はじめに
ケース面接対策塾Strategists、講師の大谷です。BCG(ボスコン)に新卒で内定獲得・入社を目指される皆様、BCG対策はバッチリでしょうか?
BCG(ボスコン)のケース面接は、市場規模推定や売上推定のようなフェルミ推定、売上向上施策のようなケース面接が出題の9割以上を占めておりTHE フェルミ、THEケース、というような一般的な題材・形式のものが多いです。受験者全体の回答の水準が非常に高く、単に教科書通りにフェルミ・ケースができるようになるだけでなく、論理的に正しく・仮説の筋が良いことに加え、他の候補者が言わないような差別化されたアウトプットをすることができるか?がポイントになっています。
また、選考全体を通して”Why BCG?”が追求され、この問いに対して自分なりの答えをしっかり磨き上げなくてはいけません。この記事には「BCGがどのようなファームなのか?」から「BCGに受かるには?」まで、BCGに内定するために必要な「全て」を盛り込みました!
BCGを含むMBBに多数の内定者を輩出してきた私たちだからこそ、お届けできる解像度の高い記事になっています。
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基本情報
沿革
BCGは1963年にブルース・D・ヘンダーソンによってアメリカ合衆国ボストンで設立され、
コンサルティング業界において多くの革新的なビジネス概念を生み出し、
成長戦略、組織開発、競争戦略など幅広い分野でクライアントを支援してきました。
日本オフィスは1987年に東京に設立されました。
現在では名古屋・大阪・京都・福岡にもオフィスを構え、日本国内外の多様な業界に対して、戦略立案から実行支援まで幅広いサービスを提供しています。
近年では特に、コストを徹底的に削減して生み出したキャッシュを成長分野に投資したり、組織構造ごと変革に導くなど全社的改革、トランスフォーメーションに注力しています。更にデジタルツールを活用したマーケティングに強みを持つ子会社を立ち上げるなど、デジタル・テクノロジーを活用したコンサルティングにも手を広げています。
・従業員数:グローバル約18,500名、日本約750名
・アルムナイ:
上野山 勝也(株式会社PKSHA Technology 代表取締役)
遠藤 功(元ローランド・ベルガー日本法人会長)
冨山 和彦(株式会社経営共創基盤代表取締役CEO)
内田和成(経営コンサルタント)
など
どのような人材を求めているか?
BCGのHP(BCGの人材とカルチャー)によると、BCGは、独自の文化やダイナミックな職場環境に貢献し、活躍できる人材を求めているとされます。
具体的には、「異なる視点を価値あるものとし、知的好奇心を深く持ち、世界に肯定的な影響を与えたいという情熱」「リーダーシップ、成功の実績、強力な分析力や問題解決スキル」が望まれており、協働、革新、挑戦の中で成長し適応する能力が強調されています。
選考について
選考において重視されること
BCGのHP(面接情報)によると、BCGの面接プロセスは、双方がお互いを深く理解するための対話として設計されおり、自己紹介・ケースインタビュー・質疑応答によって、受験者のバックグラウンド、経験、リーダーシップ能力、戦略的思考プロセスなどを評価しており、重要なのは、正解を求めるのではなく、思考プロセスや問題解決能力をアピールすることだと記載されています。
インタビュー全体を通して、ただ正しい回答を導き出すだけではなく、自己紹介や質疑応答を通して個性をアピールしつつ、面接官のFBを素直に受け入れ、短い面接の時間で柔軟に思考を行う必要があります。
特にサイトに掲載されているTipsは参考になるので、目を通しておきましょう。
選考フロー(新卒)
夏と冬と春の3回選考があり、全てのタームで同様のフローによる選考が行われています。
同じくMBBの一角をなすマッキンゼーとは異なり、フローのどの段階で落ちても何度でも選考を受け直すことができます。
ES
設問内容は毎年以下の3つです。
- 学業以外に力を入れていたことについてご記入下さい。(趣味、スポーツ、サークル活動等)(100文字以下)
- 今までの人生の中で成し遂げたことで、人に話したいことは何ですか?(200文字以下)
- 一生のうちに必ず成し遂げたい夢は何ですか?(200文字以下)
WEBテスト
25卒まではSPIが採用されていましたが、26卒からはGMAPに変わりました。ボーダーは非常に高いとされます。
1次面接
面接官(マネージャークラスの社員)との1対1の面接がzoom上で30分ほど実施されます。
面接内容は面接官によって様々ですが、自己紹介・アイスブレイクを軽く行ったのち、
プロフィールに関連する領域や面接担当者の専門に近い領域の市場規模フェルミ推定→売り上げ向上施策考案という流れが多いようです。(フェルミ推定のみの場合も多いです。)
このことからも、ケースにおいては正しい解答など存在せず、面接官はその場における頭の働かせ方・論理的思考力を重視しているといえるでしょう。
25卒までは1次面接で評価が良い場合、2次面接のURLに案内され、その日のうちに2次面接が行われていましたが、26卒からは事前に1,2次の日程が指定される形になりました。(共に土日2日間のどこかの時間帯で行われ、2次はその次の週の土日といった形)
例題:(候補者がカフェでアルバイトをしている場合)「全国のサンマルクカフェの年間売上推定と売上向上施策」
2次面接
面接官(パートナークラスの社員)との1対1の面接がzoom上で30分ほど実施されます。
こちらについても面接内容は面接官によって様々で、1次面接と同様に一般的なケース面接が行われる場合もあれば、例に挙げたようなトピックについて面接官とディスカッションを行う場合もあります。いわゆるノータイムディスカッションと呼ばれるもので、思考時間を与えられないまま議論に臨まなければなりません。
ここ1,2年で公共系・抽象系のお題の出題率が増加しています。ケース対策がコモディティ化してきた中で、特定の知識や解法に頼らない思考力を見たいということでしょう。
2次面接での評価が良い場合、1週間以内に連絡があり、インターンに案内されます。
例題:「日本のGDPを上げるには?」 /「 コンサルが社会で果たす役割は何か?」
インターン(3days)
全体の参加者は50人ほどで、その中から3人1チームとなり、与えられたお題に対して3日間で解決策を考え、プレゼンを行います。各グループに1〜2人の社員がつきます。通過者は各班1人とされています。
コロナ禍の影響で22-24卒はオンライン開催でしたが、25卒以降は東京オフィスでの開催が再開しています。
大体のスケジュールは以下の通りです。
1日目: オリエンテーション、パートナー/若手社員との交流、課題発表
2日目: チームでのリサーチ、シニアインプット(複数回)
3日目: 発表準備、最終報告会、個別フィードバック
3日間という限られた時間を最大活用し、内定を獲得するために以下の3点に注意しましょう。
- スケジュール
ジョブでは、まず、期間中のスケジュールをチームで決定しましょう。
その後、課題解決に必要な企業情報や市場調査を行い、仮説を立て、検証していくというサイクルを繰り返します。そして、最終的に、チームで作成した資料に基づいてプレゼンテーションを行い、成果を発表します。
- コンサルタントとしての能力
最終発表までに、チームで協力して論理的で分かりやすいプレゼンテーション資料を作成し、質疑応答に的確に答えられることが求められます。論理的に思考し、議論に参加することはもちろん大切ですが、チームワークを意識し、積極的にコミュニケーションを取ることも大切にしましょう。 - 全体を見渡せる力
議論をしていく中で、論点を抜けなく提示し今は何について話すべきか、どんな答えを出せれば議論が次に進むのか意識しつづけましょう。些末な論点で意見が食い違いスタックしてしまうのは時間の無駄です。 - 素直さ
自分らしさを発揮することやスケジュールを守ることも大切ですが、フィードバックをもらった際に、その意図を理解し、真摯に受け止め、修正することで、コンサルタントとしての成長可能性を示すことができます。
3Daysジョブは、単なる選考プロセスではなく、将来のコンサルタントとしての成長を促す貴重な機会です。緊張せずに、自分らしさを発揮し、積極的にチャレンジすることで、選考を突破しましょう。
過去のお題:「ニトリの国内・海外における店舗数・利益の向上策を提案せよ」
最終面接
面接官(パートナークラスの社員)との1対1の面接がオンラインで実施されます。
面接内容は人によって様々で、その場で内定をすぐに告げられる人もいれば、再度ケース面接が行われ、後日、不合格通知が届く人もいるようです。
それまでの選考の感想や、入社後に関わりたい業界・領域について聞かれることが多いようです。