その他企業研究

【中途】戦コンWebテスト攻略・突破のコツ!各社の出題状況を徹底解説!ステージ別対策⓪

「戦略コンサルタントへの転職を目指しているけれど、Webテスト対策って何をすればいいの?」
「ケース面接対策に時間を割きたいけど、Webテストで落ちたら元も子もない…」
「ファームごとにWebテストの種類が違うって本当? どこまで対策すればいいんだろう…」

戦略コンサルティングファームへの転職活動において、多くの方が最大の関門として「ケース面接」を意識されることでしょう。もちろん、ケース面接対策は合否を分ける上で極めて重要です。しかし、そのケース面接のステージにすらたどり着けずに、Webテストで涙をのむ方が少なくないのもまた事実です。

この記事では、戦略コンサル転職におけるWebテストの重要性から、主要なWebテストの種類とそれぞれの攻略法、そしてMBB(マッキンゼー、BCG、ベイン)をはじめとする主要戦略コンサルティングファーム各社(中途採用)のWebテスト出題傾向と対策について、具体的な一次情報も交えながら徹底的に解説します。

「Webテストを制するものは、コンサル転職を制する」――これは決して大げさな言葉ではありません。この記事を読めば、Webテストに対する不安が解消され、自信を持って選考の第一関門を突破できるようになるはずです。

※本記事の情報は、過去の選考情報に基づいており、最新の選考では変更されている可能性があります。必ず各ファームの最新募集要項をご確認ください。



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1. なぜ戦略コンサル転職でWebテスト対策が重要なのか?

「コンサル転職において一番注力しなければならないのは何か?」――この問いに対し、多くの人が「ケース対策」と答えるでしょう。それは間違いなく真実です。最終的な合否を分けるのは、ケース面接でのパフォーマンスであると言っても過言ではありません。

しかし、どんなに優れたケース対策を積んでも、その実力を披露する場であるケース面接に進めなければ意味がありません。そして、その最初の大きなハードルとなるのが「Webテスト」なのです。

戦略コンサルティングファームがWebテストを選考初期段階で用いる主な理由は以下の通りです。

  • 足切り(スクリーニング):
    人気が高い戦略コンサル業界には、非常に多くの応募者が集まります。全ての応募者と面接を行うことは物理的に不可能なため、一定の基礎能力(論理的思考力、数的処理能力、言語能力など)の基準を満たさない応募者を効率的にスクリーニングする目的があります。
  • コンサルタントとしての基礎能力の確認:
    戦略コンサルタントの業務は、大量の情報を迅速かつ正確に処理し、論理的に分析・思考することが求められます。Webテストは、これらの業務を遂行する上で最低限必要な基礎能力が備わっているかを見極める指標の一つとなります。
  • 客観的な評価基準:
    職務経歴や学歴だけでは測れないポテンシャルを、客観的なテスト結果で評価しようという意図もあります。

特に中途採用の場合、これまでの職務経験や実績が重視される一方で、未経験者や異業種からの転職者も多いため、Webテストが思考力のポテンシャルを測る一つの材料として、新卒採用以上に慎重に見られるケースも考えられます。

さらに、ファームごとに採用しているWebテストの種類や重視する項目、ボーダーラインが異なるため、各ファームの傾向を把握し、的確な対策を講じることが、この最初の関門を突破する上で不可欠となります。

「ケース対策に集中したいのに、Webテストに時間を取られたくない…」という気持ちはよく分かります。しかし、Webテストは避けて通れない道。効率的に対策を進め、確実にクリアすることで、本来注力すべきケース面接対策に万全の体制で臨むことができるのです。

2. 主要Webテスト徹底解剖!種類別の概要・出題形式・攻略法

戦略コンサルティングファームの選考でよく利用される主要なWebテストについて、その概要、出題形式、そして効果的な対策方法を解説します。それぞれのテストの特徴を理解し、効率的な学習計画を立てましょう。


SPIテストセンター

概要:
リクルートマネジメントソリューションズが提供する、最も代表的な適性検査の一つです。言語能力、非言語能力(数的処理)、そして企業によっては英語や性格検査が含まれます。

最大の特徴は、一度受験した結果を複数の企業に使い回せる点です(企業がテストセンター形式を指定している場合)。ただし、受験後に自身のスコアが直接開示されるわけではないため、出来具合は問題の難易度や手応えから推測するしかありません。

出題形式:

  • 言語: 語彙、文法、長文読解など。長文読解では、文章の内容と合致する選択肢を選ぶ問題や、空欄補充、指示語の内容把握などが出題されます。高得点指標とされるのは、長文が2問出題されることや、チェックボックス形式の選択問題、抜き出し問題が出ることです。
    • Strategists的 実感指標(言語): ネット上の高得点指標では「長文2問」がよく挙げられますが、実際には長文2問が出現することは稀です。むしろ、「抜き出し問題」が出題されたかどうかが一つの目安となるでしょう。また、非言語の初期タブ数と合わせて総合的に判断することが重要です。
  • 非言語: 推論、確率、集合、損益算、速度算、鶴亀算など、中学・高校レベルの数学的思考力が問われます。高得点指標とされるのは、図表の読み取りや複雑な条件整理を伴う推論問題(特にチェックボックス形式)が多く出題されることです。
    • Strategists的 実感指標(非言語): 初期のタブ数(問題の種類を示すアイコンの数)が3つまたは4つで始まること、そして多数の問題が出題され、時間内に全て解ききれないほどであれば、高得点の可能性が高いと言えます。後半にも4タブの問題が再登場する場合も同様です。
  • 英語(企業による): 長文読解、同意語・反意語、文法など。
  • 性格検査: 日常の行動や考え方に関する質問に回答し、個人の特性や職務適性などを測ります。

受験形態:

  • テストセンター会場受験: 指定された会場のPCで受験します。
  • オンライン会場受験(自宅受験): 自宅等のPCで、監督者のオンライン監視のもと受験します。事前のPC環境チェックや本人確認が厳格に行われます。
    • 注意点(自宅受験): メモ用紙は指定された枚数(通常2枚、表裏白紙を事前にカメラで確認)のみ。カンニング防止のため、受験中の離席やトイレ休憩は基本的に認められません。

対策方法:

  • 問題集の反復演習: SPI対策の問題集を最低2〜3周は解き、出題パターンと解法を徹底的に叩き込みます。特に非言語は、解法パターンを暗記するレベルまで習熟することが高得点の鍵です。
    • おすすめ問題集:
      • 『2026最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集』(オフィス海)
      • 『これが本当のSPI3テストセンターだ! 2026年度版』(SPIノートの会)
  • 頻出分野の重点学習: 特に非言語の「推論」「確率」「集合」や、言語の「熟語の成り立ち」などは頻出かつ対策が効果的な分野です。
  • 時間配分の練習: 本番同様の時間制限の中で問題を解く練習を繰り返し、スピードと正確性のバランスを養います。
  • オンラインリソースの活用: YouTubeの対策チャンネル(「桐生SPIチャンネル」「おいなりさん〔SPI対策〕」など)も、解法のコツや時短テクニックを学ぶ上で非常に有効です。

主な採用企業(戦略コンサル転職における参考):

  • EY(アーンスト・アンド・ヤング:Parthenon含む)
  • ドリームインキュベータ (DI)
  • DTFA(デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー)
  • アビームコンサルティング
  • BCG(ボストン・コンサルティング・グループ:オンライン形式、監視なしで実施されることが多い)

玉手箱

概要:
日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供する、SPIと並んで多くの企業で採用されているWebテストです。言語、計数(非言語)、英語、性格検査で構成されます。問題形式が独特で、初見では戸惑うことが多いため、事前対策が必須です。

出題形式:

  • 言語:
    • 論理的読解(GAB形式): 長文を読み、各選択肢が「A:本文の内容から明らかに正しい」「B:本文の内容から明らかに誤り」「C:本文の内容からは正しいか誤りか判断できない」のいずれに該当するかを判断します。特にBとCの判別が難しいとされます。
    • 趣旨把握(IMAGES形式):文章の趣旨として最も適切なものを選択肢から選びます。
  • 計数:
    • 図表の読み取り: 複雑な図や表から必要な情報を読み取り、計算して解答します。電卓使用が前提です。
    • 四則逆算:空欄補充形式で、四則演算の逆算を行います。
    • 表の空欄推測:表中の法則性を見抜き、空欄に当てはまる数値を推測します。
  • 英語: 長文読解。問題量、文章量に対して制限時間が非常に厳しいことで知られています。速読即解能力が求められます。
  • 性格検査: 企業によって実施の有無や種類が異なります。

受験形態:
主に自宅などでのオンライン受験。監視がないため、解答集の利用や複数人での協力といった不正行為が問題視されることもあります。

対策方法:

  • 問題集による形式慣れ: 玉手箱は問題形式が特徴的なため、専用の問題集で各科目の出題パターンに徹底的に慣れることが最重要です。
    • おすすめ問題集:
      • 『これが本当のWebテストだ!(1) 2027年度版 【玉手箱・C-GAB編】』(SPIノートの会)
      • 『2026 最新版 史上最強 玉手箱&C-GAB超実戦問題集』(オフィス海)
  • 電卓操作の習熟: 計数問題は電卓使用が前提です。普段から電卓を使いこなし、正確かつ迅速に計算できるように練習しておきましょう。
  • 時間配分: 特に英語は時間が非常にタイトです。全ての問題を解こうとせず、確実に解ける問題から手をつける、時間のかかりそうな問題は後回しにする、といった戦略的な時間配分が重要です。
  • 「満点回避」の噂: 監視がないため、満点を取ると不正を疑われるという都市伝説から、あえて数問間違えるという人もいますが、真偽は不明であり、基本的には全力で取り組むべきです。

主な採用企業(戦略コンサル転職における参考):

  • アーサー・D・リトル (ADL)
  • KPMGコンサルティング

C-GAB

概要:
日本エス・エイチ・エル(SHL社)が提供する適性検査で、実質的には「玉手箱のテストセンター版」と理解して問題ありません。玉手箱と同様に言語、計数、英語、性格検査で構成され、出題される問題形式もほぼ同じです。

出題形式:
玉手箱に準じます。

  • 言語: 論理的読解(GAB形式)、趣旨把握(IMAGES形式)など。
  • 計数: 図表の読み取り、四則逆算、表の空欄推測など。
  • 英語: 長文読解など。
  • 性格検査: 企業により実施。

受験形態:
指定されたテストセンター会場のPCで受験します。オンライン監視はありませんが、会場での試験官による監視があります。玉手箱と異なり、不正行為は困難です。メモ用紙と筆記用具は会場で貸与されます。電卓は基本的に持ち込み不可で、PC画面上の電卓機能を使用することが多いです(会場による)。

対策方法:
玉手箱の対策がそのまま通用します。

  • 玉手箱の問題集での対策: 玉手箱の対策本で問題形式に慣れ、解答スピードと精度を高めます。
  • 画面上の電卓操作(該当する場合): もし会場でPC画面上の電卓を使用する場合は、事前に同様のインターフェースで練習しておくとスムーズです。
  • テストセンターの環境への慣れ: 静かな環境で集中して問題を解く練習をしておきましょう。

主な採用企業(戦略コンサル転職における参考):

  • アクセンチュア(戦略コンサルタントポジション含む)

TG-Web

概要:
ヒューマネージ社が提供するWebテストです。言語、計数、英語、性格検査で構成されます。特に計数問題で初見では解きにくい、図形や暗号といったパズル的な問題が出題されることが特徴です。問題の難易度自体はそれほど高くないものの、独特の形式に慣れていないと時間を浪費しがちです。

問題プール(出題される問題のバリエーション)が比較的少ないとされており、対策をすれば高得点を狙いやすい反面、対策の有無で大きく差がつくテストとも言えます。

出題形式:

  • 言語: 長文読解、空欄補充、語句の用法など。SPIや玉手箱と比べて、より論理的な思考力を問う問題が多い傾向があります。
  • 計数:
    • 従来型: 図形(展開図、サイコロ、一筆書きなど)、暗号、論理パズル、推論など、SPIや玉手箱とは毛色の異なる問題が多い。
    • 新型: 図表の読み取りや計算など、玉手箱に近い形式の問題も出題されるが、依然としてパズル的な要素を含む問題も多い。
    • 現状、戦略コンサル選考では旧型(従来型)が主流です。
  • 英語: 長文読解。標準的なレベル。
  • 性格検査: 企業により実施。

受験形態:
主に自宅などでのオンライン受験。AIによる監視付きのバージョンと、監視なしのバージョンがあります。

  • AI監視付きの場合: 受験中の視線やPC操作、周囲の音などをAIが監視し、不正が検知されると強制終了となる場合があります。厳格な環境での受験が求められます。

対策方法:

  • 問題形式への習熟: TG-Web専用の問題集や、インターネット上の対策サイトで、独特な問題形式(特に計数の図形や暗号問題)に徹底的に慣れることが最も重要です。
  • 問題プールの活用: 問題プールが少ないという特性を活かし、出回っている問題を実際に解いてパターンを記憶してしまうのも有効な戦略の一つです(ただし、著作権等には十分注意が必要です)。
  • 時間配分: 難解に見える問題でも、解法パターンを知っていれば短時間で解けることが多いです。一方で、初見の問題に時間をかけすぎないよう、時間配分を意識した練習が重要です。
  • 「満点回避」の噂: 玉手箱同様、監視なしの場合に満点を取ると不正を疑われるという噂から、あえて1問程度間違える人もいますが、これも真偽は不明です。AI監視付きの場合は、実力で高得点を目指すしかありません。

主な採用企業(戦略コンサル転職における参考):

  • ローランド・ベルガー (RB) :旧式、言語・非言語・英語・性格、AI監視あり
  • Strategy& (PwCストラテジーコンサルティング) :旧式、言語・非言語・英語・性格、AI監視あり

GMAP (Global Management Aptitude Test)

概要:
グロービスが提供する、経営者・リーダーに求められる能力を測定するための適性検査です。主にビジネススクール(MBA)の入試や、企業の管理職登用試験などで利用されることが多いですが、一部コンサルティングファームの選考でも採用されています。

計数、グラフの読み取り、言語問題などがミックスされた形式で、単なる知識だけでなく、ビジネスシーンにおける実践的な思考力や判断力が問われる内容となっています。

出題形式:
問題冊子とマークシート形式で解答する場合と、Webテスト形式の場合があります。戦略コンサルの中途採用ではWebテスト形式が多いと思われます。

  • クリティカルシンキング(言語・論理): 文章を読み、その論理構造や主張の妥当性を評価する問題、議論の前提や結論を特定する問題など。
  • 計数・データ分析: グラフや表を読み解き、必要な数値を計算したり、傾向を分析したりする問題。ビジネスに関連した題材が多い。
  • 問題解決: ケーススタディのような短い文章を読み、問題点や解決策を考察させる問題。

通常、30問程度に対し60分程度の試験時間と、比較的時間には余裕がある設定となっています。

受験形態:
企業が指定する会場でのペーパーテスト形式、またはテストセンター形式、自宅でのWebテスト形式などがあります。戦略コンサル選考では、企業が指定するテストセンター会場での受験が多いようです。予約枠が早期に埋まることもあるため、案内が来たら早めに予約することが推奨されます。

対策方法:

  • 専用問題集の不在: GMAPに特化した対策問題集はほとんど市販されていません。
  • GMAT対策本での代替: GMAT(Graduate Management Admission Test:海外MBA入試で利用されるテスト)の対策本、特に「Critical Reasoning(CR:批判的推論)」や「Integrated Reasoning(IR:統合推論)」のセクションが、GMAPの出題傾向と類似しているため、これらの教材で対策するのが一般的です。
  • 論理思考・問題解決能力の向上: 小手先のテクニックよりも、日頃から論理的に物事を考え、ビジネスケースに触れるなどして、地頭を鍛えることが重要です。
  • 情報収集: インターネット上には受験体験記などが散見されるため、それらを参考に問題の雰囲気や時間配分などを掴むのも有効です。

主な採用企業(戦略コンサル転職における参考):

現状、中途採用でGMAPを明確に指定しているトップ戦略ファームは少ないですが、筆記試験の一環として類似の思考力テストが課される可能性はあります。
(過去、BCGの新卒採用でGMAPまたは筆記ケースが選択できた時期がありました。)

その他ファーム独自テスト(Versant等)

主要なパッケージテスト以外に、戦略コンサルティングファームが独自に開発・利用しているWebテストや能力検査も存在します。これらは、そのファームが特に重視する能力を測るために設計されていることが多いです。


Versant(ヴァーサント)

概要:
ピアソン社が提供する、AIを活用した英語スピーキングテストです。ネイティブスピーカーによる自然な英語の質問を聞き、それに対して口頭で回答する形式で、発音、流暢さ、語彙、文章構成などが総合的に評価されます。試験時間は20分程度と短く、結果も迅速に得られるのが特徴です。

戦略コンサルティングファームでは、グローバル案件への対応能力や、英語でのコミュニケーション能力を測るために導入されることがあります。

出題形式:
主に以下のパートで構成されます。

  • 音読: 表示された文章を読み上げます。
  • 復唱: 聞こえた英語の文章をそのまま繰り返します。
  • 質問: 簡単な質問に一言で答えます。
  • 自由回答: 特定のトピックについて、自分の意見や考えを数十秒程度で述べます。
  • 文章構成: バラバラに提示された単語群を使い、意味の通る文章を組み立てて話します。

受験形態:
主に電話またはPCのマイクを通じてオンラインで受験します。AIによる自動採点が行われます。

対策方法:

  • スピーキング練習の習慣化: 日頃から英語を話す機会を増やすことが最も重要です。オンライン英会話、独り言、音読練習などが有効です。
  • 発音・イントネーションの意識: 正しい発音と自然なイントネーションを意識して練習します。AIはこれらの要素も評価します。
  • サンプル問題への取り組み: Versantの公式サイトや対策本にはサンプル問題が掲載されているため、事前に形式に慣れておきましょう。
  • 落ち着いて、はっきりと: 緊張せずに、明瞭な発音で、適度なスピードで話すことを心がけます。早口すぎたり、小声だったりすると正確に採点されない可能性があります。
  • 「完璧」を目指さない: 多少の文法ミスや言い淀みがあっても、コミュニケーションを続けようとする姿勢が大切です。

主な採用企業(戦略コンサル転職における参考):

  • A.T. カーニー:独自Webテスト(判断推理・数的推理)とセットで実施されます。

各ファーム独自の思考力テスト(非パッケージ型)

上記以外にも、特にMBBなどのトップファームでは、市販のパッケージテストとは異なる、独自の筆記試験やWebテストを課すことがあります。これらは、そのファームが求める特定の思考様式や能力(例:抽象的思考力、地頭の良さ、創造性など)を測るために、独自に問題が作成されています。

特徴:

  • 対策が立てにくい: 市販の問題集などが存在しないため、過去の受験者の体験談や、ファームが公表している情報(例:サンプル問題)を参考にするしかありません。
  • 地頭勝負の側面が強い: 小手先のテクニックよりも、本質的な思考力や問題解決能力が問われることが多いです。
  • ファームの「色」が出やすい: ファームのカルチャーや重視する価値観が問題内容に反映されることがあります。

対策方法:

  • 論理的思考力の徹底的な強化: ケース面接対策を通じて養われる、構造化能力、仮説思考、論点思考といった基本的な思考力を高めることが、結果的に独自テスト対策にも繋がります。
  • 過去問・体験談の収集: 可能な範囲で、過去の受験者の体験談や出題傾向に関する情報を収集し、問題の雰囲気や時間配分をイメージしておきます。(ただし、情報は常に変化するため、鵜呑みにしないこと)
  • 幅広い知識と教養: 特定の知識を問うというよりは、社会常識や幅広い分野への関心、知的好奇心が試されることもあります。日頃からニュースや書籍に触れ、多角的な視点を養っておくことが間接的に役立ちます。
  • 柔軟な思考と落ち着き: 初見の問題に遭遇しても慌てず、問題文を丁寧に読み解き、与えられた情報から論理的に答えを導き出す姿勢が重要です。

Strategists的アドバイス:
ファーム独自のテストは対策が難しい分、多くの受験者が苦戦するポイントでもあります。ここで高得点を取る必要はなく、致命的なミスを避け、足切りラインをクリアすることを目標にしましょう。むしろ、ここを無難に乗り越え、その後のケース面接で圧倒的なパフォーマンスを発揮することに注力すべきです。

3. 【ファーム別】戦略コンサル各社のWebテスト出題傾向と対策(中途採用版)

主要なWebテストの種類と概要を理解したところで、いよいよ各戦略コンサルティングファーム(中途採用)でどのようなWebテストが出題され、どのような対策が有効なのかを具体的に見ていきましょう。ファームごとに特色があり、求められるボーダーラインも異なると言われています。

※以下の情報は過去の選考実績に基づくものであり、最新の選考内容とは異なる可能性があります。必ず応募時に最新情報をご確認ください。Strategistsでは、受講生に対して可能な限り最新の情報を提供できるよう努めています。


BCG(ボストン・コンサルティング・グループ)

  • 出題テスト: SPI(Web形式、言語・非言語・性格)
  • 受験形態: 自宅でのオンライン受験。基本的に監視はありません
  • 傾向と対策:
    • SPIの一般的な対策(問題集の反復演習、時間配分練習)がそのまま通用します。
    • 監視がないため、受験環境の自由度は高いですが、油断せずに集中して取り組むことが重要です。
    • 性格検査も結果が合否に影響する可能性があるため、正直かつ一貫性のある回答を心がけましょう。BCGの求める人物像(知的好奇心、チームワーク、チャレンジ精神など)を意識しつつも、自分を偽りすぎないことが大切です。
    • ボーダーラインは比較的高めとされていますが、ケース面接での挽回も不可能ではありません。しかし、ここで大きくつまずくと、その後の選考に影響する可能性は否定できません。
  • Strategists的ポイント:
    BCGのSPIは比較的オーソドックスですが、油断は禁物です。特に非言語(数的処理)で高得点を取ることが、論理的思考力の基礎を示す上で重要となります。性格検査では、BCGのカルチャー(創造性、協調性、成長意欲など)にフィットする側面を意識しつつ回答すると良いでしょう。

Bain & Company(ベイン・アンド・カンパニー)

  • 出題テスト: 独自テスト(GMATのCritical Reasoning形式の問題、日本語)
  • 受験形態: 自宅でのオンライン受験。AIによる監視があります
  • 試験時間・問題数: 約15分で12問程度。1問あたり1分強と、思考と解答にかけられる時間は非常に短いです。
  • 傾向と対策:
    • 問題形式は、短い文章を読み、その論理構造を分析したり、主張を強めたり弱めたりする選択肢を選ぶ、GMATのCritical Reasoning(CR)セクションに類似しています。ただし、日本語で出題されます。
    • 対策としては、GMATのCR対策用の問題集(日本語解説付きのもの)に取り組むのが最も効果的です。問題のパターン(例:結論を強める/弱める、前提を特定する、推論の誤りを見抜くなど)を理解し、それぞれの解法を習得します。
      • おすすめ書籍例(GMAT CR対策):
        • 『新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略』(アゴス・ジャパン著)のCRセクション
        • GMAT関連の公式ガイドや問題集(ただし英語が中心)
    • AI監視があるため、不正行為は不可能です。集中できる静かな環境で受験しましょう。
    • 時間との戦いになるため、瞬時に問題の論点を把握し、解答を導き出す訓練が必要です。
  • Strategists的ポイント:
    ベインの独自テストは、論理的思考力、特に短時間での読解力と論理構造の把握能力を鋭く試すものです。GMAT対策を通じて、ロジカルシンキングの基礎体力そのものを向上させる意識で取り組みましょう。問題文の意図を正確に読み取り、選択肢の微妙なニュアンスを見抜く練習が重要です。

A.T. Kearney(A.T. カーニー)

  • 出題テスト: 独自Webテスト(判断推理・数的推理)+ Versant(英語スピーキングテスト)
  • 受験形態: 独自Webテストは自宅でのオンライン受験。Versantも電話またはPC経由でのオンライン受験。
  • 傾向と対策 (独自Webテスト):
    • 内容は、SPIや玉手箱よりも難易度の高い判断推理(論理パズル、暗号、順序関係など)数的推理(図形、場合の数、確率など)が中心です。地頭の良さ、特に柔軟な発想力と論理的な問題解決能力が問われます。
    • 対策としては、公務員試験対策用の判断推理・数的推理の問題集が最も有効です。SPIや玉手箱の対策だけでは歯が立たないことが多いです。
      • おすすめ書籍例(公務員試験対策): 各出版社から出ている「畑中敦子の判断推理」「畑中敦子の数的推理」シリーズなどが有名です。
    • 問題形式に慣れ、様々なパターンの解法を習得することが重要です。
  • 傾向と対策 (Versant):
    • 前述のVersantの一般的な対策(スピーキング練習、発音矯正、サンプル問題への対応)を行います。
    • カーニーはグローバル案件も多く、英語でのコミュニケーション能力を重視しているため、Versantのスコアも一定の基準が設けられていると考えられます。
  • Strategists的ポイント:
    カーニーのWebテストは、MBBの中でも特に難易度が高いとされています。特に独自Webテストは、一夜漬けの対策では対応が難しく、日頃から論理パズルや思考力系の問題に親しんでいるかどうかが問われます。Versant対策も怠らず、総合的な準備が必要です。足切りラインも高めに設定されている可能性があるため、十分な対策時間を確保しましょう。

Roland Berger(ローランド・ベルガー)

  • 出題テスト: TG-Web(旧式、言語・非言語・英語・性格)
  • 受験形態: 自宅でのオンライン受験。AIによる監視があります
  • 傾向と対策:
    • TG-Webの典型的な対策(専用問題集での形式慣れ、問題プールの活用など)が有効です。
    • 特に計数問題の図形、暗号、論理パズルといった独特な問題形式への対応が鍵となります。
    • AI監視があるため、不正行為はできません。集中して受験できる環境を確保しましょう。
    • 英語の長文読解も出題されるため、基本的な英語力も必要です。
  • Strategists的ポイント:
    ローランド・ベルガーのTG-Webは、対策の有無で結果が大きく左右されるテストです。問題形式に慣れていないと、実力があっても得点できない可能性があります。過去問や類似問題を徹底的に解き、パターンを叩き込むことが重要です。

Arthur D. Little(アーサー・D・リトル / ADL)

  • 出題テスト: Webテストなし(2024年5月現在の情報に基づく。過去には玉手箱などを利用していた時期もあり、変更の可能性あり)
  • 傾向と対策:
    • 現状、中途採用の選考プロセスにおいて、パッケージ型のWebテストは課されない傾向にあります。
    • 書類選考後、すぐに面接(ケース面接を含む)に進むことが多いです。
    • ただし、選考プロセスは変更される可能性があるため、応募時には必ず最新情報を確認してください。
  • Strategists的ポイント:
    ADLがWebテストを課さない(または重視しない)場合、その分、書類選考や初期の面接での評価がより重要になると考えられます。ケース面接対策はもちろんのこと、職務経歴や志望動機のブラッシュアップにも力を入れましょう。

Strategy& (PwCストラテジーコンサルティング)

  • 出題テスト: TG-Web(旧式、言語・非言語・英語・性格)
  • 受験形態: 自宅でのオンライン受験。AIによる監視があります
  • 傾向と対策:
    • ローランド・ベルガーと同様、TG-Webの典型的な対策が必要です。
    • PwCグループ全体でWebテストの結果を共有する可能性があるため(新卒採用ではその傾向が強い)、他のPwCグループ企業の選考を受ける際にも影響が出る可能性があります。慎重に取り組みましょう。
  • Strategists的ポイント:
    TG-Webの対策をしっかり行い、高得点を狙うことが重要です。AI監視があるため、実力勝負となります。

上記は主要な戦略コンサルティングファームの例ですが、これら以外にも、

  • EYストラテジー・アンド・コンサルティング(Parthenon含む):SPI
  • ドリームインキュベータ:SPI
  • デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー(DTFA):SPI
  • アビームコンサルティング:SPI
  • KPMGコンサルティング:玉手箱
  • アクセンチュア(戦略):C-GAB

といったファームも、それぞれのテスト形式に合わせた対策が必要です。

4. 戦略コンサルWebテストの難易度と通過率のリアル

ここまで主要なWebテストの種類と各ファームの出題傾向を見てきましたが、次に気になるのは「実際のところ、どれくらい難しいのか?」「どれくらいの人が通過できるのか?」という点でしょう。

Webテストの難易度について

戦略コンサルティングファームで出題されるWebテストの難易度は、一般的に「高い」と言えます。ただし、テストの種類やファームによって、その「高さ」の質が異なります。

  • SPIテストセンター:
    • 問題自体の難易度は標準的ですが、戦略コンサルファームが求めるボーダーラインは日系大手企業などと比較して高い傾向にあります。特に非言語(数的処理)の正答率と解答スピードが重視されます。
    • 高得点指標(言語で抜き出し問題が出る、非言語で4タブ問題が頻出するなど)が出現するレベルが一つの目安となります。
  • 玉手箱 / C-GAB:
    • 問題形式の特殊性(特に言語の論理的読解や計数の図表読み取り)に慣れていないと、非常に難しく感じます。
    • 英語は圧倒的な時間不足との戦いであり、速読即解能力が問われます。
    • 対策を積めば高得点も可能ですが、対策不足だと全く歯が立たないこともあります。
  • TG-Web:
    • 計数問題のパズル的な要素(図形、暗号など)は、初見では面食らうことが多く、対策なしでの突破は困難です。
    • 問題プールが少ないため、対策をやり込んだ人とそうでない人で明確に差が出ます。AI監視付きの場合は、実力と集中力が問われます。
  • ベイン独自テスト(GMAT形式 CR):
    • GMATのCritical Reasoning自体が、高度な論理的思考力と読解力を要求するものです。日本語とはいえ、短時間で12問を正確に解き切るのは容易ではありません。
    • GMAT対策を積んでいるMBA受験経験者などは比較的有利かもしれませんが、そうでない場合は専用の対策が必要です。
  • A.T. カーニー独自テスト(判断推理・数的推理):
    • 公務員試験の教養区分で出題されるような、高度なパズル的思考力が求められます。SPIや玉手箱の対策だけでは不十分で、専用の対策が必須です。MBBの中でも特に難関と言われる要因の一つです。
  • Versant(英語スピーキング):
    • 単なる英語知識だけでなく、実践的なスピーキング能力(発音、流暢さ、即応力)が問われます。短期間での大幅なスコアアップは難しく、日頃からの英語学習の積み重ねが重要です。

総じて、戦略コンサルのWebテストは、「情報処理能力の速さと正確性」「論理的思考力の基礎」「パターン認識能力」そして一部ファームでは「英語力」が高いレベルで求められると言えます。

Webテストの通過率について

Webテストの具体的な通過率は、ファームや応募時期、応募者のレベルによって大きく変動するため、一概に「〇〇%」と断言することは困難です。しかし、一般的に言えることは以下の通りです。

  • 「足切り」としての役割が大きい:
    人気企業である戦略コンサルには膨大な数の応募があるため、Webテストは効率的なスクリーニング手段として機能しています。つまり、一定の基準に満たない応募者は、この段階で機械的に不合格となる可能性が高いです。
  • ファーム・テストの種類によってボーダーは異なる:
    一般的に、MBBやA.T. カーニーといったトップティアのファームほど、Webテストのボーダーラインは高い傾向にあると言われています。また、SPIよりもTG-Webや独自テストの方が、対策の有無で差がつきやすく、結果として通過率が低く見えることもあります。
  • 中途採用は新卒採用よりやや緩やか?という説も…:
    中途採用の場合、職務経歴やスキルが重視されるため、Webテストの比重が新卒採用よりも若干低いのではないか、という見方もあります。しかし、だからといって対策を怠って良いわけでは決してありません。最低限の足切りラインは確実に存在します。
  • 「思ったより通過しない」が実情:
    ケース面接対策にばかり目が行きがちですが、「Webテストで落ちてしまった」という声は、転職支援の現場でも決して少なくありません。特に、普段あまりテスト形式の問題に触れていない社会人にとっては、学生時代よりも対策に時間がかかることもあります。

Strategists的見解:油断大敵、しかし過度な恐れも不要

Strategistsとしては、戦略コンサル転職におけるWebテストの重要性を強調しつつも、過度に恐れる必要はないと考えています。

  • 対策すれば必ずクリアできる: 多くのWebテストは、問題形式への「慣れ」と「解法パターンの習得」でスコアを伸ばすことが可能です。地頭だけで突破しようとせず、正しい方法で十分な対策時間を確保すれば、必ず足切りラインは突破できます
  • ケース面接への「切符」と捉える: Webテストは、あくまでケース面接という「本番」の舞台に立つための「入場券」です。ここでエネルギーを使い果たしたり、自信を喪失したりするのは本末転倒です。効率的に対策し、最低限クリアすべきラインを確実に超えることを目標にしましょう。
  • ファームごとの傾向把握が鍵: 全てのテストを完璧に対策するのは非効率的です。志望するファームがどのテストを課し、どの程度のレベルを求めているのかを把握し、優先順位をつけて対策することが重要です。

5. Webテスト対策とケース面接対策の時間配分の最適解

戦略コンサル転職において、Webテストとケース面接、どちらも重要な選考プロセスであることは間違いありません。しかし、限られた準備期間の中で、どのように時間配分を行うのが最も効果的なのでしょうか?Strategistsが考える最適解と、その理由について解説します。

大原則:「ケース面接対策」に最も多くの時間を割くべき

結論から申し上げると、戦略コンサル転職準備における時間配分の大原則は、「ケース面接対策」に最も多くの時間を投入するべきです。

その理由は以下の通りです。

  • 合否を最終的に決定づける要素: Webテストは足切りとしての意味合いが強いのに対し、ケース面接は複数回行われ、コンサルタントとしての適性や思考力を多角的に、かつ深く評価される場です。最終的な内定獲得のためには、ケース面接での高いパフォーマンスが不可欠です。
  • スキルの習得に必要な時間: ケース面接で求められる思考力(構造化、仮説構築、論点思考など)やコミュニケーション能力は、一朝一夕に身につくものではありません。継続的なトレーニングと実践を通じて、徐々に磨かれていくものです。そのため、相応の学習時間と練習量が必要となります。
  • 対策の「天井」の高さ: Webテストはある程度パターン化されており、対策をすれば確実にスコアを伸ばせますが、あるレベル以上になると伸び悩みます。一方、ケース面接対策は、やればやるほど思考の引き出しが増え、議論の質も向上するため、対策の「天井」が非常に高いと言えます。

Webテスト対策の位置づけと理想的な取り組み方

では、Webテスト対策はどの程度の位置づけで、どのように取り組むべきなのでしょうか。

  • 「必要最低限の時間を投じて、確実に足切りを突破する」: これがWebテスト対策の基本スタンスです。ダラダラと時間をかけるのではなく、短期集中で効率的に対策し、目標スコア(各ファームの足切りラインと想定されるレベル)をクリアすることを目指します。
  • 早期に着手し、一度基準をクリアすれば「維持」モードへ: 本格的なケース面接対策に入る前に、まずはWebテストの対策を集中的に行い、各テスト形式に慣れておくことを推奨します。一度、主要なテストで目標スコアを安定して取れるようになれば、その後は定期的な復習や模擬テストで実力を維持する程度で十分です。これにより、残りの時間を安心してケース面接対策に充てることができます。
  • ファームごとの出題傾向を踏まえた優先順位付け: 全てのWebテストを完璧に対策する必要はありません。志望度が高いファーム、あるいは選考時期が早いファームが課すテスト形式から優先的に対策を進めましょう。

具体的な時間配分のイメージ(あくまで一例)

転職活動の準備期間や個人の得意不得意によって最適な配分は異なりますが、Strategistsが推奨する一つの目安としては以下の通りです。

  • Webテスト対策期間(初期集中):1ヶ月~2ヶ月程度
    • この期間は、毎日1~2時間程度、問題集やオンライン教材で集中的に学習します。
    • 主要なテスト形式(SPI、玉手箱、TG-Webなど)の解法パターンをマスターし、模擬テストで目標スコアをクリアできるレベルを目指します。
  • ケース面接対策期間(継続的):3ヶ月~半年以上
    • Webテスト対策と並行して、あるいはWebテストが一通り完了した後に本格的に開始します。
    • 教材でのインプット、個人での思考トレーニング、そして何よりも模擬面接(他者との壁打ち)に多くの時間を割きます。
    • 週に数回、1回あたり2~3時間の模擬面接と、その復習・改善を行うイメージです。
  • 応募書類作成・業界企業研究など:随時
    • これらは、Webテストやケース面接対策と並行して進める必要があります。

重要なのは「メリハリ」と「戦略的」な取り組み

大切なのは、闇雲に時間を投入するのではなく、各選考プロセスの重要度と自身の現状を冷静に分析し、戦略的に時間配分を行うことです。

  • 現状把握: まずは各Webテストの模擬試験などを受けてみて、自分の実力と目標スコアとのギャップを把握しましょう。ケース面接についても、一度模擬面接を受けてみることで、課題が明確になります。
  • 計画立案: 転職活動全体のスケジュールを立て、各対策にいつ、どれくらいの時間を割くのかを具体的に計画します。
  • 進捗管理と軌道修正: 定期的に進捗を確認し、計画通りに進んでいない場合は、時間配分や学習方法を見直す柔軟性も必要です。

Strategistsのサポート:

Strategistsでは、受講生一人ひとりの状況や志望ファームに合わせて、最適な学習計画と時間配分のアドバイスも行っています。Webテスト対策についても、効率的な学習方法や各ファームのボーダーに関する情報提供、必要に応じた個別サポートなどを通じて、皆さんがスムーズに最初の関門を突破し、本丸であるケース面接対策に集中できるよう支援します。

Webテストはあくまで「通過点」。その先に待つケース面接で最高のパフォーマンスを発揮するために、賢く、効率的にWebテスト対策を進めていきましょう。

6. まとめ:Webテストを確実に突破し、ケース面接への切符を掴むために

これまで、戦略コンサル転職におけるWebテストの重要性、主要なテストの種類と対策法、各ファームの出題傾向、そしてケース面接対策との時間配分について詳しく解説してきました。

最後に、戦略コンサルタントとしての輝かしいキャリアを目指す皆さんが、Webテストという最初の関門を確実に突破し、本番であるケース面接への貴重な切符を手にするための重要なポイントを改めて強調します。

戦略コンサル転職におけるWebテスト対策 5つの鉄則

  1. 早期着手、短期集中:
    Webテスト対策は、本格的なケース面接対策を始める前の段階で、集中的に取り組むのが最も効率的です。一度目標レベルに到達すれば、あとは実力維持に努めることで、安心してケース面接対策に時間を割くことができます。
  2. ファームごとの傾向把握と優先順位付け:
    全てのWebテストを網羅的に完璧にする必要はありません。志望するファームがどのテスト形式を採用し、どの程度のレベルを求めているのかを正確に把握し、優先順位をつけて対策を進めましょう。Strategistsのような専門機関の情報を活用するのも有効です。
  3. 「慣れ」と「解法パターン習得」が鍵:
    多くのWebテストは、問題形式への「慣れ」と、典型的な問題に対する「解法パターンの習得」でスコアを大幅に向上させることが可能です。地頭の良さだけに頼らず、愚直に問題演習を繰り返すことが、確実な突破への近道です。
  4. 時間配分とスピード意識の徹底:
    Webテストは時間との戦いです。一問あたりにかけられる時間は限られています。本番同様の時間制約の中で問題を解く練習を繰り返し、解答スピードと正確性のバランスを養いましょう。難問に時間をかけすぎず、確実に取れる問題で得点を重ねる戦略も重要です。
  5. 油断せず、しかし過度に恐れず:
    Webテストは「足切り」であり、ここで落ちてしまっては元も子もありません。しかし、必要以上に時間をかけすぎたり、結果に一喜一憂しすぎたりするのも考えものです。あくまで「通過点」と捉え、効率的に対策し、自信を持って臨み、クリアした後は速やかにケース面接対策に意識を切り替えましょう。

Webテストは「入り口」、ケース面接が「本丸」

Strategistsが一貫して強調しているのは、戦略コンサル転職の成否を最終的に左右するのはケース面接でのパフォーマンスであるということです。Webテストは、そのケース面接という舞台に立つための、いわば「参加資格」を得るためのプロセスに過ぎません。

しかし、その「参加資格」を得られなければ、どんなに素晴らしい思考力やポテンシャルを持っていても、それをアピールする機会すら与えられないのです。だからこそ、Webテスト対策を疎かにせず、戦略的に、かつ効率的に取り組むことが求められます。

Strategistsと共に、選考突破への確かな一歩を

Strategistsでは、ケース面接対策はもちろんのこと、Webテスト対策に関しても、受講生の皆様が安心して選考の初期段階を突破できるよう、最新の情報提供や効果的な学習方法のアドバイスを行っています。

  • ファーム別最新情報の提供: 各社の出題傾向やボーダーラインに関する情報(可能な範囲で)。
  • 効率的な学習計画の立案サポート: あなたの現状と目標に合わせた対策プランの策定。
  • 疑問点・不安点の解消: Webテストに関するあらゆる疑問にお答えします。

戦略コンサルタントへの道は、決して楽なものではありません。しかし、正しい知識と戦略、そして何よりも「絶対に内定を掴み取る」という強い意志があれば、必ず道は拓けます。

この記事が、皆さんのWebテスト対策の一助となり、自信を持って選考に臨むためのお守りとなれば幸いです。Strategistsは、皆さんの挑戦を心から応援しています。

【ケース面接対策TV】おすすめ動画

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我々のマンツーマン指導プログラムについて

サービス開始の2022年以来、累計500名以上を指導し
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2024年度の卒業生に関しては、16人のうち13人(82%)がトップ外資戦略コンサル(McK/BCG/Bain/KnY/S&/ADL/RB)の内定を獲得
(通常、戦コン志望者のうち内定を取れるのは数%程度とされます)
という驚異的な内定者輩出実績を誇る我々Strategistsが
多数の受講生の指導や教材制作を経て蓄積・言語化してきたオリジナルのノウハウを基に、本番での評価ポイントを熟知したMBB面接官経験者の視点も組み込みながら、最強のケース対策プログラムを制作しました。

我々のプログラムの最大の特長は、
ケース面接初心者苦手意識のある方であっても
再現性高く最短距離で最高峰(内定レベル)のケース力
を習得することができる点です。

実は我々のお客様の63%は入会時点で
「一才対策はやってない」or「市販の書籍を読んだ程度」
「初心者」ないし「初級」のお客様です。

再現性高く、最短距離で、内定を取れる理由

最高のケース面接対策プログラムの設計を始めたとき、
我々のチームが最初に考えたのが
「理想的な上達プロセス」についてでした。

スポーツでも勉強でも、何か新しいことを始めるとき
「最短距離で最高峰を目指そう!」と思ったら
どういうやり方をするのが正解なのだろうか?
それについて考えるところから始まりました。

結論、我々が辿り着いた答えは
①学習する:プロから正しく学ぶ
②練習する:繰り返し練習し学んだことを自分の体に染み付かせる
③実践する:実践で到達度や課題を明確化する
→①②に戻る
というサイクルを回すことが
「理想的な上達プロセス」
なのではないか?ということでした。

そこで、この「理想的な上達プロセス」に沿う形で
さまざまな教材・トレーニングメニューを綿密に設計・用意し
「内定レベルのケース面接」を最短距離で習得できるカリキュラムが完成しました。

プログラムの全体像はこちらです。

①正しく学ぶ

Strategistsのオリジナル教材、教科書・動画講座を使って
必要な思考法や知識を体系的にインプットしていただきます。

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②反復練習で定着:課題ケース演習

厳選した良問を、自主課題としてメンターが指定。
時間制限を設けず熟考する形式で自主演習し、
さらに専用フォームに筆記ケース形式でアウトプットしていただきます。
教科書や動画講座で学んだ思考法や知識を思い返しながら
実際の過去問を題材に試行してみる。
あなたの思考力が”変わる・鍛えられる”のが
このトレーニングの役割です。

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③実践&現状把握:模擬ケース面接

専属メンターと模擬面接を実施。
詳細なフィードバックをもらうことで
現状を把握し、弱点・課題を発見できるのはもちろん
内定レベルの解答例や思考のポイントなど
1問を題材に「次に活かせる」学びを詳しく解説します。

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メンタリングの質へのこだわり

皆さんは『メンタリングの質』というものについて考えたことはありますか?我々は『問題を解き→フィードバックをもらい→模範解答を見る』というプロセスを経ての成長幅こそが『メンタリングの質』だと考えています。

『メンタリングの質』はメンターの質はもちろん、扱う問題と模範解答の質によって決まると考えており、我々のサービスでは厳選された問題からしか出題を行いません。メンタリングでの使用を構想してから実際にお客様にお出しする「デビュー」までに数ヶ月かかることも多いです。

我々はケース対策における「良問」を
・得られる学びが深くて多い
・抽象化して次に活かせる普遍性がある
・これまでのお題とも次回以降のお題とも被らない新たな学びがある

と定義しています。各問題が単に「マッキンゼー対策」「公共系」のような表面的なジャンル分けにとどまらず、「BSとPLの構造理解」「”実現可能性とインパクト”の落とし穴」「サブスク事業のキードライバー」など裏テーマが設定してあります。

ケース対策は量よりも圧倒的に質です。
質の高いメンター×体系的な基礎インプット×良問での演習確実に内定をGETするなら我々にお任せください。

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扱った問題のポイントや解答例をまとめた資料をご共有。
復習にご活用いただけます
※現時点では、扱う問題によって資料が無い場合もございます。

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ここまで読んでいただき、マンツーマン指導に興味を持っていただいた方は、まず初回メンタリングをお受けください無理な勧誘等は一切ございません。お気軽に申し込みください。

模擬面接+FBはもちろん、参加特典としてMBB過去問を題材に
『再現性高くライバルに差をつけるアウトプットを出す方法』
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単なる”模範解答例”ではなく、問題のポイントや次に活かせる学びをまとめています。

我々の初回メンタリングはありがちなサービス勧誘・営業の場ではなく
本プログラムの 『0講目』の扱いですから、
「これがStrategistsのクオリティか」とご実感いただける機会になることをお約束します。

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参加特典

大谷

新卒でMBB2社に内定。Strategists卒業生。通常半年から1年ほど対策期間を要する新卒の戦略コンサル就活において、たった3ヶ月で内定を獲得。「内定獲得の秘訣は対策の量ではなく、質である」という考えから、現在は質の高いコンテンツ作成や指導を行っている。

ケース面接対策塾Strategists
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