もし、高いスキルを持っていても成果を出せない人はプロフェッショナルか?」
- 「対価を得ていなければ、どんなに素晴らしい活動もプロフェッショナルとは言えないのか?」
- 「AIが高度な専門業務を代替するようになった場合、人間のプロフェッショナルの価値はどこにあるのか?」
- 自分自身の経験(あれば):
- これまでの経験の中で、「プロフェッショナルな仕事ぶりだ」と感じた人やエピソード。
- 自分が「プロフェッショナル意識」を持って取り組んだ経験。
これらの具体例は、自分の定義を補強し、多角的な視点を示す上で有効です。
5. 学びの抽象化、今回の問題を通じて伝えたいこと
この抽象的なお題を通じて、面接官に何を伝えたいか、どのような能力をアピールしたいかを意識します。
- 本質を見抜く思考力: 曖昧な概念に対して、自分なりに定義し、構造化し、論理的に説明できること。
- 高い職業倫理観と成長意欲: プロフェッショナルとして求められるであろう倫理観や、常に学び続ける姿勢への共感。
- BCG(戦略コンサルタント)への適性: 自分が考えるプロフェッショナル像と、BCGが求める人物像との親和性。
6. 差がつくポイント、元面接官からのコメント
- 定義の独自性と深さ: ありきたりな定義に終わらず、自分自身の考察に基づいた、納得感のある深い定義を提示できるか。「なぜその定義なのか」を多角的に説明できるか。
- 構造化の切れ味: 単なる要素の羅列ではなく、意味のある切り口(例:スキル・マインド・行動、MUST・CAN・WILLなど)で整理され、全体像がクリアに示されているか。
- 具体と抽象の往復: 抽象的な議論だけでなく、具体的な事例やエピソードを効果的に用いて、議論にリアリティと深みを与えられているか。
- 「自分ごと」としての考察: 単なる一般論ではなく、自分自身がどのようなプロフェッショナルを目指したいのか、そのために何が必要だと考えているのか、という「自分ごと」としての考察が語られているか。これがBCGの求める当事者意識にも繋がる。
- ディスカッションへの積極性: 面接官からの質問や指摘に対して、臆することなく自分の考えを述べ、建設的な対話を通じて思考を発展させようとする姿勢。BCGは対話を通じた思考の進化を重視する。
- ポジティブな姿勢と知的好奇心: 難解な問いに対しても、前向きに、知的好奇心を持って取り組む姿勢は高く評価される。「面白い問いですね!」といった一言も有効な場合がある。
抽象系ケースは、一見すると対策が難しいように感じられますが、「定義づけ→構造化→具体化→自分の言葉で語る」という基本的な思考プロセスはビジネスケースと共通しています。日頃から物事の本質を深く考える習慣をつけ、多様な視点から物事を捉える訓練を積むことが重要です。
6. まとめ:抽象的な問いにも動じない「本質思考力」を磨こう
本記事では、「はじめてのケース面接」シリーズ第5弾として、「抽象系ケース」に焦点を当て、その特徴、基本的な考え方、BCGの過去問(例題)を用いた具体的な思考プロセス、そしてよくある失敗と回避策について解説してきました。
抽象系ケースは、売上向上や市場規模推定といった典型的なビジネスケースとは異なり、明確な正解がなく、思考の自由度が高いが故に、多くの受験者が対策に苦慮する分野です。しかし、その本質は、「未知の、あるいは曖昧な問いに対して、いかに自分自身の頭で考え抜き、論理的に構造化し、説得力のある形で相手に伝えられるか」という、コンサルタントに不可欠な根本的な能力を試すことにあります。
抽象系ケース突破のための「本質思考力」を磨く心構え:
- 「定義なくして議論なし」を肝に銘じる:
全ての思考は、言葉の定義を明確にすることから始まります。曖昧な言葉に対して、多角的な視点からその本質を捉え、自分なりの言葉で再定義する訓練を日常的に行いましょう。これは、あらゆる問題解決の基礎となります。 - 「なぜ?」の連鎖で思考を深掘りする習慣を:
表面的な事象や一般論に留まらず、常に「なぜそう言えるのか?」「その背景にある根本原因は何か?」「それによって何がもたらされるのか?」と問い続けることで、思考は深まります。この「知的好奇心」と「探求心」こそが、BCGをはじめとするトップファームが求める資質です。 - 「構造化」は思考の羅針盤:
複雑で捉えどころのない概念も、適切な切り口で構造化することで、論点が整理され、議論の方向性が見えてきます。MECEであることはもちろん、「その構造化にどのような意味があるのか」「何を示したいのか」という目的意識を持つことが重要です。多様な構造化のパターン(時間軸、空間軸、構成要素、対比など)をストックしておき、お題に応じて柔軟に使い分けられるようにしましょう。 - 「具体と抽象の往復運動」で思考に血を通わせる:
抽象的な議論は、具体的な事例や経験と結びつくことで初めてリアリティと説得力を持ちます。逆に、個別の事象から普遍的な法則や本質を見抜く力も重要です。この「具体と抽象の往復運動」をスムーズに行えるようになることが、思考の柔軟性と応用力を高めます。 - 「自分の言葉」で語る勇気を持つ:
抽象系ケースに模範解答はありません。重要なのは、借り物の知識やフレームワークを振りかざすことではなく、自分自身の経験、価値観、知識に基づいて、自分の頭で考え、自分の言葉で語ることです。そこにこそ、あなたの個性とポテンシャルが表れます。 - 「対話」を恐れず、楽しむ姿勢を:
ケース面接は、面接官との「知的な対話」の場です。自分の考えを一方的に述べるのではなく、面接官の質問やフィードバックを真摯に受け止め、それを糧にして思考を深め、議論を発展させていくプロセスを楽しみましょう。その積極性と柔軟性が、コンサルタントとしての適性を示すことにも繋がります。
最後に:BCGが求める「本質を見抜く知性」
BCGをはじめとする戦略コンサルティングファームは、単に頭の回転が速い人や知識が豊富な人を求めているわけではありません。彼らが真に求めているのは、複雑な事象の中から本質を見抜き、創造的な解決策を生み出し、周囲を巻き込んで変革をドライブできる「真の知性」を持った人材です。
抽象系ケースは、まさにその「本質を見抜く知性」を試すための絶好の機会と言えるでしょう。付け焼き刃の対策ではなく、日頃から物事を深く多角的に考える習慣を身につけ、思考の体力を養うことが、BCG内定を掴み取るための王道です。
この記事が、皆さんのケース面接対策の一助となり、自信を持って選考に臨むための一歩となれば幸いです。健闘を祈ります。
戦略コンサルへの入社/転職を成功させるケース面接対策法
ここまで読んでくれたあなたは、
「ケース面接でライバルに差をつけたい!」
「絶対に戦略コンサルに内定・転職したい」
という強い意欲がある方でしょう。
その意欲があるあなたは、
確実に戦コン内定・転職のポテンシャルを持っています。
そんなあなただからこそ、
対策不十分で本番のケース面接に臨んで爆死してしまったり、
間違った方向に努力をして時間を無駄にしたりは
してほしくないと我々は考えています。
何事も、自己流には限界があります。
最短距離で内定レベルのケース力を習得し
ボーダーラインギリギリではなく面接官を唸らせるレベルのアウトプットを出し
入社後も活躍したいのであれば、
プロからケース面接の正しい考え方や知識
さらに、対策の仕方や選考の戦略を教わりましょう。
独学でもある程度のレベルには達するかもしれませんが
あなたの目標は
「一次面接を通過すれば良い」
「ケース面接っぽいことができるようになれば良い」
ではなく
「トップ戦略ファームの合格ラインを堂々と超える
アウトプットが再現性高く出せるようになり
自信を持って面接に臨むことができること。
そして、内定を獲得することでしょう。」
プロからのアドバイスが不可欠です。
プロの指導は、やり方を教えるだけではなく
何が間違っていてどう改善すべきかを
的確に指摘し、あなたが気づいていない問題点を
明らかにしてくれます。
また我々のプログラムはマンツーマンのケース指導に加えて
フェルミ推定やケース面接の正しい思考法や
知っておかなければならない経営理論やビジネス知識を
網羅体系的にまとめた教科書を用意しており
受講生には必ずそれをみていただきます。
今なら、期間限定で無料で弊社の講師と1on1で話すことができるキャンペーンを行っております。
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にぜひお越しくださいませ!

我々のマンツーマン指導プログラムについて
サービス開始の2022年以来、少数精鋭ではありながら、
累計で受講生の戦コン内定率が約43% (新卒約45%/既卒約40%)
(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
という驚異的な内定者輩出実績を誇る我々Strategistsが
多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したMBB面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。
我々のプログラムの最大の特長は、
・ケース面接初心者や苦手意識のある方であっても
・再現性高く、最短距離で、最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。
実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一才対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
の「初心者」ないし「初級」のお客様です。
再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由
最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。
スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。
結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」なのではないか?ということでした。
そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。
プログラムの全体像はこちらです。
①正しく学ぶ
Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。
②反復練習で定着:課題ケース演習
厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

③実践&現状把握:模擬ケース面接
専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

メンタリングの質へのこだわり
皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。
『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。
我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある
と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。
ケース対策は量よりも圧倒的に質です。
質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習で確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

復習にご活用いただけます
※現時点では、扱う問題によって資料が無い場合もございます。
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ここまで読んでいただき、マンツーマン指導に興味を持っていただいた方は、まず初回メンタリングをお受けください。無理な勧誘等は一切ございません。お気軽に申し込みください。
模擬面接+FBはもちろん、参加特典としてMBB過去問を題材に
『再現性高くライバルに差をつけるアウトプットを出す方法』
を徹底解説したPDF資料をプレゼント!
単なる”模範解答例”ではなく、問題のポイントや次に活かせる学びをまとめています。
我々の初回メンタリングはありがちなサービス勧誘・営業の場ではなく
本プログラムの 『0講目』の扱いですから、
「これがStrategistsのクオリティか」とご実感いただける機会になることをお約束します。

