【内定者が解説】アビームコンサルティングの各部門の業務内容を徹底解説!総コン企業研究シリーズ⑥

「アビームコンサルティングに興味があるけど、どんな部門があって、それぞれ何をやっているの?」
「自分のスキルや経験は、どの部門で活かせるんだろう?」
「選考の難易度や対策方法について、リアルな情報が知りたい!」

日本発の総合コンサルティングファームとして、国内外で高いプレゼンスを誇るアビームコンサルティング。その強みは、戦略立案から業務改革、システム導入、アウトソーシングまで、企業の変革を「Real Partner®」として一気通貫で支援できる総合力にあります。

しかし、多様なサービスラインナップを持つが故に、「各部門で具体的にどのような業務を行っているのか」「自分に合った部門はどこなのか」といった点が分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、実際に総合コンサルティングファームの内定を獲得した筆者が、ファーム全体の特徴から、主要な各部門(セクター、サービスライン)の具体的な業務内容、求められる人材像、そして気になる選考情報や難易度に至るまで、徹底的に解説します。

中途採用を目指す方が特に気になるであろうキャリアパスや、現場のリアルな情報も盛り込み、アビームコンサルティングへの理解を深め、万全の体制で選考に臨むための一助となることを目指します。

それでは、まずはアビームコンサルティングというファーム全体の概要から見ていきましょう。



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1. アビームコンサルティングとは?日本発グローバルファームのDNAと強み

アビームコンサルティングは、2003年にデロイト トウシュ トーマツのコンサルティング部門が独立して誕生した、日本に本社を置く総合コンサルティングファームです。アジアを中心にグローバルに拠点を展開し、現在では世界30カ国・地域以上にネットワークを広げています。

アビームコンサルティングの主な特徴と強み:

  • 「Real Partner®」という理念:
    クライアントと真のパートナーシップを築き、戦略の策定から実行、その後の定着化まで、結果にコミットする姿勢を貫いています。単なる提言に留まらず、クライアントと共に汗を流し、変革を最後まで見届ける「伴走型」のコンサルティングスタイルが最大の特徴です。この理念は、社員一人ひとりの行動指針にも深く浸透しています。
  • 日本発ならではの強みとグローバルネットワークの融合:
    日本の文化や商習慣を深く理解した上で、グローバルな知見や最新テクノロジーを組み合わせたソリューションを提供できる点が強みです。日系企業の海外進出支援や、海外企業の日本市場参入支援など、クロスボーダー案件にも豊富な実績があります。NECグループとの資本業務提携(2004年~)も、グローバル展開やテクノロジーケイパビリティの強化に貢献しています。
  • 戦略から実行までの一気通貫サービス:
    企業の経営戦略策定(Strategy)から、業務プロセス改革(BPR)、組織改革(Organization)、ITシステム導入・刷新(Technology)、さらにはアウトソーシング(BPO)まで、幅広い領域でサービスを提供しています。これにより、クライアントの課題に対して部分最適ではなく、全体最適の視点から一貫した支援が可能です。
  • 「人」を重視する企業文化と多様な人材:
    「人を大切にし、人を育てる」という文化が根付いており、社員の成長を支援する制度や風土が整っています。多様なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが集い、それぞれの専門性を活かしながらチームで協働してプロジェクトを進めています。中途採用も積極的に行っており、事業会社やSIer、他のコンサルティングファームなど、様々な経験を持つ人材が活躍しています。
  • 業界・業種に対する深い知見:
    製造、流通、金融、社会インフラ、パブリックセクターなど、幅広い業界に対して専門チームを擁し、各業界特有の課題や動向を踏まえたコンサルティングを提供しています。長年にわたる実績と経験に裏打ちされた深い業界知識が強みです。
  • テクノロジーへの積極的な投資と活用:
    SAPをはじめとするERPシステムの導入実績は国内トップクラスであり、AI、IoT、クラウド、データアナリティクスといった最新テクノロジーを活用したデジタルトランスフォーメーション(DX)支援にも注力しています。

アビームコンサルティングは、これらの強みを活かし、クライアント企業の変革と成長を力強く支援しています。その選考においては、論理的思考力や問題解決能力といったコンサルタントとしての基礎能力に加え、クライアントと真摯に向き合い、最後までやり遂げる「Real Partner®」としての資質、そして多様なメンバーと協働し、新しい価値を創造していく力が問われると言えるでしょう。

2. アビームの組織構造を理解する:セクター×サービスラインのマトリクス体制

アビームコンサルティングの組織構造を理解することは、各部門の役割や業務内容を把握し、自身のキャリアパスを考える上で非常に重要です。アビームは、主に「セクター(インダストリー)」「サービスライン(ソリューション)」という2つの軸を掛け合わせたマトリクス型の組織体制を採用しています。

マトリクス型組織とは?

簡単に言うと、社員が「特定の業界(セクター)の専門家」としての顔と、「特定の専門分野(サービスライン)の専門家」としての顔を併せ持ち、プロジェクトの特性に応じて柔軟にチームを組成する体制です。

  • セクター(インダストリー)軸:
    • クライアントが属する業界ごとに編成された部門です。
    • 各業界特有のビジネスモデル、課題、規制、最新動向などを深く理解し、業界知見に基づいたコンサルティングを提供します。
    • 例:製造業、流通業、金融、公共など。
  • サービスライン(ソリューション)軸:
    • クライアントの経営課題を解決するための専門的な機能や方法論を提供する部門です。
    • 戦略、デジタル、テクノロジー、業務改革、組織人事など、特定のソリューションに関する深い専門知識とノウハウを有します。
    • 例:戦略、SCM、CRM、ERP導入、DX推進、組織人事改革など。

なぜマトリクス型組織なのか?

この体制により、アビームは以下のような強みを発揮しています。

  • 深い業界知識と専門性の両立: クライアントに対して、業界特有の文脈を踏まえた上で、最適な専門ソリューションを提供できます。
  • 複合的な課題への対応力: 業界横断的な課題や、複数の専門領域にまたがる複雑な課題に対しても、各部門が連携して包括的な支援を行うことができます。
  • 人材育成の多様性: コンサルタントは、特定の業界知識を深めつつ、様々な専門スキルを磨く機会を得られ、キャリアの幅を広げることができます。

アビームにおける主要なセクターとサービスラインの概要

アビームコンサルティングは、企業の成長や社会の変化に合わせて組織を柔軟に再編することがありますが、一般的に以下のような主要なセクター(インダストリービジネスユニット)とサービスライン(サービスラインビジネスユニット)が存在します。(※最新の組織名称や構成は、アビームコンサルティングの公式サイト等でご確認ください。)

<主要セクター(インダストリービジネスユニット)>

  • 製造・プロセス産業ビジネスユニット (MPI BU): 自動車、電機、機械、化学、素材などの製造業やプロセス産業のクライアントに対し、事業戦略、サプライチェーン改革、DX推進などを支援。
  • 流通・サービス業ビジネスユニット (CSI BU): 小売、卸売、運輸、物流、レジャー、メディアなどの流通・サービス業のクライアントに対し、顧客戦略、店舗改革、ECサイト構築、新規サービス開発などを支援。
  • 金融ビジネスユニット (FSI BU): 銀行、証券、保険、リースなどの金融機関のクライアントに対し、経営戦略、リスク管理、規制対応、FinTech活用、システム統合などを支援。
  • 社会インフラビジネスユニット (PSI BU): 電力・ガス・水道などのエネルギー、交通、建設、不動産といった社会インフラを担う企業のクライアントに対し、事業戦略、設備投資最適化、サステナビリティ経営、スマートシティ構想などを支援。
  • パブリックセクタービジネスユニット (PBI BU): 中央省庁、地方自治体、独立行政法人、教育機関、医療機関などの公的機関のクライアントに対し、政策立案支援、業務効率化、行政DX、地域活性化などを支援。

<主要サービスライン(サービスラインビジネスユニット)>

  • 戦略ビジネスユニット (SBU): 全社戦略、事業戦略、新規事業戦略、M&A戦略、グローバル戦略など、企業のトップマネジメントが抱える経営課題に対して戦略策定を支援。
  • デジタルイノベーションビジネスユニット (DI BU): AI、IoT、データアナリティクス、クラウドなどの最新デジタル技術を活用し、クライアントのDX推進、新規デジタルサービス開発、データドリブン経営の実現などを支援。
  • テクノロジービジネスユニット (TBU): SAPを中心としたERPシステムの導入・刷新、基幹システム構築、ITインフラ最適化など、企業のIT戦略実現を技術面から支援。
  • エンタープライズトランスフォーメーションビジネスユニット (ETU): 業務プロセス改革(BPR)、シェアードサービス導入、アウトソーシング(BPO)などを通じて、クライアントの業務効率化と生産性向上を支援。
  • ファイナンシャルマネジメント&テクノロジービジネスユニット (FMT BU): 財務戦略、経理業務改革、管理会計高度化、IFRS対応、連結決算システム導入など、企業のCFO組織が抱える課題解決を支援。
  • ピープル&オーガニゼーションビジネスユニット (P&O BU): 組織設計、人事制度改革、タレントマネジメント、チェンジマネジメント、働き方改革など、企業の「人」と「組織」に関する課題解決を支援。
  • サプライチェーンマネジメントビジネスユニット (SCM BU): 調達、生産、物流、販売といったサプライチェーン全体の最適化、需要予測精度向上、在庫削減、グローバルSCM体制構築などを支援。

プロジェクトへのアサインとキャリア形成

新卒や中途で入社したコンサルタントは、多くの場合、特定のセクターまたはサービスラインに初期配属されます。しかし、プロジェクトベースで働くため、本人の希望や適性、プロジェクトの状況に応じて、他のセクターやサービスラインのプロジェクトにアサインされる機会も多くあります。

これにより、コンサルタントは、

  • 特定の業界の専門性を深める(インダストリースペシャリストの道)
  • 特定のソリューションの専門性を磨く(ソリューションスペシャリストの道)
  • 両方の知見をバランス良く高め、幅広い課題に対応できる(ジェネラリストの道)

といった多様なキャリアパスを描くことが可能です。

中途採用においては、これまでの職務経験や専門性が活かせる部門への配属が基本となりますが、入社後に新たな領域にチャレンジすることも奨励されています。アビームの「人を育てる」文化は、このような柔軟なキャリア形成を後押ししています。

3. 【セクター別】主要インダストリー部門の業務内容と特徴、選考ポイント

アビームコンサルティングの強みの一つは、各業界に対する深い知見と豊富な実績です。ここでは、主要なセクター(インダストリービジネスユニット)ごとに、具体的な業務内容、部門の特徴、そして選考で評価されるポイントについて解説します。


3.1 製造・プロセス産業ビジネスユニット (MPI BU)

自動車、電機・精密、産業機械、総合重工業、化学、素材(鉄鋼・非鉄金属・紙パルプ・セメント等)といった幅広い製造業およびプロセス産業のクライアントに対し、事業変革を支援します。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • 事業戦略・成長戦略策定: 新規市場参入、製品ポートフォリオ最適化、M&A戦略、グローバル戦略立案など。
  • サプライチェーンマネジメント(SCM)改革: グローバルサプライチェーンの最適化、需要予測精度向上、在庫削減、調達コスト削減、スマートファクトリー構想。
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)推進: IoT・AIを活用した生産効率化、予知保全、製品開発プロセスのデジタル化、デジタルツイン構築。
  • R&D改革・製品開発力強化: 研究開発プロセスの効率化、オープンイノベーション推進、知財戦略。
  • 営業・マーケティング改革: デジタルマーケティング導入、CRMシステム構築、アフターサービス事業強化。
  • サステナビリティ経営支援: カーボンニュートラル戦略、サーキュラーエコノミー対応、ESG経営導入。
  • 基幹システム導入・刷新(SAP S/4HANA等): グローバル標準システム導入、業務プロセス標準化。

部門の特徴:

  • 日本の基幹産業がクライアント: 日本を代表する大手製造業との長期的なリレーションシップが強み。
  • グローバル案件多数: クライアントの海外拠点展開に伴うグローバルプロジェクトが多い。
  • 「ものづくり」への深い理解: 製造現場のオペレーションから経営戦略まで、一気通貫で支援できる知見と人材。
  • 最先端技術への感度: インダストリアルIoT、AI、デジタルツインなど、先進技術を活用したソリューション提供に積極的。
  • ダイナミックな変革期: CASE(Connected, Autonomous, Shared, Electric)やカーボンニュートラルといったメガトレンドに直面する自動車業界など、変革のダイナミズムを体感できる。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: コンサルタントとしての基礎能力。
  • 製造業への興味・関心: 特定の業界(自動車、電機など)や技術トレンドに対する知的好奇心。
  • グローバル志向: 英語力や異文化コミュニケーション能力、海外案件への挑戦意欲。(必須ではないが歓迎される)
  • 泥臭さ・現場感: 机上の空論ではなく、製造現場の実態を理解し、実行可能な解決策を考えられるか。
  • チームワーク: 大規模プロジェクトが多いため、多様なバックグラウンドを持つメンバーと協調して業務を遂行できる力。
  • 中途採用の場合: 特定の製造業における業務経験(生産管理、SCM、R&D、営業企画など)、特定のソリューション(SAP導入、DX推進など)に関する専門知識やプロジェクト経験。

3.2 流通・サービス業ビジネスユニット (CSI BU)

小売、卸売、運輸、物流、商社、レジャー・エンターテイメント、メディア、広告、運輸、航空、不動産など、多岐にわたる流通・サービス業のクライアントに対し、成長と変革を支援します。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • 事業戦略・新規事業開発: 新しいビジネスモデルの構築、異業種連携、EC事業戦略、海外市場展開。
  • 顧客戦略・CRM強化: 顧客データ分析に基づくマーケティング戦略、ロイヤルティプログラム設計、オムニチャネル戦略。
  • 店舗改革・チャネル戦略: 店舗オペレーション効率化、OMO(Online Merges with Offline)戦略、次世代店舗コンセプト策定。
  • サプライチェーン・ロジスティクス最適化: 物流ネットワーク再編、倉庫管理システム(WMS)導入、ラストワンマイル配送効率化。
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)推進: AIを活用した需要予測・パーソナライズ、店舗のデジタル化、オンライン接客導入。
  • データドリブン経営支援: データ分析基盤構築、KPI設計、ダッシュボード導入。
  • M&A・アライアンス支援: 事業再編、買収・提携による成長戦略。

部門の特徴:

  • 業界の多様性と変化の速さ: トレンドの変化が激しく、新しいビジネスモデルやテクノロジーが次々と生まれる業界が対象。
  • BtoCビジネスが中心: 消費者の行動や価値観の変化をダイレクトに捉えることが重要。
  • デジタル化の影響大: EC、SNS、モバイルアプリなど、デジタルチャネルの活用が競争優位性を左右する。
  • 顧客接点の重要性: 店舗、Web、アプリなど、多様な顧客接点における体験価値向上が鍵。
  • 物流クライシス・人手不足への対応: 運輸・物流業界では、労働力不足やコスト増への対応が急務。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: 基本スキル。
  • 流通・サービス業への興味・関心: 特定の業界(小売、EC、物流など)や消費者トレンドに対するアンテナの高さ。
  • 変化への適応力・好奇心: 新しい技術やサービス、ビジネスモデルに対する興味と学習意欲。
  • 顧客視点: 消費者の立場に立って物事を考え、より良い顧客体験を追求できるか。
  • コミュニケーション能力: 多様なステークホルダー(店舗スタッフ、物流業者、システムベンダー等)と円滑に連携できる力。
  • 中途採用の場合: 特定の流通・サービス業における業務経験(店舗運営、マーチャンダイジング、EC運営、物流企画など)、特定のソリューション(CRM導入、DX推進、データ分析など)に関する専門知識やプロジェクト経験。

3.3 金融ビジネスユニット (FSI BU)

銀行、証券、保険(生命保険・損害保険)、リース、クレジットカード、アセットマネジメントなど、金融業界全般のクライアントに対し、経営戦略からシステム導入まで幅広く支援します。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • 経営戦略・事業戦略策定: 中長期経営計画、リテール戦略、ホールセール戦略、海外事業戦略、フィンテック戦略。
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)推進: モバイルバンキング/トレーディングシステムの高度化、AIを活用した与信審査・不正検知、チャットボット導入による顧客対応効率化、オープンAPI戦略。
  • リスク管理・コンプライアンス対応: バーゼル規制・IFRS等の国際規制対応、マネーロンダリング対策(AML)、サイバーセキュリティ強化、内部統制システム構築。
  • 業務プロセス改革(BPR)・効率化: 事務集中センターの設立支援、RPA導入による定型業務自動化、ペーパーレス化推進。
  • システム統合・刷新: 大規模な勘定系システム更改、市場系システム導入、CRMシステム導入、データウェアハウス(DWH)構築。
  • 顧客体験(CX)向上: オムニチャネル戦略、顧客接点のデジタル化、パーソナライズされた金融商品レコメンデーション。
  • サステナブルファイナンス支援: ESG投資戦略、グリーンボンド発行支援。

部門の特徴:

  • 規制産業としての特性: 金融庁の監督下にあり、法規制への的確な対応が不可欠。専門知識が求められる。
  • 社会インフラとしての重要性: 経済活動の根幹を支えるため、システムの安定性やセキュリティが極めて重要。
  • フィンテック企業との競争と協業: 新興フィンテック企業の台頭により、既存金融機関は変革を迫られている。一方で、フィンテック企業との連携・協業も進む。
  • 大規模システム案件の多さ: 勘定系システムなど、社会インフラとも言える大規模かつミッションクリティカルなシステム案件が多い。
  • データ活用のポテンシャル: 膨大な顧客データ・取引データを保有しており、その活用による新たな価値創造が期待される。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: 必須。
  • 金融業界への強い興味・関心: 特定の金融分野(銀行、証券、保険など)や金融規制、フィンテックトレンドに対する知識や学習意欲。
  • キャッチアップ能力・知的好奇心: 複雑な金融商品や規制、システムに対する理解力と、新しい知識を迅速に吸収する力。
  • 緻密さ・正確性: 金融業務の特性上、細部まで気を配り、正確性を追求する姿勢。
  • 高いコミュニケーション能力: 専門用語が多い業界で、様々な部門や階層のクライアントと円滑に意思疎通を図る力。
  • 中途採用の場合: 金融機関での業務経験(企画、営業、システム、リスク管理など)、金融関連のシステム開発・導入経験、特定の金融規制に関する専門知識。

3.4 社会インフラビジネスユニット (PSI BU)

電力・ガス・水道などのエネルギー供給、鉄道・航空・道路などの運輸交通、建設、不動産、エンジニアリングといった、国民生活や経済活動の基盤となる社会インフラを担う企業・団体を支援します。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • 事業戦略・経営改革: 中長期経営ビジョン策定、新規事業開発(例:再生可能エネルギー事業、スマートシティ関連事業)、M&A・アライアンス戦略。
  • 設備投資最適化・アセットマネジメント: 老朽化インフラの更新計画、設備保全の効率化、LCC(ライフサイクルコスト)最適化。
  • サステナビリティ経営・GX(グリーントランスフォーメーション)支援: カーボンニュートラル戦略、再生可能エネルギー導入支援、ESG情報開示支援。
  • スマートシティ・スマートインフラ構想: IoT・AIを活用した都市機能の高度化、交通システムの最適化、エネルギーマネジメント。
  • 規制対応・制度改革支援: 電力・ガスシステム改革への対応、官民連携(PPP/PFI)事業推進支援。
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)推進: 設備監視・予兆保全システムの導入、現場作業のデジタル化、顧客向けオンラインサービスの拡充。
  • リスクマネジメント・BCP(事業継続計画)策定: 自然災害リスク評価、サイバーセキュリティ対策、レジリエンス強化。

部門の特徴:

  • 公共性と事業性の両立: 社会全体の利益に貢献する公共的な使命と、企業としての収益性確保のバランスが求められる。
  • 長期的な視点: インフラ投資は回収期間が長く、数十年単位での長期的な視点での戦略策定が必要。
  • 規制産業としての側面: 多くの分野で政府の許認可や規制が関わるため、政策動向への深い理解が不可欠。
  • 技術革新のインパクト大: 再生可能エネルギー、自動運転、ドローン、AIなど、技術革新が事業モデルを大きく変える可能性。
  • 大規模プロジェクト: 対象となる事業規模や投資額が大きく、社会的な影響も大きいプロジェクトが多い。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: 基本スキル。
  • 社会インフラへの興味・使命感: 国民生活や社会経済を支えるインフラ事業への関心、社会貢献意欲。
  • 大局観・長期的な視点: 目先の利益だけでなく、将来の社会像を見据えて物事を考えられる力。
  • 多様なステークホルダーとの調整力: 行政、地域住民、関連企業など、多くの関係者との利害調整や合意形成を図る能力。
  • 技術トレンドへの感度: エネルギー、交通、建設等の分野における最新技術動向を理解し、活用する意欲。
  • 中途採用の場合: 社会インフラ関連企業(電力、ガス、鉄道、建設など)での業務経験(事業企画、設備管理、技術開発など)、PPP/PFI事業の経験、特定の技術分野(再生可能エネルギー、スマートグリッドなど)に関する専門知識。

3.5 パブリックセクタービジネスユニット (PBI BU)

中央省庁(経済産業省、総務省、国土交通省など)、地方自治体(都道府県、市区町村)、独立行政法人、国立大学、公立病院といった公的機関をクライアントとし、政策立案から実行までを支援します。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • 政策立案・制度設計支援: 各種国家戦略の策定支援、法制度改正の調査・分析、新たな行政サービスの設計。
  • 行政DX(デジタルトランスフォーメーション)推進: マイナンバー制度活用、オンライン行政手続きの導入、AI・RPAによる業務自動化、EBPM(証拠に基づく政策立案)支援。
  • 業務改革・効率化(BPR): 行政組織の業務プロセス見直し、アウトソーシング導入支援、ナレッジマネジメント。
  • 地域活性化・地方創生支援: 地方版総合戦略策定支援、観光振興、移住・定住促進、スマートシティ構想。
  • 教育改革支援: GIGAスクール構想推進、大学経営改革、リカレント教育プログラム開発。
  • 医療・ヘルスケア改革支援: 地域医療構想策定支援、病院経営改善、医療DX推進。
  • 官民連携(PPP/PFI)推進: 公共施設等運営事業の導入支援、民間活力導入による行政サービス向上。

部門の特徴:

  • 社会課題解決への直接的な貢献: 日本が抱える様々な社会課題(少子高齢化、地域格差、労働力不足など)の解決に直接的に関与できる。
  • 政策決定プロセスへの関与: 国や地方自治体の政策がどのように作られ、実行されていくのかを間近で経験できる。
  • 多様なステークホルダー: 国会議員、官僚、自治体職員、NPO、地域住民など、関わる人の範囲が非常に広い。
  • 「公」の視点: 民間企業とは異なる、公平性、透明性、説明責任といった「公」の視点での意思決定が求められる。
  • 予算・制度の制約: 民間企業に比べて、予算や法制度による制約が大きい場合がある。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: 必須。
  • 公共分野への強い関心・使命感: 日本社会をより良くしたい、国民生活の向上に貢献したいという強い思い。
  • 高いコミュニケーション能力・調整力: 多様な立場の人々の意見を理解し、合意形成を導く力。
  • 政策・制度への理解: 現在の日本の政策課題や行政システムに対する一定の知識や関心。
  • 清廉性・倫理観: 公の仕事に携わる者としての高い倫理観。
  • 中途採用の場合: 官公庁や地方自治体での実務経験、特定の政策分野(教育、医療、地域振興など)に関する専門知識、調査・分析業務の経験。

4. 【サービスライン別】専門領域部門の業務内容と特徴、選考ポイント

アビームコンサルティングでは、業界別のセクター部門に加え、特定の専門機能やソリューションを提供するサービスライン部門が、業界横断的にクライアントを支援しています。ここでは、主要なサービスラインビジネスユニットごとに、その役割や特徴、選考で重視されるポイントを解説します。


4.1 戦略ビジネスユニット (SBU)

企業の経営層が抱える最上位の経営課題に対し、全社戦略、事業戦略、新規事業戦略、M&A戦略、組織戦略、グローバル戦略など、多岐にわたる戦略策定と実行支援を行います。「戦略コンサルタント」のイメージに最も近い部門と言えるでしょう。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • 全社戦略・中長期経営計画策定: 企業のビジョン策定、事業ポートフォリオ最適化、成長戦略のロードマップ作成。
  • 事業戦略策定: 特定事業の競争優位性構築、市場分析、競合分析、マーケティング戦略、プライシング戦略。
  • 新規事業開発支援: 新規市場の探索、ビジネスモデル構築、事業計画策定、PoC(概念実証)支援、アライアンス戦略。
  • M&A戦略・PMI(Post Merger Integration)支援: M&A戦略立案、デューデリジェンス支援、買収後の統合プロセス支援。
  • デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略: 企業全体のDXビジョン策定、デジタル技術を活用した新規ビジネスモデル構築。
  • サステナビリティ・ESG戦略: ESG経営の導入、カーボンニュートラル戦略策定、非財務情報開示支援。
  • 組織変革・チェンジマネジメント: 戦略実行のための組織設計、企業文化変革、リーダーシップ育成。

部門の特徴:

  • 経営トップとの直接対話: クライアント企業のCEOや役員クラスと直接議論し、経営の根幹に関わる意思決定を支援する機会が多い。
  • 幅広い業界・テーマへの対応: 特定の業界に限定されず、多様な業界の様々な経営課題に取り組む。
  • 高度な論理思考力と仮説構築力が必須: 複雑な情報を整理し、本質的な課題を見抜き、創造的かつ実現可能な解決策を導き出す高い思考力が求められる。
  • 少数精鋭のチーム: 比較的少人数のチームで、濃密な議論を重ねながらプロジェクトを進めることが多い。
  • 常に最新の経営トレンドをキャッチアップ: グローバルな経済動向、技術革新、社会変化などを常に把握し、戦略に反映させる必要がある。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 卓越した論理的思考力・構造化能力: ケース面接でのパフォーマンスが最も重視される。
  • 高い仮説構築力・検証力: 未知の課題に対しても、筋の良い仮説を立て、それを検証していくプロセスを回せるか。
  • 知的好奇心・学習意欲: 幅広い業界やテーマに対する強い興味と、新しい知識を貪欲に吸収する姿勢。
  • 高いコミュニケーション能力: 経営層に対しても物怖じせず、自分の考えを論理的かつ説得力をもって伝えられるか。
  • プレッシャー耐性・タフネス: 厳しい知的要求とタイトなスケジュールの中で成果を出し続ける精神力と体力。
  • 中途採用の場合: 他の戦略コンサルティングファームでの実務経験、事業会社の経営企画部門での戦略策定経験、MBA保有者など。特定の業界知見よりも、ポータブルな戦略的思考力が重視される傾向。

4.2 デジタルイノベーションビジネスユニット (DI BU)

AI、IoT、データアナリティクス、クラウド、ブロックチェーンといった最先端のデジタル技術を活用し、クライアント企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進、新規デジタルビジネスの創出、データドリブン経営の実現などを支援します。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • DX戦略策定・実行支援: 全社的なDXビジョン策定、DXロードマップ作成、DX推進組織の立ち上げ支援。
  • 新規デジタルサービス・ビジネス開発: デジタル技術を活用した新しい顧客体験の創出、新規収益モデルの構築、PoC・プロトタイピング支援。
  • データアナリティクス・AI活用支援: データ分析基盤構築、顧客データ分析によるインサイト抽出、AIを活用した業務効率化・意思決定支援(需要予測、不正検知など)。
  • IoT導入・活用支援: スマートファクトリー化、スマートシティ構想、コネクテッドプロダクト開発。
  • クラウド戦略・導入支援: クラウド移行計画策定、マルチクラウド環境構築、サーバーレスアーキテクチャ設計。
  • サイバーセキュリティ戦略: DX推進に伴うセキュリティリスク評価、セキュリティ対策強化支援。
  • アジャイル開発・デザインシンキング導入支援: 顧客中心のサービス開発プロセスの導入・定着化。

部門の特徴:

  • テクノロジーとビジネスの融合: 最新技術の知見と、それをビジネス価値に転換する構想力の両方が求められる。
  • 急速な市場成長と変化: DX市場は急速に拡大しており、技術やトレンドの変化も速いため、常に新しいことを学び続ける必要がある。
  • 多様な専門家との協業: データサイエンティスト、UI/UXデザイナー、エンジニアなど、様々な専門性を持つ人材とチームを組んでプロジェクトを推進する。
  • 「PoCから実装まで」の一気通貫支援: アイデア創出から、実証実験、そして本格的なシステム開発・導入まで、トータルで支援することが多い。
  • 業界横断的なテーマ: 製造業のスマートファクトリーから、金融のFinTech、小売のOMOまで、あらゆる業界のDXに関与する。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: 基本。
  • デジタル技術への強い興味・関心: AI、IoT、データサイエンス等の最新技術トレンドに対する知的好奇心と学習意欲。必ずしも技術的な専門知識が必須ではないが、概念的な理解は求められる。
  • ビジネスとテクノロジーを繋ぐ構想力: 技術を手段として、どのようにビジネス課題を解決し、新しい価値を生み出せるかを考えられるか。
  • 新しいことへのチャレンジ精神・柔軟性: 未知の技術や変化の速い環境に対して、前向きに取り組める姿勢。
  • 多様な専門家とのコミュニケーション能力: 専門用語が飛び交う中で、異なるバックグラウンドを持つメンバーと円滑に連携できる力。
  • 中途採用の場合: DX推進コンサルティング経験、デジタル関連事業の企画・開発経験、データサイエンティストやエンジニアとしての実務経験、特定のデジタル技術(AI、クラウドなど)に関する専門知識。

4.3 テクノロジービジネスユニット (TBU)

主にSAP S/4HANA®に代表されるERP(Enterprise Resource Planning)システムをはじめとする基幹システムの導入・刷新を通じて、クライアント企業の経営基盤強化や業務効率化を支援します。アビームコンサルティングの中でも特に大規模かつ歴史のある部門の一つです。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • SAP S/4HANA®導入・移行コンサルティング: 現行システムからの移行計画策定、要件定義、設計・開発、テスト、導入後の保守・運用支援。グローバル展開支援。
  • 基幹システム刷新・再構築: ERPパッケージ導入だけでなく、周辺システムとの連携、アドオン開発、インフラ構築を含めたトータルなシステム再構築。
  • 業務プロセス標準化・最適化: システム導入を契機とした、会計、販売、購買、生産、人事などの業務プロセスの見直しと標準化。
  • クラウドERP導入支援: SAP S/4HANA® CloudなどのクラウドベースERPの導入コンサルティング。
  • テクノロジーロードマップ策定: クライアントのIT戦略に基づいた、中長期的なシステム導入・刷新計画の策定。
  • システム導入プロジェクトマネジメント(PMO): 大規模プロジェクトの進捗管理、課題管理、リスク管理、品質管理。

部門の特徴:

  • SAP導入実績 国内トップクラス: 長年にわたる豊富なSAP導入実績とノウハウ、多数の認定コンサルタントを擁する。
  • 大規模・グローバルプロジェクト多数: クライアント企業の経営基盤を支えるミッションクリティカルなシステム構築が中心。海外拠点への展開も多い。
  • 業務知識とIT知識の両方が必要: クライアントの業務を深く理解した上で、最適なシステムソリューションを提案・構築する能力が求められる。
  • プロジェクト期間が比較的長い: 大規模システム導入は数年に及ぶこともあり、クライアントと長期的な関係を築くことが多い。
  • 技術的な専門性とプロジェクトマネジメント能力: SAPの各モジュール(FI、CO、SD、MM、PPなど)に関する深い知識や、大規模プロジェクトを円滑に推進するマネジメントスキルが重要。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: 必須。
  • IT・システムへの興味・関心: ERPシステムや基幹システム、データベース、クラウド技術などに対する学習意欲。
  • 業務プロセスへの理解: 特定の業務領域(会計、販売、生産など)のプロセスを理解し、システムに落とし込めるか。
  • 粘り強さ・責任感: 大規模かつ長期にわたるプロジェクトを最後までやり遂げる力。細部へのこだわり。
  • チームワーク・コミュニケーション能力: 大規模チームで、クライアントやベンダーなど多くの関係者と協調してプロジェクトを進める力。
  • 中途採用の場合: SAP等のERPパッケージ導入コンサルタント経験、システムエンジニアとしての基幹システム開発・導入経験、事業会社での情報システム部門経験、特定の業務領域(会計、生産管理など)の専門知識とシステム導入経験。

4.4 エンタープライズトランスフォーメーションビジネスユニット (ETU)

クライアント企業の業務プロセス改革(BPR)、シェアードサービスセンター(SSC)の設立・運営支援、アウトソーシング(BPO)の導入・活用などを通じて、全社的な業務効率化、コスト削減、生産性向上を実現します。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • 業務プロセス改革(BPR): 現状業務プロセスの可視化・分析、課題特定、新業務プロセスの設計・導入・定着化支援。
  • シェアードサービスセンター(SSC)構築・高度化支援: 間接業務(人事、経理、総務など)を集約するSSCの設立構想、業務移管、運営体制構築、効果測定。既存SSCのサービスレベル向上支援。
  • アウトソーシング(BPO)戦略・導入支援: アウトソーシング対象業務の選定、ベンダー選定支援、SLA(サービスレベル合意)設計、移行計画策定、ガバナンス体制構築。
  • RPA(Robotic Process Automation)導入支援: 定型業務の自動化による効率化、RPA導入計画策定、対象業務選定、ロボット開発・導入支援。
  • グローバルビジネスサービス(GBS)構築支援: グローバルに点在する間接業務を集約・標準化し、グループ全体の効率性と統制を強化するGBSの構想・導入。
  • チェンジマネジメント: 大規模な業務変革に伴う従業員の意識改革、コミュニケーションプラン策定、トレーニング実施。

部門の特徴:

  • 「現場」に入り込むコンサルティング: クライアントの実際の業務を深く理解し、現場の担当者と一体となって改革を進めることが多い。
  • 定量的効果の追求: コスト削減、リードタイム短縮、生産性向上など、具体的な数値目標を設定し、その達成を追求する。
  • 組織横断的な変革: 特定の部門だけでなく、複数の部門や時にはグループ全体にまたがる大規模な業務変革を扱う。
  • 人とプロセスの両面からのアプローチ: システム導入だけでなく、人の意識や行動、組織文化の変革も重視する。
  • BPOベンダーとの連携: アウトソーシング案件では、国内外のBPOベンダーとの連携が重要となる。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: 基本。
  • 業務プロセスへの深い洞察力: 複雑な業務の流れを理解し、非効率な点や改善ポイントを見つけ出す力。
  • 現場主義・実行力: クライアントの現場に入り込み、泥臭い課題にも粘り強く取り組める姿勢。
  • 高いコミュニケーション能力・巻き込み力: 現場の抵抗感を乗り越え、多くの関係者を巻き込んで変革を推進する力。
  • 定量的分析能力: 業務データやコストデータを分析し、改善効果を定量的に示す力。
  • 中途採用の場合: BPRコンサルティング経験、SSC/BPOの企画・運営経験、事業会社での業務改善プロジェクト経験、RPA導入経験、特定の業務領域(人事、経理など)に関する深い知識。

4.5 ファイナンシャルマネジメント&テクノロジービジネスユニット (FMT BU)

企業のCFO(最高財務責任者)組織が抱える課題に対し、財務戦略の策定、経理・財務業務プロセスの改革、管理会計制度の高度化、グループ経営管理基盤の構築、関連するITシステムの導入などを支援します。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • 財務戦略・経営管理高度化: 企業価値向上に向けた財務戦略策定、ROIC経営導入支援、予算管理・業績評価制度の再構築。
  • 経理業務改革・決算早期化: 経理業務プロセスの標準化・効率化、連結決算体制構築、決算早期化支援。
  • 管理会計制度設計・導入: 事業別・製品別収益管理、原価計算制度の再構築、経営判断に資する管理会計レポートの設計。
  • IFRS(国際財務報告基準)導入・対応支援: IFRS導入影響調査、会計方針策定、業務プロセス・システム変更支援。
  • グループ経営管理・内部統制強化: グループガバナンス体制構築、J-SOX対応支援、リスクマネジメント体制構築。
  • 財務・経理関連システム導入支援: 連結会計システム、予算管理システム、BIツール等の選定・導入。
  • トレジャリーマネジメント(資金管理)高度化: グローバル資金管理体制構築、キャッシュフロー最適化支援。

部門の特徴:

  • CFOアジェンダへの対応: 企業の財務・経理領域におけるトップマネジメントの課題解決に特化。
  • 会計・財務の専門知識が必須: 会計基準、税制、資金調達、リスク管理など、高度な専門知識が求められる。
  • システムと業務の両面に精通: 単なる制度設計だけでなく、それを支えるITシステムの導入・活用まで一気通貫で支援。
  • グローバル案件も多い: グローバル企業の連結経営管理や、海外子会社の財務ガバナンス強化など。
  • 公認会計士などの有資格者が多数在籍: 会計・財務のプロフェッショナル集団。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: 必須。
  • 会計・財務分野への強い興味・専門性: 簿記・会計知識、財務分析スキル、金融商品に関する知識など。
  • 数字に対する強さ・分析力: 財務諸表を読み解き、経営課題を特定し、定量的な根拠に基づいて提言できる力。
  • 緻密性・正確性: 財務・経理業務の特性上、細部まで正確性を追求する姿勢。
  • 制度・システムへの理解: 会計基準や関連法規、ERPなどの財務・経理系システムに対する理解。
  • 中途採用の場合: 公認会計士資格保有者、監査法人での監査・アドバイザリー経験、事業会社の経理・財務部門での実務経験、財務系コンサルティング経験、SAP FI/CO等のシステム導入経験。

4.6 ピープル&オーガニゼーションビジネスユニット (P&O BU)

企業の持続的な成長と変革を実現するために、「人」と「組織」に関する経営課題の解決を支援します。組織設計、人事制度改革、タレントマネジメント、チェンジマネジメント、働き方改革など、幅広いテーマを扱います。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • 組織設計・組織再編支援: 事業戦略を実現するための最適な組織構造の設計、グループ会社再編、役割・責任の明確化。
  • 人事制度改革: 等級制度、評価制度、報酬制度の再構築、多様な働き方に対応した人事制度設計。
  • タレントマネジメント・人材育成: リーダー育成プログラム開発、サクセッションプランニング、ハイポテンシャル人材の発掘・育成、スキルアセスメント。
  • チェンジマネジメント: M&A後の組織統合、DX推進に伴う企業文化変革、従業員の意識改革・行動変容の促進、コミュニケーション戦略。
  • 働き方改革・エンゲージメント向上: テレワーク導入支援、オフィス改革、従業員満足度調査・分析、エンゲージメント向上施策の企画・実行。
  • ダイバーシティ&インクルージョン推進: 女性活躍推進、グローバル人材活用、多様な人材が活躍できる組織風土醸成。
  • 人事DX支援: HRテック導入支援(タレントマネジメントシステム、勤怠管理システム等)、人事データ分析による意思決定支援。

部門の特徴:

  • 「人」が変革の起点: 企業の競争優位性は「人」によってもたらされるという考え方に基づき、人材の最大活用と組織能力向上を目指す。
  • 経営戦略と人事戦略の連動: 経営戦略を実現するために、どのような組織・人材が必要かを常に意識する。
  • 定性的な要素と定量的アプローチのバランス: 組織文化や従業員のモチベーションといった定性的な側面に加え、人事データ分析などの定量的なアプローチも活用する。
  • 「変革の伴走者」としての役割: 制度設計だけでなく、それが組織に浸透し、従業員の行動が変わるまでのプロセスを支援する。
  • 経営層から現場まで幅広いステークホルダー: 経営トップへの提言から、人事部門との協働、従業員向けワークショップの実施まで、多様な関係者と関わる。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: 基本。
  • 「人」と「組織」への強い興味・関心: 人間の心理や行動、組織ダイナミクス、リーダーシップ論などに対する知的好奇心。
  • 高い共感力・コミュニケーション能力: 多様な価値観を持つ従業員の立場を理解し、信頼関係を築き、変革への協力を引き出す力。
  • 分析力と構想力のバランス: 現状の組織課題を客観的に分析する力と、理想の組織像を描き、そこに至る道筋を設計する力の両方が求められる。
  • 変化への前向きな姿勢: 組織変革は抵抗が伴うことが多いため、困難な状況でも粘り強く、前向きに変革を推進できるマインド。
  • 中途採用の場合: 人事コンサルティング経験、事業会社の人事部門での実務経験(採用、育成、制度企画など)、組織開発関連の経験、キャリアコンサルタント資格など。

4.7 サプライチェーンマネジメントビジネスユニット (SCM BU)

企業の調達、生産、物流、販売に至るサプライチェーン全体の最適化を通じて、コスト削減、リードタイム短縮、在庫削減、顧客満足度向上などを実現します。グローバルサプライチェーンの構築・再編も重要なテーマです。

主な業務内容・コンサルティングテーマ例:

  • サプライチェーン戦略策定: グローバルSCM戦略、オムニチャネルSCM戦略、サステナブルSCM戦略。
  • 調達改革・コスト削減: 戦略的ソーシング、サプライヤーマネジメント、調達プロセス標準化、共同購買。
  • 生産計画・生産管理最適化: 需要予測精度向上、生産スケジューリング最適化、スマートファクトリー構想、品質管理強化。
  • 物流ネットワーク最適化・ロジスティクス改革: 物流拠点再編、倉庫管理システム(WMS)導入、輸配送効率化、共同配送、ラストワンマイル戦略。
  • 在庫最適化・販売計画(S&OP)高度化: 適正在庫レベル設定、PSI(生産・販売・在庫)計画プロセスの構築・改善。
  • サプライチェーンDX推進: IoT・AIを活用したトレーサビリティ向上、ブロックチェーン技術の活用、サプライチェーン可視化プラットフォーム構築。
  • リスクマネジメント・BCP策定: サプライチェーン途絶リスク評価、代替調達先の確保、災害時対応計画。

部門の特徴:

  • グローバルな視点: 部品調達から製品供給まで、国境を越えたサプライチェーン全体を俯瞰する。
  • 「モノの流れ」の専門家: 物理的なモノの流れと、それに伴う情報の流れ、コストの流れを最適化する。
  • データ分析と現場オペレーションの融合: 需要予測や在庫分析といったデータドリブンなアプローチと、工場や倉庫といった現場のオペレーション改善の両方が求められる。
  • 業界横断的な知見: 製造業、小売業、消費財メーカーなど、サプライチェーンを持つあらゆる業界が対象。
  • サステナビリティへの関心の高まり: 環境負荷低減、人権尊重など、サステナブルなサプライチェーン構築の重要性が増している。

選考のポイント・求められる人物像:

  • 論理的思考力・問題解決能力: 必須。
  • サプライチェーン・ロジスティクスへの興味・関心: モノの流れや生産プロセスに対する知的好奇心。
  • 定量的分析能力・データ感度: 需要データ、在庫データ、コストデータなどを分析し、課題や改善機会を見つけ出す力。
  • 現場主義・実行力: 実際の工場や倉庫のオペレーションを理解し、現場の担当者と協力して改善を進められるか。
  • グローバルな視野: 国際的な商流や物流に対する関心。英語力も歓迎される。
  • 中途採用の場合: SCMコンサルティング経験、メーカーや小売業での調達・生産管理・物流企画等の実務経験、WMS/TMS等のSCM関連システム導入経験、データ分析スキル。

5. 【新卒・中途】アビームコンサルティングの選考プロセスと対策:内定者が語るリアル

アビームコンサルティングの選考は、新卒採用と中途採用でプロセスや内容が異なりますが、共通して「Real Partner®」としての資質や、論理的思考力、コミュニケーション能力などが重視されます。

新卒採用の一般的な選考プロセス(年度や職種により変動あり):

  1. エントリーシート(ES)提出・Webテスト受検:
    • ES: 学生時代の経験(ガクチカ)、志望動機、アビームで挑戦したいことなどが問われることが多い。具体性論理性、そしてアビームの理念への共感が伝わるように記述することが重要。文字数は比較的少ない傾向。
    • Webテスト: SPIや玉手箱形式の能力検査が一般的。基礎的な処理能力と正確性が求められる。ボーダーラインはファームによって異なるが、一定以上のスコアは必要。
    • 対策ポイント: 自己分析を深め、アビームの企業理念や事業内容を理解した上でESを作成。Webテストは市販の問題集で繰り返し練習し、時間配分に慣れる。
  2. グループディスカッション(GD):
    • 複数人の学生で与えられたテーマについて議論し、結論を発表する形式。
    • 対策ポイント: 単に目立つだけでなく、論点を整理し、議論を建設的にリードする力、多様な意見を尊重しつつ合意形成を図る力が評価される。クラッシャーにならないよう注意。フレームワークの知識をひけらかすのではなく、本質的な議論を心がける。タイムマネジメントも重要。
    • 過去には「働きがいのある会社とは?」「地方創生のためにアビームができること」といったテーマが出題された例がある。
  3. 複数回の面接(通常2〜3回+最終面接):
    • 若手・中堅社員面接: ESの内容深掘り、志望動機、自己PR、ケース的な質問(簡単なフェルミ推定やビジネス課題への意見を求められることも)。
    • マネージャー・パートナークラス面接: より本格的なケース面接、コンサルタントとしての適性、ストレス耐性、キャリアプランなど、多角的な評価。
    • 対策ポイント(共通):
      • 自己分析の徹底: なぜコンサルタントなのか、なぜアビームなのか、自分の強み・弱みは何か、将来何を成し遂げたいのか、深く掘り下げて自分の言葉で語れるようにする。
      • 企業・業界研究: アビームの強み、特徴的なプロジェクト、企業文化、競合との違いなどを理解する。OB/OG訪問も有効。
      • ケース面接対策: 後述するが、思考力、コミュニケーション能力を磨く。アビームは「実行可能性」「クライアントへの寄り添い」を重視する傾向があるため、机上の空論ではない、地に足のついた提案を心がける。
      • 逆質問の準備: 企業理解を深め、入社意欲を示すための質の高い質問を用意する。
  4. 最終面接:
    • 役員クラスとの面接。入社意思の最終確認、カルチャーフィット、アビームで活躍できるかのポテンシャルなどを見極められる。
    • 対策ポイント: これまでの面接で一貫した軸を示すこと、入社への強い熱意を伝えること、アビームの「Real Partner®」という理念への共感を自分の言葉で語ることが重要。

中途採用の一般的な選考プロセス:

中途採用は、応募者の経験やスキル、応募するポジションによって選考プロセスが大きく異なりますが、一般的には以下の要素が含まれます。

  1. 書類選考: 職務経歴書、履歴書。これまでの実績、専門性、コンサル適性が重視される。
  2. 複数回の面接:
    • これまでの職務経験の詳細なヒアリング。
    • ケース面接(応募ポジションや経験に応じて、より専門的・実践的な内容になることも)。
    • 志望動機、キャリアプラン、アビームへの貢献イメージ。
    • カルチャーフィット。
    • 対策ポイント: これまでの経験で培ったスキルや実績を、アビームでどのように活かせるか具体的に説明できるようにする。ケース面接対策は新卒同様に重要。即戦力としての期待も高いため、専門性と問題解決能力の高さをアピールする。

ケース面接対策のポイント(アビーム特有の視点も踏まえて):

  • 「Real Partner®」の体現: クライアントに寄り添い、実現可能な解決策を共に創り上げていく姿勢を示す。独りよがりな提案や、実現不可能な理想論はNG。
  • 実行可能性の重視: どんなに素晴らしい戦略でも、実行できなければ意味がない。施策の実現可能性(リソース、期間、組織体制、費用対効果など)を具体的に検討する。
  • 多様なステークホルダーへの配慮: クライアント企業内の様々な部署や立場の人々、時には外部の関係者まで含めて、誰にどのような影響があるのか、どのように巻き込んでいくのかを考える。
  • 泥臭さへの理解: 華やかな戦略立案だけでなく、地道なデータ収集や分析、現場へのヒアリング、資料作成といった泥臭い業務もコンサルタントの仕事の一部であることを理解し、それに取り組む意欲を示す。
  • アビームの強みとの連携: 可能であれば、アビームの得意とするソリューション(SAP導入、DX推進など)や、豊富な業界知見を自身の提案に結び付けられると、より評価が高まる可能性がある。

過去問・例題について:

アビームのケース面接では、特定の「過去問」がそのまま出題されるというよりは、その時々のビジネストレンドや、アビームが注力しているテーマに関連したお題が出されることが多いようです。例えば、「〇〇業界のDX推進」「サステナビリティ経営の実現」「地方創生のための新規事業」といったテーマが考えられます。

重要なのは、過去問の答えを暗記することではなく、どのようなお題が出ても対応できる本質的な思考力と問題解決能力を養うことです。

6. まとめ:あなたに最適な部門を見つけ、アビームでキャリアを築こう

これまで、アビームコンサルティングのファーム全体の特徴から、主要なセクター(インダストリー)部門、サービスライン(ソリューション)部門の具体的な業務内容、そして選考プロセスと対策について詳しく解説してきました。

アビームコンサルティングは、「Real Partner®」という理念のもと、クライアントと真摯に向き合い、戦略策定から実行、定着化までを一気通貫で支援する日本発の総合コンサルティングファームです。その強みは、深い業界知見、幅広いソリューション提供力、そして何よりも「人」を大切にし育てる企業文化にあります。

あなたにとってのアビームコンサルティングとは?

この記事を通じて、アビームコンサルティングの多様な部門とその役割について理解を深めていただけたでしょうか。重要なのは、これらの情報を踏まえた上で、「自分はアビームで何を成し遂げたいのか」「どの領域で自分の強みを活かし、成長していきたいのか」を具体的にイメージすることです。

  • 特定の業界に強い興味がありますか?
    • 自動車や電機などの「ものづくり」が好きなら、製造・プロセス産業BU
    • 私たちの生活に身近な小売やサービス、エンタメに興味があるなら、流通・サービス業BU
    • 経済の血液ともいえる金融のダイナミズムに惹かれるなら、金融BU
    • 社会基盤を支える仕事に使命感を感じるなら、社会インフラBU
    • より良い社会の実現に貢献したいという熱意があるなら、パブリックセクターBU
  • 特定の専門性を究めたいですか?
    • 企業の羅針盤となる経営戦略を描きたいなら、戦略BU
    • 最先端のデジタル技術で未来を創造したいなら、デジタルイノベーションBU
    • 企業の根幹を支えるITシステムを構築したいなら、テクノロジーBU
    • 業務プロセスを抜本的に変革し、効率化を追求したいなら、エンタープライズトランスフォーメーションBU
    • CFOの右腕として財務戦略を支えたいなら、ファイナンシャルマネジメント&テクノロジーBU
    • 「人」と「組織」の力で企業を成長させたいなら、ピープル&オーガニゼーションBU
    • グローバルなモノの流れを最適化したいなら、サプライチェーンマネジメントBU

アビームコンサルティングは、これらのセクターとサービスラインが有機的に連携するマトリクス組織であり、入社後も本人の希望や適性に応じて多様なキャリアパスを描くことが可能です。

中途採用を目指す方へ:あなたの経験が活きる場所

中途採用でアビームコンサルティングを目指す方にとっては、これまでの職務経験や専門知識が、特定の部門で即戦力として活かせる大きなアドバンテージとなります。

  • 事業会社出身の方: 業界知識や現場感覚を活かし、より実現可能性の高いコンサルティングを提供できます。特に、DX推進や業務改革プロジェクトの経験は高く評価されるでしょう。
  • SIer・ITベンダー出身の方: システム開発・導入の経験や技術知識は、テクノロジーBUやデジタルイノベーションBUで即戦力となります。SAPなどの特定製品の知見も強みになります。
  • 他のコンサルティングファーム出身の方: 戦略、業務、ITなど、これまでの専門領域を活かしつつ、アビームの「Real Partner®」としての実行支援まで踏み込むスタイルに魅力を感じる方も多いでしょう。

重要なのは、「なぜアビームなのか」「アビームで何を成し遂げたいのか」を明確にし、これまでの経験とアビームでのキャリアを具体的に結びつけて語ることです。

最後に:挑戦への第一歩

アビームコンサルティングは、高い専門性と実行力を兼ね備え、クライアントと社会に真の価値を提供することを目指すファームです。選考は決して容易ではありませんが、本記事で解説した内容を参考に、しっかりと自己分析と企業研究を行い、万全の準備で臨めば、必ず道は拓けるはずです。

特に、ケース面接やグループディスカッションにおいては、論理的思考力やコミュニケーション能力はもちろんのこと、アビームが大切にする「Real Partner®」としての姿勢、すなわちクライアントへの共感、課題解決への情熱、そしてチームで成果を出す協調性を示すことが重要になります。

アビームコンサルティングという舞台で、あなたの能力を最大限に発揮し、輝かしいキャリアを築き上げてください。あなたの挑戦を心から応援しています。

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最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
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スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。

結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」
なのではないか?ということでした。

そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。

プログラムの全体像はこちらです。

①正しく学ぶ

Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

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②反復練習で定着:課題ケース演習

厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

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③実践&現状把握:模擬ケース面接

専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

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メンタリングの質へのこだわり

皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。

『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。

我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
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と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。

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